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「続」オーラ・リー(Aura Lee)弾き比べ大会~キルンベルガーⅢ「改」フレットギター編~ [古典調律フレッティングギター(演奏音源など)]

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 という訳で・・・・何と何と、今年もあっという間に11月、季節はいよいよ「晩秋」に突入しましたねぇ(しみじみ)

  では今日も時間が無い(そもそも木曜日なので生命力切れな)ので要点だけ。

 昨日最後に書いた「弾き直し録音」につき、ギターの高音弦が安定するまでもう少しかかりそうなので、代わりにキルンベルガーⅢ「改」(ないしjobin類似)フレット(以下「KBⅢ改」)ギターの演奏をupしたいと思います。(こっちのギターは弦は安定しているようです。)

 まずは音源をどうぞ。


 要点としては、この「KBⅢ改」音律は、
 G-①-D-②-A-③-E-④-B-⑤-F♯
の5カ所を1/4シントニックコンマ(約5.5セント)分狭いミーントーン五度にして、D♯(E♭)-B♭の一箇所が余剰(つまり約3.5セント)分だけ「広い」五度になっています。残りの六カ所の五度は純正です。
 五度圏サークル図を描いて示すのが一番分かりやすいのですが、ちょっと時間ないので、これも後日ですね(汗)。

 で、表記曲をこのギターで演奏すると、前半は二長調なのでⅠとⅣの和音で純正三度が得られ非常に心地良いのですが、後半でホ長調に転調すると、Ⅰの和音の長三度が一気に11セント劣化しⅤの和音では12ETよりも劣化した長三度になりますので、良く言えばw「調性の変化(調性感)」のコントラストがハッキリ出て「非常に面白い響きの変化」、悪く言えば「前半は良かったけど後半はイマイチな響き」になるわけですね。
 それと、昨日の純正ケルナーの場合も後半のホ長調は「イマイチな響き」になるのですが、ケルナー音律は五度が良好だしEBは純正五度なので、三度が多少悪くても「豊潤感」というか「力強さ」というか、そんな印象もあるのですが、こっちの「KBⅢ改」音律は狭い五度が「受忍限度ギリギリ」の値の響きなので、三度が悪くなると、五度の唸りが結構目立つように感じます。少なくとも弾いている側はそう感じます。

 結論的には、この「KBⅢ改」音律ギターは、ホ長調曲は余り向いて無くて、ト長調や二長調の曲で最も威力を発揮するように感じます。まぁ、このように感じたからこそ、次のケルナー「改」音律が生まれたのですよね。なので、ケルナー「改」音律は、うねうねフレットギター用音律の「最新作」であるとともに、ギター用不均等音律としては私の現在までの「最高傑作」であると自負している訳です。

 最近思うのですが、チェンバロや鍵盤楽器の場合、張っている「隣接弦」同士の音程は「半音」であり、4度や5度は比較的「遠く」の弦同士で鳴らされますが、ギターなどの弦楽器の場合、隣接開放弦の音程が「4度」なので、「隣接弦同士の和音の純正度」が低くなる(つまり唸り度が高くなる)と、いわゆる「干渉現象」が生じて唸り(ないし「不快度」)が増幅される?のかな、などと勝手に推測(妄想?)している今日この頃です。

 そういう意味からも、ギターの音律を「ヴェルクマイスターⅢ」にするように仮フレットを付ける実験も以前に試したことがあったのですが、やはりあの「唸る五度」は可成りの「耳障り感」があり、直ぐに嫌になって(要するに「生理的に受け付けられなくなって」)辞めました。「ヴェルクマイスターⅢ」は純正5度も多いのですが、隣接弦同士であの「純正-6セント」の狭い五度が鳴ると結構辛かったです。少なくとも私はそうでした(※但し、これは個人差があると思うし、(楽器を抱える)演奏者側と(楽器から離れている)観客側とでは、感じ方が大いに違って来ると思われます)。

 何だかんだ言って長々と書いちゃいましたね(汗)。
 それでは皆様、良い芸術の秋を!!

 


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