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(0730補足)某大学ギタークラブの発表会を一OBとして聴きに行く、2013年版 [クラシックギター]

 久しぶりの記事投稿になります。それにしても・・・・いひゃぁ、このところ毎日あっっっっっっっついですねぇ(汗々々々々々々々々々々々;;;;)、今は夜7時過ぎなのに室温が32℃ですよ。。。もぅ暑くて死にそうですわ私(もひとつおまけに

 というわけで、標記の発表会、自分の出身サークルということもあり、ほぼ毎年聴きに行ってまして、レポ記事も下記のように書いております。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-07-04
(↑(2010年)某大学ギタークラブの発表会を一OBとして聴きに行く) 

http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2012-07-11
雑感(クラシックギター発表会を一OBとして聴きに行く、2012年版)

 で、上記のレポに書いたように、ここのところ、若者のクラシック曲離れが極度に進んでまして、去年のレポなんてもぅ世紀末?的な感じで嘆いている私ですが、今年はどうだったでしょうか? というお話です。

 まずは曲目一覧から見てみましょう。
【今年の演目一覧】
新入生
 第1部:
1.グラナダ/アルベニス(タルレガ編)
2.北の国から/さだまさし
3.いつも何度でも/木村弓
4.いつか王子様が/フランク・チャーチル
5.誕生日には真っ白な百合を/福山雅治
6.さくら/森山直太郎
7.優しい歌/桜井和寿

 第2部:
8.プロムナード/ムソルグスキー
9.Friend/押尾コータロー
10.ナウシカ・レクイエム/久石譲
11.風の彼方/押尾コータロー
12.ありがとう/水野良樹
13.ムーンリバー/ヘンリー・メンシーニ
14.カノン/J.パッヘルベル
15.Walking/A.ヨーク

2年生
 第1部:
1.第三の男/アントン・カラス
2.風になる/つじあやの
3.おいしい水/ジョビン
4.Always 三丁目の夕日オープニングタイトル/佐藤 直紀
5.「ニューシネマパラダイス」より/(モリコーネ)
6.黄昏/押尾コータロー
7.Moontan/A.ヨーク

 第2部:
8.旅の途中/吉良知彦
9.イパネマの娘/ジョビン 
10.未来予想図Ⅱ/吉田美和
11.オリビアを聴きながら/尾崎亜美
12.First Love /宇多田ヒカル
13.Waiting for dawn/A.ヨーク
14.人生のメリーゴーランド/久石譲
15.桜/コブクロ
16.「魔笛」の主題による変奏曲/F.ソル

三年生
 第一部
1.CROSS ROAD /桜井和寿
2.SUMMER/久石譲
3.ふるさと/岡野貞一
4.月光/鬼束ちひろ
5.海の見える街/久石譲
6.花の名/藤原基央
7.別れの曲/F.ショパン

第二部
8.Snowflight/ヨーク
9.A Simple Song/佐藤弘和
10.さくら変奏曲/横尾幸弘
11.Cavatina/S.マイヤーズ
12.愛の夢第三番/F.リスト
13.幽雅に咲かせ、墨染めの桜/Zun
14.Cherry Blossoms/佐藤弘和
15.Tears In Heaven/エリック・クラプトン(佐藤弘和編)
-----------------
 以上でした(昔と比べて就活の時期が早くなっているため、4年生は実質的に引退状態ですね。)。

 以下、頭を切り換えてw「である」調で書くと、

 演目でのポピュラー(いわゆる商業音楽)全盛の傾向は今年も予想されたので、このプログラムを見たときも特にショックは無かった。むしろ、去年あった「ゲーム音楽」の演目が姿を消し、アルベニスやソルが演目にあったので非常に嬉しかった

 で、前回レポで書いたように、このような傾向は、(古楽の音源(つまり古典調律演奏)が当たり前に聴けるようになった現代音楽社会では、)現代のクラシックギターでの12等分平均律(以下「12ET」)の使用を辞めない限り止まらないと強く感じたので、今年はひと味違う私(笑)として行動することにした。

 つまり、去年嘆いていた
>私は12等分平均律フレット・ギターを「ドロップアウト」した身であり、このような音律のギターで古典派やルネサンス曲(つまり調性・和声音楽の「王道」曲)を弾いた場合の「つまらなさ」、「味気なさ」を心から知ってしまった者なので、もはやこう訴えるしか手立てが無い。家庭を持つ身では、昔のようにサークル室に指導しに行ったり、定期的に「弾き回し大会」をすることもすっかり出来なくなってしまった。

・・・につき、今年は以下のような「天からの啓示」(?)が降りて来たのだ。
【天からの啓示】
>もはやこう訴えるしか手立てが無い
 バカモン! お主、「訴える」だけじゃなくて「実行」せんかい!!

>12等分平均律の使用を止めて、クラシック時代に使われていた音律を
復活させない限り解決しない問題
 そう思うのだったら、お主の「うねうねフレット」ギターを現役生に「貸し出せ」ば良いだけのことじゃろうが、、、何事も実行じゃよ実行!!

>家庭を持つ身では、昔のようにサークル室に指導しに行ったり(出来ない)
 馬鹿もん!! ならば現役生を「家に呼べ」ば良いだけの話だろうが! 
 それくらいの事で泣き言を言うんじゃないよ、「真人間」を自称するのなら、もっとしっかりせんかい!! 全くもう情けないなぁ(ぷんすか)!

>定期的に「弾き回し大会」をすることもすっかり出来なくなってしまった。
 ちゃんと嫁に交渉したのかお主!? 何事も「交渉」じゃよ「交渉」!

・・・という訳で、結構厳しい口調の神様(?)であったが(笑)、この啓示は「いずれももっともな正論(別名:反論の余地なしw)」と思えたので、「一つ騙された気になって実行してみるかぁ」と思い、入念な脳内企画&イメージトレーニング後に、実際に行動してみた・・・その結果、あれよあれよと言う間に全てスムースに実行することが出来(自分祝!)、今年2回目の弾き回し大会で、2回連続で参加してくれた現役生に対して「うねうねフレット6弦ギター3号機」(最新号のケルナー改)を貸し出すことに成功(笑)した。その現役生は、上記演目の内のソルの「魔笛」(ホ長調)の演奏者であり、「うねうね3号機ケルナー改」つまりホ長調に3度の栄養を与えた私の自慢の最新刺客(笑)を使って演奏したのであった。
 ・・・さて、その結果や如何に??

 で、そろそろ書き疲れたので(汗)、今回はこの辺で
(続く?)

0730補足:
 日常の忙しさに流されていたら、もぅこんなに経ってしまった(汗)。

> ・・・さて、その結果や如何に??
 手短に書きますと、要点としては、
概ね、「和音の響きも楽器の鳴りも良好で、安心して聴けた」こと、
但し、このような古典派の名曲(中の名曲)を弾くには、この音律では未だ「生ぬるい(役不足)」と感じたこと、つまり、この音律ではEBの5度は「完全純正(2:3.00000・・・)」であるが、EG♯の長3度が依然として高い(確か9セント高いはずな)ので、せめてⅠ(トニック)の和音くらいは完全純正(4:5:6)にした方がよい(というか「そうすべき!」)と強く感じたため、その旨アドバイスした、ということですね。


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(0501若干補足)補遺編w ラコートフレッティングをマッピングしてみる [クラシックギター]

GW初日の今日(ってもう昨日ですけど(汗))は、家族で船橋の方に潮干狩りに行って来まして、アサリを1Kgほど取ってきました。今回は天気に恵まれ海も暖かで、とても気持ち良かったです。

IMG_6136.jpg
(写真右下の3つの水滴は、アサリ君が吐き出した海水w)

ちなみに「潮干狩りOK」となるには潮の満ち引き(引き潮)の時間帯が丁度良いことが必要であり、船橋方面はこの3連休中が良い時期だそうです、、、地球マメ知識でした(笑)。

 で、帰ってきて余力があったので(ひそひそ・・最近は「メガビタミン摂取」の自分人体実験をしてますw)、記事を書こうと思ったのですが、いつの間にか爆睡してしまいました(汗)。

とりあえず写真だけ貼っておきます(後日に文章を補足する予定)。
01ラコートフレッテイング.jpg

(A4コピー用紙を適当に折って作成)

02同前5フレットまで.jpg
(ひそひそ・・・こうして見ると、第3-第4フレット間が非常に「狭く」て、第4-第5フレット間が「それよりも広い(!)」わけですよ、皆様もお試しあれ)

03位置合わせ.jpg

04_ゼロフレット作成.jpg
「ゼロ」フレット(太い金属フレット)貼り付け作業・・・但しこれだと、強く弾くとビリつきます・・・ではどうするか? 何か策は無いのか? 

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05_ビリ付き防止のカポ.jpg
 私、頭良い?(爆)

----追記メモ----------------------
 このフレットの並びは、明らかに「純正律(Just intonation)」のそれである。

 一方で、このフレットが「真性」であった場合、特に、何らの補助フレットや「段差」がない状態で実際の音楽社会で使用されたのであれば、様々な解決すべき問題を含んでいることになる。
 
 具体的には、、、、、ってメモじゃなくて「文章」書いてるじゃん私(汗)。

 要するに、
 ①最大の問題として、「通常調弦」だと、「オクターブが合わなくなる」じゃん(泣)ってこと。(※ミーントーンの場合と違って、ここでは「幹音」のオクターブが合わなくなる)
 ②したがって、何らかの「オープンチューニング用」ギターでしょこれ? ってこと。
 ③じゃぁ、そのためのギター曲の作品群はどうなったの? 「処分」されちゃったの?or誰か(特に「この地球世界を陰で支配している数百人だかの人」)が隠し持っているの? ってこと。

 ③はともかくとして、とりあえず②を何とかせないかんですね、ってことだ(いやぁもぅ、音律問題って研究対象があまりに多すぎて、井口博士じゃないけど「ETの手を借りたい」くらいだよ(爆))

 あと、仮にこれがオープンチューニング用ギターだった場合の更なる論点として、
 ④オープンチューニング(例えばDADF♯ADやオープンE、等々)の使用は、音楽社会でどこまでポピュラーだったか? あれだけ色々な調弦の作品を残した「ソル」はどうだったの?(←当然試した&曲を書いたんじゃないの? その作品は現在どこに隠されているの?or処分されちゃったの? 後者だったら闇の勢力達は「死罪」ものでは? それと、N.コストの作品全集が未だに出版されないのって、もしかしてこの問題と関係しているんじゃないの?)とかも面白そうな話題ですな・・っって、やっぱり最後は③に行っちゃうんだよね(笑)。

 


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雑感(クラシックギター発表会を一OBとして聴きに行く、2012年版) [クラシックギター]

もう大分経つが、6月30日に某大学のギタークラブの公開部内発表会があったので、OBとして聴きに行って来た。
 プログラムは全5部構成で全て独奏、出演者が45名程度だった。
 新入部員の数は(去年ほどではないが)今年も可成り多く、21名が演奏した。
 今回も全員が暗譜演奏で、しかも運指等を忘れてパニクる人が一人もいなかったのは素晴らしく、特筆すべきと思った。

 ・・・だが、だがしかし(汗)!!! 「演目」におけるここ数年のクラシック離れは目を覆うばかりの悲惨さである。

今回は45演目中、
 ルネサンス曲:ゼロ
 イギリス民謡:1名(アメイジング・グレイス)
 バロック曲:かろうじて1名(パッヘルベル)
 古典派の曲:ゼロ
 ロマン派~近代曲:3名(タルレガが1名、アルベニスが1名、バリオスが1名)
 の5名である。
  残りは何かというと、現代曲(ヨークや佐藤弘和氏の曲)、ポピュラー曲(主に西洋のヒットソング)、ジブリ音楽、さらには「ゲーム音楽」であり、カポタスト使用者も相変わらず目立った。
 別に現代曲が悪いと言いたいのではない(むしろヨークや佐藤氏の曲は、現代のギターの特性を最大限に活かすべく作られており感心する)が、この「クラシック曲離れ」は余りに酷すぎないだろうか?

 いたたまれなくなった私は、思わず翌日のOBメーリングリストへの報告でこう書いた。
「これはおそらくウチのみならずクラシックギター業界全体の問題と思われます。
私見では、12等分平均律の使用を止めて、クラシック時代に使われていた音律を
復活させない限り解決しない問題と感じます。」
と。
 私は12等分平均律フレット・ギターを「ドロップアウト」した身であり、このような音律のギターで古典派やルネサンス曲(つまり調性・和声音楽の「王道」曲)を弾いた場合の「つまらなさ」、「味気なさ」を心から知ってしまった者なので、もはやこう訴えるしか手立てが無い。家庭を持つ身では、昔のようにサークル室に指導しに行ったり、定期的に「弾き回し大会」をすることもすっかり出来なくなってしまった。
 古楽の演奏CDが当たり前に聴けるようになった現代では、皆が12ETの「おかしさ」に気づき始めてしまったのではないか。今やポピュラー曲でさえ長三度を使わない「パワーコード」が流行っているではないか。そう、「今の若者」が悪いのではない、クラシック曲に興味を持てない彼らを責めるべきではない、彼らは「正しい」のだ、「自分に正直」なだけだ、「自分が使っている音律に忠実」なだけなのである。

 あぁ真面目に書いてしまった。でも本当、生命力に溢れる若者が元気いっぱいに奏でる「綺麗な和音」、「力強い旋律」、「王道の音楽」を聴いてみたいのですよ私は。
 


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~サイは投げられた~【2010年弦楽器フェア】レポ [クラシックギター]

 本日11月7日(日)の午後に「弦楽器フェア2010」に行って来ましたので、簡単に報告いたします。

 地下鉄東西線「竹橋駅」から徒歩7分・・キツイ上り坂を経て・・(ぜいぜい)・・着きました!「科学技術館」の入口看板です。

 IMG_4713.jpg


 弦楽器(Vnなど)の展示会場を抜けてクラシックギター展示場へ・・・ありました! 我らが大西さん製作によるトーレスモデルの「うねうねフレットギター」です(音律データ提案者が小生)。

IMG_4715.jpg

 大西氏曰く、昨日(6日の土曜日)に大萩康司さんが試奏コンサートでこのギターを弾いて大人気だった・・チラシを八十何枚か刷ったが昨日で全部無くなった、とのこと(祝!)。

 これがその問題のチラシだ!(写真をクリックすると大きくなります。)
IMG_4752.jpg

 (ひそひそ話・・【イッテツ】:何で名前の所だけ黒で塗ってあるんだ? 【koten】:だって自分の本名知られるの恥ずかしいじゃないですか・・一応ネットの世界では「謎の人」で通してるんです私(笑))


 会場に着いたのが既に結構な時間だったため、試奏コンサートなどは全て終わっていた(泣)。しかしながら、大西氏曰く「福田進一さんが来ていて3時からここでコンサートやってくれるみたいですよ」とのこと。おお、これは吉報! いやぁ来てみるものですね。何というファンサービスでしょう、素晴らしい!!

 そして始まりました、福田進一試奏コンサート! まずは今回のフェアで一番高値が付いたハウザーⅠ世による遺作(1958年だったか?、何と売値が2千万円とのこと!)ギターでの演奏。初っぱなから何とも豪華です。
IMG_4721.jpg

 曲は①ソル作曲「魔笛の主題による変奏曲」
   ②リクエストにより「11月のある日」の2曲でした。

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 ちなみに足台は、「セゴビアがコンサートで使っていたもののコピー(売値2万円なり)」だそうです。


IMG_4725.jpg

 次々に試奏ギターが並べられて行きます。これはもう「弾き回し大会」ならぬ「一人逆弾き回し大会」状態です。(※「弾き回し大会」の定義:1台のギターを大勢で回し弾きする大会)
③プレトリウスの3つの小品(D-dur)より第1楽章
④ポンセの曲(エストレリータだったか?)
⑤ アルベニスのアストーリアス

IMG_4728.jpg

 そして、遂に来ました。我らが大西さん作(音律提案者koten)の「うねうねフレットギター」の出番です!

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 電子チューナを渡して打ち合わせする大西さんです。 

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 福田氏:「おぉ、これ純正調?」 大西氏:「ええと、これはウェルテンペラメントの・・」 福田氏:「どんな調でも大丈夫?」 大西氏:「普通にギターで弾く調ならば・・」
 大体こんな感じの会話だったと思います。
 そして演奏された曲がタルレガの「アルハンブラの想い出」でした。

IMG_4733.jpg

・・いやぁ透明感あふれる響きでした、特に中盤イ長調のハイポジションの響きは凄かった、圧巻です! 福田氏もこの響きに酔っていたのか、一音一音非常に丁寧に弾いていた印象を受けました。

 演奏後の福田氏の第一声「いいねぇ、これ!」
 おそらく初めての「うねうねフレット」だったろうにも関わらず、全く臆するところなくビリツキなどのミスも無く完璧に演奏したのは圧巻&流石としか言いようがないですね、参りました m(_ _)m
 後でその事を大西さんに言ったら「あぁ、福田さんならどんな楽器でも弾けちゃうからね・・」とのこと、納得です。

IMG_4736.jpg
 続いて河野智美さんの試奏コンサートです(左の方は製作家の今井勇一さん)。

IMG_4741.jpg

IMG_4742.jpg

 河野さんは、レゴンディの「エチュード第1番C-dur」とソルの「魔笛の主題による変奏(序奏なし)」を演奏されました。(「うねうねギター」も弾いていただきたかったが、今回は残念!)

 上記コンサート後も、福田進一さんは、会場に展示されたギターを全て試奏制覇すべく、次から次へと曲を弾きまくるのでした。
IMG_4746.jpg

 福田氏曰く:「純正調(ギター)は良かったねぇ、、・・・昔のギターはこうだったんじゃないかって感じたよ」(思わず「福田さん、正にその通りです、そうだったのです!」とコメントしたくなった私でした。下記記事を参照)
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-09-17
 これを受けて周りから「大西さん、今後はこの路線で行ったら良いんじゃない?」というコメントが出て笑いが起きました。大西さん、私もそう強く思ってますので(笑)。

(体育座り?で福田氏の演奏に聴き入る大西さん)
IMG_4750.jpg

 かくして、大西達朗氏製作(koten君の提案音律)による「うねうねフレットギター」は、大萩康司氏、福田進一氏という日本を代表する2人のクラシックギタリストによって試奏され、まさに「サイが投げられた」状態となったのです。
 これは今後の展開に目が離せないですね。(大萩さんの演奏聴きたかったな・・)

 それでは、大西さん、今回はお疲れさまでした&連日盛況だった様子がうかがわれて大変良かったです。 今後もこの路線で頑張りましょう!
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ギターのフレットをガットに変えてみた [クラシックギター]

 「この3連休こそは充実した活動(特に録音upなど)をするぞ!!」と決意したにもかかわらず、あれよあれよと時間が過ぎ、結局今回も大した事が出来ず、あと数時間で連休が終わろうとしております(泣)。

 今回の連休中に出来た音楽活動と言えば、下記の事項くらいですかね・・・

IMG_4613.jpg

 汚いギターの写真で恐縮ですが(汗)、このギターは古典調律フレットの実験の一番最初に使った記念すべき第1号機です。この第1号機ではミーントーンフレットの実験を行い、素晴らしい結果が得られました(概要などはmixiやyoumusic中の各種投稿をご参照ください。)

下記サイトは、このギターでの演奏upです(3番目のサイトの楽器写真は実際と異なります(汗))。 
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2777
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=2779&more=user
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=2521&more=user

 で、上記各種演奏upでも、耳の良い人ならば聴いて分かるかと思うのですが、このフレットだと音がどうもキンキンすると言うか、キナくさいor火薬くさい(?)音というか、そういう感じがするんですね、弾いていて。

 ちなみにこのフレットの材質は「そのへんの金物屋で普通に買える「針金」」です。 現代の楽器では、フレットは確か真鍮材を使うはずで、一方で昔はガットフレットだった訳です。 なので、「このキンキンする音の原因は、やはりフレットであろう&これはフレットの材質を変えてみる必要があるな」と前々から思っていて、でも、ナカナカ時間(というか気力)が無くて、音程に満足したまま放置状態が続いていたのですが、ようやく今日、フレットの材質を変えるに至ったという訳です。

 ちなみに今回使った材質はガットです・・・と言っても、ガット弦用の羊腸ガットではなく、テニスラケット用の(余った切れ端の)ガットです。太さが丁度良い感じなので「これは使える!」と直感しました(そう思ったのが1年以上前の話しですが(汗))。但し、このガットは羊ではなく牛の腸のようです。何でも羊の腸はコストが高いので、現代のテニス業界では、ラケットのガットは牛の腸を使うんだとか。
 
 で、問題の音質ですが、羊腸ガットフレットを使ったことが無いので、羊腸と比較することが出来ないのですが、上述したキンキンする感は完全に無くなり、「少なくとも針金よりはずっと良い!」と感じました。「針金フレットより音の立ち上がりが少し悪くなったか?」とも感じるのですが、そんなに気になる程ではないですね。

 (時間の関係で、フレット変更後の演奏upが出来ないのが残念です・・・しかも4フレットまでしか変更していない状態ですし)

 という訳で、(音程のみならず、)フレットの材質も大事ですね~という話しでした。

余談:上記写真があまり綺麗でなかったので、綺麗っぽい写真も載せておきます。

IMG_4607.jpg


 この夏に山梨県に行った時に遭遇したルリボシ(瑠璃星)カミキリです。

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生還報告&ギターのフレッティングの話し [クラシックギター]

生還報告&ギターのフレッティングの話し

【koten】:読者の皆さま、ご無沙汰しております。
【イッテツ】:全くじゃ! 今まで何をしておったんじゃ?

〔M〕:あ~ちょっとちょっと! 上書きモードはいい加減もう止めましょうよぉ~(泣)

【koten】:まぁ良いじゃないですか、どうせたったの2行なんだし(爆)、導入ですよ導入
 (〔M〕:音楽では最初の導入部がものっっっ凄く重要なんですけどね・・)

【イッテツ】:それで、今まで一体どこで何をやっておったんじゃ?
【koten】:いやぁ~手術は無事成功してとうの昔(?)に元気になったのですが、いかんせんこの暑さではブログ書く気力がナカナカ起こらなくて・・・

〔M〕:そう言えば、9月になっても凄く暑かったですよね(しみじみ)。
【koten】:それと、もう主な議題は概ね出し尽くした感があるので、今後の展開(方針)をどうしようかなぁと考えていたんですよ。

【イッテツ】:それで、何か方針決まったの?
【koten】:いやぁ、それが全然・・・何せこの暑さでは頭が働かないっすよ(汗)・・
【イッテツ&M】:それじゃ駄目じゃん!!

【koten】:まぁこうしてウダウダ喋っていても始まらないので、今回は、休養中に読んだギター関係の面白い記事を紹介しましょう。
〔M〕:ギター関係の面白い記事ですか・・・それはまたどのような?

【koten】:「ラミレスが語るギターの世界」(ホセ・ラミレスⅢ世著/鴨原淳・佐藤忠夫訳/翻訳協力:本山清久/荒井貿易出版部/定価:3500円+税)という本なんですけどね・・要するに、「ギターは昔は平均律じゃなかった」、「ピアノは平均律の『奴隷』になったが、ギターは平均律化には可能な限り抵抗した」みたいなことが書いてあるんですよ。
〔M〕:へぇぇ~、そうなんですか
【イッテツ】:ううむ、ピアノが19世紀半ばに(主に大量生産化の理由で)平均律化したということは今や周知(常識?)化しつつあるが、じゃあ、それまで&その頃のギターの音律はどうだったんじゃろうな?

【koten】:「フレットと調律(59頁~64頁)」という記事で色々書かれてますね。でもこの記事を何度も良く読むと、「あれれ、実は(ピアノより)ギターの方が先に平均律化したのか!?・・・がっくし」的な印象も受けますね。
〔M〕:といいますと?

【koten】:イッテツさんが述べたように、ピアノの平均律化って19世紀半ば即ち1800年代の半ばあたりからですよね・・。一方、この本によると、どうもギターの平均律化はそれよりも前に始まっていた的なニュアンスが感じられるんですよね。
【イッテツ】:あ”~良く分からんので、正確に引用して欲しいところじゃな。
〔M〕:同感です。

【koten】:ええと、長いので多少ハショりますが、60頁の第2段落から引用しますね。
-----引用モード-----------
>もしヘ音記号とト音記号に現れるすべての音を決定しようとするなら、各オクターブに全部で72音の音程が必要となる。このような驚異的な複雑さを避けるために、平均率音程が考案された。これは当初J.S.バッハによって使用されたが、おそらく彼より以前の音楽家によっても使用されたと思われる。平均率は、・・・(中略)。
 この決め方の”奴隷”となった楽器の中にピアノがある。そして、とりわけギターは可能な限り抵抗したが、おそらく18世紀の終わりまでには金属製の固定フレットの導入によって、多くの自由が許されなくなった。固定フレットとなる前は、フレットとして単に弦が使用され、通常はガットの3弦をネックに巻き付け、すべてのフレットを構成していた。このやり方はヴィエラ、リュートと同様にギターにも用いられ、弾かれる曲の正しい音程を実現するために、しばしばフレットは斜めにずらして使用された。
-----引用終わり-----------

〔M〕:なるほど、「可能な限り抵抗した」けれども、18世紀(つまり1700年代)の終わりまでには金属製の固定フレットが導入されて「多くの自由が許されなくなった」という記述に、平均率(律)化の雰囲気を感じ取った訳ですね?
【koten】:そうです。

【イッテツ】:それに対して、初期のギター(ガットフレットの時代)ではヴィエラやリュートと全く同じように音程を作ってたってことかぁ・・「斜めフレット」とは恐れ入ったね
【koten】:そう、斜めフレットらしき記述もありますよね、これにもビックリしました。あと、それに続く記載もなかなかインパクトありましたね。
〔M〕:そう言われると凄く気になるんですけど(笑)

【koten】:また引用しますか
-----再び引用モード-----------
・・・正しい音程を実現するために、しばしばフレットは斜めにずらして使用された。異なる調性の、異なる種類の音楽を演奏するリサイタルを考えると恐ろしくなる。そこではすべてがひとつの調から別の調へと変更されなければならず、聴衆は長い時間待たされなくてはならないため、退屈で閉口してしまう。そこで、あくびをしている聴衆を減らすために、演奏会には異なる調のフレットをもつ3台か4台の楽器を用意するのが普通だった。
-----引用終わり-----------
【イッテツ】:なんと!! 1回の演奏会に「3、4台の異なる調のフレットをもつ楽器」を使い分けるのが「普通」だったのか!(驚き)

【koten】:ショパンが「1回の演奏会で異なる調律のピアノを複数(4or5)台用意して、曲によって弾き分けた」のは有名な話しですが、ギターではこんなの当たり前だったらしいですね、ラミレスによれば。
【イッテツ】:うぅむ、こうして活字にされると、改めて考えさせられるものがあるのぅ・・
【koten】:・・・・・(←ゴルゴ13風に(笑))

〔M〕:そういえば平均「率」音程って書いてますけど、平均「律」が正しい用語ですよね・・。
【koten】:平均「率」って書く人が凄く多いですよね、このラミレス本(←というか訳者)も全て「率」で統一してますね。
【イッテツ】:誤字と気付かない人が多いみたいだな。要するに、それだけ今の世では「音律」が軽視されているって訳だ。

【koten】:お、もうこんな時間だ。久しぶりに書いたらあっという間に2時間くらい経っちゃいましたね(汗)。

【一同】:というわけで・・・それではまた!

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某大学ギタークラブの発表会を一OBとして聴きに行く [クラシックギター]


---導入(別名:前奏曲)----------

【koten】:えっ? 今日は私一人でやるんですか? 昨日休んだ罰ですって? いや、私だって休みたくて休んだわけでは、、、だってしょうがないじゃないですか、アンナマグダレー・・じゃないや、あんな濃い内容の本をまとめて精読したら、そりゃオカシクなるってもんでしょう? 「クラシック」って言葉は、本来(「古い」という意味なのではなく)「最高のもの」って意味でしょ? クラシック曲って最高水準のものだからこそ、現在までこうして脈々と弾き継がれて生き残っているんじゃないですか。本来ポピュラー曲にだって負けるはずがないんですよ! それがどうですか、この体たらく(怒)! 私としては、この(特に若者の)クラシック曲離れの原因は、もう「音律」の問題としか考えられないんですよ!! この問題さえ解決すればですね・・・えっ? つべこべ言わずにさっさと本論に入れ? はいはい、わかりました・よ~だ(あっかんべー!)


----本論(別名:無伴奏kotenのためのソナタ?)-------

【koten】:えぇ皆さま、昨日は体調不良(?)で休んでしまい申し訳ありませんでした。m(_ _)m
 私、本日、所属していた某大学のギター部の部内発表会を聴いてきて、色々思うところがありましたので、それを記事にしたいと思います。
 では、さっそく曲目紹介!
----------------------
【○○大学古典ギタークラブ公開部内発表会】
日時:2010年7月3日(土)
会場:○○大学○スクエア○階○ホール
時間:午後3時~5時半くらい

『曲目全リスト』(※「*Fcapo」は、*フレットにカポタストを付けた演奏)
~第一部~(おそらく「新入部員の部」、全てギター独奏)
1.A列車で行こう(B.ストレイホーン)「3Fcapo」
2.やさしさに包まれたなら(荒井由実/江部賢一編)
3.サトウキビ畑(寺島尚彦/小胎剛編)
4.ヘイ・ジュード(レノン&マッカートニー)
5.いつも何度でも(木村弓)「5Fcapo」
6.カントリーロード(ジョン デンバー)
7.Ka-re-n(佐藤弘和)
8.My heart will go on(James Horner)「4Fcapo」
9.シンドラーのリストのテーマ(ジョン ウィリアムズ/竹内永和編)
10.風になる(つじあやの)「5Fcapo」
11.人生のメリーゴーランド(久石 譲)「3Fcapo」

~第二部~(2年生のみ)
1.ラ・クカラチャ(メキシコ民謡/平野いさむ)<G3重奏>
2.Summer(久石 譲)「2Fcapo」
3.Reflections(A.ヨーク)
4.Magic Castle(キム・グアンジン)<G3重奏>
5.you(DAI) 「1Fcapo」
6.愛のロマンス(禁じられた遊び、スペイン民謡)
7.澄み切った空(Q.Sinesi/V.Villadangons)
8.Sunburst(A.ヨーク)

~第三部~(3年生のみ)
1.第三の男(アントン カラス)
2.桜・咲くころ(押尾コータロー)
3.コラール前奏曲BWV147「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ/D.ラッセル編)
4.木綿のハンカチーフ(筒美京平)「2Fcapo」
5.アストゥーリアス(I.アルベニス)
6.Garden steps(A.ヨーク)
7.フリア フロリダ(A.バリオス マンゴレ)
8.エンターティナー(スコット ジョプリン)
9.ベネズエラワルツ(作曲者不明/平倉信行編)
10.大聖堂(A.バリオス マンゴレ)
11.Letting go(A.ヨーク)

     以上30曲です。
---以下、分析等-------------------
 これを分析しますと、
 ①ポピュラー曲:クラシック曲(含む現代の芸術系曲)の比率は、
 第1部は9:2(佐藤氏の曲とシンドラー~を後者に入れました)
 第2部は3:5(ヨークも一応(?)後者に入れておきました)
 第3部は4:7となり、
総合では16:14でポピュラー曲の方が多いという結果になりました。
 ②また、カポタスト使用者は8名で、全体の約1/4がカポ使用ということになります。
 うーん、この傾向はいかんともしがたいですね(泣)。私はOBということもあり、アンケート用紙には曲の選択について厳しい小言(例:これでは「古典」ギターの看板に偽りがあるのでは?(ジャロ)、3年にもなって未だにポピュラー曲を弾いているとは何事?等々)を沢山書いてきましたが(汗)、正直、これを幾ら書いたところで改善効果は期待できないかな、とも感じてます。
 そもそも、小生は平均律フレットギターを「ドロップアウト」した身(汗)ですので、(現代の平均律フレットギターで)「ソルなどの古典ももっと弾け!」と強くは言えないんですよね(悩)。現代の平均律フレットギターで弾くソルや他の多くのクラシック曲が「如何に味気ないものとなるか?」を身をもって知ってしまっている者としては。
 結局のところ、やはり現代の平均律フレットは(こういう面でも)重大な問題を抱えている、と言わざるを得ないのです、私としては。(そして、多くの若者が「社会人になるとクラシックギターを続けられなくなってしまう」ということは、前に書いた通りです。)

 ま、何か色々と暗い話題になってしまいましたが、発表会後の飲み会は面白かったですね。女性部員が沢山いて華やかでしたし(←これ、私が現役生だったころにはおよそ考えられない光景でしたね(汗))、何より若い人から色々とエネルギーを頂きました。
 という訳で、現役生の方、今日は色々とお世話になりました。定期演奏会(12月3日(金))も聴きに行きますので頑張ってください!
以上、kotenのレポでした m(_ _)m
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ソルの3フレットまであれば可の曲(中間発表) [クラシックギター]

 以前に、フェルナンド・ソルの曲で「3フレットまであれば弾ける」曲について募ったのですが、予想通り誰からも来ませんね。

 というわけで、少しだけヒント等を・・。
 というか、mixiの日記でマイミクのち○○さんが書いてくれたコメントに対する私のレスを、そのまま「コピペ」するだけなんですけどね(爆)

---コピペモード!-----------------------

>確かに、op.60は、運動量低いですね。この25曲の内、「第3フレットまであれば足りる(第4フレットより上は使わない)」曲が、何と8曲もあります(驚)。 ちなみに同様の曲は、op.31では24曲中2曲、op.35では24曲中1曲しかありません。 (他の作品についてはまだ調べてないので、分かり次第ブログで発表したいと思います。)

 ただ、op.60の最後のハーモニクス曲は滅茶苦茶難しいですよね(汗)。この曲が第「25」番になっていることから、元々24曲しかなかったが、「最後にこの曲だけ付け足した」ってことも考えられますよね。ソルは「3フレット」ハーモニクスまで要求しているので、それこそ「弦の分割」の理論が分かってないと弾けませんよね。

 音程より音色を聴いている。同感ですね。私も平均律ギター時代には、音色の追究が課題であり、「まずは爪を如何に磨くか?」「爪を磨かずに汚い音で平気で弾いている後輩を如何に改心(笑)させるか」に手間を費やしてました。

 ロドリーゴの曲など、現代の平均律を「完全肯定」して、「この音律を活かす」ように書かれた曲については、むしろ平均律で弾いた方が効果があるんだろうな、とは思いますね。
 例えばブリテンの「ノクターナル」なんてその典型じゃないですか・・・最初にうーーーんと汚い和音を「もう嫌!(泣)」というほど聴かせておいて、最後にダウランドのあの美しい旋律を演ずるわけですよ、超反則技(笑)、ムチとアメ(爆)、「こいつめこいつめこいつめ!!!」って散々いじめておいて、最後に「よしよし、君は良い子だね」って優しくほめるんです。純正から可成りずれた長3度で。あれなら平均律の和音でも、もの凄く綺麗な和音に聴こえるって仕掛けでしょ、あの曲は。武満さんにも同じような設計(構想)で作られたギター曲ありますよね(最後にバッハのコラールが演奏されるやつ)。

 フレット楽器は確かに「歴史上最も最初に平均律化が達成された楽器」かもしれないですね、それは私も同感です。ただ、同時に、フレット楽器は「歴史上最も最初にミーントーンが達成された楽器」でもあるんじゃないかな、というのが私の持論です。それはブログに書いた通り、ハーモニクスが鳴る分割点に素直にフレットを置いていけば、ミーントーンに非常に近い音律になるからです。 こっちの理屈の方がより「自然」だと思いませんか? (笑)

               (c)すぎなみまん(※←6/29追記)
---------------------

 以上、コピペ終了です。いやぁ今日は楽だった(笑)。
 コピペしていて思ったのですが、ブリテンの「ノクターナル」をミーントーンギターで弾いたら、あるいは、最後のダウランドの曲の部分だけミーントーンギターで弾いたらどうなるんだろう? ってふと思いましたね。 それこそ幽体離脱可能だったりして(爆)。

6月29日追記分:
(※「すぎなみまん」はkoten君のmixiでのハンドル名(ミクシーネーム)です)
 
 ブリテンのノクターナル、今youtubeでブリーム演奏を聴いているのですが、結構長いですねこれ(汗)。この曲って、最初の方(始まって50秒ちょっとのところ、1分半のところ)に、ダウランドの曲の「リズム」だけ(予め予告するように)埋め込んでいる「仕掛け」があるんですね。これは新たな発見でした。

http://www.youtube.com/watch?v=ODIv1COOiJo&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=Dw6BMGHP0hM&feature=related
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鍵盤楽器界の「常識」がクラシックギター界にも通用するか問うてみる(フリートーク形式) [クラシックギター]

登場人物:
koten(拙者)
イッテツ(本名(?)は「純正 一徹」、kotenの先輩でピタゴラス主義者)

---------------
【koten】:さ~て、来週のサザ○さんは、、・・じゃないよ(汗)、今日もやって来ました「ミーントーン大好き!」のコーナー!!
 ええと、美人のMさんから伝言です、、「昨日の仕事で喉が枯れてしまったので、申し訳ありませんが今日は休ませてください(ひそひそ・・・本当は喉は大丈夫なんです。もうあんな重い話は懲り懲りですので、しばらく休ませてください~)」
・・とのことです。
 え? 漏れてる? 裏事情バレバレ?

--ここで、番組の途中ですが、データベース不良のため少々お待ちください----

【koten】:ええ失礼しました。m(_ _)m データベースが整備されましたので再開します。
 ええと、今日のお題は何でしたっけ?
【イッテツ】:お前、昨晩、酔った勢いでキーワードだけ羅列してただろうに(汗)

【koten】:あ、そういえばそうでしたね。あはは、あれでMさん分かっちゃったのかな? 我々が何言おうとしてるのかを。
【イッテツ】:通常の感覚の人だったら分かるだろうな(汗)。これから先は美人女性には辛いわな・・。

【koten】:イッテツさん美人に弱いから・・ま、いいです。始めましょ。イッテツさん、いつものように威張ってくださいよ(笑)
【イッテツ】:そ、そうか、・・・ええおほん、今夜もやるぞ、「イッテツさんの純正一直線・・・」

【koten】:・・・・・やっぱMさんがいないとテンション上がらないですかね?(汗)
【イッテツ】:・・ううぅ、寂しい(悲)。

【koten】:ええと、前回の要点は、要するに、
 「西洋音楽では、3度の純正が重んじられてきた」
 「鍵盤楽器の世界では、「純正」とは即ち「長3度」の純正を意味する」
 「長3度がどれだけ純正に近いか否かが最も重要なポイントである」
 「鍵盤楽器の世界では、最も純正な音律はミーントーン(中全音律)である」
 ってことですよね。
 今回はこの価値観(いわば鍵盤楽器界の「常識」)が「クラシックギター界にも通用するのか?」を読者の皆さんに問うてみる、ってことですよね?
【イッテツ】:・・・うう、そうだな(しくしく)

【koten】:(・・駄目だこの人、使えないや(汗))。
 じゃ、一つ一つ検討してみますか。最初に、
 「西洋音楽では、3度の純正が重んじられてきた」ってのはどうですかね?
 「クラシックギター音楽では、3度の純正が重んじられてきた」って言えますかね?
 何か、初っぱなから「?」(←ハテナマーク)が付きそうな気がしますね(汗)

 次! 「クラシックギターの世界では、「純正」とは即ち「長3度」の純正を意味する」って言えますかね? 
 「長3度がどれだけ純正に近いか否かが最も重要なポイントである」、「クラシックギターの世界では、最も純正な音律はミーントーン(中全音律)である」・・・・ううん、どれも何か違和感ありますね。

【イッテツ】:ギターが「オーケストラ楽器」になれなかったのは、こういう点からも西洋音楽の「王道」から外れている(いわば支流を歩んでいた)からかも知れないのう・・。
【koten】:(イッテツさん、復活したのね(汗)) ちなみに、ギターの前の撥弦楽器である「リュート」は、通奏低音楽器として合奏に加わって大活躍してましたよね・・・いわば「オーケストラ楽器」だったわけですよ。
【イッテツ】:リュートはガットフレットで、比較的自由に音律を変えることができるんだよな、確か。

【koten】:やはり音律のせいですかね・・。でも、19世紀ギターだって、初期の頃はガットフレットで、比較的自由に音律を変えられたはずですよね。「ミーントーンフレット」を作ることが容易であることはもう説明したし。(19世紀)ギターとピアノの為の2重奏曲って結構あるし。ピアノはこの頃は「非」平均律だったんでしょ、確か。そして、最高に純度が高い音律がミーントーンだってことは前回説明したし。

【イッテツ】:そういえば、お前さんが投稿upしたミーントーンフレットギターによるソルの演奏、大して上手くもないのに(笑)、何故かお前さんの演奏up曲中では1番のアクセス数になっているな?
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2539

【koten】:そうなんですよね、もっとマシな演奏が沢山あるのに(笑)
 説明文中に書いた「古典派を代表するフェルナンド・ソルのギター曲は、このように3度や6度の美しさを強調するような曲が多いです。小生、12平均律のギターでこのような曲を弾くのに耐えられなくなり、・・・」という泣き言が、意外にも世間の共感を呼んでいるのではないかと勝手に想像(妄想?)している今日この頃です。ちなみに先ほど、以前に紹介した世界の「非」平均律フレットギターのサイトも、説明文中の最後に加えておきました。これです。
http://www.h-pi.com/eop-guitars.html

【イッテツ】:お前も悪よのぅ~(笑)
【koten】: 悪よのぅ~(笑) そうそう、そういえば、ギター音楽って、時代とともに「ハイポジションの多用化」が進むじゃないですか。それっておそらくフレットの平均律化とも関係あるんじゃないかと思うんですよね。

【イッテツ】:初期の頃はそうじゃなかったのか?
【koten】: ソルなんて、ローポジションだけで弾ける曲が凄く多いじゃないですか・・・セゴビアが運指変えてハイポジション化させた面が多々ありますよね。(註:ただ、セルシェルが言うには、セゴビアのギターのフレッティングは可成り変だったらしいですよね。変なフレッティングなんだけど、「自分は左指の押さえで音程補正するから良いんだ」っていうようなことを述べたらしいですよ、セゴビアは。)

【イッテツ】:ハイポジション化させるとどうなるのじゃ?
【koten】:ハイポジションの方が、音程変えるの楽なんですよ。ローポジションでは音程変えるの結構大変なんです(というか、よほど張りの緩い弦でも使わない限り、ほぼ不可能でしょう)。

【イッテツ】:ハイポジションは「ビブラート」のために使うんじゃないのか?
【koten】:それもあるでしょうけど音程もあるでしょ・・逆に言うと、ソルの時代にはそんなにビブラート掛けなかったってことになるんですかね(?)。

【イッテツ】:音程変化もビブラートも掛けることなく音楽的に満足できたローポジションのフレッティングってどんなだったんだろうな?
【koten】:私は少なくとも「平均律フレット」だけはあり得ないと思っているんですけどね。 さてここで、クラシックギターを弾く読者の皆さんに質問です。ソルのギター曲で、「3フレットまであれば弾ける(4フレットより上は不要!)」という曲を全て挙げてください。出来た人はコメント欄に回答して下さい。正解者はここで表彰させていただきます。ということでいかがでしょうか?

【イッテツ】:お前さん、答え知ってるんかいな?
【koten】:いや、知らないです。一度調べてみたかったんですけど時間ないから、誰か余裕のある人やってくれないかぁ~ と思って(汗)

イッテツ】:お前も悪よのぅ~(汗)
【koten】: 悪よのぅ~(笑)
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