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夜のひとりごと [たわごと]

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  ぼそぼそ・・・夕方にKBⅡピアノでドビュッシーの「子供の領分」を弾いてみたところ、これがまた滅茶苦茶合っていた(驚愕!)。平均律だと「なんかイマイチよく分からん(ぷんすか)」と感じていた曲が「あぁ、これってこういう響きの曲なんだ!!!!(びっくり)」と正に目から鱗が落ちたような気分になった。ただ、現在の私は、この曲集を生楽器でミスなしに弾ききる腕も練習時間も無いのが残念でならない(がっくし)。

  ぼそぼそ・・・そういえば、キルンベルガー「Ⅲ」のウィキの解説が「改正」されたようだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%BC%E7%AC%AC3%E6%B3%95
 以前は第3法は「純正作曲の技法」中で発表された旨が解説されていたが、上記ページではちゃんと「1779年のキルンベルガーがフォルケルに当てた手紙の中に記述がある。」と解説されている(祝!)。

 ぼそぼそ・・・それと、ミーントーンのウィキの解説で、「イギリスでは1850年代頃まで保守的な中全音律が残存した」旨が(いつの間にか?)書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%85%A8%E9%9F%B3%E5%BE%8B

 これらは、現代の「社会の流れの速さ(激動)」を感じる出来事の一つであった。あまりに速すぎる流れに正直戸惑っている今日この頃ではあるが(汗)。 

 あと、キルンベルガー「Ⅲ」の解説が改正されたのだから、次は当然キルンベルガー「Ⅱ」が解説されなければ片手落ちな訳で、ここはウィキ関係者には頑張って欲しいと思った。「Ⅱ」の解説(すなわち「純正作曲の技法」中で発表されたという事実)がされれば、音律界さらには鍵盤楽器業界の「ベルリンの壁」が一気に崩壊する芽が出てくると私は考えている。 ウィキにつき、私も編集に加わりたいと思ったこともあるが、あのサイトのログインや編集の手続きが全く分からない(汗)、、、まずは編集履歴あたりから閲覧したいのだが、その方法すら分からん状況だし(自爆)。

 さらには、私の前に書いた「平均律=ヤメタランス・ガス」の記事が密かに?つぶやかれているようだ(笑)
http://app.if.journal.mycom.co.jp/apps/367253257/Meantone/
 「あぁ、あの頃は面白い記事をかいていたなぁ」と、リンクされた過去記事を読み返してみて思わず笑ってしまった(汗)。今は311や原発事故後の「喪失感」があって、なかなかブログを書く気力がわかないのだが(というわけで「週間(習慣?)音律マガジン」すら書けないでいる。。。す、すびばせん読者の方(泣))。

 まぁ、来年にアセンション(次元上昇?)があるとか無いとか噂されていることもあるし、そのうち良いことがある、、というかあって欲しい(懇願の汗)。

 というわけで、 早く「良い時代」になって欲しいと思う。心から願う。




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REIKO

>ドビュッシーの「子供の領分」

私もドビュッシーって、平均律だとただ「モヤモヤしてるだけ」だったんですが、KBIIだと目が覚めますよね。(笑)
「~領分」は(一部弱音戦法できり抜ける箇所があるが)、全曲「II」で大丈夫そうです。
「ベルガマスク組曲」は、「月の光」が「I、II、IIIどれでもお好みで」(笑)の大サービスも、全曲通しは「III」でないと苦しいのが残念。

で、最近ツイッターで音律に関していくつかやり取りがあり・・・
★19世紀ピアノ曲に、キルンベルガーやヴェルクマイスターなど古いドイツの音律が「よく合う」ことに気づいている人は結構いるようだ
(「II」のシューベルトでその美しさに仰天した人とか)
★しかし「たまたま合ってるだけ」的な感覚らしい
(「III」はともかく、「II」はそんなに「甘くない」と私は思いますが)
★「ドビュッシー=キルンベルガー」については、「美しいのは認めるが、あまりにアナクロ過ぎる、何か証拠でもあれば別だが」みたいなことを言われた
★「II」の敵?は「III」ではなくて、電子チューナーのプリセット(に入るかどうか)だ・・・などなど

他に・・・何と!70年代の日本では、KBIIIを作ってから、E音とB音を動かしてヴェルクマイスター「だいさん」(実はこの音律はヴェルク~「第二技法」なのだが)を作るのが、古典調律の定番だったようです。
(あるいはこの両者を行ったり来たり)
その頃、耳調律で1/4コンマのヴェルク~を作ることはほとんどなかったそうです。
電子チューナーの「III」表記は、この「だいさん」がルーツなのではないでしょうか?
(キルンベもヴェルクも同じ「III」が使われてるのには、何か裏があると思ってたんですよ)
今は電子チューナーのおかげ(せい?)で、「だいさん」の出番は大きく減り、「何でもヴァロッティ」なんだとか。
初期バロックもこれで弾いてしまうので、ミーントーンの出番なんかないですよね・・・(泣)

Enriqueさんのところでコメント書きましたが、昨今の電子ピアノには音律変更機能が付いてることが分かって、これは嬉しい驚きです。
(昔は無かった⇒今は付いてるのが普通・・・ってことは、確実にそういう「流れ」があるってことです)
「この曲はこの音律で弾くとキマるよ」的情報をどんどん出せば、やってみる人が増えるのでは?
・・・ということで、頑張りましょう♪
by REIKO (2011-06-13 16:31) 

koten

REIKOさん、コメントありがとうございます。
( ゜д゜)_旦~オチャドゾ

いやぁ、相変わらずパワフルで羨ましいです(笑)。それにひきかえ当方、最近色々とアップアップ状態という体たらく(汗)。

>KBIIだと目が覚めます
・・・本当、自分の中で何かが「覚醒」しますね(笑)

>全曲通しは「III」でないと苦しい
・・・なるほど。とすると、当時既に「III」が一般に知られていた可能性ありってことですかね。
>19世紀ピアノ曲に、キルンベルガーやヴェルクマイスターなど古いドイツの音律が「よく合う」ことに気づいている人は結構いる
・・KBやWM音律がポピュラーなこと(≒用途が広いこと)の裏付けでもありますね。
>「何か証拠でもあれば別だが」
・・・今のピアノ業界や楽譜業界の現状からして、証拠はナカナカ出てこないでしょうね(汗)。
>「II」の敵?は「III」ではなくて、電子チューナーのプリセット(に入るかどうか)
・・・確かに言えてるかも(汗)。ちなみにR社の電子鍵盤楽器でも「Ⅰ」がプリセットされることがあっても「II」だけはプリセットされて無いですしね。

>実はこの音律はヴェルク~「第二技法」
・・・何と! これは初耳です。 

>今は 「何でもヴァロッティ」
> ミーントーンの出番なんかない
・・・そうなんですよ。ミーントーンの出番があれば、もう少し「覚醒」する人が増えてくると思うのですが(笑)。

>確実にそういう「流れ」がある
・・・それは確かにあると思いますね。
 まぁ、こういうのは焦らずじっくりやるしかないですよね。お互い頑張りましょう♪
by koten (2011-06-13 18:36) 

Enrique

たしかにドビュッシーは判断が難しそうですね。
全音音階といった「一種の」旋法が本当の先祖帰りだとすれば,KBII音律など古典音律との相性が良いはずですが,調性を消すために使ったのならば平均律との相性が良くなってしまいます。
近代以降の旋法は何でもありでしょうから,検証は難しそうですね。響きに鋭い人だったようですから,安易な妥協はしていないとは思いますが。
by Enrique (2011-06-14 00:03) 

REIKO

>当時既に「III」が一般に知られていた可能性ありってことですかね

そ・・・そこまでは言ってない。\(^ ^;)
キルンベルガー・ファミリー(笑)で演奏するとしたら、IIIを使うしかないな、ということです。
特に二曲目の「メヌエット」が、IIでは苦しい。(I も当然無理)
ただ「月の光」は、キルンベルガー・ファミリーの「弱い所」を、偶然か意図的か上手くハズれていて、IでもIIでもOK、IIIでもそれほど劣化しない・・・つまり、相性抜群なんですけどね。

私の推測では、19世紀にはCからEまでの間でシントニック・コンマを適当に分け、他は五度純正・・・な音律が、調律も簡単(←自分でやってる人は特に)でピアノも綺麗に鳴るから、少なくとも「独奏曲」には重宝されてたんじゃないかと。
スキスマをどこに置くかとか、散らしてしまうかなどは仔細なことで。
↑↑↑こういう音律をひっくるめて「キルンベルガー系」とすれば、19世紀ピアノは「キルンベルガー系」が優勢だった・・・と考えてるんですよ。
そうだとすると、19世紀ピアノ曲で「II」が適合する曲が多いことの説明がつきますよね。
(たとえ「III」みたいな音律であっても)五度が狭い部分はあまり使いたくない(響きが悪い)から、調号の多い曲が好まれたんでしょう。
純正長三度を重要視する考えは、ベートーヴェン以降は薄らいできたと思われるし。

>ミーントーンの出番があれば、もう少し「覚醒」する人が増えてくる

ヘンデルの分割ウルフミーントーンのまとめ記事を書きましたが↓↓↓
http://handel.at.webry.info/201106/article_3.html

BGM用(笑)に、F##・Gの混用がある、ホ長調のアルマンドをアップしてあります。
以前kotenさんが頭を抱えていた?F##音の箇所、ウルフ分割で見事に通過してますよ。
(涙の完奏ですね♪)
で、一連のミーントーンでヘンデルの組曲を(一部だけですが)聴き慣れて、ヘンな音律(笑)で録音しているCDを聴くと、完全にダメだこりゃの世界です。
この人達、曲と音律が「合った」体験を知らないんだろうな、と思ってしまいます。
「合った」ものを知らないから、「合ってない」のも分からないんですね・・・。
by REIKO (2011-06-15 21:43) 

koten

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。
(* ^ _ ^)o旦~オチャドゾ

>たしかにドビュッシーは判断が難しそうですね。
・・・私的には、少なくとも彼の初期のピアノ作品は古典調律志向を感じますね。一方で、後期作品は殆ど聴いたことが無い(勿論弾いたことも無い(汗))ので、どうにも判断できない&今後の課題ではあります。それと、殆どのCDやピアニストはドビュッシーの曲を平均律ピアノで弾いているでしょうからね(汗)、、、現在、平均律アレルギーの私としては、おいおい手を出せない(?)感もあります。

>近代以降の旋法は何でもあり
・・・機会があれば旋法を使い倒したメシアンのピアノ作品も古典調律で実験してみたいところなのですが、、、いかんせん腕と時間が無い体たらく状態です(泣)。あと、神秘主義に走ったスクリャービンのピアノ作品も古典調律実験してみたいです(笑)。


by koten (2011-06-15 21:51) 

koten

REIKOさん、追コメおおきにです。
(* ^_^)o旦~オチャドゾ

> そ・・・そこまでは言ってない。\(^ ^;)
>キルンベルガー・ファミリー(笑)で演奏するとしたら、IIIを使うしかないな、ということです。
・・・なるほど了解です。

>特に二曲目の「メヌエット」が、IIでは苦しい。
・・あ、これ、私も感じました。初っぱなからD-A(禁則)空5度の和音が出てきますよね(汗)。ただ、出だしは(私の持っている楽譜だと)「pp(ピアニッシモ)」になっているので、もしかすると「唸りが目立たないようにソッと弾く」とかの秘策?があるのかな、とか思ったりもしました。私の持っている楽譜(井口基成編、春秋社版)だと、D-A空5度(nオクターブ離れる場合含む)の箇所は、ppやpになっているケースが多いです。
 そう考えると、
>五度が狭い部分はあまり使いたくない
のところは、もしかすると、「(KBⅡやⅠの)汚い5度を使うときには弱い音で」というルールを採用している作曲家や曲が結構あったりするのかな、などの妄想?が浮かんできて、、、、だとすると、ピアノ曲の場合、「使用音(音名)だけでなく、強弱記号も(ファクシミリ版や原典版で)チェック&研究する必要性」があるってことになりますよね・・・これ、既にREIKOさんがベートーベン曲で実証されてますし。

>純正長三度を重要視する考えは、ベートーヴェン以降は薄らいできたと思われるし。
・・・ううむ、確かにルネサンス~バロック~前期古典派などの時代に比べると、ベートーヴェン以降はピタゴラス音律の地位が相対的に向上(いわば復権)しているとは言えるでしょうね、、、ただ、純正長三度を「完全に捨てたのか?」と問われると、純正長三度には何かと色々お世話になっていることもあり(笑)、「そうかも」とは言いたくない感があります(汗)。(でも、案外ドビュッシーなどは実はバロッティ(1/6分割法)あたり使ってたりして・・・(^_^;))

>ヘンデルの分割ウルフミーントーンのまとめ記事を書きました
・・・おおぉ、お見事です! 完全執筆おめでとうございます。

>で、一連のミーントーンでヘンデルの組曲を(一部だけですが)聴き慣れて、ヘンな音律(笑)で録音しているCDを聴くと、完全にダメだこりゃの世界です。
・・・これには激同です。(場所代え?レスになりますが、)私もスコットロスのヘンデル演奏CD持っているのですが、どうにも「響きが音痴」感が沸いてきて、繰り返し聴く気にならないです。

>この人達、曲と音律が「合った」体験を知らないんだろうな、と思ってしまいます。「合った」ものを知らないから、「合ってない」のも分からないんですね・・・。
・・・骨董品店などで、「自分の子供に店を継がせるためには最初から「本物だけ」を目に触れさせればよい。そうすれば自然に、本物と偽物の区別が付くようになる」といった記事を何度か読んだことがありますが、この音律業界?も正にそんな感じなのかも知れませんね。(ぼそぼそ・・・所詮、「あの音律」は偽物なんですよ(爆)。あんな音律は早く「卒業」しないと不幸になるだけだと思うんです私。)


by koten (2011-06-15 23:38) 

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