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(驚愕!)カルカッシのギターは純正律(型その1)だった!? [純正律(Just Intonation)]

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 連絡事項:1/6ミーントーンの記事の閲覧が余りに多かったため(通常の3倍以上!)、昨日の夜に1/6ミーントーンのソル演奏upを下記サイトに行いました。
 (ちなみに最初の2曲は、ソルの練習曲の中で【最も評価が低く】扱われている「作品44」から選んでみました(作品44はソルの「後期」作品なのに、「練習曲」扱いすらされていない現状です)。真面目な話、クラシックギター関係者には「如何に現代のクラシックギターのフレット位置がオカシイか?」について真剣に考えていただきたいと思ってます。マジで私「怒って」ますので。)
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=8013

現在の1/6ミーントーンギターの写真です。ダブルフレットは1/6MTの「趣旨にそぐわない」と思われるので除去しました。
カルカッシで純正律ギター 004.jpg


---本題--------------
 先日に「イ長調純正律KBⅠ類似」型とも言うべきギターの音律&フレッティングを公開いたしましたが、このギターの音律&フレッティングが「19世紀ギター(ギターの黄金時代)の古典派のギター曲に使えないか?」について検討していたところ、まずは(ギタリストは必ず学習するあの有名な)「カルカッシのエチュード作品60がこれにぴったり」という感触を得ました(感触というより殆ど「確信」ですかね)。

 根拠:
 ①作品60の25曲で使われている調性の選択等が余りにも偏っている。

 ②この音律の「主役」であるイ長調を最も沢山使っている(25曲中8曲! しかも3曲目が既にイ長調、最後の方の高い技巧を有する曲は殆どイ長調(第18番、20番、21番、23番、終曲25番))

 ③この音律で和音が綺麗でないピタゴラス系のハ長調曲では、ピタゴラス旋律を最大限に活かす(極力同時に和音を鳴らさない)曲作りをしている。

 ④同じく主和音がピタゴラス3度になるト長調は、(ギターで弾きやすい♯系であるにもかかわらず、1曲しか作っていない。

 ⑤主和音が純正になる♯2つ以上の曲では和声的な曲(和音を同時に鳴らす曲)が多い(10番、21番、24番)。

 ⑥極めつけは、同じく主3和音がピタゴラス3度になる唯一のヘ長調曲(第16番)は、和声的な(同時に和音を鳴らす)曲作りをしているが、何と、全小節に渡って(技術的には弾けるにもかかわらず)「拍頭のベース音」がない!!!!(これを実際にギターで弾いて私は驚愕した!!!! そうか、ピタゴラス長3度の和音の汚さを緩和するのに、こんな手法があったのか。凄い、凄すぎるぞカルカッシ!!!)。

 ⑦ピタゴラス短3度が「売り」の二短調曲(第11番)は「agitato」の曲である。

 ⑧その他、イタリア人作曲家は、伝統的に「純正律指向」が強い。

 ⑨実際に弾いてみて確認した。


 まずは復習から。今回のイ長調純正律KBⅠ類似型ギターの音律です。
H231028暫定_ギター純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 御覧のように、和声面(協和音)は、イ長調周辺の調が最も綺麗に鳴ります。
 対して、「音楽の基本」となるハ長調はピタゴラスの調になります。

 これを踏まえて、実際の楽譜及び響きを演奏付きで検証していきましょう。

 まずは第1番ハ長調。この音律ではハ長調はピタゴラスの調になります。
 対して楽譜はこんな感じです。
カルカッシで純正律ギター 005.jpg

 各小節頭のベース音を少し(音2つ分)伸ばすこと以外は、序盤は「完全に旋律の曲」です。中盤で2声対位法となり終盤で和声的アルペジオが出て来ますが(締めは4音によるCの和音3つ)、全体的には「明らかにピタゴラス音律を活かそうとする姿勢」が感じられます。
 途中までですが実際の演奏です。


 次、第2番イ短調です。この音律ではイ短調の主和音(Ⅰ)は純正です。
 これに対して楽譜はどうなっているでしょうか?
カルカッシで純正律ギター 006.jpg
 そうです。今度は和声的アルペジオの曲になっています。低音も2分音符になり、充分のばすことを要求しています。

 実際の演奏です。


では今日の最後、「最も有名」な第3番イ長調。この調は言うまでもなく「この音律の主役」です。
♯3つで初心者には比較的譜読みしにくいこの調を早速第3番に持ってきたのは「最も美しく鳴る調を早くもってきたかった(生徒に弾かせたかった)&出来るだけ沢山使いたかった」と考えられないでしょうか?
 楽譜です。
カルカッシで純正律ギター 007.jpg
御覧のように、和声的アルペジオ(勿論低音は充分に伸ばす)の上にメロディーがある「3声部」の曲で、前の2曲と比べると圧倒的に難しい曲です。
 こんな難しい曲をいきなり練習曲の「第3番」にもって来てしまって良いのでしょうか????
 しかしながら、たとえ難しい曲であっても、「極めて美しい曲であり、かつ楽器ももの凄く良く鳴っている」ような曲であれば、どんなに難曲であっても生徒は頑張るのではないでしょうか?「絶対に、どんな苦労をしてでもこの曲を弾けるようになりたい!」と強く思うのではないでしょうか?

 実際の演奏です(途中まで&ミスだらけにつき失礼(汗))


 と言うわけで、今夜はこの辺で。

 皆さま良い芸術の秋を!!









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REIKO

>1/6ミーントーンのソル演奏

拝聴しましたッ!
すごく綺麗に鳴ってますね~、平均律ギターよりはるかに「まともな」響きだと思います。
聴いてるだけでも感じるので、弾いてる人ならものすごく実感するでしょうね!
1分30秒くらいから何度か鳴る、ちょっと歪んだ和音は、ウルフをまたいでるのでしょうか?
これくらい&こういう感じで出るなら、良いアクセントになると思います。

>カルカッシのエチュード

こちらは、子供用ギター改造の方ですよね?
オモチャ?とは思えない響きです!
1番ハ長調ですが、これ、下行音階で始まってますよね。
(私の感じでは)下行は上行と比べて、音程のデコボコが分かりにくいので、おそらくピタゴラス音階の粗隠し(ミとファが近すぎなどの)に、下行で始めたのだと思います。
(曲の始まりは、やはり気を使うはずだと)

ベトベン=KBIIもそうでしたが、一旦「音律が◆◆なんでは?」とアタリをつけて改めて楽譜を見ると、「おお!だからこうなってるのか!」「うわ~!(音律の弱点をカバーする)こんな上手い方法があったのか!」・・・な所がボロボロ出てきて、天地がひっくり返りますよね。(笑)
ウラを取ろうとすればするほど、どんどん「証拠」が出てくるんじゃないでしょうか?

(純正律もそうですが)ピタゴラス律(音階)も、「使えねェ~」とされている「常識」が間違ってると思います。
⇒使えない人はアタマの悪い人(爆)
by REIKO (2011-10-31 10:58) 

REIKO

追記すみません・・・
このカルカッシ「ルソーの夢」↓↓↓
http://imslp.org/wiki/Le_songe_de_Rousseau,_Op.17_(Carcassi,_Matteo)
は、ぶっちゃけ「『むすんでひらいて』によるイントロダクションと変奏」だと思うのですが、バッチリイ長調です!
純正律ギターでイケるんでしょうか?
ぜひぜひ演奏アップしてくださいッ!!!!

今年音楽界最大のセンセーション!?
あの「むすんでひらいて」が今、純正律で真の姿を現す・・・!
by REIKO (2011-10-31 11:56) 

koten

REIKOさん
いらっしゃいませ~~■Pヽ( ̄▽ ̄*) コーヒードウゾ♪
        ↑
      長音と湯気を合体させてみました(笑)

>平均律ギターよりはるかに「まともな」響き
・・・そうですよね。この音律については、某mixi界隈(笑)からも(今のところ)大好評です。これで流れが変わる可能性ありますね。やはり本物(歴史的に「本流」だった代表的音律)は違いますね。というか、youmusicではこの曲が誰かに「お気に入り登録」されましたよ!(祝) こんなこと初めてじゃないですかね。

>弾いてる人ならものすごく実感する
・・・いや本当、実感しますね。間近でお聴かせ出来ないのが残念ですよ。
 「P.C.の分割とS.C.の分割とではまるで意味が違う」旨の記述を昔にどこかのサイトか本で見た記憶があるのですが、「あーー、なるほど、こういうことだったのか!!」と今回やっと実感できた(≒「魂」レベルで味わえた)ような気がしました。
 本当、「頭で考えるだけではダメ」なんですね・・・我ながら人生無駄にしてきたなあ(爆)。
 もう少し書くと、今回の音律、録音機器の波形等の状態も今までにない変化がありました。これが「音律」のせいなのか「ピッチ」のせいなのか、はたまた両方の相乗効果なのかは今後の研究課題です(←っってまた研究課題かいな(爆))。ちなみに今回使った基準ピッチは「歴史的本流」との説があるA=432Hzです。

 これ書いていてふと思ったのですが、ヘンデルが使っていた音叉ってA=422.5Hzだったらしいですよね(ネットで「音叉 ヘンデル」で調べるとサイトが出てきます。あとモーツァルトはA=421.6Hzの音叉を使っていたらしいし。)。音律研究している立場としては、最終的には「ピッチ論」まで到達しなければならない、と感じる今日この頃です。「歴史的な本流」音律や「想定」音律については、今後おそらく可成りの精度で明らかになって行くと思うんですよ。我々は「その先」(←例:「社会的ピッチ」と「個人的ピッチ」論など)を見越してないとね(笑)。


>1分30秒くらいから何度か鳴る、ちょっと歪んだ和音
・・・ニ長調曲の後半部分ですよね。今楽譜が無いので推測ですが、「楽譜はA♯音だけど実際の音はB♭」っていう感じのところかも知れませんね。

 リピートありの所謂2部形式の曲では、こういうような不協和の響きを曲の前半では出さずに「後半」で(いわば「勝負」するように)出してくるのが西洋音楽の伝統的な「嗜み」というか「作法」というか「本流」というか、そんな感じですよね。こういったことも、12等分律を使って弾いていたのでは絶対に分からない(身に付かない)と思います。

あぁ、すみません、昼休みが終わってしまって時間切れです(泣)&続きは帰宅後ということで・・(しかし本当、耳が良い&流石ですねREIKOさん(つくづく感心))。

by koten (2011-10-31 13:00) 

koten

(続きです)

>こちらは、子供用ギター改造の方ですよね?
Yesです。ちなみに1/6MTの方も「量産」ギター(←大量生産品)です。

>オモチャ?とは思えない響きです!
・・音律を勉強すればするほど、『フレット』楽器は、「木の種類や木目」とか「構造」とか「木やフレットの材質」とかのウンヌンより、「まずはフレットの『位置』なんだ! この『位置』が悪いと、楽器ひいてはそれを弾く人間が幸せになれない(=成長できない)!」という「厳然たる事実」が、それはもう本当に痛いほど分かってきますね。逆に言うと、フレットの『位置』さえ良ければ、こんなオモチャギターでも、自分ひいては多くの人を幸せにすることができるんですよ。

 対外的発言:ですので、クラシックギター関係者には、『良いフレット位置』はどの位置なのか? について真剣に検討、研究していただきたいです。そのための基礎知識や各種情報はこのブログで提供してきたつもりです。
(これ、表で叫んだ方が良い?(笑))

>下行は上行と比べて、音程のデコボコが分かりにくいので、おそらくピタゴラス音階の粗隠し
・・なるほど、流石は声楽のお方(感心)。そういえば以前にチェンバロレッスンで、「下降スケールの場合は(上昇スケールと違って)『オーバーレガート』させる(指ペダルで弾く)テクニックもある」旨を教えてもらったことがありますね。性質が違うんですよね、上昇と下降では・・これも今後の研究課題ですね(笑)。

>「使えねェ~」とされている「常識」が間違ってる
・・激同です。

>一旦「音律が◆◆なんでは?」とアタリをつけて改めて楽譜を見ると、・・・天地がひっくり返ります
・・・いや、本当そうですね。正に「ピタゴラス的転換」というか、「目から鱗」よりも更に凄い衝撃が来ますよね、、、、今までの価値観が一気にひっくり返されるとか、そんな感じの衝撃が。この衝撃を味わえるのが音律研究の醍醐味ですよね。本当、こんなに面白い研究対象ってナカナカないですよね(笑)。


>カルカッシ「ルソーの夢」
 そうです「むすんで開いて」です。純正律Gで弾けたら弾きたいですが、これ結構難曲なんですよね(泣)。
 余談ですが、「むすんで開いて」の主題によるフゲッタを作ってミクに歌わせようと密かに企画していて、そのタイトル&歌い出しが「むすっとしないで」なんですよ(爆)。これもいつ完成することやら(汗)。

 そうそう、モーツァルトのピアノソナタの音律ですが、前も話題にしましたけど、ナクソスから出ているマルコム・ビルソン(古楽器)の全曲盤のCDが、ネット上では「純正長3度を沢山使っている」と噂されているんですよ。ただ、このCDはナクソスの会員にならないと買えないので、REIKOさん会員にならへん?(笑) 原発事故でも明らかになりましたが、この地球上の現世人間世界では「ダブルスタンダード」が色々とあるようなので、そっちの研究も色々する必要があるな、と感じてます。
by koten (2011-10-31 19:06) 

koten

さらに続きです。


>>1分30秒くらいから何度か鳴る、ちょっと歪んだ和音
>・・・ニ長調曲の後半部分ですよね。今楽譜が無いので推測ですが、「楽譜はA♯音だけど実際の音はB♭」っていう感じのところかも
・・・これ、今楽譜で確認しました。楽譜では低音がF♯で上がA♯ですね。なので、上記の通りです、、、我ながら記憶力良いなあ(自画自賛モード)。
 ちなみにこの部分、今回のイ長調純正律ギターで弾いても不協和音(ピタゴラス3度)になります。ただし、ピタゴラス3度の方が1/6MTの(ウルフまたぎ)よりも不協和感が低いことは言うまでもありません。
(計算が合っていれば(汗)、1/6MTでのこの部分は、ピタゴラス+約5.3セントなので、純正よりも約27.3セント広い3度です。)

 なお、以前にソルのギターのフレッティングについて下記で記事にしたのですが、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-06-26
 先ほど確認したところ、今回のイ長調純正律ギターの4弦の2,3,4,5,7,12フレットについてはソルのギター(4弦)と一致してますね(9フレットは未だ付けてませんが、同じになるはずです。)

 ですので、私の予想では、今回のイ長調純正律ギターのフレッティングは、19世紀ギターの時代の代表的なフレッティングと同じである可能性がにわかに高くなってきました。

 だとすると、この時代のギターの第2フレットには『段差がある』ことになります(←驚愕的な予言!!!!!)。(理由:第2フレットを「一直線」にすると、上記音律表が崩れて「使い物にならない音律」になりますので。)

 「嘘は書いてないけど、肝心の情報は隠す」・・これがダブルスタンダード社会の常套的手法ですよね(笑)・・・(この前の例:「直ちに健康に影響はない」)

 なので、例えば「○○の曲の音律はミーントーン」だ説も気をつけるべきでしょうね。後で、「1/4ミーントーンとは一言もいってないじゃん!」という返し技(笑)が来る可能性がありますので。



by koten (2011-10-31 23:11) 

Enrique

youmusic投稿のもの,聞かせてもらいました。純ミーントーンとどう違うかも調べてみたいですが,よい響きだと思いました(演奏もヨイです)。ハ短調曲に注目したのですが,音が重ならないせい?か問題ないようですね。

さて,こちらのカルカッシですが,この曲集,ミーントーンではちょっとちがうかなと感じていたので,イ長調の純正律系(ピタゴラスor REIKOさん呼称「夕方KB-I」)というのは「なるほどっ」と思いました。

この音律,純正律系と言っていいんでしょうが,SC使ってスキスマ調整あればキルンベルガーIの移調版,なければ(PCを使っていれば,通常のピタゴラスをピタゴリアンCとすると)ピタゴリアンEbですね。

この頃の練習曲はハ長調から始めるのは定石のようですから,第2番平行短調,第3番同名長調でオハコ登場となったのかも知れません。確かに調号多いのは初心者には大変でしょうけども,初心者が弾く曲ではないですし,#は目になじみますよね。♯3つ前後は黄金の調ですね。ギターに限らずヴァイオリンでもそうだと思います。

カルカッシはブルグミュラーのやや先輩で,20番(イ長調)はブルグの「天使の声(ニ長調)」そっくりですが,やはりこちらも♯系ですね。私はブルグミュラーがこれをマネて,さらにドビュッシーがアラベスクIでマネたと思っていますが,誰も信じないでしょうね。

カルカッシの練習曲,世に言われるほど簡単な曲ではなくて,ギターリストは繰り返し勉強すべき曲だと思っています。今回は重要な提案ですので,演奏そのものは目をつぶるという事で(笑)。

それと,ベース音の(積極的)省略ですが,ジュリアーニのハ長調ソナタ第一楽章冒頭も有名ですが,これを「古典派からロマン派への橋渡し」とか書いているものがありましたね(笑)。音律のせいなら当然のことなわけですが。

フレッティングにはミーントーンからの流れと,ピタゴラスからの流れがあったと。これには全く納得です。歴史的にはこちらが古いのかも知れませんが,フレットに使われた歴史は分かりませんし,それはどちらでもいいことでしょう。むしろ,2つの流れがどちらつかずの12ETに行っちゃった。

ソルの曲もミーントーンでぴったりいくものとそうでないものがかなりはっきりしているので,ピタゴラス系なら行けそうですね。
by Enrique (2011-11-01 12:37) 

koten

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。~■Pヽ( ̄▽ ̄*)

>SC使ってスキスマ調整あれば
・・・そうですね、もう少し沢山楽譜分析をすれば、もしかしたらスキスマの位置も割り出せるのかも知れないですね。

>この頃の練習曲はハ長調から始めるのは定石
・・特に初学者向けだとそうですよね、ソルも中期からはハ長調から書いてますし。
 一方で、明らかに上級者向けである、ソルの初期のエチュード(作品6)は、このイ長調純正を活かすためなのか、ニ長調⇒イ長調⇒ホ長調と続いていて、♭系は1曲(第9番ニ短調)だけですね。で、次の作品29ではこれを反省してか(?)、♭系の2曲で始まって♭系曲が3つ書かれていますが、やはり初期エチュードはどれも難曲ですね(汗)。
 難曲揃いのコストの有名な25のエチュード(作品38)もハ長調で始まらずにイ短調で始まってますね・・なので、この時代のハ長調から始まらないエチュード集は「初心者は無理!」のサインだったりして(笑)。

>誰も信じないでしょう
・・・いや、そういうときは、それこそREIKOさんみたいに「誰もグーの音も出ない」ほどの証拠を揃えて発表すれば良いんですよ(笑)。楽譜や音源、その他様々な資料作りが必要ですけど、自分の心血を注ぐことに価値を見い出せるのであれば、どんどん行うべきだと思いますよ。

>今回は重要な提案ですので,演奏そのものは目をつぶる
・・・重要どころの騒ぎじゃないと思うのですが(笑)・・・一社会人が心血注いで&細切れの時間を活用して研究&発表しているのに、これで演奏に文句付ける人がいたら、そんな人は即刻「退場」ですね(爆)。

>ジュリアーニ
・・・ジュリアーニは未だ検討してないですね。今日の日記で少し書きましたが、アグアドのギターフレットはまた別の観点から調査する必要がありそうだと感じてます。

>2つの流れがどちらつかずの12ETに行っちゃった。
・・・私はどうも「自然ないし必然的に12ETに行った」という説(通説?)には大いに疑問を持ってます。
(なんたって「陰謀論」を支持する者でして(爆)・・・だって酷いじゃないですか人間社会の「ダブルスタンダード」は。西洋では、「身分」等に応じて得られる情報(特にお金儲け情報)が全然違うのは当たり前の世界みたいですよ。)

>ソルの曲
・・・ソルはエチュード系を中心にしか検討してなかったので、幻想曲とかあの辺も精査する必要ありますね。


by koten (2011-11-01 20:54) 

REIKO

>マルコム・ビルソン(古楽器)の全曲盤のCD

これはNMLで聴くのは「会員」になる必要があるけど、CDとしては普通にHungarotonから出てると思います。
で、NMLで試聴してみましたが、そんなに純正長三度が多い音律とは思えなかったですけど。
「多い」ってのは、どのくらいのレベル(数?)を言ってるのか分かりませんが・・・。
C-Gははっきりと「狭い」ですね。
K331(イ長調)第一楽章主題は、イマイチですね・・・ドミソ(←移動ド)のバランスが良くない感じです。
(KBIIIとかじゃねーの?と単純に感じましたが・・・笑)

モーツァルトに関しては、こちらに記事を書きました。↓↓↓
http://handel.at.webry.info/201111/article_1.html

モーツァルトを色々聴いてみると、長三度は「そこそこ広い」方が、旋律がオシャレに決まるし、華やかな印象になるんですよ。
でもピタゴラス律では「広すぎ」ですね。
長三度が多い古めの音律や、1/5S.C.くらいでは、ポツポツと不具合が出る上に、無骨で垢抜けない感じになります。
1/6S.C.や1/7S.C.で大体良くなりますが、Es-Gisをまともに踏む箇所があるので、やっぱ「これは無い」と思います・・・。

>>カルカッシ「ルソーの夢」
全部とは言わない(笑)ので、主題だけでもぜひ♪
by REIKO (2011-11-04 13:10) 

koten

REIKOさん、追コメおおきにです。( ^_^)且~~

>モーツァルト
・・・うううん、やはりバロッティあたりに落ち着いてしまうんですかね・・。
 長3度が多少高い方が良いのであれば、イ長調ソナタなどはWM3あたりが有力になりませんかね。最初の楽章の「執拗な5度鳴らし」とかWM3の純正5度にピッタリという気がしますし・・・などと考えると、候補音律が「ミーンントーン系」ではなくなってしまう訳ですよね(ううむ)。
変ホ長調ソナタなどは、数年前に「ウルフシフト」型MTで結構上手くいった覚えがあるんだけどなぁ。
 しかし、ナクソスCDは買える(ようになった)んですね、これは要チェックですね。

>カルカッシ「ルソーの夢」
・・主題だけなら何とかなるかも知れないので、検討してみますわ。

by koten (2011-11-04 22:34) 

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