とある民族楽器の製作&改造 [民族楽器]
余談ですが、今回のように週半ばの水曜日が休日だと、週末も大して疲れが出ず、ブログもサクサク書けるように感じますね・・・こんな感じで、水曜日が毎回休みだったら良いのになぁ(爆)
で、次はこれですね。
>※現在、とある民族楽器を製作しているので、その模様などをupしてみたい。
・・まずは現在製作中のブツからです・・・じゃーん!
ご存じアフリカの民族楽器、「カリンバ」です。
これは元々、大分前に小型の組み立てキット販売品のカリンバを作って遊んでいたのですが、音を鳴らすキー(バー)が10本しか付けられない仕様だったため、音域不足の不満が次第に高まってきて、今回重い腰?を上げて大型のカリンバを作って音域拡大を図ろうと企てたものです。写真では30本以上バーを付けてますが、詰めれば50本くらいは行けそうな感があります。
一方、前使っていたキット販売品についても、色々と工夫すれば20本くらいは付けられるように思えて来たので、今回思い切って改造してみました。その実態がこれです・・・じゃーん!(写真ではとりあえず全音階で17音分付けてます)
カリンバを作ったことのある方なら写真を見ただけで分かると思うのですが、今回の改造では、
改造その①:キットでは真ん中の(黒色の)金属部材が「表板に固定する方式」&バーを金属部材の10個の穴に差し込む方式だったのに対し、その金属部材を「上から各バーを押さえ込む方式」に変更した(これが最大の改造点であり、これにより沢山のバーを付けられるようになった(嬉!))
その②:(一般的仕様は、最低音を中央に配置するのに対して)左側が低音、右側が高音となるように配置する。
その③:隣接バーをオクターブ仕様にする。
その④:キット付属のバーを左側で全部使ってしまい、右側のバーをヘアピンで新たに追加する(バーの厚みが違うので、同じ厚みのものを同じ場所で使用する)。
などを行いました。あと、ヘアピンは部材が薄いので、右側の上方に板部材(今回はアイスのバー(笑))を介在させていることも付記しておきます・・・あぁ何てオープンなんでしょう私(爆)。
で、この改造カリンバを調律していて感じたのですが、色々な倍音が鳴っているためなのか、どうも電子チューナーが上手く反応してくれないんですよね(泣)。。なので今回は全て自分の勘のみで調律することにしました。
それと、今回この改造カリンバの音も録音してみたのですが、この楽器は、スピーカーやイヤホンなどを厳選しないと、音が良く聴き取れないケースが頻発するのではないかと感じました。少なくとも家のノートPCのスピーカー再生では、低音側の音(音程)が全然聞こえないですね・・(愕然)。
という訳で、出力機器の性能テストも行える(笑)カリンバの音です。
まずは長調音階から、、、
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貴方のスピーカーorイヤホンでは、低音の音も聴き取れましたでしょうか? 良い(or相性の良い)機器ならば、 2オクターブ+レの音まで出ていることが確認できるはずです。
今回の調律では 概ね、「バロックピッチでのイ長調仕様」になっていると思われます。
次は、上述の「改造その②&③」を活かそうとした、「簡単!同時オクターブ弾き」と「カエルの歌のオクターブカノン」の音源です(但しミスあり(汗))
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最後に、上鍵盤?wによるドリア旋法と、この旋法による「スカボロ・フェア」を弾いてみました(いあやぁ、さらにミス多発ですわ(自虐汗))。
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では、こんなところで。
KBⅡピアノを沖縄民謡(琉球音階)モードにして弾いてみる [純正律(Just Intonation)]
純正律論復活モードにつき、まずは手始めにこれから。
純正律の7音(ドレミファソラシ)の配置(比率)について、
いわゆるギリシャ音階では、その周波数比率が
①ド(1)
②レ(9/8)
③ミ(5/4)
④ファ(4/3)
⑤ソ(3/2)
⑥ラ(5/3)
⑦シ(15/8)
となるわけです。
で、和声的にはⅡの五度すなわちレ-ラが純正にならず約22セント(1シントニックコンマ)分「狭く」なって不快になること、旋律的には「ラ」の音が相対的に「低く」感じられてしまう問題があることは、これまでに勉強して来た通りです。
そして、この2つの問題を一度に解決するための一策として、ラを約22セント高くして(27/16にして)しまう「ヨーロッパ音階」というものがあることも前に述べた通りです。但し、ヨーロッパ音階では、今度は「ラミ」の五度が純正にならないこと、そもそも「ラ」はⅣ(下属和音)の構成音なので、いわゆる完全純正和音ではなくなってしまい、下属和音の三度が(あろうことかw)「ピタゴラス長三度」になってしまうこと、などの新たな問題が生じてしまう訳です。さらには、ヨーロッパ音階の「ラ」の比率は「27/16」なので、ギリシャ音階の「5/3」より複雑であり、主音との緊密さが弱くなってしまうわけです、、、ううむ、「あちらを立てればこちらが立たず」、正に人生は痛し痒し(?)という訳です。
さらに、キルンベルガー先生(純正作曲の技法)によれば、ドとレの「9/8」という比率は「調和ないしは協和はない」、「きまって不協和とみなされる」、「確実に不協和」とクドイほど繰り返し主張されている訳です。
では、どうすればハッピーになれるのかいなぁ? と悩んだ挙げ句、「ええい面倒くさい! ラとレの両方を除去してしまえ!」と考えた人が、もしかしたらいたのかも知れないですね、、、小生、その頃生きていた訳では無いので良く分かりませんが(笑)。
前置きはこのくらいにして、ギリシャ音階あるいはヨーロッパ音階からラとレの両方を取り除いてしまう実験を今回行ってみました。
これです(笑)
まぁ要するに、アップライトピアノのレとラの鍵盤を押したままセロテープで留めてしまっただけの話ですね。
こうすればレとラを「弾こうにも弾けない」状態になりますので、(間違えたくても)間違えようがないというわけです。
では即興音源どうぞ!
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このピアノはキルンベルガーⅡの調律ですので、(もう大分ずれて来ましたが、)このようにドローン音付きで弾くと「純正律+沖縄音階」の良さが出て来るのではないかと感じた次第です。
沖縄(琉球)音階について、「26」の音が抜かれていることは、今や沢山のサイトで指摘されており、さらには「純正律との因果関係があるのではないか」との疑問を呈しているサイトも見かけたのですが、実際に純正律の音源で実験しているサイトを見かけなかったので、今回実験してみました。6と2の音を抜いてしまったこの音律は、純正律との相性が抜群に良いと感じる私なのでありました。
余談:お、凄い。一票の格差をめぐる選挙の裁判で、違憲のみならず「無効」を下す判決が遂に出ましたか・・・。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/shugiin_hiroshima/?1364221916