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12/8深夜補足版(昼休み作成、公開レジュメ(笑))「ケルナー音律、私はこう評価する!」 [音律(調律)の基礎知識]

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お題:昼休みの小一時間でケルナー音律の良いところを抽出して誉めてみる。

 ケルナー音律の構造(以下の数字はセント(cent)値を用いた)
C-4- G-5-D-5- A-5-E-◎-B-5-F♯-◎-C♯-◎-G♯-◎-E♭-◎-B♭-◎-F-◎-C

 キルンベルガー第3音律(以下KB3)
C-5.5-G-5.5-D-5.5-A-5.5-E-◎-B-◎-F♯-2-C♯-◎-G♯-◎-E♭-◎-B♭-◎-F-◎-C

 ヴェルクマイスター第1技法第3法(以下WM3)
C-6- G-6-D-6- A-◎-E-◎-B-6-F♯-◎-C♯-◎-G♯-◎-E♭-◎-B♭-◎-F-◎-C

 ケルナー氏が著した本(「チェンバロの調律 -バッハのひびきを再現する-」(H.A.ケルナー著・郡司すみ訳、東京音楽社.))の雰囲気:
 氏は、キルンベルガー第3よりもヴェルクマイスター第3の方を高く評価している感がある。(ちなみに氏は、キルンベルガー「第2」については低い評価を下している(第52頁:「推奨できない・・・第Ⅲの調律法よりも遙かに劣っている」)。なので「第1」なんてのは「問題外」なんだろう(汗)。) 平均律を評価していないのは当然として(笑)、ミーントーンの調律替えについては第28頁でちょこっっっっっとだけ述べている(G♯→A♭への変換)。

書籍サイトです。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAF23568/
http://www.bookoffonline.co.jp/old/0012132566

 ケルナー音律に対する評価検討:
 結果的にWM3とKB3の両方の「改良版」という内容(構造)になっているのではないか。
 一言で表すと、『長3度も5度も「ギリギリ」の値を追求している。』

 ①C-Eの長3度について:
 KB3:±0(純正長3度)
 WM3:+4(純正には感じない)
 ケルナー音律:+3 ⇒純正に感じる!!!(驚)
  結論:WM3を改良した結果となっている。長3度において「純正+(約)3セント」という値は、「(現代人にとって)ギリギリ純正に感じることができる閾値」であると思われる。

 ②ホ長調のトニックとドミナントであるEとBの和音について:
 KB3:長3度が+20(ピタゴラスに近い)
 WM3:長3度が+16(平均律よりも2セント劣る)
 ケルナー音律:+17 ⇒WM3よりも1セント劣るが、KB3より3セント改善されている。この3セントは何かというと、上記C-Eの長3度で「削ぎ落とし」て「稼ぎ出した」ものと言える。(ある意味「涙ぐましい努力」といえるかも(汗))

 ③狭い5度について
 KB3:-5.5(ミーントーン5度)⇒場合により若干耳障りに感じることあり(特にギターに適用した場合)
 WM3:-6 ⇒(体質等にもよるだろうが、)耳障りに感じる人が多いのでは?
 ケルナー音律:-5 ⇒ギリギリセーフ!(笑)(ギターでも大丈夫!)

         以上、要点終わり

ケルナー音律ギターの演奏です(他にもたくさんあり)。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2687

ケルーナー音律ピアノの演奏です(他にも少しあり)。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=2775&more=related

ケルナー音律チェンバロだけ無いのが残念(YAMAHAのMysoundに投稿した記憶があるが、サイトが消滅した(泣))
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