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わかった、わかって来たぞ!! 純正律を見つける方法(ルネサンス音楽など);補足修正あり [最適音律を見極める基準(仮説)]

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  まずは狭き門より入れ・・・「狭き門」=「純正律」?
   →音律業界的には、「まずは純正律から調べろ!」(笑)


  想定音律発掘マニュアル:純正律編

①曲を選ぶ

②音名またはⅠⅡⅢ・・または階名を書き込んだ五度圏音律表(以下チェック表)を用意する。
 →楽譜の余白に書き込むと良い。後々まで役に立つ。

③その曲の「ルート音」を選定する。
  ※普通はいわゆる基音(例:n短調だったらn音)」が該当する。
   但し、移動階名音での「ラ」音が22セント高い「ヨーロッパ音階」又はその「近似形」を採用している場合がある!!!
   これは、ルネサンス音楽に多そうな感触あり。 旋律の(凸凹の)違和感を感じなくなるメリットあり!
   この場合は、(ラを22セント上げるのでシントニックコンマが右に一つ(つまり「レラ」から「ラミ」に)ずれることになり、)電子楽器で言えば所謂C基準ではなく「G」基準になる!!! (そうか、そうだったのか。)
     そのため、この「G基準」型(またはヨーロッパ音階型)の場合は、Ⅱが禁則にならなくなるのである!(←超超これはっ!!!)
     その代わり、Ⅵの五度(ハ長調ならばAE)が禁則になるので、この五度和音の使用が控えめになったり「装飾音」が付けられたりする。
     なお、純然たるヨーロッパ音階の場合は、ラの音「だけ」上げるので、Ⅳの五度(ハ長調だったらFC)は純正で長三度(FA)は「ピタゴラス長三度」となる。ケプラー純正律がこのタイプであり、Fから右回りに4つの純正五度が連鎖する。(純正律では、純正五度「3つ」連鎖型が普通であり、ピタゴラス長三度の発生を許してしまう純正五度「4つ」連鎖型は、いわば「イレギュラー」型と言えるのではないか。)
     これに対して、上述した「G基準」型は、通常の純正五度「3つ」連鎖型の純正律を一つ右に回転させるため、上述したⅥ(同上AE)のみならず、Ⅳ(同前FC)の五度も22セント狭い「禁則」になる。
     従って、「ヨーロッパ音階」型か? or「G基準型」か? の判別は、Ⅳの3和音(ハ長調ならFAC)につき専ら「五度重視」か?or 「三度重視」か? により行う。(ルネサンスやバロックでは、通常ピタゴラス長三度は嫌われるので、それも考慮する)

   →そして、この「G基準型」の正に典型例が、先日話題にしたW.バードの「The Bells」である。C調の曲でありながらいきなりⅡ(Dm)の和音が登場するが、これはそういうことだったのである(やっと分かった!)。
     (→あれれれ、そうすると、まさかヘンデルも、とか?? ともあれ、いきなりⅡを最初から堂々と使っている曲については、「G基準型」(次いで「ヨーロッパ音階型」)を疑ってみる必要あり!) 

  ※以上、長々と書いたが、この「G基準」型(謂わばⅤルート型、属音ルート型)は、主要3和音(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ)の内のⅣの五度がいわば「破綻」してしまうものであるがために、「盲点」になりやすいのである。 しかしながら、これが如何にも「実用音律」らしいところでもあり、昔の人はこのような柔軟な発想で音楽を楽しんでいたのである。(あぁ何と深いのであろうか音律の世界!)   

④使用されている三和音をチェックしてチェック表に書き込んで行く。
 方法:まずは5度!! ○を書き込む。◎や三重○とかどんどん重ねて書き込むと、「統計値」が分かる(多数決時に役立つ)

⑤(音階構成音での)使われていない5度、使用頻度の(著しく)低い5度、をチェックする。
 →曲を隅々まで全部調べなくても、普通は調査途中で判明する(気づく)はず。(但し、派生音については⑦の作業で使用音全て(つまり曲を隅々まで)調べることになる。)

⑥その5度が禁則位置に来るような(純正律(系)の)音律を探す(ないし自作する)。

⑦最終的には、その曲で使われている派生音まで全てチェックし、使用されている派生音(♯音or♭音)に合わせるように音律を完成させる(異名同音がある場合は、多数決、中間値に修正などが考えられる)。

その他:2部形式の曲は後半のチェックを入念にすると良い(勝負和音が多いから)

 とりあえずこんなところで。


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