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「少子化~ある駄菓子屋の情景~」(チマローザのソナタ22番をミクとKBⅢで) [ボーカロイド(初音ミク等)の古典音律化]

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バッハ企画の合間に別の曲に浮気(?)しよう!のコーナーがやって参りました(汗)。

 今回はイタリアのチマローザの作品です。 イタリアの鍵盤楽器音楽はシンプルなものが多いように感じますが、特にこのチマローザのソナタ集は「シンプルの極み」という印象を受けます。で、シンプルだと何が困るかと言うと、例え古典調律を使ったとしても、普通に打ち込んでいると、どうも平凡感というか冗長感というか、そういう雰囲気(別名「負のオーラ」)が漂ってくるんですねこれが(汗)・・・(ぼそぼそ・・勿論「あの音律」なんて論外中の論外だと思います)。
  で、この平凡感、冗長感を打破するためにどうしたら良いかというと、どうもイタリア(鍵盤楽器)音楽の場合、「テンポの揺らし方」に秘訣があるのではないか、と最近感じ始めてます。 「イタリア音楽ではテンポを良く変える」的なことは、チェンバロレッスン時代にフレスコバルディの曲を習っていたときから先生に言われていたのですが、、、、、正直ずっっっっっと苦手でしたね、この「テンポ変更」というのが(汗)。実際のところ今でも良く分からないです、「具体的にどうやれば良いのか?」については。「声楽曲のレシタティーボを沢山聴きなさい」ということを言われたことがありますが、正直時間も無いしあんまり聴いてないです(汗)。

 なので、今回もテンポ変更については手探り状態でやってみたのですが、、、いやぁ本当、勉強になりますね打ち込みって。自分で楽器を弾きながらだと、録音&反省&フィードバックの練習をしたとしても、自分の演奏を「客観的」に直視(というか直聴?w)することがナカナカ出来ないのですが、打ち込みだと非常に冷めた目で見る(というか冷めた耳で聴く)ことが出来るし、テンポを60から61に上げるのも、何回も聴いていれば「なるほど若干推進力が出てくるな」とか、「もしかしたらここは一旦速くしてからゆっくりにすると効果的かも!?」とか、色々なことが分かって来ますね。
 というわけで、チマローザの曲&ミクの組み合わせは自分にとってテンポ揺らしの練習に非常に役立つので、今後も歌詞付け歌を作っていきたいと思います(butこのソナタ、50曲以上あるんだよな(爆))。

 うだうだ書いてしまいましたが、投稿はここです。

http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=7840

 以下が歌詞です。
-------------------

【ソプラノ:S】おせんにキャラメル_あんパンに~ラム(ネ)
【バス__:B】こ_こ_は_~___田_舎__の


【S】ネ_めんこベーゴマ_ヨーヨーもあるよ_いかが?_梅ソースや_杏
【B】小__さ__な___駄_菓_子_屋・・_子__供_が_来なくて

【S】飴も_いかが?_当たりクジ付きだ(よ)
【B】嘆_い_て__い_る_の_さ

【S】よ______昔は子供が沢山来てくれた。アタシャみんなの
【B】そして振り返るよ。_昭_和_の_時_代_の_ん_び_り

【S】アイドルだったよ 昔ばなしだけど・・・今じゃ_ここら_子供
【B】し_て_い_た_・・時_は_進_ん_で・・・_激__動___

【S】どこに居るのやら____(祖母)「もう無いのさ気力さえも」「・・・ちゃん
【B】の_時_代__だ!_(孫)「もったい無いから続けてよ!」「ばあちゃん
11
【S】と商売したいけど!・・・・時代には勝てない(涙)」
【B】とっても元気だし!・・限界・・なのかよ?・・・残念(だ)」 
13
【S】おせんにキャラメル_麩菓子にビー玉_おはじきクジ引き_ソースせんべい
【B】だ(涙)」こ_こ_は__田_舎__の_小_さ_な___駄_菓_子_屋
15 
【S】最後_これで終わり_ワタシャ閉める_これで店じまいなのだよ
【B】子_供_が_来_な_く_て_嘆_い_て__い_る_の_です 
(17) 
【S】昭和の時代は良かったね・・あぁ_アタシの嘆きも虚しいね
【B】懐_か_し_い_ね_昭_和_に_戻__り__た_い。

----------------
歌詞では、サイト中に書いた「おせんにキャラメル」もそうですが、昔の昭和時代のレトロな感じが少しでも伝われば幸いですね。それと、中間部の祖母と孫の会話で、「無い」や「ちゃんと」を一緒に歌わせたとかの、細かいこだわり部分も聴き所かもw

 それでは皆様、良い3連休を!
                   
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コメント 4

Enrique

チマローザもぼちぼちギターの(セゴビアの)レパートリーでしたね(やはり最近は全然聞きません)。
チェンバロをセゴビアの様に弾く人(プロ)がいてびっくりしました。レオンハルト派(?)からは顰蹙モノなのかも知れませんが,やはりハジく楽器で共通点あるのかもしれませんネ。
「打込みで生演奏の勉強」。これも斬新な勉強法です。
by Enrique (2011-09-18 22:41) 

koten

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。

 チマローザのギター演奏は、私的にはブリームの演奏と編曲楽譜が印象に残ってます。しかし「チェンバロをセゴビアの様に弾く人(プロ)」って一体?(汗)、、、チェンバロは音毎の音量調節が出来ないから(おそらく)セゴビアっぽいルバートを掛けて弾くのだろうというイメージがありますが、人物名がイメージできないですね。
 ちなみに現在、クリスチァン・バッハの曲を打ちこんでいるのですが、これがまたイタリアっぽいというか、テンポ変更をバリバリに掛けないと曲にならんのではないか、と感じますね。本当、勉強になりますわ。
by koten (2011-09-19 08:24) 

REIKO

陰りのある素敵な曲ですね。終わり近くのところが特に気に入りました。
二声曲なんですね?
チマローザやガルっピのあたりは、あまりCD持ってないのでこれは初耳でした。
「梅ソース」がッ・・・(^ ^;)←ヨダレ
(これって「梅ジャム」と同じもの?)
「流しそうめん」以来、歌詞に食べ物が出てこないと満足できない体質になりましたね!?(爆)

バロック鍵盤曲とテンポですが、どうも日本では「バロック⇒バッハ⇒フーガ」みたいな印象が強くて、そのせいで「イン・テンポで弾く」のが普通だと思われてるフシがあると思います。
ガチガチのフーガは、あまりテンポがいじれません←っていうか、どこでどうするかタイミングが難しい
それ以外の曲種では、むしろピアノよりもいじらないと、チェンバロ曲なんて棒切れが並んだようにしか聴こえないと思います。

で、「長いスパンでテンポを変化させる」前に、まず「強拍に重みを付ける」ために、前の小節のケツ(笑)から次の一拍目にかけて、ちょっと(場合によってはかなり)「落とす」んですよ。
四拍子や六拍子の時は、第二強拍でも少し落とすことがあります。
特に舞曲は、これで基本的な「ノリ」を出すので重要♪
(打ち込みを始めた頃は、発音タイミングの方をズラしてましたが、それよりもテンポでノリを作った方が簡単だと気づいたので⇒音の方をズラすのは、もっと細かく調整したい時)

今回のような曲でも、「小節のケツからアタマ(←アタマの方を長めに)でちょっと落とす」は、自然に聴かせるためには有効だと思います。
それから「音が大きく跳ぶ箇所」は(手は瞬間移動できないので)、自然に遅くなります。
歌モノにして打ち込む場合でも、そうやって「タメ」を作った方が、カッコいいかと。
↑↑↑これらは「テンポ変更」というより、「伸縮」ですね。
その上で必要なら、ここはゆったりとか、ちょっとせき込んで・・・など、長いスパンの変化をつけます。

フレスコバルディやフローベルガーのトッカータ等で必要な、不規則な「揺らし」は最も難しいと思いますね。(弾くのでも打ち込みでも)
・・・なので私もまだその辺には手をつけていません。(^ ^;)
by REIKO (2011-09-19 14:05) 

koten

REIKOさん、コメントありがとうございます。( *´∇`)_旦~~お茶どうぞ

>陰りのある素敵な曲ですね。
有り難うございます。最近褒めてくれる人が少なくなっている(←人徳無し(自爆))こともあり、滅茶苦茶嬉しいです。

>二声曲なんですね?
 ほぼ二声なのですが、時々思い出したかのように和音の(内声)補助が入ってきますね(12&15小節目)。なので、実際は3トラック使ってます。

>チマローザやガルっピのあたりは、あまりCD持ってないのでこれは初耳でした。
 全音楽譜でもおなじみの関孝弘さんはチマローザとガルっピの両方CD出されていて、これは楽譜と共に非常にお薦めですね。おそらく音律はヴェルクですw

>これって「梅ジャム」と同じもの?
・・あ、言われてみると梅ジャムの方が正式な名称かも(汗)、、ま、梅ジャムだと語呂が合わないので使えなかったところですが。あの酸っぱい味が忘れられなかったのでどうしても使いたかったんですよw

>歌詞に食べ物が出てこないと満足できない体質
・・それはあるかもw

>フレスコバルディやフローベルガーのトッカータ等
・・家にケルルの楽譜とかあるのですが、あれも単に古典調律にしただけでは太刀打ちできないモノがありますね。おそらくテンポ揺らしの問題だと感じてます。
 
 テンポ論の情報&貴重なノウハウを有り難うございます。これについては結構重要と思われますので、表でレスさせていただきますね(久々の地下vs表交流w)

 余談:このテンポ問題も非常に深いものがありますよね、、、ある意味音律以上に深いかも(汗)、、、ここもその内「テンポ研究」のブログになっちゃったりして(爆)。


by koten (2011-09-19 22:34) 

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