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クラヴィコード発表会対策最終メモ、チェンバロとの比較等 [クラヴィコード(clavichord)]

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いよいよ明日が発表会である。

 休日の今日は、折角なので、子守時間帯(笑)を利用してチェンバロでも練習してみた。久しぶりにチェンバロを調律したが、この楽器だと1鍵盤につき弦1本分だけ合わせれば良いので精神的に楽なものがある。ただ、クラヴィコードと違って半日もすると調律がかなりずれてくるので(張力のみならず楽器の大きさも関係しているかもしれない・・家のチェンバロはクラヴィコードに比べて可成りデカイ(=弦が長い))、マメに調律する必要がある。季節にもよるのだが、今日は午前中調律して夜に確認したら、平均で何と10セント分くらい音程が下がっていた(汗)。

 チェンバロとクラヴィコードを比較した場合、以下のようなことが言えるのではないだろうか。
 ①音量の大きさ:チェンバロの方が大きい
 ②弦の張りの強さ:チェンバロの方が強い
 ③音程の正確性:チェンバロの方が正確
 ④調律が悪い時の目立ちやすさ:チェンバロの方が目立つ
 ⑤調律の長持ち具合(狂いにくさ):クラヴィコードの方が長持ちする
 ⑥ミスした時の目立ち具合(心理的動揺):チェンバロの方が目立つ
 ⑦繊細な表現(力):クラヴィコードの方が勝っている
 ⑧フォルテとピアノの対比:クラヴィコードはタッチで表現vsチェンバロはレジスタや上下鍵盤の切り替えで表現
 ⑨総じて良く言われる両楽器のイメージ:クラヴィコードは暖かみがあるvsチェンバロは冷たい感じ

 ⑩個人的所感:クラヴィコードは「社会人」に凄く優しい楽器であると思う。(演奏面、調律面、音量面など色々な点で「おおらか」なところが好ましい。どんなに深夜に弾いても近所迷惑にならないところも凄く良い。) 

 その他にも色々あるだろうが、上の内容を比較した場合、チェンバロに比べてクラヴィコードはより「アナログ」的な楽器であることが分かる。つまり、クラヴィコードは音量が小さく(①)、音程も不安定(③)であるが、このことは他の視点からすると、ミスしたり調律が悪くても大して目立たない(⑥④)訳で、要するに色々な面でタッチの調整によるカバーや「ごまかし」ができる楽器な訳である。

 対してチェンバロは、クラヴィコードよりもはるかに大きな音が、非常に正確な音程で鳴る楽器であり、それゆえ演奏にしても調律にしてもミスがあると凄く目立って聞こえて(響いて)しまうため、結果として演奏や調律などの「正確性」、「完全性」などを要求される楽器であると、今回しみじみ感じた。

 一方で、私がこんなにも(世間で言うところの)調律マニア(オタク?)になってしまったのも、チェンバロのこの性質のおかげ(せい?(笑))であることは疑う余地のないところであり、ある鍵盤曲の想定音律ないし最適音律を探るには、音程の不安定なクラヴィコードでは困難であり、チェンバロの存在が必要不可欠であると思う。逆に言うと、バロック時代にあれだけ色々な種類の不均等音律が考案されたのは、チェンバロの上記のような特質を最大限に活かそうとした結果なのではないか、とすら思える。

 であるからして、現在クラヴィコードにはまり込み、この楽器が不当に(?)軽視されている現代音楽社会に対して憤慨さえしている小生であるが、一方で、もしも自分がクラヴィコードの方から入手していたら、現在このようなブログを立ち上げていなかっただろう(ギターへの古典調律化の試みさえしていなかったかもしれない)ことを思うと、楽器との不思議な「縁」というのものを感じざるを得ない今時分である。
 
 などとウダウダ書いている内にもうこんな時間になってしまった(汗)。マズイ、もう少し練習する予定だったので、そろそろ収束させよう。

 と言う訳で、久々に弾いてみたチェンバロ演奏(調律はこちらも久々のKBⅢ)・・やはりチェンバロだと少しのミスも目立つ&心理的動揺が大きいことが、この音源からも分かる(大汗)


 今日のクラヴィコードでのフーガ。今日は主題のアーティキュレーションを統一させることに重点を置いて弾いてみた。

 それではいよいよ明日が本番だ、、、、、バッハの☆を掴めるよう、明日は頑張ろう私!!!

 


 


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