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ブルグミュラーを王道純正律のCルートとGルートで弾いてみる [純正律(Just Intonation)]

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平日夜帰宅後の「へろへろ演奏」シリーズ、今夜もやって参りました(笑)

今日は調律をしている余裕がなかったので電子鍵盤(カシオWK-500)による王道純正律ということで。

これです。
短2修正_ド調で示した王道純正律基本サークル図.png


今夜はブルグミュラー(1806-1874、ドイツ)の有名な「25の練習曲、作品100」を弾いてみました。巷では、ドイツは12等分律化の動きが早かったとか、平均律は19世紀の半ばに導入されたとか、色々言われていますが、さぁ実際ブルグミュラーの音楽はどうなのでしょうか。

 まずはCルートで第1番「素直な心 ハ長調」です。
 この曲は、下の楽譜から分かるように、

 IMG_5726.JPG


7小節目のD7の和音では上手いことDAの同時打鍵を避けているし、後半ではE♭、F♯、そして(G♯ではなく)A♭を使ってFmの和音を鳴らすということで、

IMG_5727.JPG

正にこの「王道純正律」の構造に基づいて作曲されている、と考えられるのですが、いかがでしょうか。

 というわけでへろへろ演奏です、どうぞ。





演奏の善し悪しはともかくとして、王道純正律の「響き」はいかがでしたでしょうか。

余談ですが、以前から(ピアノ学習者が必ず習う)クーラウのソナチネのハ長調曲は、A♭音のみならずA♭-E♭の和音(つまり、「一般的な」ミーントーンだと「ウルフ五度」になる和音)が良く出てくるので、「これはどういう意味なのだろうか?」、「ミーントーン愛好者に対する『嫌がらせ』(爆)なのだろうか?」などと考えていたのですが、ようやくその意味が分かった気がしました。 つまり、クーラウもこの音律を意識して曲を書いていたと考えられることと、先日述べたミーントーンの「ウルフ位置」論とを組み合わせると、「あぁなるほど」となる訳です。
 さらに余談ですが、先日の「マッテゾン純正律」や「マールプルク純正律」の左上のシントニックコンマは、「進化論」的視点からすると、要するにこの音律の名残り(別名:蛇の足の痕跡)じゃないですかね。主音に対する短2度音の「イントネーション」を残したかったのではないか、ということです(私見)。

次、ボタン2つの操作でGルートに変更・・あぁ何て便利なのでしょう(ほれぼれ&しみじみ)。

次は第7番「清い流れ」ト長調です。これも凄く純正律的な曲だと思います。

 それでは今夜はこの辺で。


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