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(ひとりごと風)、「王道」純正律を各種ルート音で実験してみる [純正律(Just Intonation)]

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 先ほどCASIOのWK-500に、4種のルート音(CとAとGとF)で、先日の同主調転調対応型純正律(以下便宜のため「王道」純正律)を登録してみた。最終的には12音全てのルート音で実験する予定である。

まずはCルート実験の開始。昨日の「メヌエット(ト調、BWV Ahn114&115)」は、バッハ作でない「偽作」とされている旨を書いたが、実際の作曲者はバッハの先輩のゲオルク・ベーム(Georg Böhm、1661-1733年、ドイツ)かと思ったら、下記サイトでは「G.ペツォルト」作となっていた。
http://yamaha.jp/pianorg/detail/1

ただ、「アンナ マグダレーナ バッハの音楽帳」には、ベーム作によるメヌエットも含まれており、これに関連してベームの鍵盤曲も調べてみることにした。

まずはハ短調の組曲・・・とりあえず「アルマンド」は王道純正律OKのようだ。最後にDmの和音が出てくるが、殆ど気にならない、、、と思ったが、次第にB♭の和音の5度が気になって来た。組曲が進むにつれ、B♭の和音が増えてくる。ジーグではDの和音が強拍で、、ううん、これは「違う」かも知れない(汗)。 「裏技」としてE♭ルート純正律が使えるかも試してみる必要がありそうだ。(ちなみにパーセルのイ短調メヌエットは、イ調でなく普通のハ長調用純正律が使えた。)

次は組曲へ短調。ルート音をボタン操作2つでFに変更(・・・な、何と便利な(汗))。 予想通り、最後の「シャコンヌ」はこの音律と非常に相性が良い。ただ、「サラバンド」では禁則の分厚いG和音(GやGm)が結構出てくる。アルマンドやクーラントでは割と良い感じだ。 ちなみにルート音をFにすると、Dの音が(Ⅵになるので)非常に低く感じる。

駄目だ、慣れてない曲を弾くと疲れる(汗)、、次はGルート。
ヘンデルの組曲第7番ト短調のパッサカリアを弾くも、2小節目強拍でいきなり禁則Fの分厚い和音が(汗)。これはやはりミーントーン想定だろう。ただ、気を取り直して第2楽章「アンダンテ」(完全2声の曲)を弾いてみるとこれが結構良い。第一楽章の序曲も途中までしか弾かなかったが、比較的良好だった。対して「サラバンド」はやはり分厚い禁則和音にひっかかる。
 思うに「純正律」は、完全2声の曲や、オーケストラ(合奏)を意識したような曲(つまり、縦の和音よりも横の声部を重視したような曲)との相性が良い(傾向がある)のではないか。
 次は同じくヘンデルの組曲ト長調。これは前に「歪み音律」で弾いたので予想通りである。最初の3楽章は可成り相性が良いと思う。この組曲はサラバンドがなく分厚い和音が出てこないし、いわゆる「読み替え」音も無いので、禁則5度だけ注意すれば良さそうである。 
 次はシャコンヌ・ト短調(青本4の49頁)、、やはりこれは凄く良い。分厚い和音が無いのが却って功を奏しているように感じる。18小節目にFCの禁則があるので、ここさえ上手く処理できればOKではないか。
 それにしてもヘンデルもパーセルもバッハも、バロックの作曲家はみんなハ調よりもト調の方が好きなんだなあ、と感じる(ト調の曲は楽譜が多すぎてとても弾ききれない(汗))。(これはミーントーンのウルフ位置とも関係するのか? つまりG♯E♭設定でハ調だと、A♭音がないためハ短調に行きにくいとか。)

今日の最後はイ調で。 ラモーの曲(前奏曲)は最初の方でいきなりBF♯空5度が出て萎えた(笑)。やはりフレンチは純正律は「ありえない」のだろうか?  対して、バッハの比較的無名のイ長調組曲BWV832は相性が良さそうに感じる。未だ2曲しか試していないが、やはり2声曲(ブーレ)との相性は良い。それとサラバンドで分厚い和音が沢山出てくるのだが、7の和音とかAmとか更にはイ長調曲なのにB♭音(!)とか、色々と趣向を凝らしており、どうもこの組曲は「怪しい」(笑)。

 そんなこんなで、夜の楽しいひとときはあっという間に過ぎていった。余裕があればミクにもこの「王道純正律」をセットしておきたい。

 それではまた。


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