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鍵盤楽器界の「常識」がクラシックギター界にも通用するか問うてみる(フリートーク形式) [クラシックギター]

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登場人物:
koten(拙者)
イッテツ(本名(?)は「純正 一徹」、kotenの先輩でピタゴラス主義者)

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【koten】:さ~て、来週のサザ○さんは、、・・じゃないよ(汗)、今日もやって来ました「ミーントーン大好き!」のコーナー!!
 ええと、美人のMさんから伝言です、、「昨日の仕事で喉が枯れてしまったので、申し訳ありませんが今日は休ませてください(ひそひそ・・・本当は喉は大丈夫なんです。もうあんな重い話は懲り懲りですので、しばらく休ませてください~)」
・・とのことです。
 え? 漏れてる? 裏事情バレバレ?

--ここで、番組の途中ですが、データベース不良のため少々お待ちください----

【koten】:ええ失礼しました。m(_ _)m データベースが整備されましたので再開します。
 ええと、今日のお題は何でしたっけ?
【イッテツ】:お前、昨晩、酔った勢いでキーワードだけ羅列してただろうに(汗)

【koten】:あ、そういえばそうでしたね。あはは、あれでMさん分かっちゃったのかな? 我々が何言おうとしてるのかを。
【イッテツ】:通常の感覚の人だったら分かるだろうな(汗)。これから先は美人女性には辛いわな・・。

【koten】:イッテツさん美人に弱いから・・ま、いいです。始めましょ。イッテツさん、いつものように威張ってくださいよ(笑)
【イッテツ】:そ、そうか、・・・ええおほん、今夜もやるぞ、「イッテツさんの純正一直線・・・」

【koten】:・・・・・やっぱMさんがいないとテンション上がらないですかね?(汗)
【イッテツ】:・・ううぅ、寂しい(悲)。

【koten】:ええと、前回の要点は、要するに、
 「西洋音楽では、3度の純正が重んじられてきた」
 「鍵盤楽器の世界では、「純正」とは即ち「長3度」の純正を意味する」
 「長3度がどれだけ純正に近いか否かが最も重要なポイントである」
 「鍵盤楽器の世界では、最も純正な音律はミーントーン(中全音律)である」
 ってことですよね。
 今回はこの価値観(いわば鍵盤楽器界の「常識」)が「クラシックギター界にも通用するのか?」を読者の皆さんに問うてみる、ってことですよね?
【イッテツ】:・・・うう、そうだな(しくしく)

【koten】:(・・駄目だこの人、使えないや(汗))。
 じゃ、一つ一つ検討してみますか。最初に、
 「西洋音楽では、3度の純正が重んじられてきた」ってのはどうですかね?
 「クラシックギター音楽では、3度の純正が重んじられてきた」って言えますかね?
 何か、初っぱなから「?」(←ハテナマーク)が付きそうな気がしますね(汗)

 次! 「クラシックギターの世界では、「純正」とは即ち「長3度」の純正を意味する」って言えますかね? 
 「長3度がどれだけ純正に近いか否かが最も重要なポイントである」、「クラシックギターの世界では、最も純正な音律はミーントーン(中全音律)である」・・・・ううん、どれも何か違和感ありますね。

【イッテツ】:ギターが「オーケストラ楽器」になれなかったのは、こういう点からも西洋音楽の「王道」から外れている(いわば支流を歩んでいた)からかも知れないのう・・。
【koten】:(イッテツさん、復活したのね(汗)) ちなみに、ギターの前の撥弦楽器である「リュート」は、通奏低音楽器として合奏に加わって大活躍してましたよね・・・いわば「オーケストラ楽器」だったわけですよ。
【イッテツ】:リュートはガットフレットで、比較的自由に音律を変えることができるんだよな、確か。

【koten】:やはり音律のせいですかね・・。でも、19世紀ギターだって、初期の頃はガットフレットで、比較的自由に音律を変えられたはずですよね。「ミーントーンフレット」を作ることが容易であることはもう説明したし。(19世紀)ギターとピアノの為の2重奏曲って結構あるし。ピアノはこの頃は「非」平均律だったんでしょ、確か。そして、最高に純度が高い音律がミーントーンだってことは前回説明したし。

【イッテツ】:そういえば、お前さんが投稿upしたミーントーンフレットギターによるソルの演奏、大して上手くもないのに(笑)、何故かお前さんの演奏up曲中では1番のアクセス数になっているな?
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2539

【koten】:そうなんですよね、もっとマシな演奏が沢山あるのに(笑)
 説明文中に書いた「古典派を代表するフェルナンド・ソルのギター曲は、このように3度や6度の美しさを強調するような曲が多いです。小生、12平均律のギターでこのような曲を弾くのに耐えられなくなり、・・・」という泣き言が、意外にも世間の共感を呼んでいるのではないかと勝手に想像(妄想?)している今日この頃です。ちなみに先ほど、以前に紹介した世界の「非」平均律フレットギターのサイトも、説明文中の最後に加えておきました。これです。
http://www.h-pi.com/eop-guitars.html

【イッテツ】:お前も悪よのぅ~(笑)
【koten】: 悪よのぅ~(笑) そうそう、そういえば、ギター音楽って、時代とともに「ハイポジションの多用化」が進むじゃないですか。それっておそらくフレットの平均律化とも関係あるんじゃないかと思うんですよね。

【イッテツ】:初期の頃はそうじゃなかったのか?
【koten】: ソルなんて、ローポジションだけで弾ける曲が凄く多いじゃないですか・・・セゴビアが運指変えてハイポジション化させた面が多々ありますよね。(註:ただ、セルシェルが言うには、セゴビアのギターのフレッティングは可成り変だったらしいですよね。変なフレッティングなんだけど、「自分は左指の押さえで音程補正するから良いんだ」っていうようなことを述べたらしいですよ、セゴビアは。)

【イッテツ】:ハイポジション化させるとどうなるのじゃ?
【koten】:ハイポジションの方が、音程変えるの楽なんですよ。ローポジションでは音程変えるの結構大変なんです(というか、よほど張りの緩い弦でも使わない限り、ほぼ不可能でしょう)。

【イッテツ】:ハイポジションは「ビブラート」のために使うんじゃないのか?
【koten】:それもあるでしょうけど音程もあるでしょ・・逆に言うと、ソルの時代にはそんなにビブラート掛けなかったってことになるんですかね(?)。

【イッテツ】:音程変化もビブラートも掛けることなく音楽的に満足できたローポジションのフレッティングってどんなだったんだろうな?
【koten】:私は少なくとも「平均律フレット」だけはあり得ないと思っているんですけどね。 さてここで、クラシックギターを弾く読者の皆さんに質問です。ソルのギター曲で、「3フレットまであれば弾ける(4フレットより上は不要!)」という曲を全て挙げてください。出来た人はコメント欄に回答して下さい。正解者はここで表彰させていただきます。ということでいかがでしょうか?

【イッテツ】:お前さん、答え知ってるんかいな?
【koten】:いや、知らないです。一度調べてみたかったんですけど時間ないから、誰か余裕のある人やってくれないかぁ~ と思って(汗)

イッテツ】:お前も悪よのぅ~(汗)
【koten】: 悪よのぅ~(笑)
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Enrique

すぐ思いつくのは,kotenさんの演奏のバックに写っていた,ハ長調の練習曲(セゴビア編2番)ですが,終わりのほう4フレットも使いましたっけ。

ギターは弦間は純正に合わせられますので,平均律フレットで狂っても,平均律鍵盤よりは多少よいはずです。三度の動きはギターの得意技で,鍵盤よりずっとハモっていると思います。

by Enrique (2010-06-24 00:56) 

てですこ

3度は大事。確かに。C=テデスコやポンセのように、短区間でめまぐるしく調が変わる曲はどうでしょう・・・。

>Enriqueさん、
ソルの曲ではかなり初歩のものでも3フレットに納まるものは少ないですね。kotenさんの演奏動画の背景のop35-13も最後から6小節目に6弦のG♯が必要です。運指上の必要から言えば、7小節目も5フレットが必要になりますよね・・・・。
by てですこ (2010-06-24 01:15) 

koten

【koten】Enriqueさん、てですこさん、コメント等ありがとうございます~

【イッテツ】こぅら~(怒)! そこの御両名~ クラシックギター弾きなのに、ソルの全曲楽譜も持ってないのかぁ~ (←すごい上から目線(汗))な、なんということじゃ(苦悩&号泣)、冥土で菅原氏も号泣しているぞぉ~

【koten】こらこら、イッテツさん、御両名はアマチュアなんだし、忙しい中せっかくコメントくれたんだし、無理なこと言わないでくださいよ(汗)

【イッテツ】だってよぉ~、ソルだぜぇ~、「ギターのベートーベン」なんだぜー。
【koten】これを読んでる「プロ」ギタリストは、きっと正解出してくれますから、期待して待ってましょうよ(笑)
【イッテツ】そうだな、なんと言っても「プロ」だもんな、楽譜全部持ってないとかいったらそりゃもう「モグリ」だよな(爆)、正解出せなきゃ恥ずかしいよな。生徒に示しがつかないもんな(笑)

【koten】イッテツさん、言いますね(汗)
【イッテツ】わははは、ワシは悪役だからな。

【koten&イッテツ】おぬし(ワシ)も悪やのぅ~(笑)

by koten (2010-06-24 08:05) 

Enrique

プロが書かないようですので,書きますと,3フレットで三和音が収まるとするとハ長調,それも極力転調を避けないとアウトですね。4フレットならもう少しあるんでしょうけども。
練習曲では,
Op.60-1,2,7,8,9,10,13,17
Op.44-2,44-5,
Op.35-1,2
Op.31-1,2
あとは,プロの方に。

>てですこさん,
20世紀の作曲家の場合は,12平均律の使用を前提として書いていると思います。何分12音技法の洗礼を受けていますから。テデスコのソナタでも最初の和音が同じ押さえで半音階で降りてきますが,この辺少なくとも,まっすぐなフレット前提ですね。
by Enrique (2010-06-24 21:30) 

Enrique

先の私のコメント,
>平均律鍵盤よりは多少よいはず
これは不正確(マチガイ)ですね。多少良い場合もあれば悪い場合もありますので,基本的に3度はダメですね。
by Enrique (2010-06-28 20:15) 

koten

Enriqueさん、再コメントありがとうございます。
すみません、私のチェック不足でした(泣)。本日の記事で表彰(?)させていただきましたのでお許しを。
by koten (2010-06-29 22:07) 

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