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コメントレス(趣旨:DTMのトップクラスの人が如何に優秀かを讃える) [質疑応答]

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下記記事の(偉業を成し遂げた)REIKOさんのコメントに対するレスです。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24-1


>しかし、今回は非常に運が良かった、すべてが上手く行き過ぎただけですよ。
・・いやいや、ご謙遜を。 というか、先ほど「月光」第1楽章や「ワルトシュタイン」第3楽章のペダル踏みっぱなし演奏をしてみて思ったのですが、ベートーベン弾きのピアニストであれば「普通に」気づかないと駄目(←真人間失格)じゃないですかね、「これは(何かが)おかしい!?」って。
 私、ベートーベンはずっとノーマーク(ほとんど全く弾かない派)だったし、ピアノはアップライト型しか持ってないこともあって、偉そうなことを言える立場ではないとも思うのですが、それにしても「お粗末」としか言いようがないんですよね、現在の(モダン)ピアノ業界って。
 今の最高級のグランドピアノって、平均律であの曲をペダル踏みっぱなしで弾いても「美しく鳴る」ように設計されているのでしょうかね・・いやぁ、それだったら前にも書いたけれど、本当、悪い意味で「恐い」設計ですよ。音楽の「本質」、「素養」をないがしろにしているし、演奏者(ひいては聴く者)の「音感」を根底から台無しにしてしまうような設計、「弾けば弾くほど(聴けば聴くほど)耳が悪くなってしまう楽器」の設計と評価できてしまうのですが・・・私、何か間違ったこと言ってますかね(汗)。


 他の作曲家が使ったと思われる「不等分律の特定」ですが、私としては「真面目に研究すればできるはず」派ですね(笑)。
 何曲か演奏UPしたD.ツィポーリ(イタリア、1688-1726←バッハの時代)の鍵盤作品につき、下記のようにクラウディオ・ブリツィという人がクラヴィオルガンでの全曲録音CDを出していて、この人の演奏(というかこの楽器の調律(爆))に非常に感銘を受けたのですが、
http://www.camerata.co.jp/J/cd/cmcd20/20082.html

CD解説(←非常に充実してます!)を読むと、
 調律は、「基本的には」キルンベルガーⅢ(ピッチは442Hz)だが、レコーディングでは「約10種類の不均等な調律法」が使われたこと(2分程度の曲を録音するのに2~3時間は調律に費やす!)、中全音律を用いて録音された曲は1曲も含まれていないこと(理由:ツィポリの様式に固有の両極性の論理からはあまりにもかけ離れていると見なされたため。)。
 この時期の調律をめぐる問題は、言語学上の立場(←音階に関係する)とシンタックス上の立場(←調の発見を重視するもの)の2つを反映していた。
 など、色々と説明されています。

 で、要するに、古楽のトップクラスは今このくらいのレベルにあり、ある程度「ならされた」調律であろうと何だろうと「絶対に探り当ててやる!」という執念をひしひしと感じるんですよね(笑)。凄いですよこのCD、「えっ、これ本当にキルンベルガー「Ⅲ」なの? 嘘でしょ!? ミーントーンでしょ? 今まで私が聴いて(&弾いて)きた「Ⅲ」は一体何だったの?」って感じです。調律に対する執念がこれほど「ひしひし」と伝わって来るCDは未だかつて聴いたことがないです。

 そして、私が思うに、REIKOさんのようなDTMのトップクラスの人は、お世辞でも何でもなくて、モダンピアノ演奏者よりも本当に「遙かに耳(音感)が良い」んですよ。もっと自信持って下さい!と私は言いたい(笑)。 本当、今の日本のクラシック界を「元に戻す」ことの出来るポテンシャルを持っているのは「DTMのトップの人」なのではないか、と真面目に思ってますので。

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コメント 2

REIKO

>「不等分律の特定」ですが、私としては「真面目に研究すればできるはず」派ですね

例えばある「音律特定マニア」?が、「この作曲家(あるいは曲)の想定音律は◆◆◆だ」と断定し、他のフツーの人が「ああ、そうですか」と納得する・・・場合なら、それは「可能」と思います。
しかし、別のマニアが「それは違う、自分は▲▲▲だと思う」となった場合、ある程度均された不等分律の場合、どちらが正しいか結論が出ないと思うんですよ。
バッハの例の曲集(1巻)で、色々な想定音律の案が出て議論も活発ですが、新たな物証?でも発見されない限り、決着もつかないように。
「言うのは自由」だが、決着はつかない・・・では、結局「何が想定音律なのか分からない」のと同じことになってしまいます。

今回の「ベートーヴェン=キルンベルガーII」説では、調律替えのサインであるダブルフラットや、曲の書法など、ピアノソナタ上で起きている様々な「現象」が、「II」を理由に明解に説明できます。
一々書きませんでしたが、例を上げればキリがないくらい、たくさんの事例が「II」を示唆しているのです・・・単に鳴らしてみて「合っていたから」のような、感覚的なことだけでなく。
従って、どんな専門家に突っ込まれても、私はそれらの事例(証拠?)をあげて反論できるし、「音律判定裁判」(そんなんあるのか?)でも私が勝つと思います。
しかしこれは「II」が、あのような極端な音律だからです・・・。
「ヴァロッティかキルンベルガーIIIか?」「ヤングのIかIIか?」「ナイトハルト(やたらたくさんの音律を考案している)かもしれない・・・」では、結局特定できずじまいだと思いますね・・・。

>DTMのトップクラスの人

そんなんじゃないですって・・・(^ ^;)
ノートパソコンとフリーソフト、安物のMIDI音源でコチョコチョやってるだけですぅ~♪
笑われるような環境ですよ・・・
by REIKO (2011-02-14 22:10) 

koten

REIKOさん、コメントありがとうございます。
(深夜なんで飲み物はセルフサービスでってことで・・(爆))

 うーーん、仰ることは大体納得っっっていうか、、「音律判定裁判でも私が勝つ」って凄い自信ですね(爆)。

 「極端な音律」で思ったのですが、もっと昔の「純正律」時代(特に合唱曲)では、純正律にも凄い種類があって、曲に合わせて音律を変えていたみたいですよね・・・なので、私、その時代の曲から勉強できないかなぁ、などと思ったりしますね。純正律も可成り「極端な音律」の部類に入るでしょうから。
 例えば、フックスの書いた「グラナド・アド・パルナッスム」は、パレストリーナ様式での作曲理論書なので、これを読めば純正律の時代の音楽がどういうものなのか、が少しでも分かったりするのかしら、、、だれか日本語訳出してくれないかな(←他人頼り(汗))

 ともあれ、記事に書いたようにツィポーリの音律は、古楽のトップクラスの人たちによって「解析」されたみたいなんですよね、、、DNA解析じゃないですけど、これからは「最適」音律が、コンピューター解析とか、色々な手法を使って「強引にでも」答えを出す時代が来るんじゃないかな、などとも思ったりします。 あと、グレーな場合は「言った者勝ち」ですよね、この世界は(爆)。

by koten (2011-02-14 23:27) 

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