SSブログ

ギタレレ(gitalele)改造記録:難題ミッション~ガットフレットを水性接着剤で接着せよ!~ [フレット楽器]

スポンサー広告
a8mat=2BY7HO+F5YIIA+33TA+609HT" target="_blank">



 恐怖?の木曜夜がやってまいりました。流石に連夜でブログ書いてると木曜日は生命力不足になりますねぇ(泣)

 なので今日は前置き無し&短く書いてサッサと寝ます。

昨日の続きです。一応軽くサンドペーパーがけしました。
IMG_6119.jpg

今のところパテの肉痩せも無く良い感じです。
 この状態から、ガットフレットを水性の木工用ボンドでミーントーンの位置に接着する作業に入ります。
IMG_6120.jpg

今回は、1.0mmのフレットガットをブツ切りにして取り付けてみます。前に書いたように、弦長の短いギターの場合、ミーントーンといえども直線フレットにすると音程が不正確になるため、何らかの工夫が必要になります。金属フレットを使うのであれば、適宜曲げ加工を施して、1つのフレットを1本の部材で対応することも可能でしょうけど、ガットの場合は金属のように塑性変形(形状維持)しないため、例えば、
①1つのフレットを1本のガットでフレッティングするために、フレットガットを各弦間で「仮止めテープ」で止めながら曲げ加工して仮固定し、その状態を維持させながら接着剤で接着する。
②フレットガットをブツ切り(n分割)にして、1つのフレットをn本のガットでフレッティングし、それぞれのガットの端部を接着剤で接着する。
 などが考えられますが、今回は、毎回やっている②の方針(3分割)で行いました。

IMG_6123.jpg
 まずは第4フレット。既存の第4フレットのあった位置がガットの右側に見える直線です。つまり、gitaleleの第4フレットの設定位置が「如何に純正長三度のフレット位置から(大幅に)外れているか?」がこれで一目瞭然な訳です。

 この写真を見て何も感じない人はハッキリ言って「B層」でしょう(笑)。カルチャーショックを受ける人、思わず怒りの感情が沸いてくる人こそが「真人間」なのではないでしょうか(私、何か間違ったこと言ってますでしょうか?)。

 余談ついでに書いておきますと、先ほどチューナーで調べたら、第6弦の当初の第4フレットの位置の音程の高さ、つまり(6弦開放音に対する)長三度の広さは、純正+20セントくらいでした。つまり、ギタレレの第4フレットは、12等分平均律(←率?)よりも酷くて、「ほとんどピタゴラス長三度」の位置なんですよ(唖然)。他の弦についても6弦ほど酷くはないものの、やはり+14より高かったです。

(※一応フォロー(汗):まぁもっとも、この楽器を買ったのは「可成り昔」なので、今のgitaleleは改善されていることでしょう、、うん、きっとそうでしょうとも(笑))

IMG_6124.jpg
 かくして、今日は一応、第4フレットまで+③④弦のダブルフレット(各シャープ音程)を追加、というところまで作業が進みました。
 こうして見ると、ギタレレの既存の第3フレット(つまり短三度)は、割とミーントーン(ひいては純正音程)に近い位置にあることが分かって、非常に興味深いですよね・・・butこれは言い換えると、ギタレレのフレットは、「12ETですらない(12ETともほど遠い)」独自のオリジナルフレットということになりますね。

 そんなこんなで、明日も頑張ろう私!


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 5

悟茶

こむばんは。連日の作業、を疲れさまです。

ふ〜む、興味津々浦々です。
5フレットとか7フレットはどうなんでしょう。普通のギターでも割合純正音程に近いとは思うんですが……。

>この写真を見て何も感じない人はハッキリ言って「B層」でしょう(笑)。

チョー受けましたw^^
by 悟茶 (2013-04-25 23:34) 

koten

悟茶さん、コメントありがとうございます。 (*´∇`)_旦~~

 そうですね、折角なので5フレットや7フレットについても検査しておきましょうか(笑)。まぁでも、この楽器は『大分昔』に買ったものですからね、、詳細調査&データ提示しても、現在のgitaleleには『全然、全く』参考にならないかも知れませんね(笑)。
 各種技術がとんでもない速さで進展している今の時代に、この分野だけ「未だに時代遅れ状態&封建時代状態」だなんて、そんなこと絶っっ対にあり得ませんもの(第一、そんなことは「一般市民」が許さないですから)ね、わっはっは(←と激しく笑ってみる)。

>チョー受けましたw^^
 受けたようで嬉しいです。当初は読者がドン引きするような「エグイ表現」で書く構想だったのですが(例:「この精神的苦痛の大きさは、裁判所に民事訴訟を提起して慰謝料請求した場合、その請求額は、金銭に換算して軽く○億円は下るまい・・・・。」などなど(爆))、生命力が不足すると「生命力相応」の表現しか出来なくなりますね(笑)。


by koten (2013-04-26 12:18) 

koten

余談:

でも、次のような言葉を(ネット上で)絶叫しても絶対バチは当たらないと思うし、むしろあの世に戻った暁には音楽の神様(ミューズ)から讃えられると思うので、このコメント欄で書いておきます。

いっせーーのーー
「ふざけるな馬っっっ鹿野郎~!!!! 私の調性音楽&和声音楽人生を、、、、、返せ~!!!!(超爆)」

 あーすっきりした(笑)。

by koten (2013-04-26 12:22) 

悟茶

こむばんわ。を疲れ様です。あぁやっと終末だ。早いですね。

さて、フレットがパテで埋められたギタレレの写真を見て、「フレットを自由に動かせるようにするにはどうすればいいかナ」と寝ながら考えてたら夢にまで出て来る始末^^;
で、朝起きて「もしや」と思ってkotenさんのブログ見直したら!
なんと既に紹介されてるぢゃないですか!(それも1年半も前に!)

あの方のアイデア、素晴らしいですネ。ウネウネフレットは量産を考えたらかなり厳しいけど、あのハメコミ式はかなりイケてると思います。指板に(弦の方向に沿って)ルーターで溝を掘っていけばいい、と。
(まぁ、量産しても売れるかというとこれまたかなり厳しいものがあるわけですが^^;)

や、以前からkotenさんが投げかけられていた疑問……「古典ギターの中にはもしやウネウネフレット、もしくは12平均律とは違ったフレットを打った楽器が存在したのではないか」というのがありましたが、当時の「作る」側から見たら、いったいどうだったんだろう、と考えていました。

ワツィは残念ながら「なかった!」と思うんですヨ(汗)。ウネウネフレットや、短いフレットを打つ為には、その為の溝を切らないといけませんが、ドレメルの細いルーターが無かった時代にそれをやろうとすると、とんでもなく手間が掛かってしまう、、、、と思うんですね。

しかし、演奏者側には確かに、平均律では満足出来ない音程への欲求があったことは間違いない。
ではどうしていたのか、というと、恐らく1850年のラコートの写真が物語っているのではないかと思います。
http://metainfo.web.fc2.com/_src/sc643/lacorte.pdf

かなり指板がえぐられています(スキャロップ加工)。
現代ではヘビメタ系のギタリストがこういう指板のギターを弾いてます。昔はチョーキングなんて特にクラシックギターではやりませんが、これだと弦を抑える力加減でかなり音程を変えることができますから、もしかするとそんな方法で対応していたのかな、と思った次第です。

…ううむ。実際どうなんだか…^^;
by 悟茶 (2013-04-26 22:45) 

koten

悟茶さん、コメントありがとうございます。
ギターの音律問題、凄く重要なので、表の世界(笑)でレスさせていただきます。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2013-04-27
by koten (2013-04-27 01:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
うねうねフレットギター 古典音律フレット 非平均律フレット楽器 古典調律鍵盤楽器ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。