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KBⅡピアノで弾くC.P.E.バッハその3(プロイセンソナタ第3番第2楽章)  [キルンベルガー第Ⅱ音律ピアノ演奏紹介]

いやぁ、あっという間に12月ですね。もぅ「芸術の秋」とか言ってられない季節になってしまいました。

・・が、私の中では未だ燻っているものがあるので(笑)、昨日に引き続いて記事を書きます。

 というわけで、KBⅡ音律ピアノで弾くエマヌエルバッハ、今日はプロイセン・ソナタ第3番ホ長調の第2楽章です。例によって第1楽章の出だしの楽譜からup。
CPEバッハの楽譜_プロイセンの3番E 001.jpg
 このように、出だしは一見普通に始まるのですが、2段目をよく見ると、早くも「Gナチュラル」、「Dナチュラル」、「Cナチュラル」「Fナチュラル(←!)」などが出て来ます。後半でB♯、E♯、Fのダブル♯も出ますので、まぁ見るからにミーントーン系では無理かなと思われます。

 で、本日のお題はこの第2楽章でありまして、これは嬰ハ短調の楽章です。
CPEバッハの楽譜_プロイセンの3番E 002.jpg
 これは明らかに「トリオソナタ」風に書かれています。
 エマヌエルバッハのクラヴィーアソナタの第2楽章は、このようなトリオソナタ的書法の曲が凄く多いと感じます。想像(妄想?)ですが、エマヌエルが仕えたプロイセン王国の宮廷では、皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ2世)がフルート奏者だったことから、その影響でこんな感じの曲が増えたのかな、と思ってしまいますね。つまり、トリオソナタ形式にして、上の声部をフリードリヒが吹けるように作ったのかな、と。実際、エマヌエルはフルートソナタやトリオソナタも沢山作ってますしね。(さらには、旋律楽器奏者は「純正5度重視」の人が多いので、その影響でエマヌエルの鍵盤調律も「純5度重視」になったとか????)

 そんな風に考えると何だかほほえましい気もするのですが、下記wikiの記述を読むと、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%9E%E3%83%8C%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F

>1768年に、フリードリヒ大王の制止を振り切り、テレマンの後任楽長としてハンブルクに転出
>(一説には、フリードリヒ大王のもとでの演奏活動に嫌気がさしたためとも伝えられる。)
・・とあり、まぁ色々あったんだろうなぁ、というところですかね。

 ただ、下記wikiの記述を読むと、実際エマヌエルは1740年から1767年まで約27年間(←!)もフリードリヒの下で活動したこと、フリードリヒ大王は作曲家でもあり音楽や芸術には非常に理解があったこと、を考慮すると、エマヌエルは「演奏活動」というよりむしろ大王の「戦争好き」の性格に嫌気がさしたのではないか?とも考えられますよね、、、実際エマヌエルがハンブルクに出ていく前は「7年戦争」をやっていたようですし。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%922%E4%B8%96_(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%8E%8B)

とまぁ、そんなこんなで、とりあえず演奏テイク1です。
後半の楽譜も載せておきます。
CPEバッハの楽譜_プロイセンの3番E 003.jpg


・・まぁ平日帰宅後&少し飲酒状態(汗)の録音1発目にしては幾分良さげな感じがします。

 で、こういう曲の場合は、単声部を抽出あるいは2声部毎に練習すると良くなることが多いので、それもやってみました。
 最初は(ガス抜きorアク抜きならぬ)「バス抜き」です。

で、バス抜きで弾いてみると、この曲をKBⅡで弾く場合の課題点がハッキリと分かりますね、つまりここです。
CPEバッハの楽譜_プロイセンの3番E 004.jpg
写真中の2本の筆記具で示すところが(KBⅡだと11セント狭い)A-Eの5度になってます。下段の同小節中に(同じく11セント狭くなる)D-A5度もあります。これをどう弾くかは課題ですかね。

 そんなことにも気をつけてもう一度フルパートで弾いてみる私・・・
(※間違えて「弾き直し続出」の演奏をupしてしまったため一旦削除&再upしました(汗))

 しかし、いかんせん、流石に集中力が無くなって来ました(泣)。休日のシラフ状態ならば、「声部落とし弾き」の後は可成り良い演奏が出来るのですが、、、

 気を取り直して、今度は上声部を落として弾く「カラオケ弾き」(笑)もやってみました。果たしてエマヌエルもフリードリッヒの「オレも入れてくれ!」とのフルート乱入(笑)時にこんなことやってたのでしょうか?

 結構ムズイですねこれ(汗)。あと、色々弾いていく内にモダン楽器の限界も見えてきますね、、、特に低音の鳴り方がぶっきらぼうというか何というか・・・あぁやっぱり古楽器欲しいわぁ~(笑)

 で、色々やってみた上で、本日最後の録音upで最も良い演奏となるか・・but既に集中力が(泣)
(また間違えて弾き直し続出音源ファイルをupしたので編集中・・・もう少しお待ちください(汗)・・再up完了)

 ま、私の実力だとこんなものですかね(でも響きは綺麗でしょ?(笑))。

 というわけで、エマヌエルバッハ&KBⅡピアノ演奏、今日も頑張りました。偉いぞ私(爆)!

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『フレットの遺言』シリーズその7(最後の晩餐編その1) [私のうねうねフレットギター]

というわけで、いよいよ明日、うねフレット19世紀ギターを修理に出すことになりました。

最後の晩餐録音その1ということで行きます。

今日のピッチはA=446Hzです。愛の周波数528Hzの音叉がCになるように合わせたらこうなりました。


1曲目はロマン派時代のN.コスト(仏)の有名な「舟歌」イ長調。私の学生時代のギター倶楽部の発表会デビュー曲ですね。


次はパガニーニ(伊)のソナチネ、ハ長調。パガニーニはヴァイオリンだけでなくギターも作曲&演奏していました。イタリア音楽らしく、明るく楽しい曲です。


お次はコストと同じ時代のメルツ(ハンガリー)のロマンス、ホ短調です。


本日最後は、やはりロマン派で、レゴンディという作曲家(ジュネーブ生まれ)のエチュード第1番ハ長調。結構長くて難曲です。


 では今回はこのへんで。



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『フレットの遺言』ラストフィナーレ~さよなら19世紀うねうねヤング改、またフレッティングする日まで!~ [私のうねうねフレットギター]

ということで、ヤング改音律によるうねうねフレット19世紀ギターファブリカトーレモデル、今回で最後です(既に発送しました)。

最後の記念?に、うねうね写真と音律表を再掲しておきます。

19cギターと1/6mt 001.jpg

19世紀Gヤング改B♭F広い音律-JPEG.JPG

 それではいよいよ最後の演奏です。
 まずは、真っ先にイ長調純正律型フレッティングギターとの響きの比較検討をすることが予想される、F.ソルの曲を弾いてみました(全てエチュード)。

 楽譜はセゴビア編のものを使いました。本当はソルの原典版の方が良いのですが(セゴビアは運指さらには音まで変えてしまっている)、原典版の方は書き込み量が少なくて音霊(≒執念(笑))が宿っていないので、セゴビア編を使った次第です。

 まずはセゴビア編第2番のハ長調練習曲


 次、第5番、別名「月光」、ロ短調

 これはイ長調純正律型との比較では「かませ犬」演奏になる予定ですが、それでもこれは凄く美しい曲&音律ですよね(しみじみ)。

 さらに第6番、別名「夢」、ニ長調

 セゴビア編を初めとして、多くの編纂譜だと低音音価が長くなっているのですが、原典版だと違うんですよね。

 そして第17番、ホ短調⇒ホ長調
 これは、セゴビアが低音の音を変えてしまったことで有名ですが、イ長調純正律だとその変えた音が却ってアダになるかどうかが焦点になりそうですね。。

・・ううん、学生時代に(ミクルカの演奏レコードにハマって)この曲が弾きたくて弾きたくて、本当に一生懸命に練習して発表した思い出がまざまざとよみがえりますね(しみじみ)。いやぁ本当、あの頃は若かったなぁ(笑)・・(ぼそぼそ、、、精神年齢は今の方がずっと若い(幼い)ような気もするが(爆)、、、本当、音律研究してるとどんどん心が若返って行くのが実感として分かりますね。某大学の古典ギター倶楽部の学生さん達、これ読んで&聴いてくれているかなぁ・・先日の定期演奏会とても良かったけど、ソルとかの古典曲が全く演奏されなかったからなぁ(哀悲涙))

 おっといけない(汗)、過去トリップしていたらもうこんな時間に(汗)。

 あとは(新音律と比較することもないでしょうから)余興演奏ということで。

 まずは(ミーントーンでないということで)REIKOさんからのクレーム覚悟(爆)で弾いてみたヘンデル演奏。
 イ長調編のフガート


 イ短調編のパッサカリア、、過去発表曲なので最初はマシですが、ダンダン崩壊していきます(汗)


 19世紀ギターでも弾けますよ~演奏(笑)
 その1、タルレガの「アルハンブラの思い出」・・いやぁ、いくら最後とはいえ、弦の張りの弱い19世紀ギターでこれ弾くハメになるとは思わなかった(爆)・・・トレモロ曲を弾くの何年ぶりだろうか?


 その2,スペイン民謡「禁じられた遊び」・・まぁこれは定番ですよね。



 では最後の最後はやはりバッハで。
 無伴奏チェロ組曲第4番のト長調編よりサラバンドです。



 以上、うねうねフレット19世紀ギターの演奏でした。


さよならの言葉:
 さよなら、うねうねヤング改19世紀ギターフレット!! これまで私を音楽的に成長させてくれて心から感謝している、、、、今まで本当にありがとう! 私は君を忘れない、またいつかフレッティングする日まで!

                                     (これにてシリーズ完)

 

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Mark Lindley氏の書籍紹介とガットフレッティングの途中経過報告 [音律関係の書籍の紹介]

12月4日のコメント欄の自己引用から

----自己引用--------------------
・・・これに関連して、先日、注文していたフレッティング関係の外国本が届いたのですが、フレット楽器でも可成り前(少なくとも1500年代?)から、色々な調律法(in various regular tuning systems)として、(1/4や1/6のみならず)1/5や2/7(←!)や2/9(←!!)コンマのミーントーンもあったようですね。第44頁の表4では、「 various regular tuning systems」として、7種類の調律法が載ってますね(上記5種の他にピタゴラスとETが挙げられてます)。

----自己引用終わり--------------------

 ということで、注文していた昔のフレット楽器の音律に関するMark Lindley氏の書籍「Lutes, Viols & Temperaments」が(「少なくとも6ヶ月待ち」と言われていたにもかかわらず(笑))先日届きましたので、「超簡単な」紹介記事を書きたいと思います、、いや何せ英文の本でして、これからじっくり読み込む必要ありますので(汗)。

 まずは引用した上記事項の証拠(笑)写真です。文章だらだら書いているよりこうした方が断然説得力あると思いますので。
フレットの本、ガットフレット化 008.jpg
はい、これが「第44頁」でして、以下に表4(Table4.Tempering of triadic concords in various regular tuning systems.)の部分を拡大しますね。
フレットの本、ガットフレット化 009.jpg

 このように、「Tempering of triadic concords in various regular tuning systems.」として7種類の音律が挙げられていて、その内の5種類がミーントーンな訳ですね。で、この「 in various regular tuning systems」の「regular」の意味が問題かと思うのですが、単に「規則的な」の意味、換言すると「直線フレットで実現できる」音律という意味に過ぎないのか、それとも「標準的な」の意味、換言すると「当時の標準だった」音律という意味なのか、ということですね。というのも、1/5コンマはともかくとして、「2/7」や「2/9」コンマのミーントーンなんて初めて見ましたので。これが昔の「標準音律」の一つだとしたらエライことですよね(汗)。

 まぁいずれにせよ、フレット楽器においてミーントーン音律のフレッティングは「普通に」使われて来たということは言えますよね・・・これ、もう「異論なし」ってことで宜しいですよね?

 ちなみに純正律についても色々と書かれていますね。
フレットの本、ガットフレット化 011.jpg

 下記のギターの図は「ギターでは純正律は「不可能」である」ということを強調するために(一種の見せしめ?)引用されることがありますよね。
フレットの本、ガットフレット化 012.jpg
 ただ、今回発見したイ長調純正律型(KBⅠ類似型)はこれとは全く異なるもの(段差が何カ所かにあるだけ)ですし、この本にも載ってそうな雰囲気は無い感じですね(but英文を全部読む必要あるかも(汗))。

 で、この本は現在、新書では入手不可のようで、古本であれば例えば下記サイトで2冊出品されてますね。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/okbooksea.cgi?ISBN=0521246709
 ↑あぁぁ、¥6,808 だって、私が買ったのより凄く安い!(爆)
 というわけで、フレット楽器関係の方、古楽関係の方、「『古楽の音律』ではフレット楽器の音律情報全然載ってないじゃん(ぷんすか!)」とお嘆きの方、今がチャンス&早い者勝ちです(笑)

 今回買いそびれた方も、
Lindley, Mark Lutes, Viols and Temperaments
でググると、販売店情報が色々と得られると思いますので是非。


 上記書籍本に刺激されて、上記2/7コンマミーントーンと、2/9コンマミーントーンの数値(平均律との差を表したセント値)を手計算で出してみました。

2/7コンマMT
フレットの本、ガットフレット化 013.jpg
 2/7コンマということは1/3.5コンマってことですから、純正短3度が得られる1/3コンマMTと純正長3度が得られる1/4コンマMTとの中間の音律、すなわち「短3度と長3度の両方をバランス良く純正に近づけるようにした」音律と言えますよね。

 次は2/9コンマMTです
フレットの本、ガットフレット化 014.jpg

 同様に、2/9コンマは1/4.5コンマってことですから、1/4コンマMTと1/5コンマMTの中間の音律、、、ううん、これはすなわちどういうことだろう?、、、「1/4コンマMTだと5度が耳障りだけど、1/5コンマMTだと3度の純正度が足りないと感じる」人向きの音律ってところですかね?(汗)

 後は半分余談です。
 ギターのフレットを「フレットガット巻き」にすることにつき、3年くらい前にフレットガットを仕入れて準備していたのですが、ずっと放置状態となっていて、ようやく今日、念願叶って実行できました(自分祝!)・・いやぁ本当、これも実行までに年月要しましたね、、、音律を変えることもそうですが、何でこういったことに「勇気」、「大いなる決断」、「凄いエネルギー」が必要になるのか不思議でしょうがないです、、、ホント、誰かが「無気力念波(別名:ヤメタランス光線)」でも送り続けているのではないか?って疑っちゃいますね(爆)

 簡単に説明しますと、作業に当たって、先ず、1/6MTに設定していたギターの仮フレットの木工用ボンドを水で溶かして、フレットを除去します。
フレットの本、ガットフレット化 001.jpg

こんな感じで取れます。
フレットの本、ガットフレット化 003.jpg


で、後は例えば
フレットガットの結び方
などでググると指南サイトがヒットしますので、それに従って作業すればOKですね。
ちなみにフレットガット(牛の腸)は下記サイトで購入しました。
http://coastaltrading.biz/string_strings/post_230.html

 ともあれ、ガットを火であぶる時のあの匂いはとても良いですね(笑)、、思わずガットに(「いかそうめん」とばかりに)カブリつきたくなる衝動に駆られるのは私だけでしょうか?(爆)

最初の1巻き目は結構苦労しましたが、2巻き目からは比較的順調に出来ました。
フレットの本、ガットフレット化 004.jpg

で、まず2/7コンマMTを試してみたのですが、、、何か変な響きでしたね(汗)、、でも、もしこれが昔の「標準」音律の一つであったのならば、「慣れるまで使ってみる」必要があるってことになりそうですよね、昔の人の感覚に近づくためにも。

 これは2/9コンマMTのフレッティングを作っているところです。
フレットの本、ガットフレット化 015.jpg
 
 まだ音程のつめが甘いので、ちゃんとした音程になった暁には、何か演奏upしたいところですね。
(ちなみに端っこにあるフレットは「補助フレット」用の1.1ミリのガット巻きです(他は1.0ミリ))

 では今回はこんなところで!




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Mark Lindley氏の書籍紹介その2 [音律関係の書籍の紹介]

昨日紹介しておいた古本の在庫が減っていないので驚愕してます(笑)。
・・あれ、誰も買わないのなら私が買い占めちゃおうかな(爆)

昨日の書籍につき、説明不足のようだったので(mixiのマイミクさんからも指摘が来た(汗))、少し補足しておきますね。

まず、これが表紙です。
フレットの本、ガットフレット化 005.jpg

目次はこれ。
フレットの本、ガットフレット化 006.jpg

Introduction で、最初から比率の話が出て来ます。
フレットの本 001.jpg

訳としては「例1.ヴィオールのためのガナッシの調弦チェック」ってところですかね
フレットの本 002.jpg

次のピタゴラス音律の章では、この音律が使われていた証拠(evidence)として、アテニャンの曲を取り上げています。
フレットの本 003.jpg

その次のイコールテンペラメントの章では、大全音(9:8)を、「18:17」と「17:16」の2つの半音に分割することが書かれていて、どうもここから「18/17フレッティング」というのが発生して来たような雰囲気が感じられますね(要熟読ですが)。
フレットの本 004.jpg

この本はとにかく図面が満載で、眺めているだけでも結構目の保養になりますので、ちょっとだけご紹介。
フレットの本 005.jpg

そしていよいよ我らがミーントーン(笑)の章。 ここでは、実際にこの音律が使われていた証拠として、ルイス・ミランの色々な曲を用いて検証がなされています。
フレットの本 006.jpg
 中段の「ミランの音楽は、等分律よりもミーントーンでの方がより良くきこえる(sounds better )」なる文章が読めますでしょうか?

 同章第54頁では、等分律と1/4コンマMTと1/5コンマMTと1/6コンマMTとの比較がなされています。
フレットの本 007.jpg

 同章第57頁では、ミランの楽器のチューニングについて言及されてます。
フレットの本 008.jpg

 この章の最後は、1/4コンマMTと1/5コンマMTとのフレット位置の比較ですね。
フレットの本 009.jpg

 その他、面白そうな図面等です(疲れたのでw写真だけup)
フレットの本 010.jpg


フレットの本 011.jpg

フレットの本 012.jpg

フレットの本 013.jpg

フレットの本 014.jpg

 いかがでしょうか? これだけ書いておけば触手を動かされる読者さんが一人くらいいても良さそうなものなのですが・・(汗)

 という訳で、本当に早い者勝ちですので。。。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/okbooksea.cgi?ISBN=0521246709
安い方、買う人いなければ私が買って高く転売しちゃおうかな・・(爆)


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昼休み戯言「今後の予定をつぶやいて世界発信してみる」シリーズ(笑) [たわごと]

今後やりたいことの世界発信

①せっかく家のピアノの調律がキルンベルガー第Ⅱなのだから、ハイドンやベートーベンのピアノソナタを弾いて検証してみること。

②チェンバロを「ジョビン音律」にしてWTC他バッハの曲を検証すること。
  ⇒その音律でWTC1巻1番前奏曲を録音して、youmusicに投稿する。

③フレットガット仕様にしたギターを1/5コンマミーントーンに設定して、前に投稿した1/6コンマミーントーンと同じ曲を録音して投稿する。

④「○○音律+愛の周波数」ギターで曲を仕上げてyoumusicに投稿する。

 うーーん、どれから手がけるべきか、迷っちゃうねこれはw・・・何て楽しいのだろう音律研究ライフ(爆)
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(下刻上開始?(笑))愛の周波数付きKBⅡピアノによるベートーヴェンWoO.61a [キルンベルガー第Ⅱ音律ピアノ演奏紹介]

自己引用

>今後やりたいことの世界発信
>①せっかく家のピアノの調律がキルンベルガー第Ⅱなのだから、ハイドンやベートーベンのピアノソナタを弾いて検証してみること。

・・・という訳で、早速実行してみました(自分祝!)。
 表記ベートーヴェンの曲、非常に短いのですが、結構間違えやすくて、テイク10でこんなレベルです。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=8243

 サイト上だと楽譜が見にくいでしょうから、再掲しておきます(クリックで拡大)。

ベートーベンWoO61a.jpg

 第8小節の頭(演奏音源18秒のところ)で一見変な響きにも感じるのですが(下がC、上がDなので、周波数比は4:9)、打鍵ミスはない(はず)です・・より自然な響きになるようにタッチを工夫する余地があるかもしれないですね。

 そんなこんなで、「KBⅡ生ピアノでのベートーヴェン演奏」、上の人がやってくれないのなら、我々下の人間が「実力行使」(笑)するしかないですね。 この曲のKBⅡ生ピアノでのネット上での演奏音源upって世界初と認定してくれないかしら(爆)。

 それでは、今回も「行動予定の世界発信」は無事達成されました、めでたし愛でたしということで。



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(随時更新)ジョビン音律の研究(バッハ前奏曲他) [不均等音律]

「ようやっと実現しました(汗)」シリーズ、今回はジョビン音律です。

先ほどバッハの例の曲をジョビン音律でupしてきました。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=8249

サイト中の音律表が見にくいでしょうから再掲しておきます(クリックで拡大可能)。
join音律.jpg

この音律は、実は本ブログ開設初日に試すつもりだったのですが、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-06-11
(↑本ブログ開設初日(2010年6月11日)の記事)
ずるずると(1年半近くも)放置状態になってしまいました(汗)・・・理由は上記投稿サイト内の解説で書いた通りです。

今日はもう遅いので寝ますが、この記事は随時更新する予定です。

とりあえず音源upしておきます。まずは投稿した前奏曲で使われる和音の一覧



長調の音階一覧(ハ長調から半音上がりで)


長調の主3和音一覧(ハ長調から半音上がりで)


明日の午前中に短調の和音や他の曲の音源もupする予定です。とりあえず今回はここまで。
お休みなさい~m(_ _)m

-----H231210朝追記-----------------------------------------------------------
 続けます。
 自分用(笑)メモ。電子チューナーを使った効率的調律手順
①KORGのOT-120チューナーを「D♯型ミーントーン」に設定し、CGDAEBの6音を調律する(各5度が耳障りにならないこと、CEとGBの純正3度を確認する。)
②同チューナーの設定を「キルンベルガー第3」に切り替え、F音を調律する(C-Fの純正5度を確認する)。
 ⇒KB3の設定にするとB音が約5.5セントずれるが、CGDAEの5音は変更なし。
③残りの5音は、SEIKOのSAT501を併用してセント値を見ながら合わせていく(B♭-Fが若干広め)。
-----------------------------------------------------------
 この音律については、ネット上での支持者が多いようなので、じっくりと検証していきたいと思っている。

 H23年12月10日現在の私としては、
 「レーマン音律=(本物だとしてもせいぜい)WTC1巻『専用』の音律」
  vs
 「ジョビン音律=(本物だったら)バッハがWTC以外にも『常に使っていた』音律」
 ではないか、との心証を抱いている。

 次に短調の音階(ラシドレミ)の一覧(イ短調から半音上がりで)


 短調の主3和音一覧(イ短調から半音上がりで)



 次に曲をup。
 まずはゴールドベルク変奏曲のアリア(ト長調)。


 この曲の想定ないし最適調律となり得る可能性大なのではないかと感じた次第。
 つまり、前々から「この曲はGBの長3度が純正であるべき」と強く思っていたが、通常のミーントーンでは非常に厳しく思え、一方でいわゆる「有名どころ」の不均等調律ではGB長3度が広くなってしまう。
 この音律であれば純正長3度がCEのみならずGBにも確保されるので、非常に快適である(アリア以外の曲(特にト短調変奏)も検証する必要ありだが)。 バッハは鍵盤組曲でト長調を頻繁に採用していることからも(例:フランス組曲第5番、パルティータ第5番、トッカータ第7番、BWV973の協奏曲第2番(原曲;ヴィヴァルディのOp.7-8)、BWV980の協奏曲第9番(原曲;同前Op.4-1)、 BWV986の協奏曲第15番(原曲;テレマン?) )、GBの長3度で純正が確保されている音律はポイントが高いと言えるだろう。

次は・・・あぁ、子供の世話ね、はいはい(汗)、、続きはまた後で

-----H231210昼追記分-----------------------------------------------------------

 次はホ長調の曲をup
 フランス組曲第6番よりサラバンド


 バッハの「ホ長調」の独奏用鍵盤曲(アンサンブル曲除く)は、WTCとインヴェンション以外では、これと後は数曲の小品しか作っていない(BWV993のカプリッチオ「ヨハン・クリストフ・バッハを讃えて」ホ長調とBWV937の 前奏曲ホ長調)し、いずれも「線的」な書法のものである。
 従って、このサラバンドは、バッハが作曲した独奏用鍵盤ホ長調曲の中で「最も和声的」な作品と言えるのではないか。
 ちなみにバッハは、オルガン曲ではホ長調曲を一曲も作っていない(はずだ)。
 してみると、バッハは、チェンバロやクラヴィコードの調律法は「オルガンとは異なるもの」を用いていたことが伺われる。
 アンサンブルやオケ曲のホ長調曲は次の3つが有名
①BWV1016:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番
②BWV1035:フルートと通奏低音のためのソナタ第3番
③BVW1053:チェンバロ協奏曲第2番

 とりあえずここまで。
--------------------------------

2012年5月29日(火)追記:

大井浩明氏がジョビン音律でバッハwtcのリサイタルを行ったという記事 

http://ooipiano.exblog.jp/4340516/

・・・ジョビンじゃなくて「ジョバン」になってますね、、これではヒットしない訳ですよ(汗)。それにしても大井氏は流石ですね(感心)。


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昼休みつぶやきシリーズ~別名:苦しいときの世界発信(爆)~ [たわごと]

 あぁぁ、駄目だ、やはり気を抜いていると記事投稿を怠けてしまう(汗)。

 今週はギターのフレッティングをいろいろイジッたりしたのだけど、イマイチ納得のいく結果が得られなかったので、何も記事が書けなかった次第。それと、ジョビン音律を知って、改めて不均等音律の良さを再認識した次第。

 さて、今晩はどうすべか? 例によって自己ノルマ?を世界発信してみる。

案その1:長大なクラシックギター曲、(ギターではとても弾けないから(泣))古典調律鍵盤楽器で弾いちゃおうシリーズを始める。

案その2:クリスマスが近いのでクリスマス曲の演奏upシリーズを始める。

 ううん、思いつくのはこんなところか・・・とりあえず今晩頑張れ私!
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不均等音律で演奏したい曲(レゴンディのギターエチュード) [不均等音律]

自己引用
>さて、今晩はどうすべか? 例によって自己ノルマ?を世界発信してみる。
>案その1:長大なクラシックギター曲、(ギターではとても弾けないから(泣))古典調律鍵盤楽器で弾いちゃおうシリーズを始める。
>案その2:クリスマスが近いのでクリスマス曲の演奏upシリーズを始める。

・・・ううん、今回はハードルが高いノルマを課してしまった。その1を開始しようとしたが長い曲は鍵盤楽器でもやはり難しい(泣)。

 仕方がないので(?)ノルマ達成すべく、(演奏upなしだが)記事をとりあえず書いてみる。
 前回は不均等音律の記事を書いたので、今回もその路線とする。

 「不均等音律」を使用していたのではないかとの疑惑(笑)があるロマン派のギター作品は、長大な規模の曲が目立つ。
 例えば、G.レゴンディ(1822-1872)のギターエチュードにつき、先日演奏upした第1番ハ長調は比較的小規模な方だが、それでも小節数は54あり、演奏時間は5分前後になる(はずだ)。そして、このエチュードシリーズは、第2番イ短調で小節数が一気に倍の107になり、次の第3番イ長調で136小節、第10番イ長調でも100小節越えとなる。他は、第4番ホ長調が59小節(但しダルセーニョを考慮するとプラス25小節)、第5番イ長調が89小節、第6番ニ短調が51小節(但しダルセーニョを考慮するとプラス34小節)、第7番ニ長調が55小節、第8番ト長調が41小節、最も小規模な第9番ホ長調が36小節(但し速度指示が「ラルゲット」)、といったところだ。
 ここでも「イ長調」の作品が多く、かつイ調の曲は長大化するところが凄く気になる。

 今回は第2番イ短調の雰囲気だけでも紹介したい。
 まずは冒頭楽譜。
フレット工作他 017.jpg

 このように、A音を維持するバスの上に付点リズムの高音メロディーが歌われるようにして始まる。
 そして、27小節目から驚きの連続となる転調劇場(?)が開始される。
フレット工作他 018.jpg
 まずは27小節目、いきなり♭4つの変イ長調(!)への転調である。

 これが8小節続いた後、今度は35小節目でエンハーモニックもどき(?)の転調となる。
フレット工作他 019.jpg
 このように、♭4つから♯5つへの転調なので、変イ長調⇒嬰ト短調へのエンハーモニック転調かと思いきや、良く見ると「ロ長調」に転調しているのだ。

 これがまた8小節続いた後、43小節目でまたもや大胆に転調する。
フレット工作他 020.jpg
 このように、♯5つから♯2つへの転調なので、ロ長調⇒ロ短調と思いきや、ニ長調に転調していることが分かる。
 そして極めつけ、53小節目で一気に♯が「7つ」に!!
フレット工作他 021.jpg
 そう、A属7の和音から「嬰ハ長調」への転調である(驚愕)。
 この後も、57小節目でイ長調(♯3つ)⇒65小節目でヘ長調(♭1つ)、74小節目でようやくイ短調に戻り、その後も調号変化は無いものの、A♭などの遠隔調の和音を使用しつつ終結に向かっていく。

 このように延々と転調を繰り返す曲の場合、完全な12等分律(12ET)の楽器で演奏すると、「どんなに転調しても同じような響きにしかならない」ので、弾いていて「凄く虚しく」なるのでないかと思う。どこまで行っても「救われない」訳で、少なくとも私には無理だ。とても最後まで演奏する気にはならないだろう。一方、いわゆる「不均等な音律」の楽器で演奏すれば、「響きのバリーション」を思う存分味わえるので、新たな転勤先(笑)ならぬ転調先に出張(笑)する度に新鮮な体験が出来るのである。 変な例(?)で喩えれば、家「イ短」では納豆ごはん(笑)、最初の出張先「A♭」ではフレンチフルコース、次の出張先「B(H)」ではタイ料理、その次の「D」ではイタリアン、次の「C♯」は激辛タイ料理、、、、と言ったように、様々な「各地域」の響きを味わうことができる。 それに比べて12ETだと・・・・・「どこへ行っても同じ料理(←しかもインスタント食品)しか味わえない」ことになる、と私は考えるのである。

 あ、もうこんな時間だ。と言うわけで、いつかこの曲を不均等音律の楽器で演奏upしたいです。

 ではお休みなさい~



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19世紀ギターの再フレッティング(その1) [純正律(Just Intonation)]

19世紀ギターのフレットレス化が完了し、本日帰宅しました。
フレット工作他 001.jpg

 今回はこの道具を使って再フレティングを行おうと思います。まずは例の「イ長調純正律型」から。
フレット工作他 003.jpg

 針金は「素」のままだと余り音質が良くないので、セロハンテープで「ラッピング」して使用しようと思います。

 まずは恒例(?)通り、弦長の1/5=第4フレットから。鉄則ですね(笑)。
フレット工作他 005.jpg
 この方法だと、微調節と取り外しが非常に楽になるので、音質との折り合いさえ付けばお薦めの方法と言えるかも。


問題の「段差あり第2フレット」については、このように予め位置をマーキングしておきます。今回は修正液を使いましたが、これは有機溶剤入りなので、出来ればチョークのようなものでマーキングした方がベターかも知れないですね。
フレット工作他 006.jpg

今回はこのように「うねうね針金フレット」に挑戦してみました・・・人間「日々成長」ですからね(笑)。
フレット工作他 007.jpg

 3弦の第4フレットも段差を付ける必要があるので、ニッパでこのように切って、切った部分をテープで留めればとりあえずOKでしょう。
フレット工作他 008.jpg

  ~続く~

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ギターの再フレッティング(番外編) [純正律(Just Intonation)]

未だ2回目なのに既に番外編(汗)

 数日前のブログ記事で、
>・・ギターのフレッティングをいろいろイジッたりしたのだけど、イマイチ納得のいく結果が得られなかった
と書いたのですが、それをちょっと振り返ってみたいと思う訳です。

 まず実験してみたのが1/5コンマ・ミーントーン。フレッティングはこんな感じです。
フレット工作他 001.jpg

 で、これの何が納得いかなかったかというと、「1/5だと何か中途半端な感じ」がしたんですね。
つまり、1/6MTのときは、長3度が割と広いにもかかわらず、非常に響きのバランスが良いと感じられ、派生音についての(異名同音の)読み替えも割と違和感なかったのに対して、1/5MTだと、この読み替えがしっくり来ない感があり、補助フレットを付けたくなる衝動に駆られた一方で、長3度は1/4ほど綺麗でない、ということで、「これなら1/4MTの方が良いな」と感じてしまったことですね。
 (ただ、5度の唸りや弾きやすさは確かに1/4MTよりも良い感じですが。)
 現在の私のレベルでは、1/5MTに関してはこんな感想です。もう少し音律体験を積めばまた変わるかも知れないですね。


 次の実験では、超安価(某中※産バレ※シア)モダンギターでイ長調純正律型フレッティングを試しました。

 まずは超安価ギター(amazonで5千円前後)の外観です。
フレット工作他 003.jpg


 このギターにつき「フレットを簡単に抜くことが出来る」という専らの噂だったのですが、実際その通りでした。
(ぼそぼそ・・フレットを抜けない某ヤ※ハの某ギタ※レとはエライ違いですね(汗))

 まずはフレットの横顔もとい側面写真
フレット工作他 004.jpg

 フレットをニッパで挟んで軽く引き抜けば、このように楽に抜けました。
フレット工作他 005.jpg

 ものの5分であっという間にフレットレス状態
フレット工作他 006.jpg

 今回は1mmのフレットガットを巻くことにして、補助的に木工用ボンドを使って作業しました。
フレット工作他 011.jpg

 8割方完成の状態
フレット工作他 015.jpg

 で、これの何が納得いかなかったかというと、どうも弦長650mmの(相対的に低音域の)ギターだと、「ピタゴラス長3度」が『かなり耳障りだ』と感じたことです。このピタゴラス長3度の「耳障り感」は、最初に実験した4度高い子供用ギターでは殆ど感じなかったことなので、有る意味「新たな発見(←発耳?)」といえますね。そして、このピタゴラス長3度の耳障り感を考慮すると、このギター音律のスキスマは(キルンベルガーとは異なり、)「G-D」の位置に配置すべきではないか? と考えられます。つまり、以前に発表した下記のイ長調純正律型の音律表につき、
H231028暫定_ギター純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 下記の型が「より音楽的」なのではないか、と考えられますね。
H231028確定か_ギターイ長調純正律型-音律サークル-JPEG.JPG
 
 つまり、スキスマがこの位置にあれば、ギターで良く使うB♭、F、C、Gの主和音の長3度がピタゴラスよりも2セント分狭くなり、「耳障り」感が大幅に軽減されると考えられます。わずか2セントですが、この2セントが「ピタゴラス長3度の解消(回避)」という大きな意義を持っているわけです。

 ちなみにこのギターは、現在は「広域型純正律」フレットの実験台にされています(爆)
フレット工作他 016.jpg

 このギターはフレットを簡単に抜くことができますので、フレッティング実験用として適していると思います。ネックの厚みや形状も割と弾きやすいと感じます。こちらで購入可能です。
http://www.amazon.co.jp/VALENCIA-CG-160-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AE%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B000UYYY12/ref=sr_1_1?s=musical-instruments&ie=UTF8&qid=1324299764&sr=1-1


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(番外編その2)「広域型純正律」フレット実験のメモ [純正律(Just Intonation)]

今日はもうこんな時間なので、さわりだけ・・(別名:「自分用メモ」(笑))。

昨日の記事の最後に
>ちなみにこのギターは、現在は「広域型純正律」フレットの実験台にされています(爆)
フレット工作他 016.jpg

 と書きましたが、ちょっとだけご紹介、もとい(笑)、自分用にメモします。

 以下は、あ・く・ま・で・も、ひとりごと&自分用メモです(笑)。

 (ぼそぼそ・・何か「上の人」で、古いギターにJust Intonationのフレッティングを行うなんてフレット楽器に対する冒涜だ的な記事を書いた方がいらっしゃるみたいですけど、私に言わせれば「何じゃそりゃ!?」って感じですよ全く(ぶんすか!)。 そういう方って、米国の911事件の真相や,ほんの数年前まで理科年表に12ETが「強制音律」的な位置付けとして記載されていたことに対して全くコメントされないですよね。この世が「支配者の悪意」に満ちていること、音楽の世界も例外なくその悪意の犠牲になったこと(例:調性の曲を書くことが許されなかった当時のシェーンベルクの嘆き等)を少しでも考慮していただきたいと切に願う今日この頃・・・あ、でも、12ETを強く擁護する人が「そっち側」の人間だったならば・・・(以下省略)。)

 はい、現在実験中のフレッティングの音律図です。
H231220暫定_ギター「広域」純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 シントニック・コンマを2つ入れるので、「オイラー型」純正律にどことなく似てますよね。

 これで、例えばソルの曲などは結構弾けます。
 この音律だと、(ACが純正短三度になるため)5弦第3フレットでハーモニクスが鳴ってしまうことになり、ソルの記述とは違ってしまうのですが、例の「イ長調純正律型」よりも幅広く使えるように感じます。
 要するに、ソルのフレッティング(フレットとハーモニクス)に関する記述は「あくまでも当時のギター・フレッティングの一例に過ぎない」と解釈すべきでしょう。


 ひとりごとメモfor世界発信(爆):
 平均律との偏差(セント値)
 A:0、E:+2、B:+4、fis:+6、Cis:-14、Gis:-12、Dis:-10、B♭:+12、
 F:+14、C:+16、G:+18、D:+20

 ぶつぶつ・・明日時間があれば演奏upしたいなぁ
 

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うーん時間がない、、やはり年末モードは辛いねぇ(泣) [たわごと]

>ぶつぶつ・・明日時間があれば演奏upしたいなぁ
・・だめだ時間がない、今日は無理だ(泣)

 ついでにひとりごと(汗)
ソルのギター曲の中には、(「月光」で発見したB-F♯の同時打弦回避の他にも、)例えば「D-A」の同時打弦を(偶然とは思えないほど「用意周到に」)回避しているパターンの曲が結構ある。こういう「回避パターン」を探すことが純正律フレットを探り当てるための大きなポイントと言えよう。

 言い換えると、「純正律(作曲)理論」とは、禁則5度の存在を前提としつつ、その禁則を如何に上手く使っていくか(例:回避、4度に転回、勝負どころでガチに使用、などなど)を「楽しむ」のがポイントといえるかもしれない。

 あぁ、もうこんな時間だ。ではお休みなさい~

 



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(広域型)純正律フレットギターによるジュリアーニ [純正律(Just Intonation)]

シントニックコンマを2箇所に配置した広域型の純正律フレットギターの五度圏図を再掲します。
H231220暫定_ギター「広域」純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 現物(超激安ギター)は現在こんな感じです。
広域純正律ギターでの曲 001.jpg

見ての通り、外観は「不格好&醜くさここに極まれり」って所ですね(爆)
さらには、「針金の上にセロハンテープでラッピング」したフレットの場合、押さえた時にどうもセロテープの「ピシピシ」音がするので、(上の写真のように)樹脂皮膜された針金を代わりに使おうかと検討しております(現在は3&4弦の1フレットだけ試行中)。

 この音律の隣接開放弦ADの22セント広い4度とDAの「禁則5度」です。DA5度に比べてADの隣接開放4度は「それほど酷くない」と私は感じます。


折角なので演奏音源もupしますね。
今回は、ジュリアーニ作曲の「3つのソナチネ(作品71)」より第1番ハ長調の第2楽章(ヘ長調)を弾いてみました。
広域純正律ギターでの曲 003.jpg

 まだ音程の追い込みが完全でない感がありますが、弾いている側としては非常に心地良いです。ただ、この曲の場合、B♭とFの間に更に「3つめのシントニックコンマ」を入れて所謂「完全純正律」にしてしまっても(orしてしまった方が)良いかも知れないですね(その場合、B♭音が22セント上がり、沢山出てくるGmの短三度が純正になる)。
 ではどうぞ(ABAのトリオ形式ですがABだけ演奏)。


この曲の第1、第3楽章はハ長調ですが、どちらも「DA禁則5度」を意識して作られているように私は感じます。
第1楽章の出だしの楽譜です。
広域純正律ギターでの曲 002.jpg
長いので平日夜ではとても弾ききれませんが(汗)、途中までの演奏音源です。この後は変奏形式で音がどんどん細かくなっていきます。


 という訳でした。

現在このギターで色々な曲を試し始めていますが、ハ長調系の曲の場合、C♯音が「低く感じる」場合が結構あるため、C♯音を22セント高くして禁則5度をC♯G♯間にする、或いはC♯音を11セント高くしてKBⅡ風のセッティングにするのもありかな、など色々と試してみると面白そうな気がしてます。

それではまた!
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