(適宜更新)GW企画補遺編:フローベルガーの組曲の音律を何とかして解明できないものか [最適音律を見極める基準(仮説)]
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(昼休みのつぶやき)
その後の調査により、フローベルガーの鍵盤楽器のための「組曲」は、現在知られている限りでは30あるようだ(下記サイト参照)。
http://www.cembalo.com/discography/disc11_3.htm
つまり、前の記事で載せた下記28の組曲の他に、2つのイ短調組曲(29,30番)があることが確認された。
(参照サイトはwikiの「フローベルガー」からリンクされているIMSLPの楽譜サイト)
で、ざっと調性を調べてみたところ、ホ短調がらみで、以下の点が非常に気になった。
現段階での最大の疑問点:
フローベルガーは、ホ短調の組曲を作曲した、しかもⅤ(B)の和音やⅤ(B)-Ⅰ(E)終止法は当然のように使っていたのに、何故にホ「長」調の組曲は作曲しなかったのか??
(派生疑問点:鍵盤楽器用のホ長調組曲を一番最初に作ったのは誰か? さらには、オルガン用のホ長調曲を一番最初に作ったのは誰か?(ホ長調のオルガン曲は、バッハですら作っていないはず))
⇒もしかして、主和音が純正3度にならない長調は作曲対象外????
⇒手持ちCDのホ短調組曲を聴いてみる⇒ピカルディ3度の終止和音(E)が、何か濁ってる感じ。
ううん、これはもっと深く研究しないと気が済まなくなってきた(汗)。
というわけで、この問題について、もう少し研究したいと思う今日この頃。
ちなみに、下記yotubeサイト(の投稿者)は、チェンバロ音源を滅茶苦茶沢山upしてくれているので非常に嬉しい。
http://www.youtube.com/watch?v=ezruj3cHNaw&feature=relmfu
で、上記ト短調組曲を聴いてみるに、どうもB♭音も修正されている印象を受ける。
フローベルガーは、♯系長調はホ長調(以降)、♯系短調は嬰へ短調(以降)、♭系長調は変ロ長調(以降)、♭系短調はへ短調(以降)の組曲を作曲しておらず、調性選択が割と狭いので、想定音律を割り出すのが比較的容易ではないか、との印象を受ける。というか、古楽演奏家のトップは既に割り出して(ないし「突き止めて」)いるはずである。 もしかしたら当時のフランスの音律がヒントになるかもしれないと思ったりもする。
あぁ、昼休みが終わる。とりあえずこんなところで。
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