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「タランテラ」論_(クラヴィコード発表会の回想や反省その他諸々) [たわごと]

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前回投稿より自己レス

>※but、音源up容量がもうギリギリなので、音源整理(削除)もしたい。
・・・ということで、クラヴィコードの練習音源を大部分削除しました。

>※バッハのあの前奏曲って要するに「○ラ○テ○」なのではないか?との疑問が湧く
 ⇒ググってみる・・・・おおぉ! やっぱり気付いている人は気付いているんだな(納得)
 
 「○ラ○テ○」=タランテラですね、、、、、このブログ読みに来る方はレベルが高い(はずな)ので(笑)、分かった人多いですよね? 
 で、「BWV851 タランテラ」でググってみると、こんなサイトとかhttp://www.amazon.co.jp/Prelude-tarantella-J-S-Bach-Prelude-d-moll/dp/B004U130A2
こんなサイトとかが出てきて、
http://t2.pia.jp/feature/classic/LFJ/lfj09-tickets0503.html
 どうやらWTC第1巻のニ短調前奏曲はタランテラの様式で作られているようだ、ということが確認された訳です。
 では今夜はこのへんで寝ます、続きはまた明日(ってもう「今日」でんがな(汗))

(0323午前10時再開)

 で、タランテラと言えば、ピアノ経験者にとっては、まずはブルグミュラーの曲(やはりこれもニ短調)が知名度が高く、その次はリストのタランテラ(ト短調)でしょうかね(←とても弾けそうにない曲だが(汗))・・マニアックなところではショパンのタランテラがあって(下記音源)、何とこれが「変イ長調」で書かれている! 流石はショパン
http://www.youtube.com/watch?v=IAI3JYzSIf4
 
 一方、ギター経験者にとっては、まず耳にするのは、N.コスト(仏ロマン派)のタランテラ(イ短調)じゃないでしょうかね。
04コストのタランテラ.jpg

http://www.youtube.com/watch?v=gKljpn1XBnI
 ただ、この曲は、25のエチュード(作品38)の中の1曲で、表題にタランテラの表記がなく、山下氏が自演CDに「タランテラ」と明記して有名になった感があります。そして現在のyoutube上では、むしろメルツやテデスコのタランテラの方がヒットしやすく思います。
(メルツのタランテラ)
http://www.youtube.com/watch?v=IHHebVNHT_s

(テデスコのタランテラ)
http://www.youtube.com/watch?v=Z3msHlzEXkQ

マニアックなところでは、ジュリアーニのタランテラもありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=YnOMML9xBP0

歌を中心に、タランテラの音源を集めたサイトもありますね、すばらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=U-xsosv6uM0&list=PL5D8BADF9BA660FD6

 で、何故にこの「タランテラネタ」wをここまで引っ張るのかと言うと、今回のバッハの「タランテラ前奏曲」もそうですが、タランテラという様式は、得てして曲の表題に明記されない場合が結構多いのではないか? 演奏者や聴者が気付かない限り、「それ」と知られずにスルーされてしまうケースが可成り多いのではないか、と感じた訳です、はい。(だって「タランテラ」=あの毒蜘蛛のタランチュラですからね(汗)、、、、有名曲によくある「デモーニッシュな雰囲気」を出すべき作品ならば(むしろ積極的に)表記するでしょうけど、そうでない場合にまで好んで付けるタイトルだとは思いにくい訳です。)

 でもって、バッハの話に戻りますが、「タランテラ前奏曲」があるのなら、「タランテラフーガ」だってあるのでは? という次なる疑問が沸いてきて、脳内シナプス(笑)を手繰り寄せている内にそれらしい曲が脳内ヒットしたという訳です。まずはこれ。
05バッハのトッカータGmollより.jpg
 これはト短調トッカータ(BWV915)のフーガ部分。この曲のテーマは、表記上の音価が3連符でないので(もっと鋭いリズム)、対旋律の3連符との合わせはどうするのか? という疑問が沸きますが、殆どの奏者は3連符として弾いているようです(厳密に音価通りに演奏すると「超難曲」になってしまう。)。
 下記音源の3分55秒からがフーガ部分、「現時点でのURLをコピー」としたのでこれで良いはず。
http://www.youtube.com/watch?v=H0U5p3Y9Zhk&feature=player_detailpage#t=235s

 ナクソスCD(ピアノ演奏)のライナーノートで読んだ記憶があるのですが、この曲(のリズム)は「日本の阿波踊り」を連想させるとのこと、、、おおぉなるほど!と思いましたね(笑)、、とすると、「えらいやっちゃ× n 」の阿波踊りも、実は「タランテラ」様式だったってな訳ですかね(爆)。いやぁ「音楽に国境はない」というのは本当だったんですね(?)。

 それと、タランテラというのは「短調曲」というイメージが長らくあったのですが、今回色々調べた結果、長調のタランテラも結構あって、バッハのフーガでも、例えばニ長調トッカータ(BWV912)のフーガ部分(下記楽譜参照)とか、フランス組曲第5番(ト長調)のジーグなんてのは(その旨の表記は無いけど実は)「長調タランテラ」なのではないかと感じる今日この頃な訳です。
06同トッカータD-durより.jpg
下記音源(源造さんのクラヴィコード演奏)の7:45からがフーガ部分http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=b8jnqBiaKXY#t=465s

 それと、パルティータ第1番変ロ長調(BWV825)のコレンテ、あれはどう考えても「長調タランテラ」の曲でしょう。これだけ生命力に溢れたコレンテはナカナカないんじゃないですかね。
http://www.youtube.com/watch?v=8nckeWZt4h8
珍しいハープ演奏の音源を発見、うーん上手いなぁ(感心)

 で、今まで聴いた音源からも分かるように、「タランテラ」の曲のエッセンス、核心部分、「あぁタランテラだなぁ」としみじみ感じる部分、「聴いていて最も生命力が湧き出てくる部分」、「血沸き肉躍る(笑)部分」etcは、上述した3連符の「タータタータタータタータ・・・(あるいはタッタタッタ、タッタタッタ、、、)」という、謂わば「阿波踊り音型(笑)のリズム」にあると思うんですよ。でも、そうである旨を説明したサイト(さらには書籍)を見かけないのですが、これは何故なんでしょうかね・・。(根源的(発祥的)にはこのリズムは必須要素ではなかったということか? しかし、少なくとも現代人にとっては、このリズムなしにはタランテラを論じることが出来ないほど、非常に重要な音型&リズムであると感じる私であった。)。
 そういう意味からは、例えばWTC第2巻第4番の嬰ハ短調フーガなどは、上記阿波踊り音型リズムを明示している箇所が殆どない(25,27小節くらいでちょこっと出してくるのみである)ので(下記音源の4:43以降に注耳w)、3連符の主題&常動曲的&デモーニッシュ的な雰囲気と、「タランテラ的な資質」を十分に備えているにも関わらず、「これはタランテラ(フーガ)である」とはナカナカ言いにくい現代社会的雰囲気(笑)があるのかもしれないですね・・でも、下記音源の4:43以降に「ちょこっと」だけ出てくるあの妖しい(笑)リズムを聴いたとたん、「あぁぁ、バッハは絶対タランテラを意識してこの曲書いてるよ!!」と思わず叫びたくなってしまうのは私だけでしょうか(笑)。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=xfkQurgPrSU#t=283s

 そういう風に妄想(?)を膨らませていくと、例えばヘンデルのチェンバロ組曲第6番嬰ヘ短調(hwv431)のジーグは「明らかにタランテラだろう!(こんなに生命力に溢れた曲がタランテラでない訳がない(爆)」と感じてしまうし、
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=wMoWzAheFeE#t=4918s

「タランテラ」 = 「生命力」的側面を追求していくと、次の第7番ト短調の序曲のプレスト部分や有名なパッサカリアの主題なども、(4拍子系の曲でありながら、)タランテラを相当に意識して作っているのではないか? とさえ感じて(疑って?)しまう私なのでした。

http://www.youtube.com/watch?v=wMoWzAheFeE&feature=player_detailpage#t=5227s


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