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私の主張(12平均律が蔓延している原因を究明する) [12平均律について]

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 今日は真面目な話なので、茶化さないで書きますね。

 2日前のブログで、私は、以下のようなキーワードを最後に書き綴りました。
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 ※平均律を「標準音律」として統一させた国際会議(1939年ロンドン国際会議でしたっけ?)以降に一体何が行われたのか? あなたが為政者なら何をするか?(キーワード:「理科年表」の音律のページ参照、社会主義(共産主義)の台頭と12音技法との類似性、日本人の平和ぼけ、人間の「綺麗な一面」しか見ない音楽業界の人、「白人」の気質→原爆投下(1945年)、G.レオンハルトは何故に「音律は、楽譜から解読するしかない」と言い切ったのか?、社会主義(共産主義)は崩壊したのに何故12平均律だけは生き残っているのか?)
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 順を追って説明したいのですが、はしょる可能性大です(といいますか、やはり出来るだけ醜い部分には触れないようにします)。御了承ください。

 まず、「理科年表」ですが、自宅にあった古い理科年表がどこかにいってしまったようで見つからなかったので、昨日、平成22年度の理科年表を購入しました。平均律の説明について、いつの間にか凄く「軟弱な文体」に変質していました。 昔の理科年表では、「・・は、この平均律音律を厳格に守らなければならない」的な、厳しく強い文体で書いてあったはずなのに。これじゃあ、分かるものも分からなくなるな、と強く思いました(補足:※その一方で、これは「脱」平均律化を図る上では非常に大きなチャンスではないか、とも感じました)。

 さて、大切なのは「想像力」を働かせることです。妄想的にではなく「合理的」に。

 1939年ロンドン国際会議で会議したメンバーは誰だったのでしょうか? 換言すると、平均律を「標準音律」として統一させた意思決定者は誰だったのでしょうか?

・・・っと思ったら、理科年表の変質及びロンドン国際会議のことをブログで記事にしている人がいました! なんて素晴らしい世の中!(驚愕)
http://common.dendrocacalia.org/blog/archives/407

 話を戻します(すみません、地が出てしまいました)。

 そもそも1939年頃はどういう時代だったのでしょうか? 1939年は第二次世界大戦の勃発年ですよね。こんな頃に果たして「言論の自由」があったのでしょうか?
 情報統制などが当たり前のように行われていたのではないでしょうか。

 そして、ロンドン国際会議で「イ(1点) = a1 とする十二平均律を規定し、独唱、合唱、管弦楽などすべての音楽演奏でこの値を厳守すべきことが定められた。」後に、各国(の音楽界)では何が行われたのでしょうか?
 
 行動パターン1:政府関係者(ないし良識のない人)⇒平均律以外の資料・現物等を、可能な限り、焚書、破壊、廃棄する。フレット楽器は平均律の位置にフレットを打ち直す。オルガンは平均律に調整しなおす・・などなど。

 行動パターン2:一部の音楽関係者(良識のある人)⇒平均律以外の資料・現物等を、可能な限り、隠す(どこかに保管しておく)

 概ねこの2つのパターンが考えられます。私としては、行動パターン2に基づく資料・現物が出来るだけ沢山残っていることを心から願います。そうであれば、何かの拍子に、平均律以外の資料や現物(楽器等)がどんどん出てくる可能性があります。
 但し、古楽の大家であるG.レオンハルトは、あるインタビューで、「その曲が実際にどのような音律で演奏されたかについて、我々は、もはや楽譜から解読するしか方法が残されていない」旨を言い切っています。このため、私は、行動パターン2に基づく資料・現物は、今後も期待できないのではないか、と推測しています(出来ればこの推測が間違いであって欲しいです)。

 さて、殆どのクラシックギター製作家はこう言うでしょう。
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 ギター製作家:私が平均律でフレッティングするのは、古典調律フレッティングのギターについて「設計図が無いから」、「そのような現物が無いから」、「資料がないから」、「平均律(あるいはそれに近い音律)の現物や設計図しか出てこないから」です。仮にあったとしても、平均律でフレッティングされたギターや資料の方が『圧倒的に数が多い』からです。
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 これで本当にいいのでしょうか?
 多くのクラシックギターの演奏者は苦しんでいるのです。「この曲を理解できないのは、自分の才能、技量、経験がないからだ」と自分を責めている人が沢山いるのです。学生で一生懸命クラシックギターをやった人でも、社会人になると殆どの人が続けられなくなってしまうのです。フェルナンド・ソルのことを「ギターのベートーベンである」と堂々と胸を張って言えるクラシックギター奏者がどれだけいるのでしょうか? 無理でしょ平均律ギターじゃ? あのジョンですら「魔笛」以外ソルの曲を殆ど全く弾いてないじゃないですか。


ミーントーン(中全音律)のCDについて、2年前にOKwaveで質問してみました。
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa4246269.html

>「古楽演奏家の都合」でなかなかない。
だそうです。
 では「古楽演奏家の都合」って?
 「こんな美しい和音、勿体なくてお前ら下民に聴かせてやれるか!」
ということなのでしょうか?(泣)。そう誤解されてしまいますよ、今のままだと。YouTubeでミーントーン演奏upする人どんどん増えていますし。

 もう辞めましょうよ、裏表が多すぎるこんな変な社会を続けるのは。
 クラシック音楽業界、もっと良くしましょうよ。みんながハッピーになれる方法やシステムがきっとあるはずですよ。みんなで模索しましょうよ。
(※補足: 私としては、理科年表の文体も柔らかくなったことだし、単に「12平均律の(標準音律としての)使用を辞めれば良い」だけの話だと思うのです。そうすれば、社会の全てが変わって行くはずです。)

 私の主張、何か間違ってますか?
タグ:祈り
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Enrique

理科年表の記述(ロンドン国際会議)はそれまでバラバラだった標準ピッチの決定であって,平均律使用の決定ではないようです。12平均律はかなり古くからあって,多くの音律の一つだったものが,19世紀後半くらいから多く使われて来たようです。
私はkotenさんほど古典音律支持者ではないですが,純正5度の調弦が当たり前のヴァイオリンの調弦を(わずかの違いといえ)平気で平均律音程で書く専門家がいるのは驚くべきことです。
http://classical-guitar.blog.so-net.ne.jp/2009-09-20
こういう実例を見ると,kotenさんの主張も極端ではないのかなと思います。しかし,心ある演奏家は,当然自然にハモる音律で弾いているはずです。問題はやはり鍵盤とフレット楽器でしょう。少なくとも営業的問題が絡んでいるのは間違いなさそうですね。
by Enrique (2010-06-24 22:25) 

koten

Enrique さん、コメント&niceありがとうございます。

 仰る通り、12平均律の普及は、一般には、ピアノの大量生産が開始される19世紀後半くらいからですよね、おそらく。
 ただ、上記引用サイトで報告されているように、1939年ロンドン国際会議が、「ナチス時代のドイツ宣伝相ゲッベルス(Joseph Goebbels) によって実質的にオーガナイズされた」こと、「反対意見をもつフランスの作曲家は招待されなかった」こと、など何か胡散臭いものを感じますね(汗)。

 そして、もしも、長らく理科年表に記載されて来た「イ(1点) = a1 とする十二平均律を規定し、独唱、合唱、管弦楽などすべての音楽演奏でこの値を厳守すべきことが定められた。」の『厳守』の文言に音楽業界ないし社会全体が長年縛られてきたのであれば、これは愚かなことではありますよね。 実際、歴史的にはまず先に基準ピッチ(Aの値)が守られなくなりますが、「平均律」だけは守られ続けたことになりますし。

 平均律を擁護するある調律師のサイトでは、こんな趣旨のことが述べられていましたね; 「仕方ないじゃないか、平均律は国際標準音律として決定されてしまったんだから。守るしかないじゃないか」と。
 まぁ、音楽業界の人は生真面目な輩が多いですからね(私を含めて(自爆))
 
 でもやっぱり、世に出回っている古典音律関係の資料や現物(楽器等)が滅茶苦茶少ないこと(さらには「音楽の本質」である「音律」について記載された書籍が少ないこと)は、私的には凄く違和感がありますね。

 なのでブログ作って自由に語ることにしました。
by koten (2010-06-25 05:53) 

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