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押尾コータローコンサート+古典調律実験シリーズその9~【古典調律ギターで弾くジブリ曲その2「カントリーロード」ハ長調編】~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

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 今回は先ほど帰宅したため、当日投稿が厳しいかも(泣)。なので、日付を確保する+モチベーションを維持する等の理由から、適宜編集モード(別名:リアルタイム記述モード)で投稿しましょう(笑)。

 実は、今日の午前中にサークル時代の大先輩Tさんから電話が掛かってきて、「急な話で悪いんだけど、今日の夜は予定あいてる? 押尾コータローのコンサートのチケットが余っているんだよ!(知り合いの人が都合で行けなくなり急遽2枚のチケットがTさんに回って来た)」ということで、何と何と、今夜は予定外のサプライズイベントに行って来たんですよ、押尾コータロー・デビュー10周年記念コンサート(バラードサイド)in丸の内の東京国際フォーラムCホール2階席(笑)に。

 いやあ凄かったですね押尾コータローパフォーマンスは。彼の演奏を生で見聴きしたのは勿論初めてなのですが、どうしてあんなに人気が高いのかが改めて分かったような気がしました。もちろん最終的には、彼の「人間性」(人柄、心の温かさ、音楽に対する愛情、お客さんとのコミュニケーションや一体感を大事にしているところ、のみならず、観客を自分の演奏に引きずりこんで最後には「観客に歌わせてしまう」あの才能、などなど)に帰するということになる思うのですが、そこはこのブログ(笑)、そうは言わずに「古典調律的視点」から言うとですね(爆)、、、やっぱり押尾氏は凄く良くわかっているんですよ、12等分律の性質というものを!! そして、12等分律を使うことを前提とした上で、「ではこの音律で「調性音楽」を演じる場合、どのように作曲ないし演奏したら自分や周囲を満足させ癒やすことができるだろうか?」ということを、意識的か無意識かは分かりませんが、とにかく身をもってパフォーマンスしている、と実感しました。

 具体的には次のようなことです。
※Ⅰ(トニック)の3和音(つまり移動ド読みでの「ドミソ」)は、極力使わない。特に曲の最後での使用は御法度。
 (蛇足解説:今日演奏された数多くの曲(長調が多かったです)につき、ドミソの和音で終わった演奏は皆無だったように思いました。ほとんど(全て?)不協和音終止です。アンコールで弾かれた最後の曲の終わり方も、Ⅰの和音の「ドミソ」のみならず、小さく7(シ)の音が(こっそり)加えられていたのを私は聞き逃しませんでした(笑)。この最後の「極弱のシ」の音を聞いて、私は「あぁ押尾氏は「確信犯」なんだな」と確信(笑)しました。)

※平行3度の音型を極力使わない。使うなら6度あるいはそれ以上離して使う。
 (これ解説不要ですよね?)

※3の音(長調での「ミ」)は、細心の注意を払って使え!
(今日の最初の曲は、イントロで「ミ」が殆ど(というか全く?)使われておらず、その後も専らミは「経過音」的に或いは「弱拍」で使われるケースが非常に多かったように感じました。)

 これが何を意味するか、分かりますでしょうか?(特に「クラシック」ギター製作家の方)
・・・本当、クラシックギターのフレットの「固定された」あの「位置」は、正しいのでしょうか? 「あの配置」のフレットで古典派及びそれ以前のギター曲を演奏して、本当に「人を幸せにする」ことができるのでしょうか? 「古典派及びそれ以前」って書きましたけど、ロマン派や近代のギター曲ですら「トニックの3和音」で終わる曲が殆どじゃないんですか? それってどういうことなんでしょうか? 昔の作曲家は「自分たちの日常的に使っていた音律の性質すら分からない馬※(ピー音)な人達だった」ってことなんでしょうか? 違いますよね? もしも本当にギターでは12等分律あるいはそれに近い配置のフレット(位置)が古くから伝統的に用いられていたのならば、今日演奏された曲のように不協和の和音を多用し、不協和音で終わる曲が「もっと早い時期から作曲されていて当然」なのではないでしょうか? 何故そのように不協和音を多用する「昔の曲(古い楽譜やタブ譜)」が「未だに発見されていない」のでしょうか?

 今日の押尾コータローコンサートでは、この不況にも関わらずあのCホールを1階から3階まで満員に埋め尽くして、休み時間も入れずに2時間以上ぶっつづけで弾いても観客を全く飽きさせることなく満足させ、本人はリラックス&ノリノリで演奏し、アンコール後の最終段階で全観客の1/3以上をスタンディングオベーションさせるに至りましたが、他方、クラシックギターのギタリストはどうでしょうか? 何故このような「現象の違い」が生じるのでしょうか?

----(休憩)------------
 ・・とまぁ、あまりウダウダ書き続けても大して幸せになれない(&いくら一生懸命書いても「上の人」はどうせスルーの態度をとる(爆))と思われるので、次の話題、というか本題(汗)に行きましょう。

 ええと、今日の本題って何でしたっけ?・・そうそう、これでした。
>明日も懲りずにジブリ曲をup

 ということで、今日はジブリ映画「耳をすませば」の主題曲である「カントリーロード」です(これも南澤氏の編曲)。
 この「ジブリ曲」は、サビ部分その他でジョン・デンバーの原曲とは違った(凝った)和声が付けられていて、初めてサビ部分を聴いたときは「この和音は絶対違うでしょ!(ぷんすか!)」と強い違和感が生じた(正直あまり好きになれなかった)のですが、いざ自分で弾いてみると、「これ凄く良い!」となるんですよね(笑)。何と言うか、凄く「ファンタジック」だし、日本人的繊細さが感じられるというか何と言うか、とにかく良いんです、原曲より良いと思えるくらい(爆)。改めて、やはり音楽は「聴くだけじゃ駄目なんだ」ということを実感した次第です。
(ぶつぶつ・・・そういうこともあって、古典調律(特に古典調律フレット)を未だに試していない方(頭の中だけで完結されてしまっている方)には是非ですね、騙されたと思って試していただきたいと、心から願う訳ですよ、はい。 ・・・でもまぁ良いんですけどね。皆が試すような社会になったらこのブログも早急に用済みモードだし(爆))

 で、10月末の演奏発表曲として、今まで所謂「まったり系」の曲ばかりupしてきましたが(今日の押尾コンサートもそうだったので、そういう意味では凄く勉強になりました、押尾さんありがとう!(笑))、この曲はもしかすると「唯一のupテンポ系の曲」なのかなぁと思ったりします。
 現状はこんな感じです。
 前回同様カポ2フレットでのヤング改9弦使用ギターによる


 それなりに弾けるようになってきたのですが、最も運動神経(?)を要するだけに先が長そうな気がします。ただ、数少ないup系の曲だけに、これは是非どうしても弾きたい(仕上げたい&できればもう少し速く弾きたい)という気持ちが強いですねぇ。

 この編曲もやはりカポ「5フレット」指定(ヘ長調仕様)となっているのですが、前回と同様の理由、さらには以下の理由のため、やはり2フレットカポ(二長調)で弾くことにしました。
 5フレットカポ回避の追加的な理由を説明しますと、このギターの音律は、以下のようにE♭-B♭の5度が4セントほど「広く」なっている訳です。
欲張りヤングE♭B♭広い音律-JPEG.JPG

  で、この「運指」ハ長調編では、所々で「運指」B♭の和音(つまり、主音Ⅰよりも全音低い3和音)が使われています。
 ということは、移調楽器であるギターを5フレットカポして「運指」ハ長調で弾くと、「ヘ長調」で演奏されることになり、このときに、主音Ⅰ(つまりF)よりも全音低い3和音はE♭になる、つまり4セント広いE♭-B♭の5度を使うことになってしまう、という訳です。この広い5度は、演奏不能になるほど酷い響きではないと思うし、場合により謂わば「アクセント」として使うことすら出来ると考えられるのですが、気になる人は気になると思われますので、念のため回避した方が無難かなと考えました。

 でも聴いてみたい人もいるでしょうから、参考までに5フレットカポ版もupしておきます。(但し、こっちは弾きにくいためミス多発です(汗))
 最初の十数秒は参考のため広いE♭-B♭の和音だけ弾いてます。



 いかがでしょうか・・この5度は「致命的」なほど酷くはないですよね?
(私的にはむしろ主和音の3度の広さの方が気になりますね、、押さえ方やカポ後の音程修正具合等も関係してくるのですが。ともあれ、クラシックギターでは高域フレットでのカポは避けた方が何かと無難かと感じます。)

 では今回はこんなところで。皆様良い芸術の秋を!

 (次回はいよいよ自分編曲&番外低音弦鳴らしまくり編か?)


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コメント 2

悟茶

kotenさま

こむにちわ。ご無沙汰ゐたしてをります。

を〜、押尾コータロー行きましたか。いいなぁ。ワタシは押尾は生で聞いた事はないのですが、ずいぶん前に、彼のような「叩き」系ギタリスト達のネ申である故マイケル・ヘッジスのライブを見て薙ぎ倒されたことがあります。

叩き系の人はほとんど曲ごとに違うオープンチューニングを使うことが多いですよネ。そんで、12フレット周辺をバシーっと叩いて無理くりハーモニクスを出すことも多いような氣がします。

そのこととの絡みでなんとなくそうなのかもしれない、と思ってるのは、独自のオープンチューニングでコードを弾く際に、ハーモニクスと実際のフレットの音のズレが極力少なくなるような音の組み合わせを選んでるんじゃないか、ということなんですが、どうなんだろう(自分の耳ではチョとそこまで分析不能;汗)、と。

最近、自分のギター(スティール弦)をオープンC(C=528Hzにして、他の弦=EとGは純正律で調弦)にして、そんな音の組み合わせを探して遊んでいるのですが、ホントこれ、ずっとやってても飽きないです。
by 悟茶 (2012-10-09 12:47) 

koten

悟茶さん、こむにちわ(笑)。コメントありがとうございます。

 そうなんですよ。押尾パフォーマンスは凄かったです(しみじみ)。言われて見ると「叩き」の曲結構ありましたね。あと、押尾さんは歌もメチャ上手で、アリスの「終止符」とか歌いました。それと、「一人メンバー紹介(チューバ、小太鼓、琴、エレキギターなど)」や、ナッシュビル・チューニングギターで「22才の分かれ」を演奏した(会場の観客に歌わせた(笑))パフォーマンスなども秀逸でした。テレビカメラ撮影していたので、その内テレビ放送される可能性高いと思われます。

>故マイケル・ヘッジス
・・・え、マイケル・ヘッジスって亡くなっていたんですか?、、、って本当だ、しかも結構昔に、、、何と何と(ビックリ)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%83%E3%82%B8%E3%82%B9
 マイケル・ヘッジスはウィンダムヒル関係で昔から知っていたのですが、凄いですよねあのテクニックは(ウィリアム・アッカーマンとか今どうしているのかしら)。

>独自のオープンチューニングでコードを弾く際に、ハーモニクスと実際のフレットの音のズレが極力少なくなるような音の組み合わせを選んでるんじゃないか
・・・なるほど、それはあり得ますね。12等分フレットだと、4(or9)フレットハーモニクスが実音と大幅にズレルので、ある弦の4(or9)フレットハーモニクス音を、他の弦の開放音や7フレット音(とオクターブ)になるように合わせるとか、そんな感じですかね。

 ただ、それやるんだったら、やっぱり「フレット改造」にも手を染めて(笑)欲しいって思いますね。外国では「非12ETうねうねフレットギター」は完全公知だと思うのですが、結局のところ、メジャーレーベルプロなどの(下々への影響力が大きい)「上の人」が積極的に使ってくれないとナカナカ流行らないんですよね(汗)。やはり闇の勢力がアーティストに不当な圧力掛けているとかあるんですかねぇ・・。

>オープンC(C=528Hzにして、他の弦=EとGは純正律で調弦)
・・・おぉぉ、いいですねこれ。何か曲upしたら教えてください。

 それはそうと、(最近「偽情報」が淘汰された)スピリチュアル・メッセージ(アセンション関係情報)がいよいよクライマックスを迎えた感があるのですが、どうなっちゃうんでしょうねこれ(汗)。
http://www12.plala.or.jp/gflservice/gflservice.html


by koten (2012-10-09 17:54) 

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