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昨晩の補足 [純正律(Just Intonation)]

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 昨日の記事で、純正律(キルンベルガー第1も含む、以下同様)のラ(A)は、「音程が低い」ので、注意して使わないと「不自然」に聞こえる、って書きましたが、それに関する補足です。

 マニアックな方(笑)はもうご存じでしょうけど、キルンベルガー第1と第2の違いは、「A」の位置だけですよね。
 で、第1の幹音(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)は、純正律そのものの音程であり、旋律的にも和声的にも「ラ」が低いように感じてしまう。ここまで書きました。

 そこで、キルンベルガー第2です。第2は、ラの位置が第1よりも11セント高いわけですよね。とすると、旋律的にも和声的にも「ラ」が低いように感じてしまう第1の欠点を緩和する働きがあるのではないか、と推測できるわけですよね。(実験する必要がありますけど)

 巷の音律論では、単に「第1と第2では「A」の位置が違うだけである」こと、それにより「DAのウルフがAEに散らされてDAウルフが緩和される」ことが専ら強調されてますが、第1と第2の違いは『それだけじゃないんじゃないですか?』 ってのが私の言いたかったことです。

 私も含めて、鍵盤楽器奏者は、Aの位置が変わることに対してそんなに深く感慨(?)を持たないですが、良く考えて見ると、Aの位置をずらしてしまうということは結構重大なことなんじゃないですかね。

 上記の他にも、例えば対オーケストラ(チェンバロ協奏曲とか)を考えたらどうでしょう。基準ピッチとなるAの音の、音律全体中の相対的な位置を11セントも変えちゃうんですよ(汗)。 鍵盤楽器奏者が、「今の曲はキルンベルガー第2でやったけど、次の曲はイ短調協奏曲でAEを純正にしたいから、Aのピッチだけ変えてキルンベルガー第1で演奏したい。」とオケに御願いしたとします。 これに対して、オケの団員全員から「俺たちはAの周波数は415(或いは440,442など)でやるんだ、絶対に変えないぞ!」と主張されたら、鍵盤楽器奏者は、しぶしぶ、A以外の全ての鍵盤の調律をし直さなければならないハメになるんです。これは超~大変です(笑)。 A以外の全ての鍵盤キーを11セントもシフトさせる必要が生じるのですから、キルンベルガー第2-第1間の調律替えを行うには。

 こうして考えて見ると、本当に深いですよね音律論って(しみじみ)

        では、これから病院に行って来ます(まずい、夢中で書きすぎた(汗)・・・遅刻するかも(爆))
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