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ケルナー「改」音律フレットギターのフレット位置修正およびその蘊蓄情報など [私のうねうねフレットギター]

すみません、ブログ容量が一杯一杯なので、前にupした純正律ギターでのバッハ前奏曲の下手な演奏音源(2ファイル)は削除いたしました。で、代わりにと言ってはナンですが、写真付きで蘊蓄情報?記事を書きたいと思います。

 ケルナー「改」音律フレットギターに関し、今年の初めに4弦の第4フレット(つまりF#)の音が可成り「低い」ことに気付きまして(要するに1弦第2フレット音との「オクターブが合わない(泣)」)、既存フレット(0.9mmのうねうね金属)に対して補助フレット(1.0mmのフレットガット)を貼り付けて使っていたのですが、弾き回し大会が迫ってきたので再チェックしてみたところ、どうもFの音程もオカシイ感じがしたため、チェック表を作って、、あ、これですね、
0518より正確であろうチェック表.jpg

(写真クリックにより拡大可能なはずです、以下の写真も同様。)
これと電子チューナー(コルグのOT-120の「KN」設定)を使って詳細に調べてみたところ、
やはりフレット位置にエラーがあるとの結論に達したため、こんな感じで、修正のための補助フレットを追加接着しました。
0518ケルナー改フレットの修正.jpg


 で、ここからが蘊蓄情報のオンパレード(笑)なのですが、
 チェック表を見ると、この音律では、
 EとFの半音(つまり1弦の開放音と第1フレット音)と、
 BとCの半音(つまり2弦の開放音と第1フレット音)とでは、
 どちらも「同じ幅」であることが分かりますよね。

  つまり、粗っぽく書くと、
 E-Fの半音は、○+KN+(-5)+(-3)+○+(+4)+○、
(○は純正5度、KNは約4.8セント狭い5度、他はその数値のセント分だけ狭いor広い5度)、
  これに対して、一方のB-Cの半音も、
             KN+(-5)+(-3)+○+(+4)+○+○なので、
 単に並び順が違うだけで、実際の半音の幅(数値、比率、セント値)は同じであることが分かります。
  
 とすると、1弦と2弦の「第1フレット」は、「相互に同じ位置」になるはず、言い換えると、0フレット(つまりナット端)に対して平行になるのが正しい(理論値、理想位置である)、ということですね。

 これに対して、修正後の状態を拡大して撮ったこの写真の1弦2弦の第1フレットを見ると一目瞭然ですよね。
0518_1弦2弦の第1フレットに注目.jpg

 そうです、1弦と2弦の第1フレットが「同じ位置にない」、「1弦第1フレットの方が相対的に高い位置にある」ので、今回それを補助フレットを使って修正した訳です。

 6弦についても同様に第1フレットと第2フレットの位置を修正したのですが、6弦の場合はギター関係者は「うわずった音程+ややぼけた音質」で耳が慣らされてしまって(別名「調教されて」w)いるので、音程(つまりフレット位置)のエラーにナカナカ気付き難くなっているなぁと、今回改めて感じました。特に、6弦2フレットつまり「最低音のF♯」については、「若干ピッチが高いくらいが普通に感じる」耳になっているように思われます。

 で、そろそろ纏めに入りますと、このようにフレット位置エラーがローポジションである場合は、既存フレットよりも若干高い(太い)部材を使って比較的簡単に「応急処置」を施すことができます。言い換えると、ローポジションの音程エラーはハイポジションのように「指の押さえ具合」で補正することが非常に困難(ほぼ不可能)ですので、弦交換した場合などもマメにチェックして修正すると、よりハッピーになれる(笑)と思われます。(蛇足:皆様ご存じのように、弦の材質や太さなどによって、押弦時の音程の上がり具合が可成り違って来ます。特に3弦と6弦は要注意です。いわゆる「不良弦」も結構多いですしね。)

 一方、フレット位置エラーが比較的ハイポジション側にある場合は、上記部材で応急処置をすると、それより低音側のフレットを押さえて弾いたときに(応急処置箇所で)ビリつき易くなりますので、応急処理部材の太さを「ギリギリの線」に設定することが必要となり、それでも上手くいかなければ、ある程度の誤差なら記憶&指補正をし、誤差の許容限度(別名「我慢の限界」)を越えた場合は、製作者の方に「○○さん、ここのフレットの位置オカシイじゃん!(泣)」と文句を言って修理してもらうことになります(笑)。

 で、上述のような「理論」を知っておけば、その時に、「これは不良弦が原因ではなく、こういう理由で、そもそもフレット位置がオカシイのです」と説得的に説明することが出来、修理も早く(かつ、当然ながら「無料」で(笑))行われることが期待できる(めでたしめでたし)、という訳です。

 (超蛇足:ひそひそ・・・とまぁ、今回は(←も?)偉そうな事をウダウダ書きましたが、私も最初はこんな理論(特に「半音の理論」)は知らなくて、製作者(or改造者)の方にメールで感情的に何回もクレームしてましたけどね(爆)。意外と多いんですよ、こういうフレット位置のエラー。フレット位置設定に関する有名な「N-SYS」もプログラムにエラー(バグ)があった、とのことですし。
 古典調律の世界は、理論面では「理路整然として美しい」的な色彩が強いのですが、いざ「実践面」となると、何と言うか「スポ根」の世界に足を踏み入れる(笑)的なものがあって、特にこのような固定(さらには「うねうね」)フレットの分野では、「我慢比べ(例:またやり直しかよ~、勘弁してくれよぉ(泣))」、「激励(例:頑張れ、最後は根性だ!!)」的な側面が非っっっっ常に強いと感じますね。 だからこそ「脳内完結せずに実践すること」に価値があるんですよね。このような「地道な作業」を(時には泣きそうになりながらw)苦労して積み重ねて行く内に、知らず知らずの内に「体力」、「精神力」、「キャリア」や「ノウハウ」、さらには「不動の自信」が身についていく(謂わば「血肉化」される)ことになり、それは即ち凄く貴重で重要な体験であると、じみじる今日この頃の私なのです。)

 


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(曲目追加作業中)次回の弾き回し大会のテーマ等を考えてみる [私のうねうねフレットギター]

 現在昼休みなのでレジュメ形式で。

 小生、前回の弾き回し大会では古典調律「概要紹介」的な感じだったので、今回は更にマニアックな感じにしてみたい。

 具体的には?⇒前回出来ずじまいだった「各種の不均等音律(うねうねフレット)ギター」の解説と演奏を行う。

①(初号機)純正ケルナー音律ギター
 アピール事項:
 後発の不均等音律に比べると「ハ長調の長3度(CE和音)が最も美しい(ほぼ純正)」
  ⇒ハ長調曲を演奏する(やはりソルの「作品31-13」は弾きたいなぁ)。
 もともと鍵盤楽器用の「Well-tempered」タイプなので、「全調演奏」が可能である。後発の不均等音律に比べると、「♭系の響きが極めて美しい」ことが長所と言える。
 ⇒ヘ長調曲を演奏する(例:ソルの嬉遊曲作品1-6(⑥弦F調弦)は非常に良い曲だが可成りムズイ(泣)・・・⑥弦F調弦曲満載の「作品24」の内の第3番は比較的弾きやすそうである・・・が、結局はop.35-10くらいが相場か?)

②(第2弾)キルンベルガーⅢ「改」(Jobin類似)音律ギター
 アピール事項:
 何と言っても2つの長3度(GBとDF♯)が「純正和音(4:5.000000・・・)」であるため、ト長調と二長調で「最強」「無敵」モードになる。
 ⇒ト長調曲と二長調曲を演奏する(「スワニー河」リベンジしたい!w)
 ハ長調は、CE和音は①よりも劣るが、CGの5度は純正であること。
  ⇒ハ長調の「5度強調」の曲があれば演奏する。

③(第3弾)ケルナー「改」音律ギター
 アピール事項:
 ギターで重要な「ホ長調」の響きの大幅改善が図られていること(EB5度を純正としつつ、長3度をより美しくした)。
 ⇒ホ長調曲を演奏する。

④(最新研究成果)イ長調(ほぼ)純正+ミーントーン融合型音律ギター
 アピール事項:
 特に古典派の曲との相性が良い(良さ気である)こと。
 古典派を始めとして、一般にクラシックギターの曲は「特定の調の使用が回避され、使用する調性が偏っている」傾向があるため、適用範囲が思ったより広い(であろう)こと。この種の音律は、少なくとも「可動フレット」型ギターの頃には「誰でも試した」可能性が高いと考えられること(何しろ、「単なる一愛好家」に過ぎない「下の者」である私で「さえw」たどり着けたのだから)。

ヤング改(欲張りヤング)音律の10弦ギター
 アピール事項:
 多弦なので、⑥弦Dドロップ等の変則調弦曲にも(調弦変更せずに)対応可能であること。
 バランスの良さ、共鳴の美しさ、アンサンブルでの満足度が絶大、、、等々。

⑥番外編その1:ミーントーン(中全音律)ギター
 アピール事項:
 曲で使用する全ての長3度和音を純正(すなわち「天国的に綺麗」)にすることができる
 ある程度の変則調弦ならば対応可能。

⑦番外編その2:現在研究中の純正調(&ガットによる移動フレット)型音律ギター
 アピール事項:
 曲で使用する全ての和音を「完全純正」にすることができる。オープンチューニングとの相性が抜群(というか、元々「それ用」のためのギターなのでは?)。
 ⇒リベンジ演奏するw。
 
----------------
 おそらく今回も時間切れになる可能性が高いので、まずは①②③⑦を優先させ、時間があれば④⑤⑥も行う、という感じだろうか。
 ともあれ、こうして一覧にしてみると、私もギターに関する音律研究を結構長く続けて来たんだなぁ(私もナカナカやるじゃん!(笑))と思えてしまうから、実に不思議だ(←実際はようやく出発点(つまり純正律)に辿り着けたばかりなのにね。)。

 


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オーラ・リー(Aura Lee)弾き比べ大会~純正ケルナーフレットギター編~ [私のうねうねフレットギター]

 という訳で・・・・おぉ、やりましたよ! 今日で1ヶ月完全「無欠勤」モードwですわ、自分祝!

 これが本当のオーラリーならぬ、Ohやりぃー!ってな訳ですよ(笑)

  では時間が無いので要点だけ(汗)

 先ほど純正ケルナーフレットギターで表記曲を演奏&録音したのですが、どうも未だ高音弦が新しいようで、交換して5日ほど経ったにもかかわらず、未だに数分弾くと伸びる(=音程が下がる)んですよね・・これだからナイロン弦は(泣)。

 で、弦の状態について演奏後にチューナーで確認したところ、この演奏音源は、弾き終わり時に1弦の音程が数セント下がってましたが、まぁ雰囲気だけでも味わっていただければと思います。
 ではどうぞ。


 要点としては、この純正ケルナー音律による演奏は、昨日のケルナー「改」音律と比較して、前半のニ長調での響きは殆ど変わらないのですが、後半のホ長調への転調後は、E和音の長三度の響きが可成り落ちる(「改」よりも8セント劣化、12ETと比較しても3セント劣化する)ので、違いが結構分かりやすいのではないか、ということです。

 それと、昨日の「改」音律が2010年の弦楽器展以後、「ハ長調、ト長調、ニ長調、イ長調」専用の音律である旨の噂が巷で出回っているようなのですが、「ホ長調」もちゃんと弾けますということ、というか、そもそも「改」音律は、「ホ長調」の和音の響きが美しくなるように考慮して設計したものです、ということを何とかして伝えたい訳なのです。

 上記のように、今日の音源は最後に1弦音程が下がっているので、後日に差し替えようと思います。それと、解説も後日にもう少し詳しく行いたいです。
 とりあえず今日は時間切れなのでここまで。

 皆様良い芸術の秋を!!


 


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祝!ケルナー「改」フレットギターのメジャーデビュー達成!(オーラ・リー(Aura Lee)) [私のうねうねフレットギター]

表記演目、先ほど投稿してきました。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=&lid=9372

このケルナー改フレットギター(2010年弦楽器展で大西氏が出品したギターと同一の音律)の音源の公共upサイトへの投稿は、これがお初のはずです、多分(汗)。

上記サイト中の投稿写真が見にくいかもしれませんので、ここにも貼っておきますね。

up用ケルナー改ギターIMG_5957.JPG


 この曲(というか「編曲」)を演奏する場合、私が持っている不均等うねフレットギターの中では、このギターが最も美しく響くはずですので、今回録音upしてみました。(他の「うねフレットギター」だと、F♯の和音の長三度がけっこう濁るんですよね。)
 このギターでの演奏だと、後半転調しても(三度がそんなには悪くならないため、)殆ど違和感がなく聴けると思うのですが、いかがでしょうか?

 それでは皆様、良い芸術の秋を!

 


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(0911追記)古典調律ギター演奏の人前発表計画 [私のうねうねフレットギター]

0911追記:
>「どの楽器(ケルナーorヤング改orKBⅢ改orケルナー改orミーントーンor純正律)を使うか?」は最後まで迷いそうな気がしてます。
    これにつき、色々ギターを弾き比べてみたところ、今回はヤング改の10弦ギター(田中氏作)の線が濃厚になって来ました。やはりあの追加低音弦のエコー効果(別名;温泉気分)は何とも言えず良いですわぁ(しみじみ)。イ長調純正律広域調性型6弦もナカナカ捨てがたいのですが、今回はどうも前者になりそうな感じです。

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チェンバロ発表会が終わった・・・あぁ、真っ白に燃え尽きた(笑)、、、と思う間もなく、今日から「古典調律ギター演奏の人前発表計画」を作る必要がある(汗)。

 というのも、大分前に、「10月の某会合でギター演奏をしてほしいという」オファーがあり、受けてしまったからだ。「ううむ、私より上手い人、沢山いるだろうに」とも思うのだが、まぁこれが「古典調律」のパワーなのかも知れませんね(笑)。こういう感じで、(プロでもないのに)自然と色々な仕事?が入って来るんですね、古典調律を研究していると。

 今回は幾つかリクエストがあって、まずは「出来るだけ明るい曲を御願い」とのこと。なので、現在検討モードに入った訳ですが、、、ギターだと暗めの曲が多いですからね~(←でもそれがギターの良さでもあると思うのだが(汗))。加えて、「出来るだけ皆が知っている曲」、演奏前に「曲の解説もしてほしい」とのこと。

 で、こうなると、ギターのオリジナル曲では駄目かな(汗)と思えて来たため、現在有名曲(主に○○民謡とかクリスマス曲とかウェディング用曲など)の編曲譜を色々探しているのですが、どうもヤタラと難しい編曲が多い(泣)。 古典調律ギターであれば例え簡単な編曲でも十分聴かせられると思うので、(出演の10月27日(土)までは未だ若干余裕があることもあり、)この際自分で編曲を試みることも必要か、などと考えている今時分だったりします、はい。

 それと、「古典調律ギター」を使うことは決定しているものの、「どの楽器(ケルナーorヤング改orKBⅢ改orケルナー改orミーントーンor純正律)を使うか?」は最後まで迷いそうな気がしてます。昨日の発表会(歌の人との合同だった)でも感じたのですが、やはり現代人は「純正三度に(潜在的に)餓えている」と思った次第です。

 では今回はこんなところで。


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『フレットの遺言』ラストフィナーレ~さよなら19世紀うねうねヤング改、またフレッティングする日まで!~ [私のうねうねフレットギター]

ということで、ヤング改音律によるうねうねフレット19世紀ギターファブリカトーレモデル、今回で最後です(既に発送しました)。

最後の記念?に、うねうね写真と音律表を再掲しておきます。

19cギターと1/6mt 001.jpg

19世紀Gヤング改B♭F広い音律-JPEG.JPG

 それではいよいよ最後の演奏です。
 まずは、真っ先にイ長調純正律型フレッティングギターとの響きの比較検討をすることが予想される、F.ソルの曲を弾いてみました(全てエチュード)。

 楽譜はセゴビア編のものを使いました。本当はソルの原典版の方が良いのですが(セゴビアは運指さらには音まで変えてしまっている)、原典版の方は書き込み量が少なくて音霊(≒執念(笑))が宿っていないので、セゴビア編を使った次第です。

 まずはセゴビア編第2番のハ長調練習曲


 次、第5番、別名「月光」、ロ短調

 これはイ長調純正律型との比較では「かませ犬」演奏になる予定ですが、それでもこれは凄く美しい曲&音律ですよね(しみじみ)。

 さらに第6番、別名「夢」、ニ長調

 セゴビア編を初めとして、多くの編纂譜だと低音音価が長くなっているのですが、原典版だと違うんですよね。

 そして第17番、ホ短調⇒ホ長調
 これは、セゴビアが低音の音を変えてしまったことで有名ですが、イ長調純正律だとその変えた音が却ってアダになるかどうかが焦点になりそうですね。。

・・ううん、学生時代に(ミクルカの演奏レコードにハマって)この曲が弾きたくて弾きたくて、本当に一生懸命に練習して発表した思い出がまざまざとよみがえりますね(しみじみ)。いやぁ本当、あの頃は若かったなぁ(笑)・・(ぼそぼそ、、、精神年齢は今の方がずっと若い(幼い)ような気もするが(爆)、、、本当、音律研究してるとどんどん心が若返って行くのが実感として分かりますね。某大学の古典ギター倶楽部の学生さん達、これ読んで&聴いてくれているかなぁ・・先日の定期演奏会とても良かったけど、ソルとかの古典曲が全く演奏されなかったからなぁ(哀悲涙))

 おっといけない(汗)、過去トリップしていたらもうこんな時間に(汗)。

 あとは(新音律と比較することもないでしょうから)余興演奏ということで。

 まずは(ミーントーンでないということで)REIKOさんからのクレーム覚悟(爆)で弾いてみたヘンデル演奏。
 イ長調編のフガート


 イ短調編のパッサカリア、、過去発表曲なので最初はマシですが、ダンダン崩壊していきます(汗)


 19世紀ギターでも弾けますよ~演奏(笑)
 その1、タルレガの「アルハンブラの思い出」・・いやぁ、いくら最後とはいえ、弦の張りの弱い19世紀ギターでこれ弾くハメになるとは思わなかった(爆)・・・トレモロ曲を弾くの何年ぶりだろうか?


 その2,スペイン民謡「禁じられた遊び」・・まぁこれは定番ですよね。



 では最後の最後はやはりバッハで。
 無伴奏チェロ組曲第4番のト長調編よりサラバンドです。



 以上、うねうねフレット19世紀ギターの演奏でした。


さよならの言葉:
 さよなら、うねうねヤング改19世紀ギターフレット!! これまで私を音楽的に成長させてくれて心から感謝している、、、、今まで本当にありがとう! 私は君を忘れない、またいつかフレッティングする日まで!

                                     (これにてシリーズ完)

 

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『フレットの遺言』シリーズその7(最後の晩餐編その1) [私のうねうねフレットギター]

というわけで、いよいよ明日、うねフレット19世紀ギターを修理に出すことになりました。

最後の晩餐録音その1ということで行きます。

今日のピッチはA=446Hzです。愛の周波数528Hzの音叉がCになるように合わせたらこうなりました。


1曲目はロマン派時代のN.コスト(仏)の有名な「舟歌」イ長調。私の学生時代のギター倶楽部の発表会デビュー曲ですね。


次はパガニーニ(伊)のソナチネ、ハ長調。パガニーニはヴァイオリンだけでなくギターも作曲&演奏していました。イタリア音楽らしく、明るく楽しい曲です。


お次はコストと同じ時代のメルツ(ハンガリー)のロマンス、ホ短調です。


本日最後は、やはりロマン派で、レゴンディという作曲家(ジュネーブ生まれ)のエチュード第1番ハ長調。結構長くて難曲です。


 では今回はこのへんで。



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『フレットの遺言』シリーズその5(A=441Hz) [私のうねうねフレットギター]

前に載せたかもしれませんが、リュートをミーントーン(1/6コンマ含む)にフレッティングすることについて解説した外国のサイトがありますね(ダブルフレットも解説)。
http://home.planet.nl/~ooije006/david/writings/meantone_f.html
上記サイトの記事書いた方は、ダブルフレットまで入念に解説しているところを見ると、明らかに1/6よりも1/4の方を推奨してますよね、楽器も鳴るって書いているし。


参考までに、うねフレットのエレキG、外国サイトその1
http://www.truetemperament.com/site/index.php?go=0&sgo=0

その2(超うねフレット。。ここまで来ると凄いですよね)
http://ninestring.org/index.php?topic=243.0
「フレットがうねっていると弾けない」とか言っていると、この超うねフレットのエレキギタリストに馬鹿にされるかも(笑)・・・まぁでも確かに初見弾きなどでは弦がビリツキやすくなるのは否めないのですが(汗)。

 ともあれ、古典調律(というか「非」12平均率(←律?))のフレットの楽器を弾いている外国の人は、今の私のように、「毎日が楽しくて仕方ないや~」、多少のミスがあっても「全体としては凄く良い響きでしょ? 『音律』そのものが『極めて音楽的』なので、ミスがあっても平均率楽器のように「耳障り」じゃないでしょ?」って感じで、毎日ハッピー&どんどん録音upしていると思いますよ(などと、さりげなく?読者を誘導してみる(汗))。


 では、今夜もやってまいりました。『フレットの遺言』シリーズその5

 いやあ、最初に如何にも調子の良いことを書きましたが、流石に3日連続で弾くと超~疲れますわ(泣)、、初見弾きで弾ける曲も無くなってきたし。

 まぁでも所詮はアマチュアだし、自分が楽しむ分には良いですよね、ミスが多くても(←既に言い訳モード)。

というわけで、今日は少なめで。まずはG.サンス(バロック、スペイン)のパヴァーナ


同じくサンスのエスパニョレッタ



全音のエチュードシリーズから、コスト(ロマン派、フランス)の易しめの練習曲です(京本編)。
第2番、6番、7番(ここまでハ長調)、第8番、9番、10番(ここまでイ短調)と弾いてみました。

10番はリベンジしたいところです(10番の後半が結構気に入りました)。


 それでは皆さま、良い芸術の秋を・・・ってもう暦は冬ですね(汗)。





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『フレットの遺言』シリーズその4(A=438Hzでルネサンスから現代曲まで) [私のうねうねフレットギター]

騎士さん他リュートの方へ追記:

 先ほどペーターソンのストロボ電子チューナーの取説を調べたら、やはり「1/6コンマ中全音律はリュート、ヴィオラなど古典楽器に使用される」旨が書いてありましたので、先ほど以前の記事に取説の証拠写真(笑)とともに追記しておきました。
 下記サイトの最後です。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/archive/20111022


 では、今夜もやってまいりました。『フレットの遺言』シリーズその4!!(パンパカパーン!)

 ええと、今日は「A=438Hz」で「ルネサンスから現代曲まで」ってことですね。

 このうねうねフレット19世紀ギター(ファブリカトーレモデル)は、A=440Hzで弾かれることを想定しているようで、A=440Hzにすると、4弦開放弦を弾いたときにサウンドホールから「風」が吹いてくるように設計されています。なので、今回は前回の432から大幅?にピッチを上げてみました。

 それと、下記写真にローポジション部の写真を載せますが、最初にあったフレットの位置(うっすらとしている部分)が分かりますでしょうか。特に第4フレットに注目です。わずか数ミリのずれですが、この数ミリが滅茶苦茶デカイんです。前に書きましたように、第4フレットの理想的な位置は、弦長の1/5の地点なのです。1/4ミーントーンと今回発見したイ長調純正律型とでは、開放弦の調弦もフレットの位置も相互に全く違っていますが、「第4フレットが弦長の1/5の地点に来ること」だけは共通しています(あとの共通点は12フレットくらい)。
19cギターと1/6mt 001.jpg

 では行きます。

6弦D調弦によるルネサンス曲、リュートのための6つの小品より「アリア」と「白い花」、二長調


普通調弦で、ダウランドの前奏曲(ホ短調)

 (しかしダウランドは、ペーパーギタリスト社会人(笑)が帰宅後にほぼ初見弾き状態で弾くには難しい曲ばかりですね(汗)、、この曲は過去の発表会で弾いたので、どうにかこうにかですが、、)

リュートのための2つの小品より第1番(イ短調)


バッハG線上のアリア(クレンジャンス編を私が再編曲したもの)

これも発表会のときは散々練習したんだけどなぁ・・・あぁリベンジしたい(汗)


モリーノのメヌエット

モリーノはソルと同時代(古典派)のイタリア人作曲家です。楽譜は全音170選のグレードAにあります。


ポンセ前奏曲第24番、譜面はニ短調(♭1つ)だが実質はイ長調の曲


ポンセのカンシオン(民謡「聖母の御子」)、6弦D調弦、これはギターが良く鳴っている!


最後、現代曲(佐藤弘和氏の曲)3連続
①シンプルソング(調号なし)


②カリヨン(ハ長調)

最後でエキサイトして和音を崩してしまった(泣)・・ううん、私も未だ未だ若い?(爆)


③かれん(ニ長調)



 あぁ、今夜もさわやかな「粗製濫造」演奏ということで(爆)・・ともあれ、世の中「弾いたモノ勝ち」ですよ、うん(笑)。
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『フレットの遺言』シリーズその3(ストラディバリピッチ(?)で弾いてみる)  [私のうねうねフレットギター]

 うわわわ、(レス書いてたら)就寝までの時間が無くなっちゃった(汗)。

 しかし本当、凄いですよね。以前に某SNSのコミュでもこの話題が出てビックリしたのですが、ギターやリュートなどのフレット楽器がミーントーン・フレットであったという「歴史的証拠はない」、というのが「通説」らしいんですよね、「日本」では。本当、一体どうなっているんだろう(唖然)。

 まぁいいや、そういうわけで今日も行きます。ヤング改音律の19世紀うねうねフレットギター。今日はストラディバリウスの基準ピッチとも言われているA=432Hzです。

 作曲者不詳のシチリアーノ(イ短調編)


 
 ブレシャネロのホ短調組曲よりアントレ


クリスマスキャロル4曲


次の4曲

 
その次の4曲


最後の6曲


ソルの月光、これはリベンジせなあかんな(汗)


 ううん、じっくり解説している時間がない(泣)、続きはまた後日ということで。





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『フレットの遺言』シリーズその2(モーツァルトピッチでバロックとジュリアーニ) [私のうねうねフレットギター]

ええと、時間も無いので早速行きます。

このギターの音律は、下記の如き「ヤング改」です。
19世紀Gヤング改B♭F広い音律-JPEG.JPG


以前に下記サイトで説明済みなのでさっさと行きます。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-07-09

今日はモーツァルト・ピッチ(A=421)で調弦してみました。

まずはバロックのイ短調曲、ロジーのアルマンドとジーグ(昨日のシャイト編の楽譜)です。


次、ヘ長調に行きます。まず、Fの和音とスケールです。この音律だと5度が純正になるのが分かります。一方で、3度は平均律を2セント改善したにとどまります。

 前はこれで充分満足だったのですが、純正律を知ってしまうとやや物足りなくなりますね(汗)。

では曲、ムルシアのカンシオン・トッカータです。知る人ぞ知る名曲という感じですねこれは(楽譜はフレデリック・ノード編の26-27頁←これで分かる人は分かる(汗))。

 これは元々複弦のバロックギターのための曲ですよね。

 はい次。このギター(「ファブリカトーレ」モデル)はジュリアーニが愛用したとのことなので、ジュリアーニのエチュードを何曲か弾いてみました。

まずは、先日イ長調純正律で弾いたソルのイ長調エチュードと出だしなどが凄く似ている曲です。
その前に、イ長調&イ短調の和音とスケールなどを。


で、曲です。作品100-15(イ長調&イ短調)、これはABA(トリオ)形式の曲ですね。


次、ハ長調ということで、スケール和音に続いて、作品51-2です。


作品48-1


 今夜はこんなところですかね・・


 それでは皆さまも、良い芸術の秋を!

 
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『フレットの遺言』シリーズその1(バロック3曲とルネサンス1曲)&音叉でペグ巻き? [私のうねうねフレットギター]

ちょっと前まで爆睡してました(汗)。
高尾山に登ってきて、その後サッサと帰れば良かったのですが、子供が「トリックアート美術館に行きたい」と言い出して入ることになり、面白かったのですが疲れました(汗)。

で、折角なので少し書くと、高尾山ではいつも途中までロープウェイを使うのですが、今日は長男が(小3にして)「リフト」デビューでした(笑)。こんな感じです。
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 002.jpg

 登りの最後の方は斜面が急で、それなりにこわかったですね(汗)。
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 001.jpg

   ↑
長男の後頭部


 で、トリックアート美術館は、高尾山駅の近くにあるのですが、「片目で見ると立体的に見える」&「写真に撮って後で見ると結構面白い&記念になる」という感じです。今日は凄く込んでいて、それで疲れたというわけです。
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 003.jpg
  ↑
 建物です。

    入り口のようで入り口ではない。
       ↓
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 004.jpg

 内部も色々写真撮ったのですが、あんまり出すと文句言われるかも知れない(?)ので、興味有る方は是非どうぞ、ということで(私も美術文化振興に貢献してるでしょ?(爆))


 ということで、ええと本題。
 そんなこんなで、帰宅して夕食後は疲れて爆睡してしまったのですが、朝に書いておいた「遺言シリーズ」のノルマがあるので、何とか開始してみました(やっぱ「ノルマ世界発信」って効果ありますね(笑))。

 で、「遺言フレット」のある19世紀うねうねフレットギターの概略やなれそめ?などはここで記事書いたので、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-07-09
 詳細省略しますが、このギターは木のペグで弦を巻いています。
 で、素手だとペグを回転させにくいため、以前に製作者の石井氏に、アタッチメントなるものを作っていただいたのですが、それがどうしても見つからず、あったはずのアコギ用の弦巻き用グラインダーすら見つからないので、これはどうしたものやら(泣)と嘆いていたところ、音叉があったので、「もしかして?」と思ったらやはり出来ました!

 じゃじゃ~ん
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 007.jpg

 そうです、音叉を差し込んで巻けるようなサイズになっているのですね、これ。これって、(ペグのサイズは当時のままらしいので、)昔の音叉もこのサイズだったら凄いですよね。昔の人も音叉をチューニングハンマー代わりに使っていた可能性大ということでしょうから。何というか「合理的」ですよね。

  という訳で本題。

 まずはバロックの曲から。シャイト編のバロックアルバムに載っている3曲を弾いてみました。
(ピッチ:A=415,音律:ヤング改)
①作曲者不詳、Intradaハ長調


②作曲者不詳、Trezzaハ長調


③作曲者不詳、ジーグ、ハ長調


折角なのでルネサンス曲も・・
 シャイト編ルネサンスアルバムより、
①ネグリの「愛の束縛」(ホ短調)

 

 という訳で、今日はこのへんで・・・また明日から一週間頑張りましょう。


 皆さま、良い芸術の秋を!!









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欲張りヤング音律によるタイスの瞑想曲(Live演奏) [私のうねうねフレットギター]

youmusicランキング、予定通り?落ちてますね(笑)

H23年10月2日.jpg

 なので、ここらで憂さ晴らしwに一つ、以前upした「浜岡を停めて!」の替え歌「国民なめるな!」をupしようと計画していたのですが、ちょっと今夜は間に合わない感じですね(泣)。

 それと、9月24日に某OBの演奏会にG二重奏で出演してきまして(会場:すみだトリフォニーホール)、割と良く弾けたのでこちらで報告がてらに音源をupしようかとも思ったのですが、曲目が現代の曲(ニューシネマパラダイスより「愛のテーマ」と、カヴァティーナ(映画「ディア・ハンター」のテーマ曲))でして、どうも著作権がらみで問題ありそうな気がするので、これもNGですかね(汗)。

 で、昔の発表会の音源を整理していたら、3年前の演奏会で出演した頃の音源が出て来たので、丁度良い機会なのでここでupすることにしました。
 日時は2008年10月18日(土)、目黒のパーシモンホール(小ホール)での録音です。
小生がギター(田中清人氏作のうねうねフレット(欲張りヤング)10弦ギターの8弦仕様(番外弦は10弦A、7弦D))&嫁Sのフルートで、
演目は、J.E.F.マスネ(Jules Emile Frédéric Massenet, 1842- 1912年8月13日)作曲/タイスの瞑想曲
です。(録音環境の関係でフルートが結構音割れしてます、ちょっと残念)


「欲張り」ヤング音律に関しては以前にここで解説しております。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-11-17

音律表も新たに作ってみました。
欲張りヤングE♭B♭広い音律-JPEG.JPG

今回はフレットのうねうね具合を公開しましょう。
欲張りヤング 003.jpg

低フレットでこんな感じです。
欲張りヤング 002.jpg

 しかしこの頃は若かったかもw・・今や嫁は(団子3兄弟)子育てのためフルートどころじゃないですからね(合掌)。


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その12:佐藤弘和氏の「ソナチネ」より第3楽章(finale)~針金フレット時代のG演奏~ [私のうねうねフレットギター]

>それでは、明日は3楽章(終曲)をupしたいと思います。

今日は昨日に引き続き、佐藤弘和氏の「ソナチネ」の第3楽章(finale)をUPしてみました。(現ギ2005年3月号、NO.484の162頁)




前回と同じ、針金仮フレット付きケルナー音律国産ギターによる4年前の自演録音でした。


では懲りもせず4年前に某MLでupした時の自演解説などを。
---------------
 ・・・「弾き回し大会」ならこの程度の演奏で十分とも思いますが、もう少し完成度を上げてからUPしたかった感もあります・・but録り直すときりがないので(というか、却ってミスが増える場合が多い(泣))、とりあえずこれで許してください。(参考にはなるでしょ?(汗))
---------------
 うう-------ん、昔から「言い訳人生」送ってるな私
           それではまた!

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その11:佐藤弘和氏の「ソナチネ」より第2楽章(Andante、ホ短調)~針金フレット時代のG演奏~ [私のうねうねフレットギター]


>明日は続きの第2楽章をupする予定です。

 というわけで、昨日に引き続き、佐藤弘和氏の「ソナチネ」の第2楽章(Andante、ホ短調)をUPしてみました。(現ギ2005年3月号、NO.484の161頁)


前回と同じ、針金仮フレット付きケルナー音律国産ギターによる4年前の自演録音でした。

>この頃は佐藤氏の曲を確か65曲くらい自演upしました。
・・・現在、この昔upしたファイルを探しているのですが、半分くらいは噴出もとい紛失してしまった感がありますね(泣)、、、デジタル時代だとどうもデータ(情報)の「重み」が相対的に失われていく感がありますねぇ・・・バックアップの重要性を今更ながらに感する今日この頃。。

 では例によって以下は、4年前に某MLでupした時の自演解説です。

----------------
 この曲は(大バッハが得意とした)いわゆる「ドシド」音型(←モルデント音型)を多用した曲で、ある意味バッハ的と言えるのかも知れませんが、佐藤先生の作曲パターンとしては珍しい部類に入るのではないか、とも思われます。

(但し、「ドシド」音型と言ってもバッハのような半音の上下動ではなく、この曲では「ミレミ」と「シラシ」と「ファ# ミ ファ#」の3種類しか使われていないので、全音で上下動するモチーフになってます。・・・そういう意味ではバッハの作曲法を単に模倣したのでなく、バッハに「対抗」しているのかも知れませんね(笑))
 なお、この曲でもバッハのように上記音型の「たたみ込み」が後半で出て
きますが、その肝心なところでミスってしまいました・・とほほです・・・ org
------------------
       それでは、明日は3楽章(終曲)をupしたいと思います。
                   すぃーゆーあげいん!
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その10:佐藤弘和氏の「ソナチネ」より第1楽章(Allegro イ短調)~針金フレット時代のG演奏~ [私のうねうねフレットギター]

 今日は現代ギター誌2005年3月号(NO.484、160-162頁)に入っている佐藤弘和氏の「ソナチネ」の中から第1楽章(Allegro イ短調)をUPしてみました。
 (ちなみにこの号の現ギ誌は名曲「エヴァーグリーン」も入っていてお薦めです。)


 前回と同じ、針金仮フレット付きケルナー音律国産ギターによる4年前の自演録音でした。

 以下は、4年前に某MLでupした時の自演解説です。この頃は佐藤氏の曲を確か65曲くらい自演upしました(いやぁあの頃は若かった(汗))

---当時の自演解説引用---------
 このソナチネは、「秋のソナチネ」よりも短くて弾きやすく、それでいて弾き映えのある曲ではないかと感じている今日この頃です。

(ただ今回、終わりの方にある2箇所タイの部分を(タイにしないで)弾いてしまったので、この演奏を参考にされる方は御注意ください(汗)。)

 言い訳&裏技情報モード:普段は、譜読みの書き込み段階で、タイで繋がれた音(弾かない音)を予め( )で括っておくので、こうしておけば譜読み弾きで間違えることが無くなります。今回、書き込み済み楽譜が見つからず、書き込み無しの譜面でやったら間違えました(org 泣)。やはり「譜読み弾き名人」(笑)を目指すには、自分が出来るだけ弾きやすくなるように予め(色々と沢山)書き込んでおくことが非常に重要であることを、改めて実感しました。
---引用終わり---------

 明日は続きの第2楽章をupする予定です。
 それではまた!
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その9(9なので第9番)佐藤氏のシンプルソング第9番~針金フレット時代の過去演奏~ [私のうねうねフレットギター]

めんどいので前振りは略(汗)

今日は現ギ2002年12月号(455号、130~131頁)に入っている佐藤弘和氏の
「シンプル・ソング第9番」をUPしてみました。

 やや長めの曲で、前半部がニ長調、後半(中間)部が同主調転調してニ短調になります。



 これも約4年前の針金(仮)フレットによるケルナー音律ギターでの演奏です。

 この曲は、氏が「シンプル・エチュードとシンプル・ソング」シリーズの連作として2002年頃に立て続けに発表された中のうち、小生が最も気に入っている曲の一つです。 (シンプル・ソングの第8番も格好良くて好きなのですが、8番の方は、左手運指の書き込みや色塗り等が完了していないこともあり、少し離れるとアっと言う間に弾けなくなってしまいます(泣)・・・まぁ社会人勤労者がギターを続けるのはそれだけ大変だってことですかね(などと書いてお茶を濁す)。)

 というわけで、頑張れ私&社会人楽器奏者の方!(笑)

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その7「風の歌」とその8「雨の歌」/針金フレットケルナー音律ギターで弾く佐藤弘和氏の世界 [私のうねうねフレットギター]

前回コメント欄に最後に書いた内容の自己引用
>なんと、今週のyoumusicでは週間ランキング初の「2位!」になっている(唖然)
http://www.youmusic.jp/
>、、、先週頑張って投稿した&自分でも聴きに行ったとはいえ、何というか、あんまり目立ちたくないなぁ(爆)・・・ともあれ、「趣味」でやっているクラシックの演奏者が(小さいサイトとはいえ)週刊で2位になるというのは快挙であろう、ふっふっふ(自慢)

という訳で、証拠写真などを。
IMG_5202.jpg


それでは今日も~針金フレット時代の演奏~のコーナーがやってまいりました。
今日は「祝!第2位記念~頑張れ残るは1位だけだ(笑)~」ということで、「その7」と「その8」の2曲をupします。
いずれも佐藤弘和氏の曲で、現代ギター誌2004年9月号(477号)で
楽譜発表された「4つの小さな歌」の中から第1曲目(p158)の「風の歌」と
第4曲目(p161)の「雨の歌」です。いずれも4年前の針金(仮)フレット時代の録音です。


 ↑
 この「風の歌」は、調性が(ギターで非常に良く使われる)ホ短調で、4曲中では最も弾きやすい
と思います。(「それにしてはミスが・・・」等の突っ込みは無しの方向で御願いします(爆))

 ただ、最後の方に佐藤氏得意の「低音の半音階下降(いわゆるラメント・バス)」が
出てくるので、そこだけ注意する必要があるかも知れません。このラメント・バスは、
クレンジャンスと佐藤弘和先生の「必殺技(笑)」ないし専売特許(←死語?)ともいうべき技法で、
非常に良く使われるので、両氏の曲を弾くときは絶対に見落としてはいけない
部分となります。

 次の「雨の歌」はイ短調です。


 今、こちらは結構な雨天でして(汗)、次男をセミ取り(正確に言えば「セミの羽化観察」)に連れて行く
予定がつぶれそうなので(次男に合掌)、タイムリーかなと思いupしました。
この曲も比較的譜読みしやすい方だと思います。。(「それにしてはミスが・・・」等の(以下略))

  それではごきげんよう、皆様良い音楽人生を!

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その6:「A happy holiday(楽しい休日)」~針金フレット時代の演奏~ [私のうねうねフレットギター]

おはようございます。

~針金フレット時代の演奏~のコーナーがやってまいりました(笑)

では今日は「その6」ということで、佐藤弘和氏の「A happy holiday(楽しい休日)」です。

現代ギター誌の98年(375号)の176頁に楽譜があります。



これは4年前の4月の録音ですが、譜読みが短時間の割には比較的健闘した演奏かな、とも感じます・・でも良く聴くと沢山ミスってますね(自爆)

この曲はイ長調ですね。可成り昔に佐藤氏にギターレッスンを受けにいったとき、
「イ長調は落ち着いた曲想である」旨を仰っていましたね。

 それでは皆様、今日も楽しい休日を!

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(その後(その5))オフ会報告&佐藤弘和氏の「Tomorrow Song トゥモーロー ソング」 [私のうねうねフレットギター]

>表題の通りです、夜に更新します。

昨日、Enriqueさん、REIKOさんとオフ会をしたのでお二人の写真などを・・・
縮小版_ 画像2011年08月オフ会 009.jpg


 ・・・えぇ、帰宅しましたので更新したいと思います。
 当ブログの常連さんであるEnriqueさん&REIKOさんですが、「3日夜から東京に短期滞在します」旨のメールをEnriqueさんからいただき、ならば是非オフ会を!という訳で、REIKOさんにも駄目モト覚悟で連絡させていただいたところ「行けます」ということになり、昨晩の会が実現しました(祝!)。
 (場所は西武新宿駅の某○リンスホテルでした。写真はホテル25階の某レストランでの撮影)

 というわけで、EnriqueさんREIKOさん、昨日はお疲れさまでした&ありがとうございました。(私だけ沢山食べちゃった感がありすみませんです(汗)。) 小生、ハンドルネームで呼び合って会話するのはパソコン通信時代のオフ会以来だったので、何か一昔前にタイムトラベルしたような気分でした(笑)。また機会がありましたら集まって色々と四方山話をしましょう! 

 以上、簡単ですがオフ会報告でした。m(_ _)m

--------休憩---------------

 では次、今日の1曲のコーナーです(←いつの間にかコーナーが出来ている)。

自己引用
>解説は今夜ということで。佐藤氏の「トゥモーロー ソング」です。


 という訳なので、以下は解説です。
 ええと、この曲の楽譜は確かホマドリーム社の「ギタードリーム」誌に入っているはずです(butどの号だかは失念(汗))。 可成り前にヤ○ハのマイサウ○ド(旧「プレイヤーズ王国」)に投稿したのですが、いつの間にかサイトがそっくり消滅してしまいました(泣)。 これは確か録り直した演奏のはずですが、初っぱなからミスっていて、最初の録音演奏より色々と劣化してますが悪しからず(汗)。

 この曲はハ長調です。
 今までのケルナー音律&針金フレットギター投稿は、
その1:ニ長調
その2:平行調のロ短調
その3:♯2個増えて(響きがやや劣る)ホ長調
その4:イ短調
と来て、今回のその5で平行調のハ長調演奏をupしてみました。
 ケルナー音律のハ長調(Cのコード)の長3度は殆ど純正に響くので、(演奏の出来はともかくとして(汗)、)ナカナカ逝けている響きではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

 この「Tomorrow Song トゥモーロー ソング」は、佐藤氏がホマ・ドリーム社の社長の菅原潤氏のために作った曲のようです。 菅原氏は数年前に亡くなられてしまいましたが(合掌)、現ギ時代のアマチュアギターコンサートを初めとして菅原氏には色々とお世話になったなぁと思う今時分です。

                                 それでは m(_ _)m
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その4:佐藤氏の「昔の歌(Old Song)」~針金フレット時代の演奏~ [私のうねうねフレットギター]

自己引用
> 9月にギターの演奏会(某OB演奏会)に出演することもあり、これからしばらくは自分を鼓舞すべく、「過去の栄光シリーズ」とでも題して(汗)、昔のとりとめの無い(=ミスが多い)ギター演奏でもupして行こうと思います。

 本題:
 では今日は「その4」ということで。

 また佐藤弘和氏の曲で、「Old Song 昔の歌」をUPしてみました。


 この曲は「イ短調」ですね。後半で半音階下降の内声部が出て来ます。

 それでは!
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その3:佐藤氏の「日暮れ(Sunset)」~針金フレット時代の演奏~ [私のうねうねフレットギター]

自己引用
> 9月にギターの演奏会(某OB演奏会)に出演することもあり、これからしばらくは自分を鼓舞すべく、「過去の栄光シリーズ」とでも題して(汗)、昔のとりとめの無い(=ミスが多い)ギター演奏でもupして行こうと思います。

 本題:
 では今日は「その3」ということで。

 今日もまた佐藤弘和氏の曲で、「Sunset 日暮れ」をUPしてみました。


 この曲は「ホ長調」です。なので、ケルナーだとEとBの三度はそんなに綺麗ではありませんが(平均律より約3セント劣化)、Eの5度は純正で、下属和音のAの三度は比較的綺麗(平均律より約2セント改善)です。したがって、この調も「和音のグラデーション」、「響きの多様さ」を味わうには良いかなと思います。
 (ぼそぼそ・・・ただ、ケルナー音律のホ長調の三度の響きがイマイチと感じたのでケルナー「改」の音律を考案したのですよね、そういえば(汗)・・・ギターではホ長調は良く使いますからね。)
 
 この曲の楽譜は、「現代ギター」誌97年5月号(169頁)に入っています。
何か某「3丁目の夕日」とか、ああいった雰囲気を感じる曲だなと思いました。こういうマッタリした曲はとても好きです。

 これはファイル名に「h190407・・」とあるので、昨日より少し後の演奏ですね。やはりファイル名に録音日を書いておくと後々便利だなと思う今日この頃。

 それでは今日はこの辺で。 みなさま良い音楽人生を!

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その2:佐藤氏の「前奏曲ロ短調」(針金フレットギター時代の演奏up) [私のうねうねフレットギター]

 事故もとい自己引用
> 9月にギターの演奏会(某OB演奏会)に出演することもあり、これからしばらくは自分を鼓舞すべく、「過去の栄光シリーズ」とでも題して(汗)、昔のとりとめの無い(=ミスが多い)ギター演奏でもupして行こうと思います。

 本題:
 では今日は「その2」ということで。

 今日も引き続き佐藤弘和氏の曲で、「前奏曲・ロ短調」をUPしてみました。



 この曲は、可成り昔の弾き回し大会で発表した曲でして、比較的弾きやすく、かつ演奏効果の高い曲だと思います。

 この曲の楽譜は、「現代ギター」誌97年7月号(166頁)に入っています。

 やはりファイル名に「h190330・・」とあるので、昨日の演奏と同時期の録音で、楽器も前回と同じくケルナー音律フレッティング(針金の仮フレット状態)ギターです。国産手工品ギター(30号)ですが、この甘い音色からして、鋭い人なら制作者情報が分かるかも知れませんね。

 それでは今日はこの辺で。 みなさま良い音楽人生を!




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針金フレット時代の演奏(その1:佐藤氏の「アルバムの綴り ニ長調」) [私のうねうねフレットギター]

 9月にギターの演奏会(某OB演奏会)に出演することもあり、これからしばらくは自分を鼓舞すべく、「過去の栄光シリーズ」とでも題して(汗)、昔のとりとめの無い(=ミスが多い)ギター演奏でもupして行こうと思います。

 では今日は「その1」ということで。

 曲は佐藤弘和氏の「4つの叙情的な歌」より最後の「Album leaf(アルバムの綴り)」です。

 

 この曲の楽譜は、現代ギター誌2004年10月号(第478号167頁)にあります。

 ファイル名に「h190330・・」とあるので、今から4年ちょっと前の録音ですね。
 ギターはケルナー音律にフレッティングしたものですが、この頃は未だ大西氏
に出会う前だったので、針金の仮フレット状態でした。

 今から思うと、この頃が古典音律フレットギターに最もハマっていた時期だったような気がします。
もうとにかく古典調律ギターが楽しくて楽しくてしょうがなかった時期ですね。
 本当、あの頃は我ながら若かった(笑)&可能であれば、あの頃に帰りたい(汗)。

 ちなみにこの曲は、低音の出だしを注意して聴くと、パッヘルベルのカノン風(笑)に聞こえます。
また後半の方では佐藤氏の「必殺技」であるラメントバス(半音階下降の低音)が出て来ます。
 例によってこれも他の人の演奏を聴いたことがないので何なのですが、
曲のタイトルからすると,もう少しゆっくり(&まったりと)弾くべきかも
知れませんね・・・あと、最後のハーモニクスはもう少し綺麗に鳴らし
たかったです(全体的に弾きやすい曲だと思いますが、最後の所は意外に
難しい気もします・・単に私の技術が無いだけのような気もしますが(汗))。

 それでは今日はこの辺で。 みなさま良い音楽人生を!


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かくしてギター用ケルナー「改」音律は誕生した(非平均律フレットギター研究論序説その4) [私のうねうねフレットギター]

【今日のレジュメ】

※前回紹介したキルンベルガー第3「改」における課題点

K3改IMG_4781.jpg
 (↑このブログで載せている写真は、クリックすると(たいてい)大きくなりますのでお試しを)

 純正長3度が生じる和音の5度(-5.5セント)の唸りは殆ど気にならない。(それはすなわち⇒「ミーントーンギター」であれば狭い5度はセーフ!ということを意味する。←この観点からもミーントーンは「別格」!)
 一方で、キルンベルガー第3基盤の音律をクラシックギターに適用すると、「純正でない長3度の和音」の5度は、唸りが気になる場合があることが判明! ⇒ここがクラシックギター特有の点か?(原因:弦の「材質」?はたまた「弦の数が少ない」から?→今後の研究課題か・・・いやぁ研究課題多すぎるわ(爆))
       ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 このような実験の末、クラシックギターにおける「狭い5度」のぎりぎりの限界点(受忍限度臨界値)は、『純正-5セントである』、という一つの結論に達した。
           ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

   このとき天空(高次元宇宙空間?)からのインスピレーションが(笑)
           ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

  それならば、狭い5度がこのギリギリの「-5セント」であるケルナー音律であれば、『ギターでよく使うホ長調の曲を美しく響かせるように、何か改良する余地があるのではないか?』という着想に至った。
                ↓
          音律設計(試行錯誤→「欲張り」+「ワープ(テレポーテーション)」採用!)
                ↓
          例によって大西さんに依頼(笑)
                ↓
          ケルナー改(ケルナー-※※)音律フレットギターの誕生(祝!)


      これがその正体だぁ!!!

ケルナー※※音律IMG_4775.jpg

 この音律設計に当たっては、前回も解説した「欲張り」の他に、新たに開発(?)した技法である「ワープ」(別名「テレポーテーション」)という秘技(笑)も使うことになるのですが、それはまた次回にでもお話しましょう。(っていうか、上の図を見れば、分かる人は分かるよね(汗))

 以前に記事にした大西氏配布の下記チラシの音律データから上記5度圏サークル図をイメージ出来た人がいるとすれば、その人は相~当な実力者ですね、あっぱれです(祝!)。
IMG_4752.jpg

-----------------
余談:クラシックギター界では、一昔前は電子チューナーを使って調弦するなんて「二流」ないし「恥」とされていた時代もあったようです(「男は黙って」・・・・『音叉!』ってやつね(笑)、今でもプロはそうなのかも知れませんが)。しかしながら、ギターを素早く調弦することが「思ったよりも難しい(泣)」ことが周知化してきた昨今、さらにはこの忙しい世の中&利便性が重要視される時代&高度に発達した電子器機の恩恵を安価で享受できるようになった現代社会では、「電子チューナーで調弦 = 二流、恥」説(?)は殆ど言われなくなって来ています。そんなこと言うと「却って自分の首を絞める」ことになりかねないし(笑)、大勢出演するギター発表会では、演奏時にステージ上で音叉使って呑気に調弦されていては却って迷惑になるなど、理由は色々あると思いますが、総じて、これも「時代の流れ」が色濃く反映されているものと感じられます。
 さて、koten君が設計し今までにご紹介したギター用音律は、「(KORGやSEIKOなどの)古典調律対応型の電子チューナーを使って開放弦だけを合わせれば良い」仕様になっています。これってユーザーフレンドリーですよね~(自画自賛!)。


---【ケルナー「改」音律はかくして社交界(?)にデビューした】の巻---------

 本年春(2010年5月4日)に大西さんから送られて来たmixi相談メッセージの超要約:「ホ長調でも綺麗に響くような音律ってない?」⇒koten君、「Gスタートヤング」、「欲張りヤング」、「ケルナー改」のいずれを推薦するかで悩むこと数時間。

 最終的な決め手:
 「E(⑥①)-B(②)」を純正に調弦したいって人(潜在的欲求)は結構多いのではないか?
 ヤング音律の変更は誰でも直ぐ考え付きそう(キヨさんのサイトでも既に示唆されているし)。話題性、マニアック性、斬新性、5度の「ぎりぎりセーフ性(笑)」からはケルナー改だな!
             ↓
       かくして推薦音律は「ケルナー改」に決定!(祝)
             ↓
       大西氏、この音律のギターを春(5月15,16日)のハンドクラフトギター展に出展!
             ↓
       関係者からは大評判だったらしい・・・しかし大西氏の後日談「それにも関わらず、
       その後に注文して来る人が誰もいない(泣)」とのこと・・(合掌))
             ↓
       大西氏、同じギターを再度2010年の弦楽器フェア(11月5,6,7日)に出展!
             ↓
       試奏した福田進一氏(大?)絶賛(大萩さんはどう感じたのかしら? (汗))
             ↓
       さぁサイは投げられた!・・・今度は吉と出るか凶と出るか!?

  (以下はひそひそ話・・〔まあや〕:それは、これを読んでいる「あ・な・た」のサジ加減一つで
   決まるのよ。あなたの未来を明るいものにするか、悩み多い世界のままでず~~~~っと
   殻の中に閉じこもっているかは、あなたが『自分の意思』で決めてね・・・私が出来ることは
   とりあえずここまで・・・私の持っている知識やノウハウはこれで殆ど全て披露したわ!
   それでは読者の皆様、ガンバってね!大西さんを口説き落とすのは今がチャンス&早い者
   勝ちよ(爆)
    え? 大西さんへのアクセス方法が分からない? それは、下に引用したサイト中の
   一番下の方にある「E-MAIL」ってボタンをクリックするとメールできるわ。さぁ勇気を出して
   頑張って、応援してるわ!   忘れないでね、マーヤはいつでも貴方の味方よ・・・もうすぐ
   冬眠するかも知れないけど(爆))
http://www.geocities.jp/farniskoubou/farniskoubou2_004.htm

 それでは皆さま、良い芸術の晩秋を!
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(11/19追記)③「非」平均律フレットギター研究論序説(その3:キルンベルガー第3「改」フレットG) [私のうねうねフレットギター]

 
 すみません、キルンベルガー第3を修正した音律のギターの紹介が残ってました (汗)

 まずは、通常のキルンベルガー第3の音律を示します、こちらです。

通常k3IMG_4782.jpg

 上の図を見れば分かりますように、この音律では、C-Eが純正長3度(±零、Just!)になり飛び抜けて美しい響きが得られます。一方で、この音律は、ギターで良く使われるホ長調の主和音(E)の長3度が「純正+20セント」となり、殆どピタゴラス3度に近いんです。 あの悪名高き(?)平均律の長3度(純正+14セント)より6セントも劣化しているのです。
 11月16日に書いた記事の冒頭で、
>キルンベルガー第3を比較対象としない理由:ホ長調のケアが薄いので没(汗)。
と書いたのは、要するにこのことです。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/archive/20101116

----ここで突然ですが、ティーブレイク!!------------

  脱線しますが、前にも述べたように、キルンベルガーは、発表した三種の音律(第1,第2,そしてこの第3)のスキスマ(約-2セント)を、一貫して「F♯-C♯」の位置に設定しています。

 さて、キルンベルガーは、スキスマの位置を一体何故にこの位置(F♯-C♯)に指定したのでしょうか?
 第3音律では、スキスマの位置をその隣の「B-F♯」に設定すれば、Dの和音の3度が改善され且つC♯音スタートのピタゴラス音階が確保されるのに、(もっと高級な事を言えば、B-F♯の5度を汚くすることでEとBの和音の差別化を図り「より古典調律っぽい雰囲気も醸し出せる」のに、) それらを全て放棄してまでF♯-C♯の位置に拘ったんです。スキスマの位置をF♯-C♯からB-F♯に変更するのなんて極簡単なんです、F♯の音を少し下げて、純正5度をF♯-C♯に移動させれば良いだけの話ですから。

 それでは、一体何故にキルンベルガーは、F♯-C♯の位置をスキスマ5度に指定したのでしょうか?
 そして、これに答えられる人は現在この地球上に存在するのでしょうか?(笑)

 koten君の仮説はこうです。
 まずは以前(平成22年11月3日の文化の日)に記事した純正調の5度圏サークル図を再掲してみましょう(引用は、平島達司著「ゼロ・ビートの再発見」(技法編、東京音楽社)より第43頁)。
IMG_4712.jpg

 そして、以下がkoten君が考え着いた、キルンベルガー氏の「狭いF♯-C♯5度」に関する『メッセージ』です。
 鍵盤楽器で伝統的に言い伝えられている純正調の3つの(1s.c.)狭い5度の内の一つは「B-F♯」に設けられているけれども、それだと、Dの和音の長3度が崩壊する(純正長三度と純正短三度との間の所謂「中立音程」になってしまう)よね~、だから「本当はヴァイオリン奏者が行っているように、鍵盤楽器でもこの位置(F♯-C♯)を狭くするのが正しいんじゃない?」という『メッセージ』(謂わばキルンベルガーの『遺言』)なのではないか!と (←これぞ驚愕説!)。 
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 東川清一編「古楽の音律」の第109頁(ヴァイオリンの音律-歴史的概観)より
IMG_4700.jpg

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 この説の真偽は定かではありません、あくまでも仮説(妄想?)ですので。 あとは読者さんの想像力の豊かさに期待します。(でも、電子楽器にプリセットされている純正律(JUST)の狭い5度の位置、早くキルンベルガーの『遺言』通りになって欲しいなぁ~(爆))


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 さて本題に戻ります。
 ・・・ええと、何の話しでしたっけ?・・・・・あ、そうそう(汗)、キルンベルガー第3は「ホ長調のケアが薄い」って話しでしたね(笑)。 だから、『普通の人』であれば、「この音律はギターには使えないよね~」で終わってしまいますよね。私も「とりあえずは」没にしました。

 しかしながら、ギターの音律設計の方法(秘策)として、先日に「Gスタート」の技法や「欲張り」の技法を勉強しましたよね。 それならば、「ん、まてよ!? これらの技法(秘策)をキルンベルガー第3にも適用できるんじゃないか?」と考えるのが『真人間』(笑)なわけですよ。何事もチャレンジです! 実行あるのみ。

 と言うわけで、(自称真人間の(汗))koten君は考え着いたのです。「ギターでこんな音律があったら面白いんじゃない?」って。
K3改IMG_4781.jpg

 どうでしょう? 昨日の記事を理解した方ならば、この音律では、キルンベルガー第3に対して「Gスタート」の技法と「欲張り」の技法(秘技)の両方を適用しているということが分かりますよね。
 ここで注目すべきは、「Gスタート」適用によりC-Gの5度を純正にしても、G-D-A-Eの3カ所の5度が「-5.5」セントと狭いため、C-Eの長3度(純正+5.5セント)は、通常のヤング音律のC-E(純正+6セント)よりも響きが良いという点です。
 また、「欲張り」適用により(純正-5.5セント)狭い5度がGから5カ所連続して並んでいるために、ギターでよく使うGの和音の長3度(G-B)と、Dの和音の長3度(D-F♯)の2カ所(!)で純正長3度(±0.0000・・・セント)を作ることができます。特に、③弦開放のG音と②弦開放のB音が「純正長3度(4:5.00000・・・・の振動数比)」に設定されるギターなんて、そうそう無いですよアナタ!(笑)
 さらに、ホ長調のE-G♯の長3度は純正+11セントとなり平均律よりも3セント改善され、Bの和音の長3度は平均律よりも2.5セント劣化してますが、ホ長調の曲を弾くには許容範囲内に収まっていると評価できるかと思います。

 なお、この音律は、Gスタートの適用により①⑥弦のE音と②弦のB音との間が-5.5セントとなりキルンベルガーのEB5度(=純正)とは異なるので、korgの電子チューナーを使って調弦する時は、キルンベルガーではなく「ミーントーン」を使えば良いことになります。
  また、「欲張った」ために出来る広い音程(この例では5カ所の5度を-5.5セントとするので、5×5.5-24(p.c.)=27.5-24=3.5セントの余剰分)は、前回述べたように、余り使わない和音(例えばE♭)の5度にそのまま(3.5セント「広い」5度として)設定する(「押しつける(汗)」)か、或いは、例えばC♯-G♯-E♭-B♭の4カ所の5度のいずれかに少しづつ「散らして」しまうなど、様々な方法で割り当てることができます。

 さて、この音律は何と命名しましょうか?(笑)・・・より正確には「Gスタート欲張りキルンベルガー第3改造ギター用」音律ですが(汗)、長すぎるので単に「キルンベルガー第3「改」」と呼びましょう。

 このキルンベルガー第3「改」音律によるうねうねフレットは、実際に名古屋のギター製作家の大西達朗氏に作って(スペイン製ギターをフレット改造して)いただきました。ちなみに大西さんにフレット改造を御願いしたギターは3本あって、それぞれ改造後の音律は、最初が純正ケルナー音律、次がこのキルンベルガー第3「改」、そして最新作が次回ご紹介する「ケルナー-※※」音律(汗)です。 あっ、あと「フレットレス化」してもらったギターもありますね(笑)、これを含めると合計4本ですわ。
 (大西さんグッドジョブありがとうございます。m(_ _)m)

 ちなみにこのキルンベルガー第3「改」ギター、人前で演奏したことはあるのですが、投稿upは未だ行っていないので、機会を見て録音などしたいと思います。

 それでは今日はこの辺で、皆さま良い芸術の晩秋を!

11/19追記:上記キルンベルガー第3「改」ですが、その後色々と調べたところ、ジョビン氏の提案したバッハ音律に結構近いことが判明しました(驚き!)。下記参照サイトのページ内の下の方にジョビン音律の5度圏図が掲載されてます。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/4053/bach.html
 見てお分かりのように、ジョビン音律も5.5セント狭い5度(図中の「1/4」シントニックコンマ)を「連続して5箇所」に設置することにより、純正長3度を「2つ」確保しております。キルンベルガー第3「改」音律と違うところは、(狭い5度、所謂ミーントーン5度が)Cスタートである点と、3.5セントの余剰分を複数箇所(G♯-E♭-B♭-Fの3箇所)に散らしてしまうところですね。
 ジョビン氏の音律のように「Cスタート&5連続のミーントーン5度」だとホ長調のケアが依然として薄いのですが、ジョビン音律は鍵盤楽器用(しかもバッハの快適音律クラヴィーア曲集(24の前奏曲とフーガ)用に提案されたものなので、この辺が鍵盤楽器用音律と(ホ長調を重視する)クラシックギター用音律との明確な違いとして現れる、といったところでしょうか。・・・・いやあ、音律って本当に面白いですねぇ、、、っっっって思っているのは私だけ? (汗)
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(11/18小修正)非平均律フレットギター研究論序説(その2:「欲張りヤング音律」(笑)) [私のうねうねフレットギター]

導入ナレーター:
(平成22(2010)年11月5日(金)の記事より)
>「真人間」が次々に降臨しそうな予感がしている今日この頃
 
 またまた降誕しました、新たなコメント勇者出没(笑)です! その名も「REIKO」さん!! (パンパカパーーーン!!)。おめでとうございます! あなたは
①Enriqueさん
②てですこさん
③ぺかっちさん
④夢笛myuさん
⑤Bakarascheさん
に続く、6人目の「真人間」です(祝)
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-11-16#comments
(この表彰式、先着何名までにしようかしら?(笑))


REIKOさんは下記サイトで「ヘンデルと(戦慄の右脳改革)音楽箱」と題するパワフルでマニアックなブログを連載中です!
http://handel.at.webry.info/
・・いやあ良いですね、『(戦慄の右脳改革)』というラジカルな註釈もそうですが、何と言ってもこの註釈を囲った括弧書き( )が私のツボに来ました・・ってそこかい自分!(笑)
 
 REIKOさんのブログには、「中全音律」をググっている内に下記記事をヒットさせて巡り会いました(笑)。 下記記事も凄いですが(この平均律vs中全音律の波形比較ってEnriqueさんも実験されてましたよね?)、この記事のコメントのやりとりがまた凄いじゃぁないですか。
http://handel.at.webry.info/201010/article_5.html
なんと「キルンベルガーの2っていいじゃん!」、「目下オリジナルの音律も試作中」ですって(驚)! ぺかっちさん、これは負けてられませんですぜぇ~(爆)。

良く感じるんですけど、古典音律を実践している人って、性格がどんどん「はっちゃけた人」に変わって(変容して)行くと思いませんか? どんどん開放的になるような気がするんですよね私。周りの古楽関係の人も皆その傾向強いし。

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さて、今日は昨日の続きです。 今回のタイトル、「非平均律フレットギター研究論序説(その2・・)」となってますが、昨日の記事が「その1だった」ということにしましょう(汗)。

昨日、ギターに好適なものとして「Gスタートヤング」という音律を書きました、これです。
IMG_4772.jpg
      ↑
    すみません、また数値データを誤記しました(泣)

    こっちが正しい・・・はずです(汗)
      ↓
 GSY撮りなおしIMG_4777.jpg
 


 この音律では、ヤング音律の(-4セントの)6つの狭い5度全体が♯側に一つ移動(シフト)するため、♯側の和音(A、E、B、F♯)の長3度がそれぞれ4セント改善されることが分かります。

 しかしながら、ここで、綺麗な長3度を愛する方(笑)、白鍵をこよなく愛する方(笑)は気付くことでしょう、「あれ? じゃあ、ハ長調の立場はどうなるの?」と・・・そうです、その通りです、アナタの仰りたいことは良~く分かります(笑)。この音律では、♯系を謂わば「えこ贔屓」してしまったために、普通のヤング音律と比較すると、C及び♭系の和音の長3度がそれぞれ4セント劣化してしまうのです! あぁ、なんと言うことでしょう!(泣) 何と世知辛い(?)世の中なのでしょうか・・・・あちらを愛せばこちらが悲しむ(汗)・・・・この事象を技術の世界では「トレードオフの関係」と呼ぶのです。

 『♯系の長3度を改善することはギターでは必要であり、これは絶対譲れない!』・・・しかし、ハ長調で使う和音(CやFなど)の長3度も出来れば劣化させたくない、、、そんな「どちらもハッピー(win-win)になれるような音律」を実現したい!  さぁ貴方ならどうしますか? 果たしてこんな「都合の良い」音律が、この世知辛い現世(煉獄の世界)に存在し得るのでしょうか?
   ・
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 そこでkoten君は考えました。ギターでこんな音律を作ってみてはどうです?


IMG_4773.jpg
     ↑
   申し訳ないっす、これも数値データ誤記です(泣)

   これで正しい・・・・・・はずでございます(^_^;)
     ↓
YY撮りなおしIMG_4778.jpg

   
 そうです、C-Gの-4セントの5度を残したまま、F♯-C♯の5度を-4セントに狭くしてしまうのです。-4セントの狭い5度をCからF♯までの「7」箇所に(謂わば欲張って)設定するのです。こうすることにより、B♭、F、Cの3つの和音の長3度の劣化を防止しつつ、♯系の長3度も同時に改善することができます、あぁ何て頭が良いんでしょう私(爆)。
 この音律は、ヤング音律の原型をそのまま残しつつ、♭の少ない調からよく使うホ長調までの広い調に亘って「綺麗な長3度を欲張って確保」していることから、以後は『欲張りヤング音律』と呼びます(笑)。
 そして、この欲張った音律では、7カ所の5度を-4セントとするので、当然、7×4-24(p.c.)=28-24=4セントが余剰分として残ることになります。
 この余剰分の4セントは、余り使わない和音(例えばE♭)の5度にそのまま(4セント「広い」5度として)設定する(謂わば「押しつける(汗)」)か、或いは、例えばC♯-G♯-E♭-B♭の4カ所の5度に1セントづつ「散らして」しまうなど、様々な方法で割り当てることができます。

 ちなみにキヨさん(田中清人氏、kiyondギター)に作っていただいた下記のうねうねフレット10弦ギターはこの「欲張りヤング&E♭が広い5度バージョン」の音律です。 演奏の善し悪しはともかくとして(汗)、長3度の響きは凄く綺麗でしょ?
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2774

 キヨさんのうねうねフレット製作の世界発信サイトをご紹介します。
http://www6.ocn.ne.jp/~kiyond/fret-work2.html 

 そういえばキヨさん、最近Youtubeで自作ギターの「演奏者」としても大活躍中なんですよね。下記はキヨさん自作のうねうねフレットギターでのソルのエチュードの演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=S3bpJLE0mro&feature=player_embedded

P.S.:キヨさんご無沙汰しております。上記演奏素晴らしいです! 頂いたクワガタが羽化したらメールしますって言っておきながらメールしなくて申し訳ないです(羽化の前後に手術入院で生死をさまよって(?)おりました。オオクワは元気です、今年は幼虫が10頭孵化しました!)。

・・・と言うわけで、今日はこの辺で。次回にようやく「今回提案した大西氏のギターの音律」を説明できそうな流れが出来ましたね(ふーやれやれ)。

 それでは、みなさま良い芸術の晩秋を!m(_ _)m
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秋の夜長の3連休前ウキウキ曲(カルカッシ第6番ハ長調) [私のうねうねフレットギター]

 と言うわけで、昨日に続いて、今夜も平成19年に録音したうねうねフレット(ケルナー音律)ギターの演奏upをします。
 
 このギターが大西氏の改造によって正式に固定フレットになったのは平成20年の夏ですので、この頃は未だ「針金」を付けた状態で弾いていたことになりますね。
 ちなみに写真だとこんな感じです(などと言ってさりげなくyoumusicサイトを宣伝)。

http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2791

 で、今日upするのは、針金時代の「平均律から脱却できて、もう弾くのがとにかく楽しくて楽しくて仕方が無い!」という頃の演奏がありましたので、それをupします。カルカッシのエチュード第6番ハ長調で、2声の対位法で作られた格好良い曲です。

 ファイル名に「・・録音おまけ」とあるように、後半がミスだらけ(&走りまくり)でして、本来web上にupするようなレベルの演奏では無いのですが、この頃の自分は本当に「弾く喜びに満ちあふれていた」なぁと懐かしく思い出され、今の自分にフィードバック(?)させるべく、敢えてミスだらけのこれを選んでみました。 何か、こうして一生懸命古典調律の紹介(布教?)活動をしている今の自分の「原点」が、この演奏にあるような気がしてならないのです。

 ではどうぞ。



 というわけで、ケルナー音律のCの和音は本当に美しいですねぇ(しみじみ)。

 では、明日から楽しい秋の3連休ですね。 皆さま良い芸術の秋を!

秋の夜長のうねうねギター(佐藤弘和氏の「秋」) [私のうねうねフレットギター]

【koten】:あ”~今週も憑かれ、もとい疲れましたね~
【イッテツ】:なんじゃい、まだ明日があるじゃないか!
〔M〕:そうですよ、明日を乗り切れば3連休ですよ、頑張りましょうよ!

【koten】:いやぁ、木曜日って、一週間の中で疲れがピークに達する曜日だと思うんですけど、皆さんそうじゃあないんですかねぇ~?
【イッテツ】:いんや、ワシは別にそんなことはないが。
〔M〕:私も特にそんな感じはないですよ・・

【koten】:はぁぁぁ・・・皆さん、ストレス発散の仕方が上手いんですねぇ(ぼそぼそ・・というか、何にも考えないでお気楽に生きてる?・・・ぼそぼそ)

【イッテツ&M】:ん”、何気に酷いこと呟いた今!?
【koten】:あ~、いやいや、何でもないです(汗)・・・さっさと本題行きましょう。 というわけで、今日は疲れたので、過去に録音した曲を載せますね。今日はうねうねフレットギター(確かケルナー音律)です。どうぞ!



【イッテツ&M】:おー秋らしい曲!
【koten】:my師匠でもある佐藤弘和氏の(小組曲「四季」より)「Autumn(秋)」という曲ですね。現代ギター誌98年3月号の付録楽譜(第168頁)に載ってます。イ短調です。
 佐藤氏の曲については過去に某ML上で50曲以上演奏upしたので、ネタはまだまだ沢山ありますぜ(笑)。

【イッテツ】:例によって、書き込み楽譜の写真upはしないのかいな?
【koten】:あーごめんなさい、今日はもう疲れちゃって(泣)、、、結局無線LANの子機接続も上手く行かなかったし、ipadもアプリにアクセスできないし、今日は駄目駄目な日でしたね(汗)。

〔M〕:そう言えば、著作権問題はどうされているんですか?
【koten】:佐藤氏の曲のweb上の演奏upについては、何年か前に氏にお伺いを立ててOKいただきましたので大丈夫です(佐藤先生、その節はありがとうございました。)。 佐藤氏は(著作権)協会には所属されていないようですし。 ただ、楽譜写真upは現ギ社との関係もあるので控えておこうかな、などと弱気なこと考えてます(汗)・・写真ならば大丈夫じゃないかと勝手に考えてはいるのですが、とりあえず今日は疲れたのでパスです。

【イッテツ】:なるほどぉ、色々とあるんじゃのう~
【koten】:あるんですよ色々と(笑)

 〔M〕:では、今日はこの辺でしょうか・・・皆さま、良い芸術の秋を。
【一同】:良い秋を~!!

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人生初のうねうねフレットギターの話し(石井&田中氏による19世紀ギター) [私のうねうねフレットギター]

【イッテツ】:をぃをぃ、結局昨日のって、お前さんのコピペミスだったんだって?
【koten】:す、すみません、どうも貼り付けるサイト情報を間違えてしまったようで・・・(汗)
〔M〕:もう、kotenさんたらウッカリものねぇ!

【一同】:何にせよ、良かった良かった、、わっはっはっは!・・・・は~あ~ぁ(安堵&ぐったり)

【イッテツ】:それにしてもお前さん、ちょっと神経過敏なんじゃぁないか?
【koten】:いやぁ、ブログで書いてきたように、今までが今までですからねぇ(汗)・・私、基本的に「音楽をやる人に悪い人はいない」って信じているんですけど、この音律問題だけは別だって思ってますから・・。

〔M〕:でも、先日の公開部内発表会の曲目や、Enriqueさんから「パワーコード」などのコメントをいただいたように、クラシックギター業界、今のままだとちょっとマズイんじゃないですか? 
【イッテツ】:ちょっとどころか、もの凄くマズイように感じるぞ(汗)。既にエレキの人に大幅に遅れをとっているんじゃないのか?
【koten】:同感です。他人からのクレームがどうのこうの言っている場合じゃないという気がしてます(真面目顔)。

【イッテツ】:じゃあ、それを踏まえて、今日は何を議題にする?
【koten】:いよいよやりますかね、「うねうねフレットギター」の話しを!
〔M〕:ここまで来るのに随分かかりましたね(笑)

【koten】:ええとまず、下の写真を御覧ください。

IMG_4567.jpg

IMG_4569.jpg


IMG_4568.jpg


【イッテツ】:おぉ、うねっているうねってる(笑)
〔M〕:(でも、大げさな白いフレットマークが何だか痛々しいわ・・)

【koten】:え~こほん、このギターは、石井栄氏作の19世紀ギター(ジュリアーニが愛用していたと言われる「ファブリカトーレ」モデル)です。石井さんにフレット改造の承諾をいただいて、フレット改造を(うねうねフレットギター製作の第一人者である)田中清人氏(以下「キヨさん」)に御願いしました。これが、私の音楽人生初のうねうねフレットギターとなりました。

〔M〕:ええと、、フレット改造するのに製作家の承諾が必要なんですか?
【koten】:他者製作のギターのフレット改造をキヨさんに依頼するときは必要ですね。キヨさんは、製作家の承諾が得られれば引き受けるというスタンスです。
【イッテツ】:じゃあ、製作家の承諾が得られなかったり、製作家が既に亡くなっていた場合には?
【koten】:名古屋の製作家の「大西達朗さん」なら引き受けてもらえますので、大西さんに依頼すると良いでしょう(笑)。
http://www.geocities.jp/farniskoubou/

〔M〕:えぇと、お値段が気になるんですが・・・(汗)
【koten】:うーん、ちょっとナマナマしい話しになりますが、重要な話なので書きましょう(笑)。まずは安い方から。先日ブログでも紹介したギターの「フレットレス化」(フレット全抜き&木を埋める等)は、大西さんは2万円+郵送料で引き受けていただけました。フレットレス化は他の人には頼んだことないので他は分かりません。
【イッテツ】:じゃあ高いのは?
【koten】:「うねうねフレット改造」は、大西さんは現在8万円+郵送料ですね。「ミーントーンフレット改造」は、真っ直ぐフレットで(うねうねが無く)できる筈なので、もう少し安くしてもらえる可能性大と私は考えてます(笑)。

〔M〕:キヨさんの場合はどうですか?
【koten】:キヨさんはもう少し安いかも・・正確な値段書くと大西さんが悪者扱いされかねないので(汗)、キヨさんに直接聞いてください。
http://www6.ocn.ne.jp/~kiyond/


【イッテツ】:をぃをぃ、ダラダラ書いている内にもうこんな時間だぞ。
【koten】:まずい! Enriqueさんの演奏upに触発されて私も録音しようかと思っていたのに、何も出来ずに終わりそうですね(泣)
〔M〕:肝心の音律の内容とか聞きたかったんですが・・・。

【koten】:ええと、ヤング音律にアレンジを加えたものですね。私は基本的に開けっぴろげな性格なので(汗)、具体的な数値については、既にyoumusicのどこかの演奏upサイトに書き込んだ可能性ありますね。

【イッテツ】:どこのサイトじゃ?
【koten】:ここのどこかです。全部開けばみつかるかも。
http://www.youmusic.jp/user/koten/

〔M〕:そうやってアクセス数稼ごうとしてません?
【koten】:あっバレちゃった?(笑)

【イッテツ&M】(いっせーのー)、、、、「お・主・も・悪・や・の・ぅ~!!」
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