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続編-移動ド読み論:バッハがWTC第1巻の序文に「レミファ」と書いた理由は何か?

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前回の記事の続きです(すみません、レスし切れてない感がありますので、それはまたその後ということで(汗))

>楽譜を「固定ド」で読むべきか「移動ド」で読むべきか

 これ、某mixi内でも2名からレスをいただき(いずれも音律仲間(笑))、
移動ド派1名、固定ド派1名でした。

 ですので、私を含め合計6名の内訳は、
移動ド派⇒3名
固定ド派⇒1名
図形(模様)派⇒2名
 ってことですよね。

 補足しますと、私が「移動ド」音を楽譜に「書き込む」ようになったのは以下のような経緯からです。
 つまり、『古典調律の実践』が進むにつれて「自分の持っている膨大な楽譜を全部弾けるようにしたい!」という野望(笑)がどんどん膨らんで行って、でも社会人でまとまった時間も取れないし(泣)、「これはもう細切れの時間(例えば通勤時やテレビを見ている時間など)を有効活用するしかない!」ということになり、最初は運指やコード名の書き込みや色分けなどから始め、徐々にエスカレート(?)していって最後には「移動ド」音の書き込み(にまで手を染める(笑))に至った次第です。

 これらの作業は全て、(基礎知識さえあれば)「楽器なし」に出来るところがミソです。勿論、運指などで悩ましい箇所は沢山出てくるので、その部分は帰宅後に楽器と格闘?して決着を付けることになります。でも、その他の事項は既に頭の中で出来上がっているわけです。帰宅後が楽しいです(笑)。(うんと悩んで運指付けても後のレッスンで先生から「こっちの運指の方が良いんじゃない?」、「あ、そうですね((汗))」ってあっさり変えられたりしますけどね(爆)、でも「先ずは自分で脳汗?出して考えてみる」という作業が(音楽的体力?を付ける上でも)重要なのだと思います。)
 で、楽器なしでも「曲の雰囲気」を把握し、且つその把握した雰囲気を後で直ぐに思い出せるようにしておきたいなぁと考えたときに、楽譜に書き込む音は「やっぱり「移動ド」音だよなぁ」って思いました。
 ですので、「移動ド」音の書き込みの当初の目的は、「通勤時などで、楽器なしでも曲の雰囲気を把握する」ためだったのですが、これもまた目的が次第にエスカレートしていって(笑)、「これを暗譜に応用できないだろうか?」とか「演奏時に歌いながら弾けばミスが少なくなるのではないか?」とか色々策略?を練ったのですが・・・・今のところ、「少なくとも多声(特に4声以上)の曲で全部一度に脳内で歌うのは無理だな(爆)」ってところです。でも、3声くらいだったら「頑張れば何とかなるんじゃないのか」という希望(←妄想?)は抱いています。

-----本題-----------

 で、ここから本題に入りますと、長調の移動ド読みは主音から「ドレミ・・」で歌うことになりますが、
Enriqueさんのコメントやmixiでのコメントにも出ましたが、
 では「短調の移動読みはどうするのか?」・・「ラシド・・」(イ短調読み)で歌うのか? それとも「ドレ(ミ♭)・・・」(ハ短調読み)で歌うのか? というのがありますよね。

 これにつき、mixiの2名はいずれも「イ短調読み」とのことで、これは私も同じです。
 で、ここで一つ気になっているのは、バッハのWTC第1巻の序文って、
全ての「ドレミ」及び「レミファ」・・みたいな表現しているじゃないですか。短調につき全ての「ラシド」じゃなくて「レミファ」って言っているんですよ。あれが無性に気になってしょうがないのです(汗)。
 単純に考えるとバッハは「ニ短調」が大好きだったのかな? という考え方になるのですが(実際、バッハのニ短調には名曲がやたら多いですし)、もっと深く考える(妄想する?)と、バッハはドリア旋法が好きだった、さらには「ニ短調読み」をしていたんじゃないか? とも考えることができるかなと。

 この辺、どなたか詳しい方いらっしゃいますか? というのが今日の本題です。


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コメント 10

とい

レミファ、と読んでいるのは、
ソルミゼーションでは半音の存在するところがミファですから、
自然とレミファと呼ばざるを得ないというだけではないでしょうか。
by とい (2011-03-02 13:16) 

koten

といさん
 続けていらっしゃいませ~( ^_^)o旦~~ どぞ~♪

>ソルミゼーションでは半音の存在するところがミファですから、
>自然とレミファと呼ばざるを得ないというだけではないでしょうか。
・・・うーん、ソルミゼーションですか、久しぶりに聞きますね、その単語(汗)。旋律論を全然勉強していないからなぁ私(反省)。
 ええと、そうか、要するに「その昔はシの音が無かったから」ってことですかね。なるほど。
 それにしてもバッハの二短調には名曲がやたら多いですよね。
 チェンバロ協奏曲第1番、2つのヴァイオリンのための協奏曲、無伴奏Vnパルティータのシャコンヌ、フーガの技法。。。もうキリがないですね。


by koten (2011-03-02 23:48) 

夢笛myu

これはまったく私の感覚的な勘みたいなものですが、ルネサンス期の舞曲などでは「ドーリア調」つまりレミファソ・・・とレから始まる(シはナチュラル)曲が多いので、それとも関係あるのかな?と。
by 夢笛myu (2011-03-03 00:52) 

koten

夢笛myuさん
おはようございます~いらっしゃいませ~( ^_^)o旦~~ どぞ~♪

>ルネサンス期の舞曲などでは「ドーリア調」つまりレミファソ・・・とレから始まる(シはナチュラル)曲が多いので
・・・なるほど。現在までの意見を総合すると「バッハは昔のこと(音楽の歴史)を考慮して(ラシドではなく)レミファにした」ということになりますかね。
 「ニ短調」読みはなさそうってことですよね。
 
 そういえば、昔はイ短調よりもニ短調の方がデフォルトだった 的な発言をどこかで見たことがありますね・・・ううん(検索)、、、あったあった!
下記サイトの92番発言、しかもWTCとの関連で述べられてますね。
http://mimizun.com/log/2ch/classical/1104484960/
by koten (2011-03-03 07:35) 

koten

2chも、クラシック関係は結構参考になる情報が発信されてますよね。
上記サイトの357番(および360番)発言(ヴァルヒャ、リヒテル、グールドが用いたとされる音律のセント値)とか、凄いなぁ(しみじみ)。
by koten (2011-03-03 07:42) 

Enrique

音の使い方が現在と同じという前提ですが、たしかにドリア調はメインの旋法だったらしいですね。エオリア調よりも短調っぽかったとか?!第4音以降がどうなるかですが。
それとラシドだと2オクターブまたがる感じですが、レミファだとオクターブに収まります。
by Enrique (2011-03-03 23:05) 

koten

Enriqueさん、いらっしゃいませ~
( ^_^)o どぞ~♪―⊂ZZZ⊃ 旦~~~

>ドリア調はメインの旋法だったらしい
>ラシドだと2オクターブまたがる感じ
 ううん、なるほど。そうすると所謂「バッハ以前」の音楽も(バッハ音楽を深く理解するためにも)勉強が不可欠ってことになりそうですね・・ううん、何とも深淵な世界ですよね(しみじみ)
by koten (2011-03-04 12:13) 

Enrique

あまり時間がなくて,細かい記事をアップしています。良かったら覗いてみて下さい。
by Enrique (2011-03-05 17:12) 

koten

Enriqueさん、再コメおおきにです ( ^_^)o お茶です~♪ 旦~~~

読ませていただきました。この簡単5線書きグッズ(というかノウハウ?)、素晴らしいですね(絶賛)。読者の皆様も是非ご一読のほどを
http://classical-guitar.blog.so-net.ne.jp/2011-03-03

by koten (2011-03-05 17:39) 

koten

ひとりごと:
このサイト凄いわ!(驚&感心!)
http://www.geocities.jp/hukuhuku_pii_623/heikinritu.htm

リンクされている下記サイトのギリシャの音楽(現代譜)をみるとA音スタートになっていますがこれは一体?(「イ調」がデフォルトだった時代もあったってことですかね(?)・・・だからこそA音が「A」音たるゆえんとか?(←妄想かしら?))
http://www.geocities.jp/hukuhuku_pii_623/oto-onngaku-hito4.htm
by koten (2011-03-07 17:30) 

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