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初めまして、キルンベルガー第Ⅱ音律ピアノと申します(笑) [キルンベルガー第Ⅱ音律ピアノ演奏紹介]

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(「キルンベルガー第Ⅱ音律ピアノ演奏紹介」という新カテゴリを作りました。前回までのキルンベルガー音律一般の記事については下記の「キルンベルガー音律(第1、第2、第3) 」のカテゴリをクリックしていただければ幸いです。 m(_ _)m )
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301348436-1

---新音律ピアノからのご挨拶---------------

 わたくし、このたび「キルンベルガー第Ⅱ音律ピアノ」として生まれ変わりましたので、この場をお借りしてご挨拶させていただきます。

IMG_5067.jpg

 私、昨日までは「アロン中全音律ピアノ」として奮闘して参りましたが、本日、調律師の加屋野木山氏の手による2時間半以上の大手術(?)の末、午後5時過ぎに、無事キルンベルガー第Ⅱ音律ピアノに変身することが出来ました。私のAのピッチは430Hzでございます。
 つきましては、調律してくださった加屋野さん、調律変更の後押しをしてくださったREIKOさん、そして応援してくださった本ブログの読者の皆様方には深く御礼申し上げます。
 これからもクラシック曲の「想定音律」の白鍵、、、もとい発見に寄与すべく頑張るぞ~とkoten君が私の蓋を閉めながら(笑)申しておりますので、今後とも何卒宜しくお願いいたします~m(_ _)m

---新音律ピアノのお披露目演奏---------------

 やはり最初はバッハのこの曲でしょうか。
 J.S.バッハ作曲:「巧みに調律された鍵盤楽器曲集」第1巻第1番ハ長調BWV846、今日は休日ということもあり、超久しぶりにフーガも弾いてみました。


 やはり主和音の3度と5度の両方が純正だと非常に良いですね。最後の和音を本当に「いつまでも弾いていたい(余韻に浸っていたい)」気分になり、最終和音から指を離す気になれなかったです(汗)。

 次もバッハです。「ゴールドベルク変奏曲ト長調BWV988」よりアリア
 昨日のミーントーンの演奏と比較すると面白いかと思います。



 次はモーツァルトの「さわり(曲の最初だけ)特集」です(汗)。


補足: 今日は時間が遅くなってしまったこともあり、弱音ペダルを使って弾いたものが多いです。ただモーツァルトをこのピアノで弾く場合、弱音ペダルが「非常に相性が良い」と感じました。

 最後、モーツァルトのハ長調ソナタの第2楽章(ト長調)です。私としては「何ら問題ない」ように感じました。



 今日の総括:
 以前のミーントーンでは「協和音と不協和音との落差の激しさに驚く」、「長3度の余りの美しさに我を忘れる」との感(いわば「没我感」?)が強かったのですが、今回のキルンベルガー第Ⅱ音律ピアノは、今日弾いた限りでは、「(没我感は以前ほどでもないが)非常に安定した音律という印象」、「(色々な曲を)安心して弾ける」との感(いわば相対的な「安心感」?)が生じました。
 一方で、このピアノでベートーヴェンを弾いた時の印象は、(REIKOさんが仰るように)一種「特別な感じ」がします。自分の中の何かが「覚醒」されるような、そんな気さえしました。ただ、ベートーヴェンの曲はどれも技術的に非常に難しいので、演奏upはいつの日になることやら・・ってところですね(汗)

 それではまた! 皆様良き3連休をお過ごしください m(_ _)m 

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コメント 4

Enrique

自分でやってみて,ミーントーンの5度は想像以上に低いものでした。
その点3度と5度が両方純正はやはり理想でしょうね。
by Enrique (2011-02-12 00:26) 

REIKO

おおおお~、!とっても良い感じですね!
ハ長調、ミとソの間が広いです~~~~~!(爆)
最後のモーツァルト、レラファ#ラレラファ#ラのアルベルティバスも、D-Aの「狭さ」はほとんど気になりませんね。
ただし強打すると、かなりうなると思います。(A-Eも)

「II」オススメ曲・・・まずは「エリーゼのために」「乙女の祈り」(爆)
「エリーゼ~」の出だし、左手が広い音域で伴奏するワケも、「II」がその理由のようです。
狭いA-Eのせいですね。
「乙女~」は、ピタゴラス律はこう使え!のお手本みたいな曲だと、MIDIで鳴らしてみて実感しました。

「トロイメライ」・・・ヘ長調なので白鍵が多く、狭い五度(広い四度)も和音として何度か出てきます。
そこをどう目立たないように「処理」、あるいは欠点を逆に「利用」しているか、格好のサンプル曲になってます。
ペダルを上手く使えば、文字通り「夢見るような」響きになるはず。

「月光」第一楽章・・・ペダル踏みっぱなしで弾いてください。
死ぬほど綺麗・・・!

★「ピタゴラス短三度」って言い方あまり聞きませんが、純正から相当外れてるにもかかわらず、すごく良いです。
ベートーヴェンに短調曲が多いのも、そのせいかと。
ピタゴラス短三度と純正五度が一緒に鳴ると(つまり、短調の主和音)、純正に聴こえませんか?
「悲愴」冒頭のハ短調和音、うなりがなくて「シーン」とするので、初めてそれを聴いた時は、驚きました。
by REIKO (2011-02-12 03:42) 

glennmie

ワルトシュタインの3楽章を聴きたい!!です。
あのロングなペダルがどんな効果になるのかな・・・・
by glennmie (2011-02-12 09:37) 

koten

(外出から帰国?してきました)

Enriqueさん、REIKOさん、glennmieさん、ミューズたちの憩いの場「カフェ・スキスマ」にご来店ありがとうございます。

まずはお茶と焼き鳥(笑)でも
( ^-^)o旦串 ~~ どぞ ♪
 ( ^-^)o旦串 ~~ どぞ ♪
 ( ^-^)o旦串 ~~ どぞ ♪

Enriqueさん
>自分でやってみて,ミーントーンの5度は想像以上に低いものでした。
>その点3度と5度が両方純正はやはり理想でしょうね。
 ミーントーンの5度、前の記事のCeciliaさんへのコメントでも書きましたが、私も最初の何年かは「これ狭いなぁ」って感じてました(汗)。慣れるのに結構時間がかかるかも知れませんね。ただ、「それを補って余りある長3度の美しさ」が体内?に染み渡ってくると、もう抜けられなくなりますね。末期症状(爆)?になると「この(狭い)5度が良いんじゃない!」派になるみたいですし・・・そういう点では私は未だ「末期」までは行き着いてないのかもしれません(汗)、音律の世界は深いですよ、とにかく(しみじみ)。

REIKOさん
>ハ長調、ミとソの間が広いです~~~~~!(爆)
・・いわれて見るとそうなんですかね(汗)・・・脳内ミーントーン調律?がされている小生としては最初、「う~ん、何か平凡な和音」のようにも感じたのですが、こうして聴いてみると結構イケますね(笑)。ともあれ、最終の主和音の「3&5度両方純正」は凄く良いんですよね。本っっっっ当に「あーーーこれずっと押しっぱなしにしていたい、指を離したくない!!! ずっとこの余韻に浸っていたい!」って強く思います。

>「II」オススメ曲・・・まずは「エリーゼのために」「乙女の祈り」(爆)
・・前者は楽譜あったと思うのですが、後者があったかどうか(ガサゴソ・・多分ないな(汗))。「エリーゼのために」なら、頑張れば演奏UPできるかもしれませんね、、、いや、本当、正直な話、ずっと「ノーマーク」だったんですよベートーヴェンは。ミーントーン派からは露骨に嫌われているし、そうでない人(某上の人(笑))からも「無駄に長い」って言われていたりしますからね(汗)。「KB音律の良さを引き出すためにはあのくらいの長さが必要なのだ」ということを実証できれば、ベートーヴェンの株?は一気に高騰するでしょうね。

 そうそう、確かケレタート本だったと思うのですが、バッハがあの曲集の「24曲全部」を使って表現し(ようとし)たことを、ベートーヴェンは(ソナタ)1曲だけで表現しようとしている、というようなことが書かれていましたね。ナカナカ深い説明ですよね。

 「トロイメライ」、「月光」・・・演奏UPは何時になるか分かりませんが、とりあえずやってみますね。(1時間後・・「月光」ペダル踏みっぱなし演奏やってみました。なるほど、これだけ踏みっぱなしでも「音が(それほど)濁らない」ってのも凄いですね、「偶然ではない」ってやつですかね(笑)。平均律ピアノでこれやっても汚い響きしか出せないでしょうからね・・何ともお気の毒(爆)。「トロイメライ」も弾いてみましたが、難曲ですねこれ(泣))

 「エリーゼのために」は、ドレミ楽譜出版社の「ピアノ名曲110選」の「グレードA」に入っていて、さっきこれを弾いたのですが、なるほど良いですね、後の方に行くほどKBⅡの良さが引き出されている&醍醐味が堪能できるような、そんな構成になってますね(感心)。 あと、この楽譜集では他にも「メヌエットG-dur」、「トルコ行進曲」などが入っているのですが、この「メヌエットG-dur」、今回の音律のピアノで弾いて初めて「あぁ、これ凄く良い曲だなぁ」って感じましたね(爆)・・・正直それまでは「何この曲っ(汗)」て感じでしたもの。

>ピタゴラス短三度と純正五度が一緒に鳴ると(つまり、短調の主和音)、純正に聴こえませんか?
 ・・ううん、意識してなかったですね、ちょっと試してみますか・・・Fm和音、、、あぁなるほど、何となくですが分かるような気がします。

 あと、どこかで記事を読んだのですが、慣れてくると(or経験を積むと?)「ピタゴラス長三度」も「純正に聞こえる」らしいですよ。REIKOさんをはじめとして、その位のレベルになると既に「インド人(インド音楽)の領域」(笑)に足を踏み入れているんだと思いますよ・・これぞ「整数比和音の神秘」ってやつじゃないですかね。
 (今ふと、キルンベルガーもあんなに一生懸命「整数比の計算」をやったのだから、自著『純正作曲の技法』中でそれを活かすような説明、つまり「整数比和音は(・・・の点で)凄く良いものなんだぞ~」って観点から説明を書いておけば良かったのに・・惜しいな(笑)って思いました。)



glennmieさん
 ・・どうもどうも、コメントありがとうございます!
ワルトシュタインの3楽章とはこれまたハイレベルですね(汗)。確かに楽譜を見ると、「8小節まではペダルを踏みっぱなしにしろ」的な感じですよね(未だ原典版見てないのであれですが)。先ほどやってみました・・・なるほど! 良いですねこれ(笑)。
 しかしこれ、平均律ピアノの人、どうしているんでしょうね(汗)・・・ペダル踏みっぱなしだと濁った響きしか出ないのでは?(汗)
 前に「Aの音をナカナカ出さない」ハイドンの曲紹介をしましたが、この曲もAの音をなかなか出さないですね。Aよりも先に派生音であるE♭音を登場させて(15小節目)、22小節目でようやっとAが出てきますね。その後もA音は経過音的にしか使って無くて、最初に拍の頭で使っているのが71小節目になってからという入念な気の使いよう(笑)。
by koten (2011-02-12 14:57) 

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