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純正律ギター実験、その3 [純正律(Just Intonation)]

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皆さまこんばんはm(_ _)m

>続きはまた明日
 などと昨日書いてしまった関係で、今日も純正律ギターの実験記を書かなあきまへんね(自分にハッパかけるのって大切ですねw)。

>これ書き終わったあと、1弦の7フレットも足す予定です。
・・・とも書いてしまった関係でw、今日もupしますね。
 (こほん、)え~では、高齢もとい恒例となりつつあります、「今日のギターフレットの写真」のコーナー~!!(無駄に労力使っているわたし(汗)・・・しかし、このエネルギー源が「古典調律パワー」なのだ、ということをアピールするために、元気を振りまいて?おく必要があるのだ)
1026純正律ギター 001.jpg

 というわけで、1弦だけでは勿体無いので、1本のフレットで隣の2弦7フレットにも達するようにガット材を付けてみました。拡大写真も載せましょう。

1026純正律ギター 002.jpg

 いかがでしょうか・・・え? 何で斜めフレットになっているのかって? えっえっ? 何で未だ接着剤が乾いていない写真を載せるのかですって??  
 それはですね、、、、昨日付けた時には真っ直ぐに張っていたんですよ。で、先ほど調弦をしてみたら、2弦の7フレットが「1シントニックコンマ(約22セント)」分高くずれていたことが判明したので、接着剤を剥がして付け直したという訳です、はい。

 え? 何で真っ直ぐに貼ると22セント分ずれるのかって? 
 それはですね、ギターだと2弦の第7フレットは1弦の第2フレットに該当する音なのですが、1弦の第2フレットは大全音ではなくて「小」全音だからです。こちらを御覧下さい。
純正律ギター 001.jpg

 写真中、第2フレットが左側にあるものは(低い音が出るので)小全音、右側にあるものは(高い音が出るので)大全音になります。ちなみに中全音律だと、これら両者の真中に第2フレットが来るわけです。第4フレット(長3度)の位置は、純正律と中全音律では同じですが、純然たるピタゴラス律にする場合は約22セント分高くなるので右にずれます。逆に、第5フレット(4度)と第7フレット(5度)の位置は、純正律とピタゴラス律で同じになり、中全音律だと4度を少し広くする(5度を少し狭くする)ので、それぞれ右と左にずれます。

 このように、純正律を作る場合は、基音をどこに設定するかによって、1シントニックコンマ狭くする箇所が変わるので、基音に応じてフレッティングが変わることになります。
 ただ、リュートなどのガットフレットの楽器の場合、このように段差を付けることが難しくなるはずなので、もしかしたら独自の純正律(純正律もどき?)を使っていた可能性があり、あるいは場合によりダブルフレットとすることも考えられなくもないので、これについては今後の研究課題かな、と思います。(一方で固定(埋め込み)フレットの歴史も結構古いようですしね。)

フレット楽器の古典調律(純正律含む)については、ネットで調べた限りでは、Mark Lindley氏の著書「Lutes, viols, and temperaments」に載っているような感じです。興味のある人は下記キーワードでググれば出て来ます。
Lutes, viols, and temperaments Mark Lindley

 一方で純正律は「自然な」音律なので、理論書をあれこれ読むよりも、実際に試行錯誤してあれやこれやとフレッティング作業をしている内に「あ、そうか!!」と「自然に」分かってくるのではないか、と期待してます。やっぱ実践第一でしょ(笑)

 そんな訳で、、、あー今日も能書きをウダウダ好き放題書いている内にこんな時間に・・(泣)

 ええと、昨日録音したものから行きます。純正律が活きる曲といえば、まずは、持続低音(ドローン)がある曲が挙げられるでしょう。これは、R.Ballard作曲の「村人のブランル」という曲です(楽譜は全音の「ルネッサンス・リュート曲選集」(幕田編)より)。


 で、これを弾いた後に楽譜中のテンポ指示を見ると、なんと126になってるんですよね(汗)、、、そんな速くは弾けないっす(泣)。ただ、多少遅くてもできるだけ「活き活きと」演じることは大事かなと思ったので、今日、低音の構成を変えて弾き直してみました。この時代の曲は、ただ「楽譜をなぞるだけ」のような演奏はつまらなくなりがちで、何か独自の即興性や臨機応変性が求められるかな、と思いますね。



 ・・・まぁ、単なる一愛好家が仕事帰りの帰宅後にほぼ初見弾き状態で弾いた演奏なので、この程度で許してください(自爆)、、、っていうか本題はそこじゃないよ(爆)、テクニックやミスはともかくとして、「響き」は良いですよね?


 次です。前に弾いた「ネーデルランド舞曲」につき、作曲者を紹介してなかったような気もするので、書いておきます。ハンス・ノイジドラー(1508-1563)作です。もっかい弾いてみました。


 この曲はⅡの和音自体を使っていないので、「Ⅱの使用回避型」ということになりますかね。


 で、ノイジドラーにも「Hans」と「Melchior」がいて、ハンスの子供が後者のメルヒオール(1531-1590)です。次の曲はメルヒオール作の「フッガー夫人のダンス」です。


 ハンスの後のこの曲では、Ⅱの和音(運指的にはBm和音)を4回ほど使っているのですが、いずれも5度音(運指的にはF♯音)を使わないようにしてます。なので、「禁則5度回避型」という感じですかね。ちなみに3小節目と7小節目の低音に「属7音」が出て来ます。時代が進むにつれて徐々に曲が複雑になる様子が分かりますね。

 それでは今日はこのへんで。 明日も疲れてなければ続きを書きたいです。

 皆様良い芸術の秋を!!

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