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(0422昼追記)ミーントーン(中全音律)ギタレレ(Gitalele)、続編 [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 前回記事は「めでたし×2」で締めてしまったので新たに書きます(・・・って、この記事もしかして「400号」記念記事かしら?w)。

 ええと、要点は、
①デカいダイヤモンドやすりゲットしました(自分祝!)
②14フレットまで付けてみました(凄いぞ自分)。
③やっぱり音源upします(汗)
 の3点です。

 で、時間も無いのでサクサク行きましょう!
 その①:はいこれです(笑)
IMG_6097.jpg

  某ホームセンターで1300円弱で買えました。目の粗さが3種類くらいあったのですが、作業効率を考えて一番粗いものにした次第。入手後は再びフレット切削作業(別名:殲滅作戦?(爆))を遂行したのですが、完全殲滅?するには、未だ未だ時間と労力がかかりそうな感があります。

では次にその②:はい、こんな感じです。
IMG_6099.jpg


とりあえず①弦と②弦だけですが13フレットと14フレットもガットフレットを付けてみました。いずれも既存フレットにぴったり隣接するように付けたのですが、14フレットの音程はほぼ合うのに対し、13フレットが少し高いようです。なので、最終的にはやはり既存フレットは削って殲滅wさせる必要がありそうです。

 それと、木工用ボンドは「水性」なので、フレットガットとは相性が良くないなと感じました。つまり、金属フレットの場合とは違い、ガットフレットを木工用ボンドで指板に接着すると、ガットがボンドの水分を吸ってしまい、「ふやけ」たり「ほどけ」たりしがちなので、出来るだけボンドの量を少なくするとか、多少乾かした後に付けるとか、弦と接触する箇所は出来るだけボンドを付けないようにするとか、何らかの工夫が必要かなと思った次第。

 あ、だらだらと長く書いちゃった(汗)、イカンイカン、次です。
 その③:
 そんなこんなで、既存フレットが相変わらず大いに存在を主張して(別名:のさばって(爆))いるせいで、未だ正確なフレッティングが出来ていないのですが、折角なのでハイポジションが出てくるギター曲を練習&録音してみました。いずれも平倉信行氏の編曲で、最初が中田章作曲の「早春賦」、次がフォスター作曲の「故郷の人々(スワニー河)」です。

 最初の「早春賦」は、昨日今日と気温が低くて肌寒かったことに影響され、「何だ、今は未だ春本番じゃないのか(早春なのか)」と思い、急に弾いてみたくなったため急遽録音してみた次第。出だしだけ楽譜引用しますと、
IMG_6100.jpg
 このように、最初にハイポジションのイントロで始まります。運指ト長調ですが、ギタレレは4度上の音が出るので実際はハ長調で鳴ってます(C=愛の周波数528Hzにするため、A=441Hzで調弦)。途中で何カ所か和声を変えて弾いてます(EmをC♯m7-5にする、他)。
 ではどうぞ。

(すみません、PCの調子が悪くてmp3変換時のノイズが混入しているため差し替えます)

0422昼追記:下記サイトの歌詞を読むと、雪の降る早春が描写されてますね・・
http://j-lyric.net/artist/a00126c/l006321.html
この歌詞に比べると、ここ数日の関東の天候は「春は名のみの・・」とまでは言えないのかも知れないけど、それでも、「既に桜が散った後なのにこんなに寒い(≒3月より寒い)って、一体どういうことよ!?」って叫びたくなる訳ですよ、私としては(笑)。今朝だって何と「コート&手袋」復活で通勤ですからね(汗)。
 ともあれ、昔の歌の歌詞は(古風だけど)日本語の美しさが存分に発揮されているなぁとしみじみ感じる今時分です(などと、最後は美しく?収束させてみる)。 (追記その1終わり)


 次は「故郷の人々(スワニー河)」。この曲はハイポジションが沢山出てきて、ミニギターだと特に演奏が難しくなるのですが、余りに響きが美しくて思わず唖然としてしまった(笑)ので、ミス多発&4度や5度の響きが若干悪い箇所あり(指補正不足)にもかかわらずupすることにしました。やはり出だしだけ写真引用しますとこんな感じ。
IMG_6101.jpg
 運指ニ長調なので、ギタレレだとト長調で鳴ります。
 ではどうぞ。

(同上、差し替えます)


 うーん、やはりスワニー河はリベンジ練習したいなぁ・・・でも本当、凄く綺麗なんですよこの響き、いやぁ本当、ミーントーン最高ですよ。生きてて良かった(笑)。

0422余談追記:故郷の人々(スワニー河)の日本語歌詞って何種類かあるみたいですね。http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-kokyonohitobito.html

フォスターは、実はスワニー河には行ったことがなくて、当初の歌詞は(サウスカロライナ州を流れる)「ピディー川」の方だったってのも面白いですねぇ。
http://www.worldfolksong.com/foster/song/swanee.htm

 


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「続」オーラ・リー(Aura Lee)弾き比べ大会~キルンベルガーⅢ「改」フレットギター編~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 という訳で・・・・何と何と、今年もあっという間に11月、季節はいよいよ「晩秋」に突入しましたねぇ(しみじみ)

  では今日も時間が無い(そもそも木曜日なので生命力切れな)ので要点だけ。

 昨日最後に書いた「弾き直し録音」につき、ギターの高音弦が安定するまでもう少しかかりそうなので、代わりにキルンベルガーⅢ「改」(ないしjobin類似)フレット(以下「KBⅢ改」)ギターの演奏をupしたいと思います。(こっちのギターは弦は安定しているようです。)

 まずは音源をどうぞ。


 要点としては、この「KBⅢ改」音律は、
 G-①-D-②-A-③-E-④-B-⑤-F♯
の5カ所を1/4シントニックコンマ(約5.5セント)分狭いミーントーン五度にして、D♯(E♭)-B♭の一箇所が余剰(つまり約3.5セント)分だけ「広い」五度になっています。残りの六カ所の五度は純正です。
 五度圏サークル図を描いて示すのが一番分かりやすいのですが、ちょっと時間ないので、これも後日ですね(汗)。

 で、表記曲をこのギターで演奏すると、前半は二長調なのでⅠとⅣの和音で純正三度が得られ非常に心地良いのですが、後半でホ長調に転調すると、Ⅰの和音の長三度が一気に11セント劣化しⅤの和音では12ETよりも劣化した長三度になりますので、良く言えばw「調性の変化(調性感)」のコントラストがハッキリ出て「非常に面白い響きの変化」、悪く言えば「前半は良かったけど後半はイマイチな響き」になるわけですね。
 それと、昨日の純正ケルナーの場合も後半のホ長調は「イマイチな響き」になるのですが、ケルナー音律は五度が良好だしEBは純正五度なので、三度が多少悪くても「豊潤感」というか「力強さ」というか、そんな印象もあるのですが、こっちの「KBⅢ改」音律は狭い五度が「受忍限度ギリギリ」の値の響きなので、三度が悪くなると、五度の唸りが結構目立つように感じます。少なくとも弾いている側はそう感じます。

 結論的には、この「KBⅢ改」音律ギターは、ホ長調曲は余り向いて無くて、ト長調や二長調の曲で最も威力を発揮するように感じます。まぁ、このように感じたからこそ、次のケルナー「改」音律が生まれたのですよね。なので、ケルナー「改」音律は、うねうねフレットギター用音律の「最新作」であるとともに、ギター用不均等音律としては私の現在までの「最高傑作」であると自負している訳です。

 最近思うのですが、チェンバロや鍵盤楽器の場合、張っている「隣接弦」同士の音程は「半音」であり、4度や5度は比較的「遠く」の弦同士で鳴らされますが、ギターなどの弦楽器の場合、隣接開放弦の音程が「4度」なので、「隣接弦同士の和音の純正度」が低くなる(つまり唸り度が高くなる)と、いわゆる「干渉現象」が生じて唸り(ないし「不快度」)が増幅される?のかな、などと勝手に推測(妄想?)している今日この頃です。

 そういう意味からも、ギターの音律を「ヴェルクマイスターⅢ」にするように仮フレットを付ける実験も以前に試したことがあったのですが、やはりあの「唸る五度」は可成りの「耳障り感」があり、直ぐに嫌になって(要するに「生理的に受け付けられなくなって」)辞めました。「ヴェルクマイスターⅢ」は純正5度も多いのですが、隣接弦同士であの「純正-6セント」の狭い五度が鳴ると結構辛かったです。少なくとも私はそうでした(※但し、これは個人差があると思うし、(楽器を抱える)演奏者側と(楽器から離れている)観客側とでは、感じ方が大いに違って来ると思われます)。

 何だかんだ言って長々と書いちゃいましたね(汗)。
 それでは皆様、良い芸術の秋を!!

 


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うねうねフレットギター練習メモ10月11日(木)版、思わず「竹田の子守唄」を投稿してしまう私(汗)) [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 演奏当日まであと16日(16日後に本番)である。

 いやぁ今日はある意味昨日より酷かった(汗)。

 と言うのも、昨日の記事で、
> 平倉氏による「・・世界の歌」「・・日本の歌」の楽譜は、選曲も編曲も大変良いと感じるため、また折りをみて色々と演奏upしたい
 と書き込んだことが幸いor災い?したのか、今日、どうしても曲集「・・日本の歌」中の「竹田の子守唄」を演奏upしたくなってしまい、本番曲そっちのけで一生懸命練習し(笑)、しかもどうせupするならとばかりに公共投稿サイトの方にupしてしまったからである(爆)。(いやぁ本当、古典調律パワーって凄いですよ皆さん、脳内完結(笑)してないで、ドンドン試して演奏upしましょうよ。)

 という訳で投稿サイトです。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=&lid=9340

 説明文に書いておきましたが、この音源の1分32~3秒付近のFmaj7の響きってメチャ美しいと思いませんか? 私的にはもう鳥肌もの(笑)ですよ。

 というわけで、明日は本番曲の練習を頑張ろう私(爆)


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古典調律ギター実験シリーズその11~【ミッション:予備曲を確保せよ!ついでに音律布教講座も(笑)】~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 今日は雨で外出できないので、また例によってリアルタイム更新モードで記事を書こうと思います。ブックマーク登録済みROM読者(現在200名弱くらいか(笑))の方、宜しく御願いします。

 そんなこんなで、今回は持ち時間が何と30分もいただけるということで、これをいかに有効に使うか&自他共に幸せな時間を演出できるか? を考える必要があるわけですね。

 で、仕上がるかどうか怪しい曲があるということもあり、持ち曲を十分に確保すべく、先週(木曜日くらいだったか?)に曲集を某アマ※ンで注文したところ、昨日速攻で届きました、、、素晴らしい!流石はア※ゾン(祝!)。
 これです、じゃじゃーん!

IMG_5918.JPG 

 前の記事に載せた日本の曲の平倉氏の編曲が素晴らしかったので、「世界の名曲」の方もきっと良いに違いないと思い、購入してみました。

 それで、、、と思ったら次男Sが「トランプ遊びしてくれ~!」とうるさいので(現在、寝そべってこの記事書いてる私の背中に「背中合わせ」でSが乗ってます(爆))、また後ほど。

(昼食(スパゲッティ)済み&食休みモード)
 では再開します。
 この曲集楽譜、昨日の夜に色々初見弾きしてみたのですが(ちなみに付録CDの演奏は・・ゴメンなさい、演奏云々以前に、とてもじゃないけどあの12ETの響きは聴けません。眠くなったり頭痛くなったりで散々でした。)、やはり期待通り、「これは是非発表したい!」と思う曲が見つかりました。

 最初に音源upするのは、短調曲なのでボツ曲ですが、ビゼー作曲の「小さな木の実」(イ短調編)です。
 この曲、今回初めて知った&弾いてみたのですが、弾き始めて超ビックリ! なんと、「中島みゆきのあの曲」にソックリなんですよ、思わず叫びそうになりました(笑)。ではヤング改音律ギターでどうぞ。

 いかがでしたでしょうか? そう、中島みゆきの「船を出すのなら九月」の出だしメロディーそのまんまなんですよ(驚愕)。で、検索したら、この情報も既にネットでは有名になっているので更にビックリした訳です(笑)。

 次に、、、って次は三男の子守りをやってくれと嫁が言っておりますので、また後ほど(汗)

(中断~再開)
 (ひそひそ・・ええと、おかげさまで三男が無事に寝付きましたので、起きるまでの間、頑張って書きます(起きたら外で遊ばせよ、とのミッションあり)。)
 
 で、他にも色々良い曲があったのですが、私が最も気に入ったのはこの曲でした。
プレスリーの「ラブミーテンダー」の原曲である、アメリカ民謡「オーラ・リーAura Lee)」 (ジョージ・R・プルートン作曲)。
 まずtake1ゆっくりバージョンです。


 私のこの心からの喜び(笑)、読者の方に伝わりましたでしょうか? いやぁ、本当、良いんですよ、この曲を古典調律で演奏すると!(超しみじみ)。 いやぁ本当、生きてて良かったなぁってしみじみ感じますねぇ。古典調律万歳!!(爆)

 この編曲では、最初(一番)がニ長調で演奏され、一番の終了時に、トニックのDからB7のコード(上の音源の1分25秒あたり)を経て、Eすなわちホ長調に転調しています。この転調の仕方は、前に少し触れた竹内編の「大きな古時計」でも全く同様なので、ポピュラー曲の編曲では割と普通(というか、ポピュラー曲なだけにポピュラー?w)なのかも知れません。

 ともあれ、この曲は、今回のヤング改の音律を解説するのに非常に役立つように感じたので、以下、それを踏まえて今回のギター音律(ヤング改、ないし「欲張りヤング」)を解説してみたいと思います。

 まずは、通常のヤングの音律のサークル図を載せます。
通常のヤング音律-JPEG.jpg

 以下、初学者の方にも出来るだけ分かりやすくなるような説明を試みます。図を見ると明らかなように、この音律では、一般に(ギターで)良く使われる表の調の5度が狭く、余り使われない裏の調の5度が純正になっていることが分かります。表と裏で「非対称」になっている訳です。
 これに対して、現在の一般的な音律である「12等分律」(12ET)は次のようになっています。
12等分律(12ET)-音律サークル-JPEG.jpg

 これが「どれだけ酷い音律なのか?」は図中に書き込んでおいた通りです。このブログで散々述べてきたことですので、ここではこれ以上は述べません。 
 
 ヤングの音律に話を戻すと、「一般的な普通の音楽」で最も重要な和音(ポイントとなる和音)は(本来「こんなことわざわざ言うまでも無く」)三度の和音、特に長三和音ですので、古典(クラシック)調律であるヤングの音律にも「当然(笑)」、良く使う調の長三度を純正(すなわち合計で-22セントとなる和音)に出来るだけ近づけようとする「一般音楽常識人」の音楽に対する「」、「い」、「」、「」ないし「」(さらには音楽家の「」ないし「」(←これでに戻った(笑))が内在されています。そのために、ヤングは、純正な長短三度を一つも有しない音律であるにもかかわらず、12等分律と比較すると「月とスッポン」なんて生やさしいレベルではなく、「天国と地獄」くらい違う、もの凄くかけ離れた音律、次元が遙かに高い音律である、等々を心から(それこそ魂のレベルで)実感できるのだと思います(私見です)。

 さて、そのような(次元が高くて素晴らしい)ヤング音律ですが、ギターにそのまま適用した場合に少し悩ましい問題が生じます。 全て文章で書こうとすると難解になるので、図を載せます。
通常のヤング音律01-JPEG.jpg

 こう描くと(少なくともギター関係者の方には)一目瞭然ですよね。そうです、「ホ長調問題」です。これはギターフレットの古典調律化を考える上で必ず一度は直面する問題と思われます。

 どういうことかと言うと、ギターではホ長調の曲が可成り(というか凄く)多いのですが、既存(←「現在有名な」の意味、以下同じ)の不均等調律(ヴェルクマイスター、キルンベルガー、ヴァロッティ、、その他)では、ホ長調の主和音の長三度をなおざりにしているんですね(別名:長三度栄養失調(笑))。そして、ヤングは、既存の不均等音律中、ホ長調の長三度に最も栄養を与えている音律と言えるのですが、それでも「12等分律(12ET)と同じ」栄養レベル(つまり純正+14セント)なんですね。これは何とかならないのか? というのがこの問題です。(ちなみにもう一方のB♭については、B♭-Fの5度が純正だし、さらには変ロ長調はクラシックギターでは殆ど使われない調であるため問題視されません。)

 そして、これを解決するために、私の場合、次の2つのアプローチを考えました。
 その1:ヤングは(Fスタートの)ヴァロッティを#1個分ずらした音律(謂わばCスタートヴァロッティ)と言えるが、それをさらに#1個分ずらしてGスタートの音律にする。
 その2:Gスタートだとハ長調が犠牲になるので、ハ長調の響きを犠牲にしないような音律構成を新たに考える。

 で、その1の音律構成が以下であり、
Gスタートのヤング音律-JPEG.jpg

 これを更に発展させた「その2」のタイプが、以下の図のように、今回のギターで使っている音律という訳です。
欲張りヤングの詳細その1-JPEG.jpg

おっと、三男が泣き出しましたので続きはまた後ほど(汗)

 再開します。上の2つのタイプであれば、♯系(右回り)での狭い5度がF♯-C♯まで拡張されているので、Eの和音の長三和音の響きは12等分律と比較して「凄く改善されている」と感じられるので(この「-4セント」分が人間の感性に対して非常に大きな影響を及ぼすのです)、「普通のwホ長調曲」に対して(練習意欲等の点からも)俄然モチベーションが沸いてきます。

 それと、今回の「欲張りヤング音律」の面白い点は、E♭-B♭を純正+4セントの「広い5度」としたために、ホ長調の属和音のBの長三度は12ETと同じ純正+14セントですが、Ⅱの和音すなわちF♯の長三度は一気に8セント劣化して、通常のヤングの場合と同じピタゴラス長三度(つまり14+8=+22セント)になる、ということです。さらに、(古典派以前のギター曲では滅多に使わないでしょうが、)それ以上の♯系和音(C♯やG♯)になるとピタゴラスより4セント広い長3度となるのも特徴的です。

 今回の「オーラ・リーAura Lee)」 では、ホ長調への転調後はF♯の和音まで使ってますので(転調後の2,6,14小節目)、このピタゴラス長三度がどのように音楽的に(プラスorマイナスに?)作用しているか、じっくり聴いてみると面白いと思います。
 で、少し速く弾いてみたtake2音源です(いよいよブログのディスク残量が・・汗)。



 参考までに、F♯和音を使う箇所の一部を写真で載せます。
IMG_5919.JPG


 おおっと失敗! これ、飼っているカブトムシ♂(←唯一生き残っている最後の一頭)の本日撮影写真だった(爆)・・でも10月過ぎのこの時期に未だ生きているカブト成虫って凄いですよね(驚愕)、、自慢したかったのは勿論ですが(笑)、このカブト君の「逞しい生命力」を是非世界発信しておきたかったんですよ、はい。

 というわけで、この部分です(右側の上下2カ所にF♯7の表記あり)。
IMG_5921.JPG


  というわけで、今日はこんなところでしょうかね。長時間お付き合いいただいて有り難うございました。みなさま幸せな芸術の秋及び連休をお過ごしください。

 補記:折角なので、上記曲集からあと2曲ほど音源upいたします。
(星の界、ト長調編)



(旅愁、ト長調編)
 




 


 

 


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古典調律ギター実験シリーズその10~【番外弦(GCD)鳴らしの野望なるか?自編2曲】~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 今日は次男のリクエストで井の頭公園に行って来たのですが、この時期(10月6日段階)にして未だにセミ(ツクツクボウシやアブラゼミ)が鳴いていたのには驚きました。蝉の抜け殻も沢山発見しましたし。一方で、秋の風物詩であるはずのトンボの姿をさっぱり見かけなかったのが意外でした(夏には沢山いたんですけどねぇ・・何故に?)。

 そんなこんなで、、、今日はこれですか。
>次回はいよいよ自分編曲&番外低音弦鳴らしまくり編か?
 これにつき、最初の頃は、せっかく番外低音弦(今回は下からGCD)付き多弦ギターを使うのだから、それを積極的に使うように自分でも編曲すべし!と大いに意気込んでいて、
①アメイジング・グレイス(アメリカ民謡、ヨナ抜きメロディー)
②ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)
③ロッホ・ローモンド(スコットランド民謡、シ抜きメロディー)
 の3曲を「番外低音弦鳴らし編曲」していたのですが、その後良~く考えてみると、番外低音弦鳴らし曲の発表って、慣れてないので凄く練習が必要だし、それにも関わらず過去にロクな結果になっていないので(自爆泣)、こういうイベントは最小限(or無し)にした方が良いかなと思い始めた今時分です(汗)。

 現在どれも全くのよれよれモードなのですが、
 ①アメイジング・グレイス(ハ長調編)が現在こんな感じ

  ②ロンドンデリーの歌(ト長調編)が現在こんな感じでして、

 いやぁどうしようかな(汗)、仕上がらないような気がしてきましたわ(爆)。

 今回は持ち時間30分で、今回の一連の曲は平均で2分越えすらしてないはずなので、トークを入れるにしても、どうも「最低10曲(←!)」くらいは弾かないとイカンかなと思ってます。

では今回はこんなところで。皆様良い芸術の秋を!

 


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押尾コータローコンサート+古典調律実験シリーズその9~【古典調律ギターで弾くジブリ曲その2「カントリーロード」ハ長調編】~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 今回は先ほど帰宅したため、当日投稿が厳しいかも(泣)。なので、日付を確保する+モチベーションを維持する等の理由から、適宜編集モード(別名:リアルタイム記述モード)で投稿しましょう(笑)。

 実は、今日の午前中にサークル時代の大先輩Tさんから電話が掛かってきて、「急な話で悪いんだけど、今日の夜は予定あいてる? 押尾コータローのコンサートのチケットが余っているんだよ!(知り合いの人が都合で行けなくなり急遽2枚のチケットがTさんに回って来た)」ということで、何と何と、今夜は予定外のサプライズイベントに行って来たんですよ、押尾コータロー・デビュー10周年記念コンサート(バラードサイド)in丸の内の東京国際フォーラムCホール2階席(笑)に。

 いやあ凄かったですね押尾コータローパフォーマンスは。彼の演奏を生で見聴きしたのは勿論初めてなのですが、どうしてあんなに人気が高いのかが改めて分かったような気がしました。もちろん最終的には、彼の「人間性」(人柄、心の温かさ、音楽に対する愛情、お客さんとのコミュニケーションや一体感を大事にしているところ、のみならず、観客を自分の演奏に引きずりこんで最後には「観客に歌わせてしまう」あの才能、などなど)に帰するということになる思うのですが、そこはこのブログ(笑)、そうは言わずに「古典調律的視点」から言うとですね(爆)、、、やっぱり押尾氏は凄く良くわかっているんですよ、12等分律の性質というものを!! そして、12等分律を使うことを前提とした上で、「ではこの音律で「調性音楽」を演じる場合、どのように作曲ないし演奏したら自分や周囲を満足させ癒やすことができるだろうか?」ということを、意識的か無意識かは分かりませんが、とにかく身をもってパフォーマンスしている、と実感しました。

 具体的には次のようなことです。
※Ⅰ(トニック)の3和音(つまり移動ド読みでの「ドミソ」)は、極力使わない。特に曲の最後での使用は御法度。
 (蛇足解説:今日演奏された数多くの曲(長調が多かったです)につき、ドミソの和音で終わった演奏は皆無だったように思いました。ほとんど(全て?)不協和音終止です。アンコールで弾かれた最後の曲の終わり方も、Ⅰの和音の「ドミソ」のみならず、小さく7(シ)の音が(こっそり)加えられていたのを私は聞き逃しませんでした(笑)。この最後の「極弱のシ」の音を聞いて、私は「あぁ押尾氏は「確信犯」なんだな」と確信(笑)しました。)

※平行3度の音型を極力使わない。使うなら6度あるいはそれ以上離して使う。
 (これ解説不要ですよね?)

※3の音(長調での「ミ」)は、細心の注意を払って使え!
(今日の最初の曲は、イントロで「ミ」が殆ど(というか全く?)使われておらず、その後も専らミは「経過音」的に或いは「弱拍」で使われるケースが非常に多かったように感じました。)

 これが何を意味するか、分かりますでしょうか?(特に「クラシック」ギター製作家の方)
・・・本当、クラシックギターのフレットの「固定された」あの「位置」は、正しいのでしょうか? 「あの配置」のフレットで古典派及びそれ以前のギター曲を演奏して、本当に「人を幸せにする」ことができるのでしょうか? 「古典派及びそれ以前」って書きましたけど、ロマン派や近代のギター曲ですら「トニックの3和音」で終わる曲が殆どじゃないんですか? それってどういうことなんでしょうか? 昔の作曲家は「自分たちの日常的に使っていた音律の性質すら分からない馬※(ピー音)な人達だった」ってことなんでしょうか? 違いますよね? もしも本当にギターでは12等分律あるいはそれに近い配置のフレット(位置)が古くから伝統的に用いられていたのならば、今日演奏された曲のように不協和の和音を多用し、不協和音で終わる曲が「もっと早い時期から作曲されていて当然」なのではないでしょうか? 何故そのように不協和音を多用する「昔の曲(古い楽譜やタブ譜)」が「未だに発見されていない」のでしょうか?

 今日の押尾コータローコンサートでは、この不況にも関わらずあのCホールを1階から3階まで満員に埋め尽くして、休み時間も入れずに2時間以上ぶっつづけで弾いても観客を全く飽きさせることなく満足させ、本人はリラックス&ノリノリで演奏し、アンコール後の最終段階で全観客の1/3以上をスタンディングオベーションさせるに至りましたが、他方、クラシックギターのギタリストはどうでしょうか? 何故このような「現象の違い」が生じるのでしょうか?

----(休憩)------------
 ・・とまぁ、あまりウダウダ書き続けても大して幸せになれない(&いくら一生懸命書いても「上の人」はどうせスルーの態度をとる(爆))と思われるので、次の話題、というか本題(汗)に行きましょう。

 ええと、今日の本題って何でしたっけ?・・そうそう、これでした。
>明日も懲りずにジブリ曲をup

 ということで、今日はジブリ映画「耳をすませば」の主題曲である「カントリーロード」です(これも南澤氏の編曲)。
 この「ジブリ曲」は、サビ部分その他でジョン・デンバーの原曲とは違った(凝った)和声が付けられていて、初めてサビ部分を聴いたときは「この和音は絶対違うでしょ!(ぷんすか!)」と強い違和感が生じた(正直あまり好きになれなかった)のですが、いざ自分で弾いてみると、「これ凄く良い!」となるんですよね(笑)。何と言うか、凄く「ファンタジック」だし、日本人的繊細さが感じられるというか何と言うか、とにかく良いんです、原曲より良いと思えるくらい(爆)。改めて、やはり音楽は「聴くだけじゃ駄目なんだ」ということを実感した次第です。
(ぶつぶつ・・・そういうこともあって、古典調律(特に古典調律フレット)を未だに試していない方(頭の中だけで完結されてしまっている方)には是非ですね、騙されたと思って試していただきたいと、心から願う訳ですよ、はい。 ・・・でもまぁ良いんですけどね。皆が試すような社会になったらこのブログも早急に用済みモードだし(爆))

 で、10月末の演奏発表曲として、今まで所謂「まったり系」の曲ばかりupしてきましたが(今日の押尾コンサートもそうだったので、そういう意味では凄く勉強になりました、押尾さんありがとう!(笑))、この曲はもしかすると「唯一のupテンポ系の曲」なのかなぁと思ったりします。
 現状はこんな感じです。
 前回同様カポ2フレットでのヤング改9弦使用ギターによる


 それなりに弾けるようになってきたのですが、最も運動神経(?)を要するだけに先が長そうな気がします。ただ、数少ないup系の曲だけに、これは是非どうしても弾きたい(仕上げたい&できればもう少し速く弾きたい)という気持ちが強いですねぇ。

 この編曲もやはりカポ「5フレット」指定(ヘ長調仕様)となっているのですが、前回と同様の理由、さらには以下の理由のため、やはり2フレットカポ(二長調)で弾くことにしました。
 5フレットカポ回避の追加的な理由を説明しますと、このギターの音律は、以下のようにE♭-B♭の5度が4セントほど「広く」なっている訳です。
欲張りヤングE♭B♭広い音律-JPEG.JPG

  で、この「運指」ハ長調編では、所々で「運指」B♭の和音(つまり、主音Ⅰよりも全音低い3和音)が使われています。
 ということは、移調楽器であるギターを5フレットカポして「運指」ハ長調で弾くと、「ヘ長調」で演奏されることになり、このときに、主音Ⅰ(つまりF)よりも全音低い3和音はE♭になる、つまり4セント広いE♭-B♭の5度を使うことになってしまう、という訳です。この広い5度は、演奏不能になるほど酷い響きではないと思うし、場合により謂わば「アクセント」として使うことすら出来ると考えられるのですが、気になる人は気になると思われますので、念のため回避した方が無難かなと考えました。

 でも聴いてみたい人もいるでしょうから、参考までに5フレットカポ版もupしておきます。(但し、こっちは弾きにくいためミス多発です(汗))
 最初の十数秒は参考のため広いE♭-B♭の和音だけ弾いてます。



 いかがでしょうか・・この5度は「致命的」なほど酷くはないですよね?
(私的にはむしろ主和音の3度の広さの方が気になりますね、、押さえ方やカポ後の音程修正具合等も関係してくるのですが。ともあれ、クラシックギターでは高域フレットでのカポは避けた方が何かと無難かと感じます。)

 では今回はこんなところで。皆様良い芸術の秋を!

 (次回はいよいよ自分編曲&番外低音弦鳴らしまくり編か?)


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古典調律実験シリーズその8~【古典調律ギターで弾くジブリ曲「いつも何度でも」ハ長調編】~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 今日は一層強い雨が降ってますね。朝晩が可成り涼しくなってきたし、季節は正に芸術の秋たけなわといったところでしょうか(湿気が多いと楽器が鳴らなくなるが(汗))。

>カポ2フレットシリーズ続きで、明日はアノ曲をupしようかな・・・
・・・という訳で、やって参りました! ついに禁断の?ジブリ曲(笑)。現役生の公開部内発表会でポピュラーやアニメの曲、さらにはカポ付きで演奏していた人に対してアンケート用紙やこのブログで散々苦言を呈しておきながら、まさか自分がこういう展開になろうとは、全く考えもしなかったですね(汗)、、、ううん、これぞ正に「因果律すなわちカルマの法則」なのかも知れないなぁ、などと分かったような分からないようなことを書いてお茶を濁す今日この頃の私(自爆)。

 そんなこんなで、ジブリ曲のギター編曲楽譜は幾つかあるのですが、今持っている中で一番気に入っているのは、この南澤大介氏編の「ソロ・ギターのしらべ CD付 スタジオジブリ作品集」でして、この表紙です。
0南澤氏編ジブリIMG_5917.JPG

 ただ、これは可成り前のもの(2004年版)なので、【猫の恩返し】までの曲しか入ってないですね。それと、今回の(「千と千尋の神隠し」の主題曲である)木村弓作曲「いつも何度でも」のギター演奏をyoutubeで確認してみたら、南澤氏本人の演奏がupされていて、これが目茶苦茶上手い(驚)!
http://www.youtube.com/watch?v=rcNjE9GFHZk
 そして、上記演奏では、この2004年版の楽譜(←通常調弦)と比較して、調は同じですが(運指ハ長調編)、6弦がDチューニング、かつサビで2004年版楽譜には無い「内声ハモリメロディー」を入れるという高度なパフォーマンス演奏となっており、思わず唸りましたね。。。

 なので、今回は、6弦は通常調弦だけれども、2番以降のサビ「ソソソ・ソ・ソラソファ・・・」以降で、南澤氏が演奏している「ドドド・シシシ・・」という内声ハモリを入れるのに挑戦してみました。
  あと、この編曲では5フレットカポ指定となっているのですが、このギターで5フレットカポ(ヘ長調)で弾くと、弦の感触が硬くなって弾き難くなるため、今回は2フレットカポ(二長調)で弾くことにしました。

 では前置きが長くなりましたが、「古典調律ギターでジブリ音楽を弾くと一体どのように響くのか?」を検証しようという、壮大なる(?)実験の始まりです。

 まずはヤング改9弦ギター(withカポ2)での音源です。



  いやぁ、これ、目茶苦茶良い曲&編曲なのですが、内声ハモリ用の追加メロディーをアドリブ風に入れようとすると、トタンにうんと難しくなりますね(汗)。
 ともあれ、(演奏の出来はともかくとして、)この古典調律の響きは本当、「天国的」だと思いませんか皆様?
 
 次にぺぺ・ミーントーンフレットギター(カポなし2度上なので同じD調)

 ちょっと5度4度の唸りが目立ちますよね、、、どうも高音弦が寿命みたいで、調弦が合わなくなってきました(次のgitarereも似たような感じです。機会があれば音源差し替えます)。

 続いてgitarere・ミーントーンフレットギター(カポなし4度上なのでF調)

 
 参考までに、ヤング改9弦ギターをカポ5でヘ長調にした場合です。


 ヤングのヘ長調は、主和音の5度が純正になるが3度はその分劣化します。ただそれでも、十二等分律(12ET)の響きに比べれば、十二分に、それこそお釣りが来るほど綺麗であると私は感じます。

 いずれにせよ、内声ハモリメロディーを破綻させずに綺麗に弾くためには相~当~に練習が必要ですねこれは(汗)。

 それでは皆様、良い芸術の秋を!
(明日も懲りずにジブリ曲をupする予定(汗))


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古典調律実験シリーズその7~【「故郷(ふるさと)」の(運指)ト長調編】~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 いやぁ今日は雨模様で涼しい夜ですね。。。

 昨日は小胎剛氏のイ長調編曲の「もみじ」「ふるさと」演奏音源をupしましたが、(運指)イ長調曲だと、どうにも「純正律」ギターの響きでないと満足出来なくなって来たことと、平倉氏の編曲の方が自分好み且つ3度音程が沢山あって古典調律のアピールにも良いため、本番は2曲とも平倉編で行こうと考えている今日この頃です。
 なお、「紅葉(もみじ)」は勿論秋の曲ですが、「故郷(ふるさと)」はどうも春の曲みたいなんですよね。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/6654/momizi4.htm
 他にも、「春が来た」、「春の小川」、(菜の花ばたけ・・で始まる)「朧月夜」も春の歌ということを踏まえると、高野&岡野コンビは、四季の中では春を特に好んだような印象を受けますね。それと、高野&岡野氏の曲や時代背景等については、下記サイトで非常に詳しく解説されてます。凄いです、思わず唸りました。
http://www.ne.jp/asahi/sayuri/home/doyobook/doyo00okano.htm#oborotuki

 というわけで、今日は岡野貞一作曲「故郷(ふるさと)」の平倉氏によるト長調編をupします。ただ、この編曲楽譜は、普段余り使わないポジション移動があって、前回の紅葉よりもさらに練習が必要な感じです。

 まずはヤング改9弦仕様ギター(但し、withカポ2なのでA調)


 いやぁ、、カポで弦高を下げたにもかかわらず弾けてない&「メロディー落ち」をなくすべく要練習ですねこれは(大汗)

 次にぺぺ・ミーントーンフレットギター(2度高いので結果的にこれもA調)

(ううん、メロディーの音を落としちゃイカンですよね(汗))

 最後、gitarere・ミーントーンフレットギター(4度高いのでC調)


 では、皆様、良い芸術の秋を! 

(カポ2フレットシリーズ続きで、明日はアノ曲をupしようかな・・・)

 


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古典調律実験シリーズその6~イ長調準純正律ギター参戦!w【紅葉(もみじ)とふるさとのイ長調編】 [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

 芸術の秋たけなわ、さて今夜もやって参りました、古典調律ギター実験シリーズのコーナー!(やんややんや、パフパフ!w) 

昨日の紅葉の音源投稿で、
>小胎氏のイ長調編の出だし部分(狩猟ホルン音型)を運指ハ長調版に移調して加えて
・・という演奏をしましたが、折角なので、小胎氏のイ長調編曲の「紅葉(もみじ)」の音源もupすることにしました。

 で、イ長調曲といえば、やはりこれしか無いでしょう・・・研究していた純正律系の音律(確か現在、下記サイトの「これでどうやねん!? イ長調純正律系ギター音律」段階のはず)での19世紀ギター(ファブリカトーレモデル、ガットフレット使用)で録音してみました。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-12-29

 ではどうぞ!(但し、純正律を強調するため、3カ所のC♯-Eの和音をB-Eの四度にして弾いてます)

 さらに、岡野貞一続きで、「ふるさと」の小胎氏イ長調編もこのギターで弾いてみました。



  参考までに、上記2曲をヤング改9弦仕様で弾いたものです(可成りトチッてますが)。


 注意して聴くと、ヤング改の音源の方が和音が微妙に「唸っている」のが分かりますよね。
 

 補足:書き忘れましたが、今回の「その1」から始まった一連のギター音源は全てA=442Hzで調弦してます(ヤング音律でA=442HzにするとC音がほぼ「愛の周波数528Hz」になるため)

 それではまた。 皆様良い芸術の秋を!


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古典調律実験シリーズその5~【紅葉(もみじ)】(運指ハ長調)~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

今日から10月ですか・・あぁ月日の経つのは何て早いのでしょうか。
 
 という訳で、今日も練習時間を確保するためサッサとupします(汗)。
 今回、日本の作曲家の懐かしい歌を色々調べていて、私としては特に岡野 貞一(おかの ていいち、1878 - 1941年)氏の曲(「ふるさと」「おぼろ月夜」「もみじ」、、その他いろいろ)が、「(良く分からないけど)何か洗練されている感じ」、「何か西洋クラシック音楽的な雰囲気」と感じられたので、wikiを調べてみると、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E9%87%8E%E8%B2%9E%E4%B8%80

>キリスト教徒として鳥取教会(現在:日本基督教団)で洗礼を受け、翌年、岡山の教会で宣教師からオルガンの演奏法を習った。
 とあり、あぁなるほどなぁと、何となく納得した次第です。
  余談気味ですが、ある方のサイトで「日本には結局ミーントーンは輸入されなかった」との記述を読んだことがあるのですが、当時の日本の「オルガン」も純正(あるいはそれに近い)長三度がなかった調律法だったのでしょうかね。
 というのも、岡野氏の曲のメロディーは「3度の音」を凄く重要視しているように感じるんですよ。
 今日の「もみじ」だって、ミーレドレーミー・・って冒頭からミで始まり、4、5,8小節目の強拍(第1拍)がミだし、その他重要なところでミを(ふんだんに、惜しげも無く)使っていると感じるんです。
 名曲「おぼろ月夜」でも、ミミドーレミソドラソ・・って冒頭からミを重ねて使ってますし、しかもミを「最高音」として何回も使っているんですよ。
 「ふるさと」では、ドドドレーミレ・・と、冒頭はドで、ミは経過音的に使ってますが、次の3小節目から「ミミファソー」とミを重ねて使ってますし、後半もミを重ねて使ってます。
 歌の旋律はピタゴラスで歌うと力強くて良いとか言われますが、岡野氏のこの「ミ」はピタゴラスのミじゃ駄目でしょうって、何か言いたくなっちゃうんですよ(笑)。
 (そういえば、昨日upしたビショップの「埴生の宿」のメロディーも、「ミ」を沢山(かつ「堂々と」)使っていますよね。)
・・・などとダラダラ書いてたら、あっと言う間にこんな時間に(汗)。

 では今日は「紅葉(もみじ)」ということで。これも平倉氏の編曲です(ハ長調)。ただ、この編曲は4声和音が結構あって若干ムズイ感じがしていて、今回はカポ2フレットのニ長調で弾いてます(弦高が下がるので大分弾きやすくなる、、それでも現段階では大分ミスっているが・・・現役生の公開部内で「カポ弾きはどうなの?」と散々苦言を呈しておいて自分がそうしているのは何かアレですが(汗))
 ではヤング改ギター(withカポ2F)で

 ぺぺギターでの演奏録音もしたのですが、後から聴いてみると調弦がイマイチなので今回は没にします。

 で、gitarereミーントーン(カポ無し4度上ヘ長調)演奏です。この演奏では、小胎氏のイ長調編の出だし部分(狩猟ホルン音型)を運指ハ長調版に移調して加えてみました。


 では今日はこんなところで。皆様良い芸術の秋を!

ぶつぶつ・・次回はどうしようかな。。。

 


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古典調律実験シリーズその4~【埴生の宿】(運指ト長調)~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

今日で9月も終わりですか・・早いですねぇ月日の経つのは(しみじみ)。
 
 という訳で、今日は時間も無いのでサッサとupします(汗)。
 今日は、昨日と同じ平倉氏の編曲(ト長調)で、ビショップによる「埴生の宿」。
  この曲、原曲はどうか分かりませんが、日本では戦争関係の映画に使われてますね(「ビルマの竪琴」と「火垂るの墓」)・・まぁ曲想等につき現時点では余り深くは考えないことにしましょう。
 で、例によって3種味?比べ。ここまでは27日の平日夜に録りだめしていたので、この辺りになるとヘロヘロ感が漂ってきますが、まぁご愛敬ということで。最終的には体力つけないとイカンですね。

 まずはヤング改9弦仕様ギター

(番外弦の10弦Gを無理に鳴らそうとしてトチッテいる箇所あり(汗)。この編曲だと2番前半の内声でクロマチック音が出てくるのですが、古典調律には合わないような気がしたのでダイアトニック音に変えてます。)

 次、ペペ・ミーントーンフレットギター、2度上A調

 最後、ギタレレ・ミーントーンフレットギター、4度上C調


(ノートPCのスピーカー出力で聴いた限りでは、ギタレレくらい高い調の方が「竪琴」っぽい雰囲気が出るような気もします。)

 この編曲、2番の後半の(下降)対旋律が凄く魅力的なんですよね。で、おそらくラストに弾く曲になると思うので、疲労で対旋律がビリつかないように体力をしっかりつけなアカンと思ってます。では、今からまた練習開始ですわ(今日は少なくとも2弦を交換する予定)。

 こちらは台風の影響で不安定な天気ですね。皆様も天候には十分注意して、良い芸術の秋をお過ごしください。
 それではまた! (次回は「紅葉」あたりか)


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古典調律「実験」シリーズその3~【赤とんぼ】(運指ト長調)~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

自己引用
>明日は「完全なヨナ抜きメロディー」で作られた名曲中の名曲である(なので「ヨナ抜き曲の最高傑作」とでも言うべきか)「赤とんぼ(作曲:山田耕筰)」をupしたい

>山田耕筰氏(1965年没)も未だ没後50年経ってない
>折衷案?として、「これはアクまでも古典調律の『実験』です」というスタンスで

 という訳で、今日も壮大wな『実験』をします。
 古典調律で「赤とんぼ」のコーナー!(やんややんや)

 以下は、今までこの地球(下手すると「宇宙」?)で誰一人として試みたことが無かった(であろう)【古典調律フレットのギター(←しかも3種!)】でヨナ抜き旋律の名曲「赤とんぼ」(多くの日本人の魂に刻み込まれいわば「血肉化」してしまったこの曲)を演奏すると、【一体どのような響きが得られるのか?】を検証する『実験』です、、、そう、これは研究、「学問」なのです。

(以上、前振り終わり。以下本論)

 「赤とんぼ」は余りに有名かつ名曲(傑作)なだけに、そのギター独奏編曲(楽譜)は相~当あるはずです。私が持っている楽譜だけでも、中川信隆編(ホ長調)、小胎剛編(前半がト長調で後半がイ長調に転調)、平倉信行編(ト長調)、小野剛藏編(ハ長調)の4つがあり(いずれも曲集中)、調性もこのように色々あるわけです(要するに、「ギター編による日本の曲」的な曲集には必ずと言って良いほど入っている曲、いわば日本の代表曲な訳ですね。ギター誌の付録楽譜を真面目に探せばもっと出てくるかも)。
 しかも名曲なだけに、どの編曲も気合いが入っており、明らかに他の曲の編曲とは一線を画する謂わば「気合いの入り方の違い」をひしひしと感じますね。

 ちなみにこれが中川氏の曲集「ギター編曲による日本の歌」(全17曲中、「赤とんぼ」は6曲目)、
IMG_5915.JPG

これが平倉氏の「美しき日本の歌 抒情名曲集(CD付)」(全32曲、「赤とんぼ」は筆頭1曲目)
IMG_5912.JPG

 先日も載せましたが、これが小胎氏の曲集「歌って弾ける日本のうたギター曲集」(曲数が多くて現段階でカウント出来ず(汗)。ただ、50音順で曲が配列されており、「赤とんぼ」は5曲目)
otaihengakuhu.JPG

そしてこれが小野氏の曲集「ギターで綴る日本の抒情歌」(全21曲中、「赤とんぼ」は3曲目)
IMG_5913.JPG

 そんな中、今回は、平倉信行氏の編曲が私の心にグッと来た(笑)ので、これを弾くことにしました。平倉氏の編曲は、ローポジション指向で比較的弾きやすい割に、和声付けやクロマチック音や対旋律の使い方が巧みであり、そして何と言っても最後のハーモニクス(←未だ上手く弾けませんが)が何とも魅力的だと感じます。流石に曲集の筆頭に(謂わば「勝負曲」として)もって来るだけのことはあるな、と唸った次第です。

 ではご多分にもれず未だ練習不足ですが、ヤング改9弦仕様ギターから。


(古典調律の美しさをアピールするため、最後のハーモニクス和音は楽譜にない3度の音も鳴らしています。)

 次に、ぺぺ・ミーントーンフレットギター(2度上A調)



 最後に、ギタレレ・ミーントーンフレットギター(4度上C調)

 この編曲ではD♯音(イントロ部分の内声)とE♭音(その後の3カ所)が使い分けられており、今回D♯音のフレットを(重い腰を上げて)付けたため、違和感無く響くようになった次第です。

 いやぁ(演奏の完成度はともかくとして)良い曲&編曲&響きだなぁ(しみじみ)。

(ぶつぶつ・・・何で皆、古典調律フレットを試さないのだろうか、不思議でしょうがないですわ。)

では、明日は平倉編の続きで、「埴生の宿」でもupしましょうかね、、これなら作曲者(ヘンリー・ローリー・ビショップ(Henry Rowley Bishop)の没年(1855年没)からしても問題ないですし。

 明日も頑張ろう私!&皆様良い芸術の秋を!

余談:これから次男のリクエストで中野の「むし社」(←昆虫専門店)に行って来ます。。いやぁしょうが無いないなぁ。次男が「どーしても行きたい」って言うもので、、、(とか言って実は私も凄く楽しみ(爆)・・あぁまたヘラクレスやギラファに逢えるのかと思うと・・w) 

 


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