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生チェンバロのKBⅡの響きシリーズ(その1) [キルンベルガー音律(第1、第2、第3)]

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練習初日、帰宅後にチェンバロをKBⅡに調律(「金曜日」だからこそ出来るって感じですね(汗))・・。

調律にあたり、電子チューナとしてKORGのLCA120を使いました。

IMG_5079.jpg

これ、表示画面が大きいのと、プログラマブル機能が付いているので重宝してます。ただ、1音1音個別に(つまり八十何音別々に)設定しなければならないのが面倒ですね・・・KORGさん、もう少し良い機能付けてくださいよぉ~(懇願)。


 まずはこれがKBⅡの「ドレミ」(純正音程、周波数比が8:9:10)です。


次、フーガです、、、、初日だし「ゆっくりじっくり」弾くことを心がけます。


この楽譜の右端っこに「次の拍頭(つまり左下側)の音を書き込んでおく」という手法は、フランスの鍵盤楽器曲のファクシミリ楽譜などで良く見られます。
IMG_5080.jpg

前奏曲も一応upしておきます・・・マダマダ全く駄目ですが、KBⅡの響きはこんな感じですってことで(汗)



これもご参考までに(笑)・・クープランの「神秘的なバリケート」をKBⅡ(バロックピッチ)で弾いたらどうなるか、という実験?です。



 前に試したフレンチピッチの状態からキートランスポーズ機能で半音上げてKBⅡに調律したため「弦が緩い」状態であり、このためか音の「張りはイマイチだが(鍵盤を押している間は)良く伸びる」という印象でした。また、純正和音が多いためか、いつもより疲労感も少ない気もしたのですが、まぁこれは「初日」ですからね・・。これから仕上げまでが大変なんです、、、、頑張れ私!!



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コメント 4

REIKO

久々の生チェンバロですね、やっぱり音が良いですね。
羨ましいです・・・!
この二短調曲は、狭い五度を使いますが、短調だとこの「狭さ」が独特の暗さを演出して、悪くない気もします。
少なくとも、そのように曲が書かれていれば、大丈夫のはず。

それで、昨日第2巻の危なさそうな曲中心にKBIIの検証をしたのですが、E音と被るところでBダブルフラットが頻出する箇所、8番と17番フーガで、やはり具合の悪い響きになりますね。
そこで「熱情」の時と同様、A音を下げて「I」にし、再度試すと不具合は解消、曲の他の部分やペアのプレリュードも「I」で全く問題ありませんでした。
従って、8番と17番は「I」です。
これでシッポをつかんだぞ・・・!\(^ ^)/
まだ全曲検証してませんが、おそらく2巻は「II」で行けると踏んでいます。
ただしさっきIMSLPを見てきたら、ほとんどの版は8番が「嬰ニ短調」になっていて、Bダブルフラット書いてないんですよ。
さらに、3番も「変ニ長調」でなく(1巻と同じ)「嬰ハ長調」になっていて・・・(ToT)
19世紀前半の出版譜がそうなっているので、他もそれを踏襲しているようです。
全音の「原典版」(F.クロール編)の方が「正しい」と考えていいのですよね?
写真を見ると、kotenさんお持ちの楽譜もこれのようですが。

そして2巻が「II」だとすると、成立時期が近い「ゴルトベルク変奏曲」も、バッハの想定音律が「II」である可能性が出てきます。
「II」で、主和音・属和音・下属和音の長三度が全て純正なのは、ト長調だけです・・・属和音の五度が狭いのが欠点ですが、長三度を優先させたとすれば、あり得る選択と感じます。
目下、楽譜をざっと見ている状況ですが、「行けそう」な雰囲気ですね・・・MIDIが拾えると思うので、試してみます。
by REIKO (2011-02-27 00:56) 

koten

REIKOさん、いらっしゃいませ。 (^-^)_日~~

 重要情報からレスしますね。

>全音の「原典版」(F.クロール編)の方が「正しい」と考えていいのですよね?
・・・原典版にも色々あって、例えばベーレンライター原典版とウィーン原典版とでは音が違っていたり、例えばフランス組曲などは「ある楽章が付加されていたりいなかったり」という違いまであるのですが、総じて、チェンバロ業界で現在最も信頼されている楽譜は、ベーレンライター原典版の「新」バッハ全集の楽譜でしょう。(読者の方、誤りがあったらご指摘ください。)
http://www.panamusica.com/topics/babachcomplete
ですので、少なくともこの「新バッハ全集」の楽譜で確認する必要があると思います。

>写真を見ると、kotenさんお持ちの楽譜もこれのようですが。
そうです、私のは全音のF.クロール編です。ベーレンライター原典版の重要性(権威?)を知らなかった昔に(入手しやすさだけの理由で)購入したもので、書き込み量の関係でそのまま買い換えずに使ってます(汗)。本格的に研究するのであれば、少なくとも上記の「新バッハ全集」を、理想的には「バッハ全集」と「新バッハ全集」の両方を所有されるのがよいと思います。WTKのレクチャーを受けたときに「両楽譜は結構違うので比較すると面白い」旨のことをいわれました。(この機に購入しようかなぁ・・・。)

>この二短調曲は、狭い五度を使いますが、短調だとこの「狭さ」が独特の暗さを演出して、悪くない気もします。
・・・そうなんですよね、バッハのニ短調曲って、荒々しさというかイライラというか、何か「原始的」な雰囲気を感じる曲が多いですよね。どうもこれって、D-Aの狭い5度を意識して作られているのではないか、と最近感じるようになりました。前に記事に書いた気がするのですが、バッハに限らず、ニ短調の鍵盤楽器曲って上記のような雰囲気の曲が多いように思います。なので、どうも最近、「鍵盤楽器には純正律はあり得ない」説は誤りじゃないのか?と感じはじめています。

>そこで「熱情」の時と同様、A音を下げて「I」にし、再度試すと不具合は解消、曲の他の部分やペアのプレリュードも「I」で全く問題ありませんでした。従って、8番と17番は「I」です。
・・・ま、マジっすか(驚愕)
 これは是非演奏UPしてくださいよ・・・本当、期待してますので。
 ショパンやベートーベンのみならずバッハまでもがKBⅠが使えるということになると、(KBⅠは白鍵が完全な「純正律(Just Intonation)」なので、)「鍵盤楽器には純正律はあり得ない」説が根底から覆されることになりますよね。

>そして2巻が「II」だとすると、成立時期が近い「ゴルトベルク変奏曲」も、バッハの想定音律が「II」である可能性が出てきます。
・・・おぉ、これは益々面白くなってきましたね。
by koten (2011-02-27 14:42) 

REIKO

>ベーレンライター原典版の「新」バッハ全集の楽譜

どうもです、どっかで中を見てきます。(笑)
2巻は1巻以上に異稿の問題があるようですね。
おそらく、過去作品を移調などしてこの曲集に転用したものは、KBIIで不具合が出る箇所を手直ししたり・・・とか、そういうことがあったはずです。
(特にプレリュード)
自筆譜の他にアルトニコルやキルンベルガーの筆写譜を比較すれば、それらしき箇所が見つかるはずですが、まあこの辺は専門家にやってもらうこととして。(良い論文のネタですね♪・・・笑)
我々素人としては、「2巻が基本的にKBIIで不具合無く演奏できること」「一部の曲で、E音と被る場所のBダブルフラット指示でIに調律替え⇒不具合解消&Iでの演奏不具合がないこと」「一方、1巻をKBIIで弾くと、いくつかの曲で不具合が出る」ことを示せば十分ではないでしょうかね・・・。
やはりKBIIは、不用意に曲を書けば破綻まで行かなくても聴きづらいので、24ものプレリュードとフーガが快適に演奏できることだけでも、かなり説得力があると思います。

>これは是非演奏UPしてくださいよ・・・本当、期待してますので

まだベトベンも途中だしドビュッシーもやりたいし、人気のショパンも出したいし・・・うううう、頑張りますので気長にお待ちください。(^ ^;)

>「鍵盤楽器には純正律はあり得ない」説が根底から覆されることに

そうですよね、「I」は純正律とピタゴラス律の合体でしょ?
私が持ってる古典調律の本にも、これら二つの音律に関して、鍵盤音楽(1オクターブに12の鍵盤)では、「実用は不能」「グレゴリオ聖歌の音取りには役立つかも」とか、散々ですよ。
もちろん?キルンベルガー律は「III」だけで、それも調律入門用として解説され、いずれは「卒業」することが推奨?されています。
(それで「ヤング」にしろ・・・とさ)
違うんだ、違うんだ、みんな大きな誤解をしている!!!!
違うんだってばヨォぉぉぉ~~~~~~\(^ ^;)/
by REIKO (2011-03-01 04:29) 

koten

REIKOさん、いらっしゃいませ~
( ^-^)o旦~~ どぞ ♪


>まあこの辺は専門家にやってもらうこととして。(良い論文のネタですね♪・・・笑)
・・・そうそう、このブログって「問題提起&未解決問題」が凄~く多いので、学術論文とか、音大生の卒論のテーマのネタとか満載のはずですよね(笑)。

>我々素人としては、「2巻が基本的にKBIIで不具合無く演奏できること」「一部の曲で、E音と被る場所のBダブルフラット指示でIに調律替え⇒不具合解消&Iでの演奏不具合がないこと」「一方、1巻をKBIIで弾くと、いくつかの曲で不具合が出る」ことを示せば十分ではないでしょうかね・・・。
・・・なるほど、しかしもうこれは「素人」のレベルを遙かに超越していることは間違いないと思います(爆)。

>まだベトベンも途中だしドビュッシーもやりたいし、人気のショパンも出したいし・・・うううう、頑張りますので気長にお待ちください。(^ ^;)
・・・待ちます待ちます(笑)。個人的にはバッハのWTC第2巻第17番変イ長調フーガの終盤の「調整が破綻するかのごときクライマックス箇所」が早く聴きたいです(笑)。

>そうですよね、「I」は純正律とピタゴラス律の合体でしょ?
 ・・そうですね。「つぎはぎ」ではなく『合体』ということで(笑)。前に表で示したように、「純正和音の数」という点では「究極の音律」って言えるのではないでしょうかね。「(大)作曲家の創作意欲を大いに刺激し得る音律」って評価できるかと。逆に「これだけの数の純正和音が用意された音律を前にして、これを使いこなす曲にチャレンジしないような作曲家は『一流』じゃない!」とか大声で叫んでもバチは当たらないような気もします(笑)。

>(それで「ヤング」にしろ・・・とさ)
・・・あははは、何か笑っちゃいますね。でも私、ヤング音律は大好きで、「これが世界一美しい音律だ!」って叫ぶ人の気持ちも分かるんですよ、バランス良いですしね。フレット楽器(クラシックギターなど)には非常にマッチしていると思うし。12平均律と比べちゃうと、それはもう「天国と地獄」くらい違うと思いますもん(爆)。

>違うんだ、違うんだ、みんな大きな誤解をしている!!!!
>違うんだってばヨォぉぉぉ~~~~~~\(^ ^;)/
・・・分かります分かります、 (o・_・)ノ"(ノ_<。)
 今後とも協力しあって頑張りましょう!! 何とかしましょうこの世界を(笑)


by koten (2011-03-01 23:32) 

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