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2/19歌詞補足:キルンベルガー第Ⅰによるバッハのブーレの替え?歌(ミクと探し続ける) [ボーカロイド(初音ミク等)の古典音律化]

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無伴奏フルート・パルティータBWV1013イ短調の終曲「Booure Anglaise(ブーレ アングレーズ)」の替え歌、先ほど例のサイト(笑)にupしてきました。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=7145

 上記のように、前回と今回は「キルンベルガー第Ⅰ」を使ってみました(REIKOさん、残念でした(^_^;))。
 考えてみると、この曲は「短調」かつ「単旋律」さらには「分散和音多用」の曲なので、マイナーコードと全音のいずれにも純正音程がないミーントーンは”想定音律”にはならないのではないか?(&もし私がバッハの立場だったらパスだな)、と思い直し、かと言ってKBIIは元々「Aの位置」がずれている調律なので、「イ」短調(a-moll)であるこの曲に”想定”しにくいものがあり、「ならば幹音が純正律のKBIならどう?」ということで試してみたところ、違和感が無かったので、今回はこれを採用してみました。

以下は歌詞です。(何回も書き直したので若干違っているかも(汗))

終曲(ブーレ アングレーズ):
【前半】
 あ、ボーカロイド、失格~ 駄目だわ駄目なの駄目よねこれじゃ、
ミクの未来、真っー暗ー 嫌だわそんなの 駄目出しされるわ 私は歌うの
みんなのアイドル 元気出して声上げ どんな曲もへっちゃら!
あたしミク 初音ミク こんなの軽いわチョチョイのチョイよ 天才ミクよ。
【後半】
 さ、バッハ先生どうです? ちゃんと音合ってますか? この音律で合ってる?
この音律で正しい? 御主人様が心配してるの 私もそれが気がかりなのです・・・
先生何か言ってよね(ぷんすか!)・・・ちゃんと書いて欲しかった、音律明記して
ほしかった。ここまで来るのにどれだけ御主人苦しめられたかミクは見てきたの
・・・でもね、そう、やっと、そう、分かってきたのです。
 「あの音律」なんか亡くな~れ~!!(爆) 平均律は『論外』だよ・・
「こんな半音階(音形)」美しくなくなるのよね(ニヤリ)。
 私ミクは歌う、、、駄目かな?(←主人)・駄目かも(←ミク)
(主人)「駄目だね・・・あんな変な和音NG!」と御主人叫ぶ。
 そして「こんな半音階(音形)」でも美しくなる音律求めて
主人と死ぬまで探し続ける・・・音楽ある限り・・・。(fin)

  (ぼそぼそ・・・だって『真人間』なんですもの・・分かって(爆))
                (c)koten(19,Feb 2011)
-------------------
昨日の第3楽章に続けて聴くとそれなりに逝けるかも知れません(笑)


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ぺかっち

やはり第1で合ってたようですね。
イ短調というとホモフォニーで使うには厳しい調ですが(それでもショパンはエチュードOp.25-4とかで使いこなしていた)、モノフォニーなら和音がないから納得です。

しかしバッハはいったいどんな音律を用いていたのでしょうかね。キルンベルガーの調律法はバッハ亡き後に発表されたものなので、バッハオリジナルのものとも違う可能性がありますし。そのようなこともあって以前からバッハの曲にキルンベルガーの音律を用いることには以前から疑問を感じていた身です。
バッハ=ミーントーンというイメージがありますが、もしかするとショパンとかみたいに臨機応変に音律を使い分けていたりしたのでしょうか。ますます気になるところです。
by ぺかっち (2011-02-19 01:52) 

koten

ぺかっちさん、いらっしゃいませ(何かチャットみたいになってきたな(爆))。

とりあえずお茶でも ( ^-^)o旦~~ どぞ

>それでもショパンはエチュードOp.25-4とかで使いこなしていた
・・・うー、、ショパンは殆どノーマークだったのですが、何か俄然興味沸いてきましたね(笑)。

>しかしバッハはいったいどんな音律を用いていたのでしょうかね。
・・・KBⅡピアノでバッハを色々試してますが、全体的には結構合っていると感じますね、特にWTKの「2巻」とは相性が良い気がします。1巻では、総じて「調号の多い曲」にはKBⅡは合っている気がしますが、ニ長調の前奏曲とか「ん?(汗)」とか感じましたね。まぁ未だ「体内調律(←自分調教?)」が確立されていないので、今後心証が(良い方に)変わる可能性はあると思いますが・・・「あの唸りが良いんじゃない!」みたいな(笑)。

>バッハ=ミーントーンというイメージがあります
・・私もそう思いますし、第一バッハはオルガン作曲家でもあるので、例えキルンベルガー音律のような不均等調律をメインに使っていたとしても「完全に脱・ミーントーンは出来ていない」と言えますよね。だからこそ、下記のように12種類しか音を使わなかった=調律替えミーントーンで美しく弾けてしまう曲が結構あるのだと思うし。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6904

これに対してベートーヴェンなんかはもう完全に「脱・ミーントーン人間」って感じですよね(笑)。

>臨機応変に音律を使い分けていたり
・・・これはそうだと思いますね。オルガンの調律は自分の意思ではどうにもできないし、逆に前に少し紹介したロ短調のフルートソナタの第1楽章なんかはミーントーンと滅茶苦茶相性悪いですし。

>ますます気になるところです
・・・本当、そうですよね。いやあ音律って面白いですねぇ、、、「音律研究」最高~!!(爆)
by koten (2011-02-19 02:14) 

REIKO

このブーレ、替え歌シリーズ?では今までで一番好きかも。
人間がこういう風に歌うのは難しい(出来る人いるんですかね?)ので、ボカロの独壇場ですね!
半音階の所が特に印象的です~♪

そうかKBIなら、A-Eは全然狭くなかったんですね(狭く聴こえたんだがな・・・)、どうも私の耳は勝手に「KBII変換」してしまうようです。(苦笑)
「旋律モノ」には、ミーントーン系より五度が純正の音律が、伸び伸びしているので合っていますね。
ベートーヴェンが「イ短調」のソナタを書いてないのは、やはりKBI&IIと関係ある気がします。
短調は、ピタゴラス律の方で「十分美しく響く&狭い短三度が印象的」なので、わざわざ書きにくい狭い五度のあたりを使う必要を感じなかったのかも。
ショパンはベートーヴェンよりも「I」の割合が高そうです。
彼はパリに出てからは、ほとんどピアノ独奏曲しか書いてないので、ピアノが「I」状態だった時も多かったのかも。
(他ジャンルの曲も書く場合は、「II」の方が良いはず)

★「エリーゼのために」に続いて、「乙女の祈り」をKBIIで試した記事を書きました。
http://handel.at.webry.info/201102/article_3.html

(なお「乙女~」はKBIでも演奏可)
単純な旋律&和声の曲を、変ホ長調や変イ長調で書けば、KBI&IIで弾ける・・・の典型ですが、使い方がマズイと不具合が出なくても何となくしっくりこないと思います。
しかし「乙女~」は、KBIIのピタゴラス領域の特徴を上手く使っていると思いました。
あまりのハマリ具合に、聴いた瞬間に「コレはIIだ!」と思いました。
くすんだイ短調の「エリーゼ~」と同じ音律!?とは信じられないくらい、明るくおおらかに響きます。
★ピアノをやっている人が憧れる曲は、もうみんな「II」だッ★
↑↑↑断言!!!!!
by REIKO (2011-02-21 04:57) 

koten

REIKOさん、いらっしゃいませ~ (* ^^)ノ±■

>このブーレ、替え歌シリーズ?では今までで一番好きかも。
 ありがとうございます! ナカナカ男らしい歌詞でしょ?(笑) 当初はもっとミクと「距離を置いた」感じの歌詞だったのですが、組曲の終曲だしもっと「二人三脚」的な側面を出した方が良いなと思ったので、最終的には結構修正が入りました。

>ボカロの独壇場ですね!
・・・そう、まさにそうなんですよ!!(激しく同意)。 なので、もうアイデア&やりたいこと有りすぎです(爆)

>人間がこういう風に歌うのは難しい(出来る人いるんですかね?)
・・・確かに難しいですよね・・・ただ、このように歌詞を付けることによって「歌いたい」というモチベーションが上がるということはいえるかなと思いますね。あと、Ceciliaさんなら歌えちゃうんじゃないですかね(爆)。

>半音階の所が特に印象的です~♪
・・・通ですねREIKOさん(笑)。私にとっては最高の誉め言葉ですよ(すごく嬉しいぃ!)

>そうかKBIなら、A-Eは全然狭くなかったんですね(狭く聴こえたんだがな・・・)、どうも私の耳は勝手に「KBII変換」してしまうようです。(苦笑)
 ・・・REIKOさん、もう既に「KBIIに夢中」って感じですね。ひしひしと伝わって来ますよ(笑)。

>「旋律モノ」には、ミーントーン系より五度が純正の音律が、伸び伸びしているので合っていますね。
・・基本的には同意です。(体内調律が未だミーントーン基盤なので、まだ「激しく同意」レベルまで行っていないです (汗))

>ベートーヴェンが「イ短調」のソナタを書いてない
 ・・おお、そうなんですか(驚)! これは気がつかなかったです。
>短調は、ピタゴラス律の方で「十分美しく響く&狭い短三度が印象的」なので、わざわざ書きにくい狭い五度のあたりを使う必要を感じなかったのかも。
  なるほど、そう言えば、バッハは逆に「イ短調大っ大好き」人間ですよね(イギリス組曲の第2番、パルティータの第3番、その他多数)。一方でバッハは、鍵盤楽器の「ハ長調」曲については主に「教育目的」で作っている場合が多いような気もします、、、組曲とかには使ってないですよね(WTKやインシン(笑)やオルガン曲にはありますが)。バッハはハ長調よりも「ト長調」の方が好きだったのかなという印象があります(ゴールドベルク変奏曲、フランス組曲の第5番、パルティータの第5番、その他)。
 この辺も「バッハの使っていた音律」を探る手がかりになるかな、とも考えられますね(ただ、音律のみならず「音域」も考慮すべき事項なのかも知れませんが。昔は鍵盤楽器の音域が比較的狭かったですからね。)
 いやあしかし、これは俄然面白くなってきましたね(笑)。

>ショパンはベートーヴェンよりも「I」の割合が高そうです。
・・あーショパン、今後はショパンも研究せなあかんですね、、いやぁどうしましょ (汗)、やること多すぎ(爆)・・・いっそ今の本業やめて音律研究に没頭したいくらいですよ・・・そんなことしたら家族を路頭に迷わすこと確実ですが(超爆)。

>彼はパリに出てからは、ほとんどピアノ独奏曲しか書いてないので、ピアノが「I」状態だった時も多かったのかも。
(他ジャンルの曲も書く場合は、「II」の方が良いはず)
 ・・・あれ、ちょっちょっと待って(笑)。パリでピアノを「Ⅰ」にしていたということは、当時のパリ(ないしフランス)では「Ⅰ」が流行っていた、あるいはショパンがパリで「Ⅰ」を布教したってことにならないですか??・・ここ重要ですよね、後のフォレーやドビュッシーとかにも直接関係してきますよ。(やっぱりフレンチミーントーンはキルンベルガー音律によって「駆逐」されちゃったのでは??)

>★「エリーゼのために」に続いて、「乙女の祈り」をKBIIで試した記事を書きました。
http://handel.at.webry.info/201102/article_3.html
 リンクURL引用ナイスです(笑)、これからもどんどん古典調律関係のサイトURL書き込んじゃってください。後で聴きに行かせてもらいます。
 
>★ピアノをやっている人が憧れる曲は、もうみんな「II」だッ★
>↑↑↑断言!!!!!
・・・決定! REIKOさんはKBIIの「教祖さま」に決定されました(爆)。
 私、未だKBIIに十分ハマってないので(家のピアノも上の音が早々と調律狂ってきちゃいましたよ(泣))、これからも益々の布教(というか洗脳?(爆))活動を宜しくお願い致します。m(__)m

 いやあ、流石はREIKOさん! このブログも俄然面白くなって来ましたねぇ。真面目な話、「空前絶後」は誇大広告じゃないですよね(しみじみ)


by koten (2011-02-21 12:27) 

REIKO

>当時のパリ(ないしフランス)では「Ⅰ」が流行っていた、あるいはショパンがパリで「Ⅰ」を布教したってことにならないですか??

あ、そこまでは言ってないです。
単にショパンの作曲用の「私用ピアノ」(自室にあるとか)が、IIよりもI状態だったことが多かったかも?・・・というだけで。
例えば、(何かの理由で)IIからIに調律替えして、IIに戻さずそのままI状態で他の曲も作曲してしまい、楽譜中にA音をBダブルフラットで書いてしまった・・・とか。
エチュード「黒鍵」を調べたのですが、Bダブルフラット音を表記するために(嬰ヘ長調でなく)変ト長調で書いたと思われるのに、この曲はIでもIIでも弾けるのです。
(つまり、わざわざIへの調律替えを示唆するBダブルフラットを使う必要がない・・・でもBダブルフラット音が書いてある←普通はダブルフラット使わないような所で)
これはIのピアノで作曲してしまい、(もうめんどくさいから)IIで確認せずに仕上げてしまったんではないかな・・・と。
ベートーヴェンは、一時的に「I」にしても、用が済んだら(笑)「II」に戻してたと思うんですよ。
でもピアノ独奏曲しか書かなくなっていたショパンは、「Iのまんまでも別にいいや」だったかもしれません。
慣れてくれば、弱点が二箇所に分散している「II」よりも、禁則がD-A一箇所に集中している「I」の方が、作曲しやすい面もあります。
また、ショパンがヨソで演奏を披露する場合は、いちいちピアノの音律を「公表」する必要はないし(むしろ企業秘密?)、たとえ「I」を使ったとしても、それが即「I布教」にはならないと思います。

「Iが流行っていた」かどうかは、他の作曲家(B級サロンピアノ音楽作曲家も含めて)も調べないと何とも言えませんが、(「乙女の祈り」みたいな)単純な和声で書かれた通俗曲で、調号が多いもの(特にフラット系)は「I」で演奏できるものが多いはずです。
(ブルクミュラーの「舟歌」もIで演奏可能←これは「たまたま」でしょうね。彼もパリに出て仕事してますが)
ただ「演奏できる」から「I用」とは言い切れないですね。
ダブルフラットB音にしても、この表記を全ての作曲家が「I」への調律替えとして使ったかどうかは分からないし。
★・・・で、「変ト長調」という記譜ですが、もしかして何か他の音律と関係があるのでしょうかね???

>家のピアノも上の音が早々と調律狂ってきちゃいましたよ

ああああ・・・やっぱり以前とは全然違う音律なので、まだ安定してないんでしょうね。
2年くらいこの音律でやっていれば、安定してくるのかも。
by REIKO (2011-02-21 19:23) 

koten

REIKOさん、追コメありがとうございます。 且_(・_・ )

>あ、そこまでは言ってないです。
・・がくぅ、そこまで言って欲しかったっす(笑)。
 まず、そもそも何でショパンは「IIやI」を知っていたか? ってところから始めると、「それはベートーヴェンのピアノソナタからの影響だ!」ってことですよね。
 では、「ベートーヴェンのピアノソナタは、当時のパリでも知られていたか? 楽譜が出回っていたか?」って言うと、当然出回っていたんじゃないですかね・・・「芸術の都」パリですからね。芸術家同士集まって音律談義するってことも考えられますよね。ショパンはシューマンやリストなどとも知り合いでしたからね。
 でも普通の人は「楽譜を見ただけじゃぁ音律までは気づかない」ってことですかね・・ううん、どうなんだろ。少なくとも平均律が未だ無い時代なので、何らかの古典調律にしなければならないですよね、そこで何を選ぶのか? 未だ大衆の間では「フレンチ・ミーントーン」は生き残っていたのか?
 というか、一番問題なのは、キルンベルガーの「純正作曲の技法」がパリでも出回っていたか、これを知らない音楽家は「モグリ扱い」されたのか、とか、その辺じゃないですかね。
 ううん、謎は深まるばかりですね(自己迷路入り)。

 すんません、ショパンの曲はほとんど楽譜持ってないのでチンプンカンプン状態ですわ(泣)。

>慣れてくれば、弱点が二箇所に分散している「II」よりも、禁則がD-A一箇所に集中している「I」の方が、作曲しやすい面もあります。
・・・あ、これは何となく分かります。

>また、ショパンがヨソで演奏を披露する場合は、いちいちピアノの音律を
「公表」する必要はないし(むしろ企業秘密?)、たとえ「I」を使ったとしても、それが即「I布教」にはならないと思います。
 ・・・なるほど、これはそうですね。あと、ショパンは「一日の演奏会で4台だか5台だかのピアノを使って弾いた」との記録が残っているそうですが、
噂だとこれは「全部調律が違う」という話ですよね。これはパリの話なのか?そして、なぜ「全部調律が違う」と分かったのか?(或いは当時の調律師の証言or実際に調律データが残っている?)、ううん、これも謎ですよね。

>★・・・で、「変ト長調」という記譜ですが、もしかして何か他の音律と関
係があるのでしょうかね???
 んん、「変ト長調」ですか。♭6つですよね。私、シューベルトの「即興曲」
作品90の楽譜持っているのですが、この第3番が♭6つの「変ト長調」で、
KBⅡピアノ(名前考慮中w)で弾いてみたら結構良い(何ら問題ない)感じ
でしたよ。もともとC音に♭が付いていて、かつ11小節目から「F♭(移動
ド読みでシの♭)」が多出されて、21小節目にEのダブル♭、その後にAやB(H)のダブル♭が出てきますが、特に違和感は無かったです。シューベルトも♭の沢山ある調が好きだったみたいですね。

 週末にドビュッシーのアラベスク1番とかベルガマスク組曲とか弾いてみたのですが、だんだんしっくり来るようになってきました。しかしドビュッシー
までKBⅡが使えるとは驚きですよね。

>2年くらいこの音律でやっていれば、安定してくるのかも。
 そうですね、当分はミーントーンに戻すことはないとは思います(笑)。


by koten (2011-02-21 22:44) 

REIKO

>ベートーヴェン

ベートーヴェンは生前から大音楽家であり、死後も(例えばバッハみたいに)「忘れ去られた」時期がなく、19世紀の音楽に決定的な影響を与えています。
彼に関する情報は、ヨーロッパのどこででも入手可能だったでしょうね。

>何らかの古典調律にしなければならないですよね、そこで何を選ぶのか?

ピアノの場合、「作曲」「(色々な曲を)演奏」「独奏用」「合奏&伴奏用」「上級者」「初心者」などで、実用面から考えると、違った音律が好まれていた可能性がありますね。
その辺が問題を複雑にしていると思います。
kotenさんの記事によると、結局キルンベルガーは18世紀末の「音律規格戦争」に敗れ、大勢は(マールプルクなどが主張する)かなり均された不等分律を支持したように思われますが、これからするとベートーヴェンは少数派(反体制派)ってことになりますよね・・・。
調律替えを示唆するダブルフラットが、時に暗号のようにさりげなく楽譜に紛れているのは、「こっそりIIを使っていた」「IIを使っている人にはそれと分かるが、知らない人には分からない」事情があったのかも・・・と感じています。

>シューベルトの「即興曲」

私もMIDIがダウンロードできた有名曲を「II」で鳴らしてみましたが、大変良好でした。
楽興の時第三番(一番有名なアレ)は、「I」でもOKです!
しかしBダブルフラットはない・・・ヘ短調始まり⇒へ長調終わりなので、「I」にした方がF-Aが純正になり、いいと思うのですが。
しかしこの曲集、他の曲にはダブルフラットがありました・・・。

>ショパンの曲はほとんど楽譜持ってないので

IMSLPだってば!(笑)
http://imslp.org/wiki/Category:Chopin,_Fr%C3%A9d%C3%A9ric

ベトベンのソナタは楽譜買いましたが、他はほとんどここからダウンロードした楽譜でやってますよ。
ワルツ作品64(含:子犬のワルツ)のBダブルフラットの置き方なんて、何か笑えます。(三曲全てに書かれています)
ただ三曲目は、中間のハ長調部分でD-Aにかなり抵触してますね・・・「p」かつsotto voceと指示があるので、弱音で切り抜けようという作戦でしょうか?
まだ音で確かめてませんが、これが「I」で無理・・・となると、Bダブルフラット⇒「I」示唆の説が崩壊しちゃいますね。(困)
by REIKO (2011-02-23 22:05) 

koten

REIKOさん、お待たせしました。

「カフェ・スキスマ」昼の部開店です(笑)

シュッ!(* ̄・ ̄)ノ ≡┌iii┐ ■P ~~ コーヒー&ケーキ!

>>ベートーヴェン
・・・おぉ、なるほど。とすると、未だ平均律が使われていなかった時代では、ベートーベンの音律につき「分かる人(良く勉強している人や耳の良い人など)は分かっていた」ということは言えそうですよね(プロアマを問わず)。

>>何らかの古典調律・・そこで何を選ぶのか?
>ピアノの場合、「作曲」「(色々な曲を)演奏」「独奏用」「合奏&伴奏用」「上級者」「初心者」などで、実用面から考えると、違った音律が好まれていた可能性がありますね。その辺が問題を複雑にしていると思います。
・・・ううむ、多面的に考えると訳分からなくなりますね(汗)。作曲者によっても「好み」の音律があったでしょうし。聴衆や演奏者の「大勢」がまた違った音律を好んでいたら作曲者側がそれを反映させて曲作ったとか、そういう流れも考えられますね(でもこういう流れ、シューマンなんかは多分嫌ったはずですけど(笑))。
 一方で、ウチのブログのイデア(笑)はあくまで「その曲の想定音律(≒最適音律)」を探す方向なので、最終的には(レオンハルト氏が述べたように)楽譜(←但し改変されていないもの)を解析するしかないのかなぁ・・・。(≒最終的には「しらみつぶし」に検討するしかない?)

 そういえば、所謂「門下生発表会」って昔からあったのかなぁ・・・。
 門下生なら師匠から「想定音律や最適音律を教えてもらえた」とか、そういうのがあっても全くおかしくないかなぁ、などと思ったり。
 所謂「平均律ピアノ」時代になる前は、鍵盤楽器も演奏者が自分でマメに調律していたはずなんですよね。「何ヶ月も狂わない」っていう今のピアノの方が「ある意味異常」ですよね・・。

>kotenさんの記事によると、結局キルンベルガーは18世紀末の「音律規格戦争」に敗れ、大勢は(マールプルクなどが主張する)かなり均された不等分律を支持したように思われますが、これからするとベートーヴェンは少数派(反体制派)ってことになりますよね・・・。
・・・ううん、一方で、20世紀初頭の「リーマンによるキルンベルガー批判」という「歴史的事実」もありますよね。少なくとも「トップクラス」の人は、皆キルンベルガーの「純正作曲の技法」を読んで勉強していたし(読んで無い人(特に作曲家)は「モグリ!」って言っちゃって良いんじゃないでしょうかね(笑))、キルンベルガー音律も支持していたと私は読んでます。

 でも、最終的には「歴史的事実」として平均律化していったのだから、結局キルンベルガー音律は「多数決原理」で負けたってことのかなぁ・・? どうも私的には、軍部他の「国家権力」からの圧力、強制力に負けたのでは? って思いが拭いきれないんですよね。 あの時代は本当に色々な意味で「暗黒時代」だったはずですもの。「極悪非道」、「人権無視」的な事が当たり前のように行われていた時代なので、「平均律化」なんて、「(それに比べれば)ほんの些細なこと」としか考えていないはずなんですよね、「上の人」は。
 で、21世紀にもなって未だに「その名残」を引きずっているであれば、一刻も早く改めるべき、というのが私の提案なのです。
 平均律って(純正音程重視主義の観点からは)「無秩序の極み」ですよね。こんな音律で「和声音楽」「調性音楽」を演奏しつづければ「音感がおかしくなってしまう」ことなんて自明の理のはずなんですよ。

>IMSLPだってば!(笑)
 あ、なるほど。
 ただ、私、「書き込み主義者」なので(笑)、やはり多少高くても「丈夫な紙」の冊子になったものを最終的には使いたいです。プリントアウト楽譜だと整理が大変で・・(汗)。なので、「最も耐久性ありそうな楽譜」を買って、IMSLPでダウンロードした原典版の記号や音を書き込むって作業をやる必要あるかも(汗)。

>まだ音で確かめてませんが、これが「I」で無理・・・となると、Bダブルフラット⇒「I」示唆の説が崩壊しちゃいますね。(困)
・・・いやいや、「何事にも例外はある」ってことにすれば大丈夫ですよ(爆)。それと、もしかすると「楽譜改変」って可能性ないですかね。弟子が筆写したものであっても、その弟子のレベルが低いと駄目ですしね・・正に「誤記は憑きもの」ワールドですよ(笑)
by koten (2011-02-24 12:28) 

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