純正律(Justintonation)ギター&Eの変則調弦によるバッハのミュゼット [純正律(Just Intonation)]
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今日は4連休の初日ということで、家族でイチゴ狩りに行って来ました。今日は天気にも恵まれて、みんな大喜びでイチゴ(紅ほっぺ)を・・・って、これ書き出すと長くなるので止めときます(汗)。
さてさて、今夜もやって参りました、純正律(Justintonation)フレッティングギターをみんなに自慢しよう(爆)のコーナー!! やんややんや。
というわけで、純正律関係で弾きたかったのはやはりこの曲、バッハの「ミュゼット(BWV Anh.126)」。この曲は「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に納められている鍵盤楽器用のニ長調曲で、正確にはバッハ作でなく作者不詳の曲のようです。鍵盤楽器関係者は殆どの人が知っているので解説不要だし、ギター関係者も同様ですよね。
で、最後に追記で触れておきましたが、12鍵盤の鍵盤楽器で純正律(いわゆる12JUST)に調律して弾くときは、所謂「狭いDA問題」の処理が課題となりますが、他の楽器で弾く場合は純粋に綺麗な響きを追求していたと考えられますので、今回もその観点から、原調にはこだわらず、昨日のホ調の延長で編曲(タブ譜作り)&調弦してみました。
という訳で、今日の調弦は、昨日のEオープン(EBEG♯BE)の③弦のG♯だけ1音下げるEBE「F♯」BEという調弦にしてみました(&昨日のシントニックコンマ用追加フレットは除去)。
どうしてこの調弦にしたかと言うと、この曲は後半で属調(この編曲だとロ長調)に転調するのですが、その場面でそのⅤ音(つまりF♯音)の開放弦が使えると便利だし、響きも豊かになるからです。(なので、その長所を強調するため、後半の低音裏拍をⅡ音に変更して弾いてます。)
なお、純正律フレットでこのような調弦にすると、③弦2フレットのG♯音が主音Eに対してピタゴラス長三度になる等のため、ローポジションで使えないフレットが出てきますが(③弦3フレットA音も高くなる)、③弦のハイポジションは良好に使えました。
では、前置きが長い割にはしょぼめの演奏ですが(TAB譜作って何回も練習したのに、中盤で色々トチッテしまった(汗))、「響きの美しさ」がそれをカバーしてくれるでしょう(笑)、、、ではどうぞ。
(例によって最初は指慣らし、今回は短め)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
追記1:EBEF♯BEという調弦は、クラシックでは全然見かけないのですが(本当、保守的(or隠蔽的?)だよなぁクラシック業界(汗))、アコギやエレキなどでは割と普通に使われているようで、ネット検索すると結構ヒットしますね。
下記サイトのCD情報では、使われている変則調弦の情報が全て載っているものもあり、色々と参考になりそうですね。
http://www.h2.dion.ne.jp/~slice/pooh/huang.html
追記2:以下、推測(妄想?)なのですが、バッハがどういう基準でこの曲を「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に含めることを選択したかをイメージしてみると、まずは純粋に良い曲だし、それを家族で楽しむという目的が第一義的にはあり、但しバッハくらいの大作曲家になると勿論「それだけで終わり」なんてことは「あり得ない」訳であって(笑)、家族への「音楽教育用」という目的が必ずあるはずなんですよ。 で、この曲で何を教えたかったか、何を教育したかったか?、を考えると、この曲の性格からすると、まずはやはり「純正律でしょ?」と考えざるを得ない訳ですよ、私としては。つまり、この曲を演奏するために、バッハ家の鍵盤楽器は(臨時的にせよ)「純正律」に調律されたとしか思えないんですよね。そしてこの曲は「ニ長調」な訳でして、純正律の狭いD-Aをどう処理するのかについても、調律上、作曲上、演奏上、等の様々な観点からバッハ自らが家族に丁寧に説明していたんじゃないかなと、そう思えてならないですね。
では今日はこんなところで、
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