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KBⅡピアノを沖縄民謡(琉球音階)モードにして弾いてみる [純正律(Just Intonation)]

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 純正律論復活モードにつき、まずは手始めにこれから。

 純正律の7音(ドレミファソラシ)の配置(比率)について、
いわゆるギリシャ音階では、その周波数比率が
①ド(1)
②レ(9/8)
③ミ(5/4)
④ファ(4/3)
⑤ソ(3/2)
⑥ラ(5/3)
⑦シ(15/8)
 となるわけです。

 で、和声的にはⅡの五度すなわちレ-ラが純正にならず約22セント(1シントニックコンマ)分「狭く」なって不快になること、旋律的には「ラ」の音が相対的に「低く」感じられてしまう問題があることは、これまでに勉強して来た通りです。

 そして、この2つの問題を一度に解決するための一策として、ラを約22セント高くして(27/16にして)しまう「ヨーロッパ音階」というものがあることも前に述べた通りです。但し、ヨーロッパ音階では、今度は「ラミ」の五度が純正にならないこと、そもそも「ラ」はⅣ(下属和音)の構成音なので、いわゆる完全純正和音ではなくなってしまい、下属和音の三度が(あろうことかw)「ピタゴラス長三度」になってしまうこと、などの新たな問題が生じてしまう訳です。さらには、ヨーロッパ音階の「ラ」の比率は「27/16」なので、ギリシャ音階の「5/3」より複雑であり、主音との緊密さが弱くなってしまうわけです、、、ううむ、「あちらを立てればこちらが立たず」、正に人生は痛し痒し(?)という訳です。

 さらに、キルンベルガー先生(純正作曲の技法)によれば、ドとレの「9/8」という比率は「調和ないしは協和はない」、「きまって不協和とみなされる」、「確実に不協和」とクドイほど繰り返し主張されている訳です。

 では、どうすればハッピーになれるのかいなぁ? と悩んだ挙げ句、「ええい面倒くさい! ラとレの両方を除去してしまえ!」と考えた人が、もしかしたらいたのかも知れないですね、、、小生、その頃生きていた訳では無いので良く分かりませんが(笑)。

 前置きはこのくらいにして、ギリシャ音階あるいはヨーロッパ音階からラとレの両方を取り除いてしまう実験を今回行ってみました。

 これです(笑)
01KBⅡピアノを26抜きモードにする.jpg

 まぁ要するに、アップライトピアノのレとラの鍵盤を押したままセロテープで留めてしまっただけの話ですね。
02セロテープでレとラを押圧固定.jpg


こうすればレとラを「弾こうにも弾けない」状態になりますので、(間違えたくても)間違えようがないというわけです。
では即興音源どうぞ!

このピアノはキルンベルガーⅡの調律ですので、(もう大分ずれて来ましたが、)このようにドローン音付きで弾くと「純正律+沖縄音階」の良さが出て来るのではないかと感じた次第です。

 沖縄(琉球)音階について、「26」の音が抜かれていることは、今や沢山のサイトで指摘されており、さらには「純正律との因果関係があるのではないか」との疑問を呈しているサイトも見かけたのですが、実際に純正律の音源で実験しているサイトを見かけなかったので、今回実験してみました。6と2の音を抜いてしまったこの音律は、純正律との相性が抜群に良いと感じる私なのでありました。



 余談:お、凄い。一票の格差をめぐる選挙の裁判で、違憲のみならず「無効」を下す判決が遂に出ましたか・・・。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/shugiin_hiroshima/?1364221916


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