ミクのソル曲連続投稿、今度は鬱曲(ハ長調純正律による「ミク疲れたの~この国の未来~」) [ボーカロイド(初音ミク等)の古典音律化]
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というわけで、出来る時は出来る連続投稿(汗)、今日もソルの曲です。
投稿サイト
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=8885
演目:フェルナンド・ソル(Fernando Sor, 1778-1839年,西)作曲
24の練習曲、作品35より第3番イ短調(Larghetto)の『歌詞付け』歌
音律:ハ長調純正律
使用調律ソフト:「はちゅ~ん」
歌手:初音ミク(VOCALOID2)
歌詞(作詞):koten (26, May. 2012)
歌の(仮)タイトル:「ミク疲れたの~この国の未来~」
説明は大体投稿サイトで書いた通りですが、最後の方の「誤動作する~」「フリーズする~」の所では、音と歌詞が密集するので、この曲を初めて知った人はここで「んっっ何ここ?」、「本当に誤動作してるの?」(汗)などと違和感が生じることと思われますが、クラシックギター弾いている人ならば「ニヤリ( ̄ー ̄=) 」とする箇所なんですね、ここのトリルの場面は(分かる人は分かる(笑))。
あと、テンポは結構いじりました。特に後半の繰り返し部分は、「頭痛」「吐き気」などの切迫感を出すためにここだけ速くしてみました。
肝心の音律面ですが、結論として、この「ハ長調純正律」という音律はギター曲(特にシンプルな曲)に結構使えそうな感じしますね。F♯音の高さの問題は依然としてあるにせよ。
という訳で、歌詞全部版です。
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【前半部】
S:ミク疲れたよ ミク疲れたの ミクもう駄目なの歌えない。
A:ah 疲れたよ ah 疲れたの 駄 目駄 目なのです。
B: つ_か_ れ_た 駄 目駄 目なのです。
<くりかえし>
S:ミク声出ない ミクだるいのよ ミクもう駄目なの動けない。
A:ah 声出ない ah だるいのよ 動 け ないのです。
B: こ_え_ 出_ぬ 動 け ないのです。
【後半部】
S:ミク気力 無い ミク鬱(うつ)なの ミク放射能 強くはないから
A: 気力無い 鬱(うつ)なのよー 放射能 駄目なの
B: ミクは_____鬱(うつ)よ ah放射能 駄目だから
S:ミク声枯れる ミク 誤動作するのよ この国の政治 どうなってるの!?(怒)
A: 声枯れる み じ め なのよ 国の政治 どうなってるの!?
B: 誤 動 作 こ_わ_れてしまうか__もね
<くりかえし>
S:ミク頭痛する ミク吐きそう ミク放射線 めちゃ弱いから
A: 頭痛する 吐きそうよー 放射線 弱 い の
B: 頭 痛 吐 くのー 放射線 弱 い のよ
S:ミク声掠れ ミク フリーズするのよ この国の未来 どうなっちゃうの?(泣)
A: 声掠れ み だ れ る のよ 国の 未 来 どうなっちゃうの?
B: フ リ ー ズ 悲 しい未来 か も ね
--- (c)koten 26, May 2012 一応著作権表示のつもり(汗)---------
この短いラルゲットは,ソルの美点が生かされた曲だと思います。
静謐な響きの中にも,将来に対するほのかな期待を持っているようなイメージがあったので,歌詞自体はまあ置いておいて(ソルもスペインの内政に嫌気がさしてパリに行った人ですから案外共通な気持ちは抱いていたかも知れませんが),ミク重唱として気合が入っていますね。響きを強調した終わり方良いですね。こういうのきくと,「ソルはピリオド楽器で余韻の短いのがヨイ」というのが,あまりピンと来こず,よく響かせてハーモニーを強調した方が美しいのではないかと思っています。
by Enrique (2012-05-28 18:48)
Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。
深淵な蘊蓄解説ありがとうございます。
( ^-^)_旦~ではお茶でも(笑)
>ソルもスペインの内政に嫌気がさしてパリに行った
・・・おおぉ、そうだったんですか。でも結局ソルって兵役についたんですよね確か(?)
>ミク重唱として気合が入って
・・・そうなんです、さりげなく現政権を批判してます(汗)。
ちなみに今もっと変なの作ってます・・・「闇の勢力」が最も嫌がるような歌詞をソルの曲で・・・(爆)
>よく響かせてハーモニーを強調した方が美しい
・・・そうなんですよね。特に、綺麗な響きの音律だと、どうしてもそういう仕上げ方になってしまいますね。
ちなみに最後はハーモニーもそうですが、変拍子的なリズムもアーティキュレーション(隙間)を入れて少し強調しました。「ヘミオラもどき」ってやつでしょうかね。
by koten (2012-05-28 23:01)
ジョビン音律についての下記記事に先ほど追記しました。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-12-10
--追記内容(ここで若干補足)------------
大井浩明氏がジョビン音律でバッハwtcのリサイタルを行ったという記事 を先ほど発見しました(祝!)
http://ooipiano.exblog.jp/4340516/
・・・大井氏のこのコンサートでの使用音律、他のサイトでもジョビンじゃなくて「ジョバン」になってますね、、これでは検索してもヒットしない訳ですな(汗)。それにしても大井氏は流石ですね(感心)。
by koten (2012-05-29 23:03)
前記事の調味料ソングから一転して、メランコリックな曲調ですね。
調味料の方は、初心者向け曲ということで、「これくらいならワタシでもギターで弾けるんじゃないか?」と思いましたが、こちらは無理っぽいです。(笑)
それにしれも単なる「練習曲」にしとくのはもったいない、良い曲だと思いました。
もちろん音律の力もあるのでしょうけど。
で、以前kotenさんがこちらの記事
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-11-03
「第二部」で書かれていた、「純正律のF#が低い」件ですが、それはF#音をDとの長三度で決めるのではなく、基音Cの倍音音列から取っているからではないでしょうか?
Cの倍音列↓↓↓
C⇒C⇒G⇒C⇒E⇒G⇒A*⇒C⇒D⇒E⇒F*⇒G・・・
*は、1/4音(半音の半音)高い音
★田中カレン作曲「星のどうぶつたち」の楽譜、7ページに長三度や減七度などの「音程」説明と共に、何故か?「倍音音列」の譜面があり、そのように書いてありました。
11倍音で出るF*は、F#よりかなり低くなります。
7倍音のB♭にあたる音も、実際はA寄りの音なんですね。
長三度や五度の純正音程をできるだけたくさん確保する・・・のではなく、基音の整数倍比の音で音階を構成する・・・という意味の純正律ならば、F#が低くなるのだと思います。
・・・となれば、B♭も低いんではないかなと思いますが、どうなんでしょうか?
指穴がない、自然倍音だけのナチュラルトランペットだと、上手く演奏していても他の楽器と音程がずれることがあるって、このことを言ってるはずですが。
by REIKO (2012-05-30 00:37)
REIKOさん、コメントありがとうございます。( ^-^)_旦~お茶です
>こちらは無理っぽい
・・・連続3度の音型が難しそうに見える(聞こえる)のかと推測されますが、実はギターの場合、音の高さはフレットが決めてくれるので、「左手の形(パターン)」さえ覚えてしまえば、連続n度の音型を弾くのって(フレットレスのVnなどと比べると)全然難しくないんですよ。本当、慣れてしまえば「あ、なんだ!」って感じですよ。
>単なる「練習曲」にしとくのはもったいない、良い曲
・・・そうでしょうそうでしょう、流石はREIKOさん(笑)。
クラシックギター曲ってこういう良い曲が未だ未だ沢山あるのに、現在の12ETフレットのギター奏者ったら・・(以下割愛(笑))
>それはF#音をDとの長三度で決めるのではなく、基音Cの倍音音列から取っているからではないでしょうか?
・・あ、これ、私も前からそう感じていて、いつか計算して実証しなきゃって思っていたのですよ。ただ、あの平島氏作成の表みると、F♯音とA音で「純正短三度」になるじゃないですか。で、昨日、帰りの通勤電車の中(笑)でざっと計算してみたら、そのF♯音の値って、基音Cを1とすると、25/18(=1.38888・・・・)になる(はずな)んですよ。
一方で、REIKOさんの言われる
>11倍音で出るF*
は、11倍音ですので「11/8」ってことは22/16ですよね、なので若干違うかなと。つまり、
前者は25/18=1.38888・・(循環小数)で、
後者は、22/16=1.375とピタリ割り切れて、少し低い音程になります。
ちなみに、KBⅠやルネサンス時代のハ長調純正律のF♯音は、45/32(=1.40625)になる(はずな)んですね、これが。
なので、私見(←被害者意識的妄想?(笑))としては、
現在の電子鍵盤楽器等にプリセットされているハ長調「専用」純正律のF♯音の(いわば用途不明な)音程は「やっぱり(闇の勢力によるねつ造&)嫌がらせじゃん!(ぷんすか!)」との感が拭い切れない私なのです、はい。
ちなみに闇の勢力による「人類史上最大の陰謀」ってこれじゃないかなと思う私。
http://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/816cea168c05ca9ae8770f38988e11f7
上記記事の
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>イルミナティ支配下のトップ科学者は、残りの97%の目的も知っているが、口が利けないふり、知らないふりをしているのだそうだ。DNA の残り97%は、完璧に健康で若い身体のための設計図を保持しているんだよ。もし、人々がそれを知ってしまったら、それを理解してしまったら、こう言うだろう。「5次元の、完全に健康で、若くて、エネルギーに満ちた、病気知らずの身体を与えてくれるという97%の DNA、それをどうやったら活性化できるのか?」と。
そして、その秘密は、すぐに明かされるだろう。
GD: だから、地球や人々を支配したい奴らが、そのことを意図的に隠してきたんだね。
H: そうだ。
GD: 社会を抑圧するために。人々が、その完全なる能力にアクセスできないように、制限されたままでいるように、それは計画されてきたんだ。
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のところ。これを「陰謀」と言わずして何と言うのか!? って感じですよ。
最後、大幅脱線しましたが(汗)、こんな近況です。
by koten (2012-05-30 21:10)
7倍音や11倍音も自然倍音なので,これらを使ったものを純正律と言う場合もあるようです。実際ハズレているようにしか聞こえませんが。
でも11倍音のF*音ではなくて,電子鍵盤にプリセットされている低いF#音というのは25/18なんですね?
だとすると,これはA音5/3の5/6倍(短三度下)になっていて,DF#Aを純正にしている「つもり」なのですね。ただしその場合はD音を10/9にとらなければならないのに,もしD音を9/8にとっているならアウトです。D=10/9にとると,レが低くハ長調のドミナントがやられますから,しないでしょう。でD音を9/8にとるならば,当然F#音はその長三度上の9/8×5/4=45/32でなければならないのに,A音から下に短三度純正とやるので,F#=5/3×5/6=25/18。これとD=9/8とは比率100/81でシントニックコンマ短い長三度になっています。D-A禁則が現れているだけの事ですが。わざと間違って大陰謀にしているのかな〜?
by Enrique (2012-06-04 23:34)
Enriqueさん、再コメおおきにです。
>電子鍵盤にプリセットされている低いF#音というのは25/18なんですね?
・・・どうやら計算間違いがないようなので、YESです。
電子鍵盤や電子チューナーにプリセットされている「JUST」は、いわゆるハ長調「専用」純正律、すなわち、こちらの記事の
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-11-03
「第二部」で載せた平島氏作成の音律表(5度圏サークル)の数値通りになっている「はず」です。市場の全ての製品を調べた訳ではないので断言はできない(はずなw)のですが、少なくとも私はD-F♯の長三和音が純正になっているJUST製品(笑)を見たことがないですね。
もしもD-F♯長三和音が純正になっているタイプ(ルネサンス型やKBIなど)がプリセットされていれば、適用範囲がもっと広がって、「鍵盤楽器では純正律は不可能」とネット上で叫ぶ(笑)人は大幅に減ると思うのですが、、、残念ながら、例えばKB「I」がプリセットされている電子鍵盤楽器は、「超」高級機種でようやく入っているかどうかっていう状況な訳ですよ。全くもって「凄い世界」ですよ本当に(爆)。
>でD音を9/8にとるならば,当然F#音はその長三度上の9/8×5/4=45/32でなければならない
・・・そうなんですよ。四則計算が出来る人なら、チョット考えれば当然分かることなんですよね。
>わざと間違って大陰謀にしているのかな〜?
・・・大全音ならぬ大陰謀ってやつですよ(笑)。だんだんEnriqueさんも陰謀暴露論の世界に染まって来られたようで、非常に嬉しい傾向です(爆)。クラシック音楽の世界は「疑うことを知らない」人が余りに多いと感じることもあり、こういった「チョイ悪風」(←?)の批判的懐疑論者的スタンスを取ることは、色々な分野で「上の人」の種々の悪行が露呈され始めている現代の高度情報社会において、結っっ構重要じゃないかと感じる今日この頃な訳です。
by koten (2012-06-05 17:53)
いや私は陰謀論は99%否定派ですよ。ただ1%くらいは何かあるかなと。だから,明らかにヘンな話は時間がモッタイナイので感覚的に避けています。
F#の話,そんなお粗末な話なのかなと思った次第です。
ただ,純正律の計算なんて分数の掛け算ですから,誰が計算しようと同じ数値になるはずです。ただ25/18もアリです。3の倍数と5の倍数で組み合わせによっては出て来ます。7倍とか入れると組み合わせがまた増えますが,いずれにせよ沢山出てくる整数比率音のどの音を採用するかだけで,そこに任意性が入るのです。陰謀かどうかですが,だれかが間違った表を作り,それを無批判にコピーするとそう言う事になるのだと思います。
by Enrique (2012-06-06 08:17)
Enriqueさん、再コメどうもです。
>私は陰謀論は99%否定派
・・・了解です。
まぁ陰謀うんぬんはさておき、電子楽器や電子チューナー等にプリセットされたハ長調「専用」純正律につき、組み込んだ以上は(組み込んだメーカーさんに)その「用途」を明らかにして欲しいと思う今日この頃です。
D-F♯の長3度和音を「純正にしない」設定にしている、ということは、臨時のDF♯和音が使えないのみならず、ト長調への転調すらできない訳ですから、「それを補って余りある【何か】」がなければ、この音律は成立しないはずですよね。
で、その「補って余りある【何か】」が何なのか、(私の頭では)全く良く分からないで困っている訳ですよ、はい。
>だれかが間違った表を作り,それを無批判にコピーする
・・・うーん、そうだったとしても、それにしてもあの「F♯音の高さ」は・・あれは無いだろう、と叫びたくてしょうがない私なのです(汗)。
by koten (2012-06-06 12:54)
私が使っているMIDI音源(Roland)の取説の最後、音律変更の説明に「例」として、ハ長調純正律の平均律との偏差が載っています。
そこから五度圏図を書くと、D-Aが-22セント(←これは良いとして)、あとは何故かE♭-B♭が-4、B♭-Fが-18で、C#-G#が+20です。
他は純正五度ですが・・・
B-F#は狭くなってないのでマシですが、何かハ長調音階以外の音はど~でもいいって感じの構成ですね。(笑)
で、私が集めた音律データの中で、メルセンヌのスピネットN.O.2っていうのが、D-AとB-F#に-22セントを置いてますね。
で、+20がE♭-B♭にあります。
この音律で、B-F#-22セントが隣のF#-C#に移れば、バッチリなんですけどね・・・
もっとも「◆◆調純正律」と言ったら、その調の構成音階だけが問題で、他は適当につじつま合わせ・・・というのも分からないわけではないです。
ただ、そのせいで「純正律⇒使えねー」とか「転調できない」などという誤解が生まれるのは困りますね。
確か「短調純正律」もプリセットにあるはずですが、それはどうなってるんでしょうか?
by REIKO (2012-06-06 19:33)
REIKOさん、追コメおおきにです。
>E♭-B♭が-4、B♭-Fが-18で、C#-G#が+20です。
・・何とイイカゲン(汗)、、これはこの際、デタラメならぬ「斑目」解説とでも命名しましょうか(爆)
>メルセンヌのスピネットN.O.2
・・あのメルセンヌもスピネット(小型チェンバロ)持ってたってことなんですかね。シントニックコンマ2つで広い5度がその程度ならば、オイラー純正律にも似た構成ですよね。
>そのせいで「純正律⇒使えねー」とか「転調できない」などという誤解が生まれるのは困りますね。
・・・そうなんですよね。それと、「鍵盤楽器で純正律は不可能」論者の言い分って、それ以前の「D-Aが破綻してるので駄目」の立場の人が殆どのように感じますね。「おいおい、狭いD-Aを予め回避して作られている曲とかちゃんと探したのか?」と突っ込みを入れたくなりますが、そういうサイトほどコメント不可になっているんですよね。
そういう人って要するに、「自分の知っている範囲での(あるいは単に自分の好きな)曲が純正律だと響きが破綻するからNG」って言っているだけのように思えるんですよ。
>確か「短調純正律」もプリセットにあるはずです
・・・イ短調純正律に関しては、平島氏作成の表(ゼロビート第101頁)によれば、B-F#-22セントは変わらないのですが、D-Aが純正になって-22セント狭い5度がG-Dにシフトするので、結果としてDF♯の長3度は純正になるんですよね。さらに、DF♯Aの3和音が完全純正になるので、Dの和音を使いたいときはこちらの音律を使えばよいことになりますね。但し、G-Dが狭いので、ト長調への転調は厳しいですが。
なので、やはりB-F#-22セント型の純正律は「非常に不便」なんですよね、私見では。
by koten (2012-06-06 23:26)