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続・「はじめに1本の弦ありき」~私が思う「自然発生的」な音律の歴史~ [純正律(Just Intonation)]

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前に下記サイトで「はじめに1本の弦ありき」という(いわば未完の)空想小説を書いたのですが、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301145514-1
今回は違った視点から纏めてみた次第。
 ただ、現在昼休みで、文書にしている時間的余裕がないため(泣)、レジュメ形式なわけです・・(後で文章に直すかも未定です(汗))。

この執筆の最終目的:
現代の通説的見解である、「ピタゴラスが(モノコード類似の弦楽器を使用しつつ)比率計算をすることで、ようやっと音律(ピタゴラス音律)が生まれた」かのように説明する説はオカシイのではないか? を説得的に述べること。

---私が思う「自然発生的」な音律の歴史------------------

 まずはユニゾン「同じ高さの音」⇒これは人間の「声」でも実現可能
 次にオクターブ「同じ種類の音」⇒  同上(と考えられる)

 次は5度 「音律の土台、骨格」⇒     同上(と考えられる)
    ※但し、「純正な5度」を作る(且つ保持・再現する)のは難しいと思われる。
    つまり、弦楽器(モノコード)や管楽器(自然倍音)の助けが必要。
    で、弦と管の技術的性質(音程の安定性、再現性、いわゆる熟練の
     要否など)を比較した場合、音律誕生や完成への役割や貢献(度)は、全体的には
   「弦」の方が高かった(重要だった)ことが容易に想像できる。
    ※但し、相当に「精度の良い弦」が必要と思われる。
    ※一方で、弦は、音程の「長期固定性」や「初期設定時」での弱点があり、
   対して管楽器(笛)は、(温度や空気流入量などでの不安定さはあるが、)
   本体が壊れない限り殆ど「永続的に音程を維持」することができる(・・ことは、昔の基準ピッチを推定するのに(現存している)当時の笛が使われていることからも明らか)。
    したがって、、、あれっ、まてよ!?? 音程の安定性は、鉄琴のような「打楽器」の方がより安定しているじゃん、、でも打楽器は「即時減衰」なので使いにくいよね・・・あああっ、音叉だよ音叉!!! 「音叉」が発明されて、初めて打楽器の長所が音律に活用されるようになった、ということではないか?
 で、音叉の発明が1711年とのことなので、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%8F%89
  それまでは各種楽器の調律は「調子笛(ピッチパイプ)」に頼っていたはずだよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97
(何故か誕生秘話?が説明されていない。流石はwikiだね(爆))

  で、「したがって、」に話を戻すと、音律の誕生や発展に関し、「比率(計算)」面では弦の役割が大きかったけど、いわゆる「基準ピッチ」的な側面では管の役割が大きかったと言えそう。
 ただ、音律「誕生」のためには、本来、比率計算も基準ピッチも必要ないはずだ!!!
 つまり、それ相応に良質な「1本の弦」を、「適当な張力(テンション)」で張って、ハーモニクス音を出す音の出し方さえ「気付け」ば、音律(純正律)は自然発生的に誕生するだろう、というのが自説である。

結論:
「ピタゴラスが比率計算してようやっと音律が生まれた、しかも生まれた音律は(主音:開放音との密接度が徐々に低くなっていく)「ピタゴラス音律」である」っていうような説は明らかに間違いである(穿った見方をすると、現在の標準的な音律をサポートするためのプロパガンダと言えよう)。
 音律は、1本の弦から自然発生的に生まれた、しかもその音律は「純正律」である、との考え方が正しいはずだ。

 以上、執筆終わり。

 重要事項追記(汗):「ピタゴラス音律が比率計算によって誕生した」ってことには全面的に合意しますよw、、、、でも、これって裏を返せば、ピタゴラス音律は「比率計算が出来なければ誕生し得ない」音律ってことですよね(笑)・・・分かりますかこの意味が?


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