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(随時更新)ジョビン音律の研究(バッハ前奏曲他) [不均等音律]

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「ようやっと実現しました(汗)」シリーズ、今回はジョビン音律です。

先ほどバッハの例の曲をジョビン音律でupしてきました。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=8249

サイト中の音律表が見にくいでしょうから再掲しておきます(クリックで拡大可能)。
join音律.jpg

この音律は、実は本ブログ開設初日に試すつもりだったのですが、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-06-11
(↑本ブログ開設初日(2010年6月11日)の記事)
ずるずると(1年半近くも)放置状態になってしまいました(汗)・・・理由は上記投稿サイト内の解説で書いた通りです。

今日はもう遅いので寝ますが、この記事は随時更新する予定です。

とりあえず音源upしておきます。まずは投稿した前奏曲で使われる和音の一覧



長調の音階一覧(ハ長調から半音上がりで)


長調の主3和音一覧(ハ長調から半音上がりで)


明日の午前中に短調の和音や他の曲の音源もupする予定です。とりあえず今回はここまで。
お休みなさい~m(_ _)m

-----H231210朝追記-----------------------------------------------------------
 続けます。
 自分用(笑)メモ。電子チューナーを使った効率的調律手順
①KORGのOT-120チューナーを「D♯型ミーントーン」に設定し、CGDAEBの6音を調律する(各5度が耳障りにならないこと、CEとGBの純正3度を確認する。)
②同チューナーの設定を「キルンベルガー第3」に切り替え、F音を調律する(C-Fの純正5度を確認する)。
 ⇒KB3の設定にするとB音が約5.5セントずれるが、CGDAEの5音は変更なし。
③残りの5音は、SEIKOのSAT501を併用してセント値を見ながら合わせていく(B♭-Fが若干広め)。
-----------------------------------------------------------
 この音律については、ネット上での支持者が多いようなので、じっくりと検証していきたいと思っている。

 H23年12月10日現在の私としては、
 「レーマン音律=(本物だとしてもせいぜい)WTC1巻『専用』の音律」
  vs
 「ジョビン音律=(本物だったら)バッハがWTC以外にも『常に使っていた』音律」
 ではないか、との心証を抱いている。

 次に短調の音階(ラシドレミ)の一覧(イ短調から半音上がりで)


 短調の主3和音一覧(イ短調から半音上がりで)



 次に曲をup。
 まずはゴールドベルク変奏曲のアリア(ト長調)。


 この曲の想定ないし最適調律となり得る可能性大なのではないかと感じた次第。
 つまり、前々から「この曲はGBの長3度が純正であるべき」と強く思っていたが、通常のミーントーンでは非常に厳しく思え、一方でいわゆる「有名どころ」の不均等調律ではGB長3度が広くなってしまう。
 この音律であれば純正長3度がCEのみならずGBにも確保されるので、非常に快適である(アリア以外の曲(特にト短調変奏)も検証する必要ありだが)。 バッハは鍵盤組曲でト長調を頻繁に採用していることからも(例:フランス組曲第5番、パルティータ第5番、トッカータ第7番、BWV973の協奏曲第2番(原曲;ヴィヴァルディのOp.7-8)、BWV980の協奏曲第9番(原曲;同前Op.4-1)、 BWV986の協奏曲第15番(原曲;テレマン?) )、GBの長3度で純正が確保されている音律はポイントが高いと言えるだろう。

次は・・・あぁ、子供の世話ね、はいはい(汗)、、続きはまた後で

-----H231210昼追記分-----------------------------------------------------------

 次はホ長調の曲をup
 フランス組曲第6番よりサラバンド


 バッハの「ホ長調」の独奏用鍵盤曲(アンサンブル曲除く)は、WTCとインヴェンション以外では、これと後は数曲の小品しか作っていない(BWV993のカプリッチオ「ヨハン・クリストフ・バッハを讃えて」ホ長調とBWV937の 前奏曲ホ長調)し、いずれも「線的」な書法のものである。
 従って、このサラバンドは、バッハが作曲した独奏用鍵盤ホ長調曲の中で「最も和声的」な作品と言えるのではないか。
 ちなみにバッハは、オルガン曲ではホ長調曲を一曲も作っていない(はずだ)。
 してみると、バッハは、チェンバロやクラヴィコードの調律法は「オルガンとは異なるもの」を用いていたことが伺われる。
 アンサンブルやオケ曲のホ長調曲は次の3つが有名
①BWV1016:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番
②BWV1035:フルートと通奏低音のためのソナタ第3番
③BVW1053:チェンバロ協奏曲第2番

 とりあえずここまで。
--------------------------------

2012年5月29日(火)追記:

大井浩明氏がジョビン音律でバッハwtcのリサイタルを行ったという記事 

http://ooipiano.exblog.jp/4340516/

・・・ジョビンじゃなくて「ジョバン」になってますね、、これではヒットしない訳ですよ(汗)。それにしても大井氏は流石ですね(感心)。


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コメント 4

REIKO

この音律は、良くも悪くもキルンベルガー第三法よりも、調による「差」が大きくなりますよね。
そこをどう捉えるか・・・だと思います。
この音律も、WTCの唐草模様?から導いてるのはレーマン律と同様なんですよね?
もしバッハがWTC音律のヒントをどこかに忍ばせているなら、それは(表紙の模様などではなくて)「楽譜の中」(つまり音楽の中)ではないかなあ・・・と感じてはいます。
⇒でもその具体的解法はまだ見つけてませんけど。

>ゴールドベルク変奏曲

確かにこの音律はト長調、良いですね。
KBIIでも少し調べたんですが、後半の開始が属和音で、D-Aに抵触しがちなのがちょっと気になりますね。

>フランス組曲第6番

これはかなり苦しいですね。
全体に外れてますよね・・・テンポが遅い曲なので、余計目立ちます。
そもそもフランス組曲は、全曲を1つの音律で通そうとすると、変ホ長調からホ長調まであるので、結構キツイですよね。

同じホ長調でも、インヴェンション&シンフォニアの曲は、長三度が広くてもそれほど音痴にならない(ように書かれてる)ので、「組曲」系とは音律が違うんじゃないかなあ、と思っています。
by REIKO (2011-12-13 08:06) 

koten

REIKOさん、コメントありがとうございます。((( ^_^)且~~

>この音律も、WTCの唐草模様?から導いてるのはレーマン律と同様なんですよね?
・・そうです、投稿サイト中に引用したこのサイトが詳しいです。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/4053/bach.html

>KBⅡでのゴールドベルク変奏曲
・・私もこれ、KBⅡだと何か厳しいなぁと感じたんですよね。
 あと、前にロ短調のフルートソナタの第1楽章の出だしをKBⅡでupしたじゃないですか。あれ、ニ長調の第2楽章がKBⅡだと、DA同時鳴らし和音が気になるんですよね。なので、この音律が使えないかなと思っているのですが、ナカナカ試す時間と機会がない(泣)。

>そもそもフランス組曲は、全曲を1つの音律で通そうとすると、変ホ長調からホ長調まであるので、結構キツイ
・・そうなんですよね。なので、フランス組曲の想定音律(少なくとも「最適」な音律)は何らかのフレンチタイプの変形ミーントーンなんだろうなという考え方は変わってないです。ただ、私的にはこの音律でこのサラバンドは「許容範囲内」ですね。今までもっと酷い響きを聴いて来たので相対的に綺麗に感じちゃうんですよ(爆)。

>同じホ長調でも、インヴェンション&シンフォニアの曲は、・・・「組曲」系とは音律が違うんじゃないか
・・これも私も基本的には同じ考えです。


by koten (2011-12-13 22:32) 

koten

補足:
フレンチタイプの変形ミーントーンといえば、下記「テンペラメント・オルディネール(tempérament ordinaire)」のwikiサイトからリンクされている桒形さんの小論文「不等分か等分か?-フランス18世紀音律の色彩、その曖昧さの魅力-」は非常に参考になりますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%AB

by koten (2011-12-13 22:36) 

koten

スレ違い?ですが、下記サイト(ヨーロッパの古楽)は古楽の作曲家/資料/作品紹介が充実していて思わず感心しました。
http://homepage2.nifty.com/sampodo/euro/euro.html


by koten (2011-12-14 17:30) 

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