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適宜更新シリーズ・(続)短調純正律についての考察(フィッシャーのシャコンヌ編) [純正律(Just Intonation)]

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前回記事の自己レス
>短調純正律がプリセットされている電子鍵盤楽器をお持ちの方は、レオンハルトがコンサート・アンコールで良く取り上げていたフィッシャーのシャコンヌ・イ短調を和声分析しながらイ短調純正律で弾いてみることをお勧めいたします。「あっっ!!」と驚くこと請け合い(笑)。
>上記曲を電子チェンバロで演奏録音、写真、解説書きして、先ほど下記サイトに投稿してきました。

http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=8944

余裕があればミーントーンとの比較を記事にしたい・・がんばれ私
-----------------
 というわけで、我がんばるっす(笑)、、、、「あの世」で良い所に逝くために(超爆)・・・ってアセンションするんじゃないのかい我(汗)

 冗談(?)はさておき、まずは比較のため、このJ.C.F(またはJ.K.F.)フィッシャーのシャコンヌ・イ短調の響きを、イ短調純正律(上記サイト)とノーマル中全音律(下記音源)とで比較してみましょう。

 いかがでしたしょうか? これにつき、単に一回聴き比べた限りでは、「そんなに大差ないじゃん」とか「ミーントーンでも十分美しいじゃん」などと感じる方が大勢ではないか、と(も)思うんですよね。 でもこれ、少なくとも「弾く」人は、純正律で演奏した方が「圧倒的に感動できる」んですよ。それは何故か? を説明するためには、やはり基本に帰って、スケールや和音の聞き比べをするのが良いだろうと思われるので、以下そのための音源をupします。

  まずはイ短調純正律でのイ短調の「自然」短音階、「和声的」短音階、「旋律的」短音階、基本3和音(AmとDmとE)、そしてシントニックコンマ分「狭い」5度(GDとBF♯)です。(最後にウダウダと鳴らしているのはDの和音でして、イ短調純正律だとDが綺麗ですよ、ということをアピールしてます)どうぞ。



 
  次は同じことをノーマル・ミーントーン(以下「MT」と略記)でやってみます。(最後に例によってウルフ5度も鳴らしています)

いかがでしたでしょうか? MTの方が「5度が唸っている」のが(何となくでも)分かるのではないかと。
で、この比較体験を何度もしていると、次第に「純正律が如何に美しい音律であるか?」が身に染みて分かってきて、さらには「(一般には「使用不可能」と評価されている)この音律を何とかして実用できないものか?」という思いに駆られるのが「普通の人」、「真人間」じゃないかなと思うのですよ、はい。
 
 

 で、さらに考えると、『「普通の音楽家(含む作曲家)」なら、鍵盤楽器であろうとフレット楽器であろうと、「こんなに美しい音律」を使わない訳がないのではないか?』と思ってしまうわけですよ。で、楽譜を調べる・・・なんだあるじゃん、となる訳です。
 (ひそひそ・・・・で、これをさらに突き詰めて考えると・・・・どうにもこうにも行き着いてしまうんですよね、「陰※暴露論」の分野に(汗))

(続く)
 


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コメント 2

REIKO

このフィッシャーの曲、私もテスト用?にMIDIを打って、時々色々な音律で聴いていますが、イ短調純正律が使えるとは思ってもみませんでした!
白鍵が多い曲ですが、G-Dを使ってないってことですね。
GがG#になってる箇所が多い(つまり和声的&旋律的短音階の上昇音階)せいだと思いますが、コレが短調純正律に対応できる曲の作曲上のコツでしょうか。
(この考えでいけば、長調よりも作曲しやすいような気が)
最後のピカルディ終止もC#がAに対して純正なので、バッチリ決まってますね~、この曲は絶対にヴェルクマイスターやキルンベルガーIIIで弾いたらダメなんですよ。
それじゃ最後の「オチ」が全く決まりません!(笑)

純正律の方、とても澄んだ綺麗な響きですが、例えば10小節目アタマの上声B⇒Dが狭い短三度なのに、11小節目のA⇒Cが純正短三度でバカ広く(爆)聴こえます。
(Cが高く飛び出て聴こえる)
ベトベン=KBII以降、「ワタシの標準短三度はピタ短」なので(爆)、純正短三度ってほんとに明るいですね!

ミーントーンの方、純正律と比べると響きが少し曇ってるのが分かります。
で、この曲はミーントーンだと22小節目の右手D-G#が、若干キモチ悪いし。
(そう思いません?)
G#がもう少し高い方がいいんですね・・・でもC#は、Aに対して純正を保ちたいですね・・・ということで、「シュニットガーがBest」と楽譜にメモってありました。(笑)
この組曲の他の曲をまだ見てないので、何とも言えませんが。
(組曲全体が短調純正律OK・・・だったらすごいですけど)
by REIKO (2012-06-18 02:49) 

koten

REIKOさん、コメントありがとうございます。( ^-^)_旦~

>イ短調純正律が使えるとは
・・私もナカナカやるでしょ?(爆)
 最近REIKOさんが凄く頑張っていらっしゃるので、私も刺激を受けるところ大な訳です(笑)。これからもお互い頑張りましょう。

 ちなみに「巨匠が発掘して発表(or録音)した無名曲」って、勉強すると「音律的」にも何かヒントがある場合が多いのかな、とも感じる今日この頃です。他にも、今では比較的有名になりましたが、ガルッピのハ長調ソナタもそうですし。

>白鍵が多い曲ですが、G-Dを使ってないってことですね。
 その通りです。音律を有る程度勉強した上でこの曲を繰り返し弾くと「G-Dはわざと(意識して)使っていない、これは何かある!」と分かるようになるんですよね。これも正に音律研究の醍醐味!!! この曲が何故純正律適用可なのかについて、当初はもう少し詳しく解説する予定だったのですが、いかんせん書くことが多くて(汗)。

>GがG#になってる箇所が多い(つまり和声的&旋律的短音階の上昇音階)せいだと思いますが、コレが短調純正律に対応できる曲の作曲上のコツでしょうか。
 流石はREIKOさん、お見事です。パーセル曲でもそういう箇所が沢山出て来ます。


>この曲は絶対にヴェルクマイスターやキルンベルガーIIIで弾いたらダメ
・・・そういう意味では、今後、多くのイ短調曲は「1/4コンマMT(専らD♯型)」が『最低条件』になるかもしれませんね(笑)。(フランスバロックはまた別なのかもしれませんが) 
 ただ、純正律は『あらゆる音楽のルーツ(根源)』だし、イ短調は短調曲の『基礎』ですからね・・・これは凄く「怪しい」ですよね(笑)。
 しかも、バロック時代に「イ短調(鍵盤楽器)曲」って、めっっっっっっっ(笑)っっ茶苦茶たくさん作曲されたじゃないですか。前に挙げたフローベルガーやラモーのみならず、バッハもイ短調作品は凄く多いですよね。

 で、バッハのイ短調の鍵盤楽器組曲で一番「怪しい」(笑)のはパルティータ第3番だと思いますね。前に「プリセット(歪み)ハ長調純正律」で前奏曲だけ録音upした記憶があるのですが、その続編もやらなアカンかなとも思う今時分、、、、いやぁ本当、研究対象が多すぎてタマランですわ(笑)。

>(そう思いません?)
・・・これ、ちょっと今日は余裕ないので保留ってことで (汗

by koten (2012-06-18 22:58) 

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