X調純正律に対する考察、有名曲up等 [純正律(Just Intonation)]
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イ短調純正律のあるべき姿について前に記事にした。すなわち、このような姿である。
純正律の基本としては、「ルート音が変わる度に調律替えが必要になること」が挙げられる。
従って、上記図の音律は、「調律替えをしても既存の各(○)短調曲に対応している」ことが必要となり、対応していれば『本物』ということである。
で、以下は一応「本物」の推定をして話を進めていく。 つまり、上記音律は単なるイ短調純正律ではなく、短調曲全般に使える音律というわけである。
※今回、何故に、音律表にABC・・(音名)でなくラシド・・(階名)で表記したのかと言えば、この「調律替え」を意識したからである。さらには、音律表に(不慣れな)「短6」、「増4」・・などを書き込んだのは、長調純正律と短調純正律とを比較するためである。
というわけで、前回提案した修正ハ長調純正律についても見てみる。これは音楽史上「本物」であることは確実なので、以下は「長調純正律」と呼ぶ。
これは、プリセット音律から単にF♯の音程を22セント上げただけのものである。いわゆるE♭型なのだが、「全ての長短調一般」の議論をするために、ここでは「短3型」と呼ぶ。
(補足:この短3型長調純正律は、ルネサンスのヴァイオリン用音律であるのみならず、(キルンベルガーと音律論争をしたあの)マールプルクが(鍵盤楽器用として)発表した音律のようだ(鍵盤楽器用音律冊子「ドデカゴン」の一番最初の音律として載っている)。これに対して、E♭部分のみをD♯に変えた所謂「増2型」長調純正律は、マッテゾンにより発表されている(ドデカゴンの2番目の音律)。)
で、上の2つの音律を見比べて、何か感じるものはないだろうか??
(30分休憩するので考えてみてください(笑))
再開します。
答えは、長調純正律は(「増5」型でありルート音に対する「短6」が無いため)同主調転調に対応していないのに対して、短調純正律は、(ルート音に対して短6とⅢ(長3)の両方を備えているので)同主調転調に対応している、ということです。(ちなみに「平行調」への転調は、どちらの音律も主要和音の五度に禁則が出ますが(長調純正律の場合はⅣの和音の五度、短調純正律の場合はⅤの和音の五度)、三度は大丈夫のようです。)
これは何を 意味するかと言うと、短調純正律の方が「用途が広いのではないか?」、「実はこっちの方が一般的なのではないか?」、この音律は「X短調純正律」ではなく「X調純正律」と呼ぶべきではないのか、「まずは一番最初にこの音律を試してみるべきなのではないか」(などなど)、、、ということです。 だって、1曲中に同主調転調する曲って目茶苦茶沢山ありますよね。 メヌエットⅠ&Ⅱなどの所謂「トリオ」の曲だってそうですし、1つの組曲中で同主調転調する場合もありますし・・・あれれ?そうすると、フランスの鍵盤楽器音楽だって「怪しく」ない?(笑)とか、色々と推測(妄想)が広がって行くわけですよ。
で、「この音律が何故に一般に知られていないのか?」、について、色々想像(妄想?)できるのですが、、、
①「闇の勢力」による陰謀
②余りにも一般的な音律だったため(それ故に発表者(考案者)の名前もない)。
③その他
①は当然として(爆)、②でもあるような気がするんですよね。つまり、この音律は、『音楽を真面目に勉強していれば、必ずたどり着く音律』ではないか、と思えてならないのです。
というわけで、30分後くらいに、この音律を「ト調」にした鍵盤楽器曲の演奏をupしたいと思います。
(休憩)
(再開)
再開します。演奏up曲は、アンナ・マグダレーナバッハの音楽帳より、余りにも有名な「メヌエットⅠ&Ⅱ」です。この曲はいわゆる「偽作」とされていますが、それはこの際問題ではありません。
で、最初に言い訳をさせていただくと(汗)、この曲、最初は所謂「無傷演奏」できる曲だと思ったんですね。だけど、録音後に良く見ると、短調の部分で「禁則5度」が何カ所かあったんです。まず、下記写真の場所(FとC)です。
でも、最初のは同時打鍵ではないし、次のはちゃんとトリル指示がありますよね。
で、次は同時打鍵なのでちょっと厳しいかな、とも思ったのですが、
上の音を遅れて弾くとか、所謂「逆イネガル」で弾けば誤魔化せるかな、と思います。
ただ、これは後で気づいたため、up音源では、そこのフォロー(トリル等)が出来ていないのですが、こういう訳なので勘弁してください、ということで。
次、言い訳の2番目(笑)。
ある意味(?)記念となる演奏なので、生チェンバロで演奏できればベストなのですが、とてもそんな余裕が無いので、前に記事に書いたCasioのWK-500を「ト調」純正律にして弾きました。(これからはcasioさんの楽器が大活躍すると思います)。
ただ、機器から出ているUSBコネクタとmidi機器(昔のハードウエアシーケンサー)との接続などが未だ良く分からなくて(機械音痴なんです私(自爆))、仕方なく一発取りで録音したので、相~当っっっに間違えてますが、これも勘弁してください、ということで。
まずは例によって、長調/短調の3和音と 禁則5度から。 純正律では基本的に、ルート音に対して全音高い音(Ⅱ)と全音低い音(短7)の5度が(非常に狭い)禁則5度になります。ですので、この場合はFCとAEが禁則です。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
では言い訳を一杯した後は演奏ということで。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
参考のため楽譜写真貼っておきます。
それでは今日はこの辺で。
(神様、これで私は「アセンション」させてもらえますでしょうか? 闇の勢力は去ってくれるのでしょうか?)
最後に謝辞
神様、そして全ての皆様、私をここまでお導きくださって、本当にありがとうございます。心から感謝いたします。
(不正確な記述に関し適宜修正しています。修正部分を赤字で表記しました。)
いよいよだ、いよいよですよ皆様!!!
http://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/0e797fe5338a7cc1f6327dde869cf8da
>闇の勢力は去ってくれるのでしょうか?
重要なメッセージが来ています。
by koten (2012-06-21 00:10)
カシオ、なかなか良い音がしますね!
(録音登場は初めてですよね?)
チェンバロというより、スピネットっぽいですが、これくらいの曲を家庭でさり気なく楽しむには調度良い感じの音色です。
純正律は、「和音」と長調のメヌエットが特に素敵と思いました。
短調のは、短三度が広くて(これが正しい短三度なのだけれども)、例えばB♭がGに対して飛び出そうに(笑)高く聴こえるので、短調っぽい「暗さ」がイマイチでしょうかね・・・。
禁則に引っかかっている箇所、PCのスピーカーから聴いてるぶんには、あまり分かりませんでした。
楽譜を見ながら「そろそろ来るゾ」と耳をそばだてていれば(笑)、ちょっと分かる感じです。
弾いてる人は気になるのかもしれませんが。
>機器から出ているUSBコネクタとmidi機器(昔のハードウエアシーケンサー)との接続などが未だ良く分からなくて
カシオの方にはMIDI端子(IN、OUT)が無い・・・ということでしょうか?
USB端子だけですか?
ハードウェアシーケンサーの方は、MIDI端子あるんですよね?
とすれば「オーディオインターフェース」の中で、特に「(USB接続の)MIDIインターフェース」というものを買えば、繋げるのでは?と思います。
これは普通、MIDI端子がないパソコンと電子楽器を繋いでアレコレやる時に、パソコンのUSB⇒MIDIインターフェースのUSB・MIDIインターフェースのMIDI端子(IN&OUT)⇒電子楽器のMIDI端子(IN&OUT)のように繋いでMIDI情報のやり取りを行うんですけども。
(現在ではシーケンサーはソフトウェアが一般的なので、これでPCのシーケンサーから電子楽器を制御したり、逆に電子楽器の演奏をシーケンサーに記録して必要なら修正・・・などできる⇒例えばDominoみたいなソフトを使って)
もっともPCを介さない、ハードウェア同士の接続にも使えるのかは分かりませんが。
例えばこういうものですけど↓↓↓
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-um-one-ROLAND-UM-ONE-MIDI%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B9/dp/B004J96G10/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1340305141&sr=8-1
by REIKO (2012-06-22 04:36)
REIKOさん、コメント&情報ありがとうございます。( ^-^)o旦~~ どぞ ♪♪
>(録音登場は初めてですよね?)
そうか、言われてみるとこれがWK-500の「お披露目デビュー」ですね。そうだったんだ。そうであれば、「もうちょっと流麗な演奏」でデビューさせてあげるべきだったのかもですが(汗)、まぁ仕方ないですね。
>これくらいの曲を家庭でさり気なく楽しむには調度良い感じの音色
>チェンバロというより、スピネットっぽい
・・なるほど、言い得て妙。
WK-500のプリセットチェンバロ音は、録音された音を聞いてみると「結構悪くないね」って感じの音ですかね。R社の電子チェンバロの音色に慣れてしまうと・・(以下省略(笑))。
で、音色や鍵盤の弾きやすさの点ではR社の電子チェンバロの方が(ハッキリ言って「ずっと」、「遙かに」)上ですが、逆にR社のは「プリセット音律があれでは・・・」ですからね。でもまあR社の『旧』製品は比較的良いですよ、『調律替えできる』ので。問題は・・(以下省略(爆))。
>純正律は、「和音」と長調のメヌエットが特に素敵
確かに。長調曲については禁則五度が(ほぼ?)ゼロじゃないですかね。
>短調のは、短三度が広くて(これが正しい短三度なのだけれども)、例えばB♭がGに対して飛び出そうに(笑)高く聴こえるので、短調っぽい「暗さ」がイマイチでしょうかね・・・。
キルンベルガー音律&ベートーベン以降の曲が体に染みこんで、その世界に「身体が調律」されると、そう感じるようになるってことですかね。私の場合、純正短三度が「広い」と感じたことがないんですよ。勿論、ピタゴラス短三度ほど「暗くはない」な、とは感じますが。
言われてみると、ベートーベンって(Ⅰの和音が純正短三度になる)ロ短調やホ短調のピアノソナタを作ってないじゃなかったでしたっけ? だとすると、キルンベルガー音律(ⅠやⅡ)に体が馴染むと、純正短三度が「正しい音程とは感じなくなってくる」ってことなのかしら? この辺も調べていくと面白そうですよね。(ぶつぶつ・・・反面、例えばリストの「ロ短調ソナタ」とかはどうなのかしら(ショパンもロ短調曲ありますよね)。単に「ベートーベンがやらなかったことをやろうとした」だけなのかしら(?))。
>弾いてる人は気になるのかもしれませんが。
・・これ、体調や「慣れ」も関係してくるようにも思いますね。なので、3回目の「FC同時打鍵」は、堂々と弾いてしまって良い部分(いわば「勝負和音」)とも考えられます。その前の2回で「徐々に慣れさせる」ように「予行演習」がされてますので。あぁ、そうですね、これが正解でしょう。
やっぱり昔の曲の「王道」ってこれなんじゃないですかね。(つまり、前半は型通り「悪い響きは極力避け」て、後半で「勝負和音」を入れる。人は後半のその「勝負和音」が「悪い響き」と感じるどころか逆にいわば「痛快感」を覚えていた。そして、そのように曲を作れる人が『本物』だった。そんな感じでは。)
>カシオの方にはMIDI端子(IN、OUT)が無い・・・ということでしょうか?
>USB端子だけですか?
>ハードウェアシーケンサーの方は、MIDI端子あるんですよね?
・・・全てYESです。
>とすれば「オーディオインターフェース」の中で、特に「(USB接続の)MIDIインターフェース」というものを買えば、繋げるのでは?と思います。
>例えばこういうもの
これ既に買ったんですよ。でもどういう訳か通信してくれないんです(泣)。
なので、
>PCを介さない、ハードウェア同士の接続
は駄目なのではないか、と感じてます。
一方で、カシオWK-500とPCとの間では接続できた感じなので、PC内のシーケンサー使えば色々できるはずなんですね。ただ、如何せん、マニュアル等をジックリ読んで試す時間と精神的余裕がナカナカ取れない、とそんな感じの今日この頃です(汗)。
by koten (2012-06-22 12:41)