SSブログ

コメントレス [キルンベルガー音律(第1、第2、第3)]

スポンサー広告
a8mat=2BY7HO+F5YIIA+33TA+609HT" target="_blank">



 キルンベルガー音律に関する下記記事の(REIKOさんへの)コメントレスの内、重要と思われる事項についてここで書きますね。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24-1


>19世紀(ドビュッシーより前)の独墺系&ベトヴェン崇拝ピアノ作曲家はほとんどIIだったのでは?
 ・・・私、ドビュッシーについても、初期作品、例えば「ベルガマスク組曲」や連弾用の「小組曲」なんかは『凄く怪しい!』って感じるんですけど(笑)・・あれ、どう考えても「平均律前提」じゃないでしょ(汗)。私、ドビュッシーには「あの路線を続けていて欲しかったなぁ」って強く感じてます。あの路線の曲ならば大枚はたいてでも(笑)CD&楽譜を買うのですが、平均律前提(との噂)の後期ピアノ作品は聴く気が起きないんですよね・・・(サティのピアノ曲もCD買った覚えはあるのですが、聴き直す気がしません(汗))

★★重要★★
 ちなみにフランス音楽については、「フランス革命(=クラヴサン文化の崩壊)後にどうなってしまったのか?」、「どのように(立ち直って)ピアノ文化に切り替えたのか?」、特に「フレンチ・ミーントーン」は、「ピアノ文化にまで引き継がれたのか?」、その場合は「平均律に駆逐されるまでは生き残っていたのか?」或いは、それ以前に「キルンベルガー音律によって駆逐されてしまったのか?」などが、すっっっっっっっっっっっごく(笑)気になりますね。「ベルガマスク組曲」や「小組曲」の「想定音律」に直結する話ですし。ともあれ、「ベルガマスク組曲」は、まずはあの(フラット記号の多い)「月の光」を分析することですよね(あれ何調でしたっけ?(汗)・・・あぁ、早く帰宅して確かめたい(笑))。

 事前予想(仮説):おそらく「フレンチ・ミーントーン」は、「キルンベルガー音律によって駆逐されてしまった」のではないか、と私は予想します。


>なるほど、なのにどうして現在IIはこんなに不遇を囲っているのでしょうね?
 仮説:
 KBⅠとⅡは「大衆」的でない、というのが一番の理由かな、と推測してます。
 つまり、
 マールプルク(平均律派)vsキルンベルガーによる音律論争は、要するに
 「大衆」的音楽家 vs 「真の」芸術家
 の縮図を表しているのだと思います。

 これに「多数決原理」を適用すると、一体どういう結果になるでしょうか?(笑)

 そして、キルンベルガーは、第Ⅲを「提案」することで、「この論争」に関しては結果的に「敗北した」わけです。第Ⅲが提案された後に「大衆」的音楽家が大喜びしたことが、ケレタート著「音律について」(←以下、「ケレタート本」)から伺われます。(但し、前の記事に書いたように「いつ頃広まったのか?」はケレタート本からはハッキリ読み取れない感があります。私の読み込み不足かもしれませんが。)

 これに対して、後世に名を残すような「真の」芸術家、超一流の作曲家の態度はどうだったか? は、REIKOさんの「読み」、「捜査結果」の通りなのではないでしょうか。

 これを書いていてふと私は思いました。
楽器製作者が後世に名を残すような素晴らしい楽器(名器)を作りたい、「真の」芸術家、人間国宝クラスになりたい!と志すのであれば、「平均律でも美しく響く」楽器を設計し製作するのでははなく、「より純正な音律でこそより美しく響く」楽器を設計し製作するのが「真人間」なのではないか、それでこそ「真」の音楽家の「需要」を満足させるのではないか、と。
 楽器製作業界の方、私の書いていること、何か間違っていますでしょうか?

 関連事項:果たしてキルンベルガー音律の「第Ⅰ」や「第Ⅱ」は、モダンピアノの「特性」に合致しているのでしょうか? 逆に言うと、現代のピアノは、キルンベルガー音律の「第Ⅰ」や「第Ⅱ」が「美しく響く」ように設計されているのでしょうか?

脱線:上述した音律論争においてキルンベルガーは「沈黙」を余儀なくされたこと、そして「何故に沈黙しなければならなかったのか?」とか、「マールプルクは晩年にどうなったか?」とか、色々なことがケレタート本に書かれているので、興味の有る方も無い方も、是非ケレタート本を買ってください(懇願)。m(__)m
 そういう風に、小さな事を一つ一つ積み上げていかないと、この「病んでいる」音律業界は一向に変わらないでしょう。何せ我々は「少数派」、もしかすると「「超」少数派」なのですから(笑)。私を含め古典調律「主義者」は、「自分たちが現在「少数派」ないし「超少数派」であること」を十分に自覚する必要があります。そして、自覚した上で、「それではどういう行動を起こしたらクラシック音楽社会を「元に戻せる」だろうか?」について一人一人が良く考え、「十分に作戦を練る(笑)」ことが必要だと思います。別に「徒党を組んでデモを起こす(爆)」ような行動は必要ないと思います(そもそもそんなに人数いないかも知れないし(笑))。各自が「小さな事」から「出来る範囲」でやっていけば良いのだと思います。

 ファイナルアンサー!?
 それでも(ROMしている)貴方は、(今なら定価で買える)この本を買わないのですか?(爆)
http://www.amazon.co.jp/dp/4883953718/ref=asc_df_4883953718329722/?tag=buzzbooks-goo-22&creative=9303&creativeASIN=4883953718&linkCode=asn&me=AN1VRQENFRJN5

 「上巻」なんて、(2月8日現在、)中古本のみ&新品よりも高額(←!)という状況ですぜ
http://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E5%BE%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-%E4%B8%8A%E5%B7%BB-%E2%97%8F%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3-H-%E3%82%B1%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88-%E7%AB%B9%E5%86%85%E3%81%B5%E3%81%BF%E5%AD%90/dp/488395045X/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1297155627&sr=1-2

以上

その他のレスについては(今から)ここで書きますね。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24-1
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

REIKO

>ドビュッシー

「月の光」「アラベスク第一番」「亜麻色の髪の乙女」が、どれもI&IIをクリアしてしまいました・・・!
「月の光」は、最初スッキリしすぎの気もしましたが、慣れたらやはり、透明感&音の粒立ちが良くて、素敵だと感じました。
たまたま弱点や禁則に触れなかっただけなのか、それともIIで作曲されたのかは、良く分かりませんが。
しかし、「ロマン主義から脱却し、印象派への道を開いた」曲が、キルンベルガー音律じゃマズいだろ?(笑)
ハ長調などの、IIで使いこなしが難しい曲を調べてみる必要がありますね。

>モダンピアノの「特性」に合致しているのでしょうか?

おそらく、チェンバロ=「ミーントーン(及びその改変系)」で、19世紀のピアノ=「II」なんだろうと思います。
現代のピアノは、昔のモダンチェンバロのピアノ版なんじゃないでしょうか・・・?
by REIKO (2011-02-12 04:36) 

koten

REIKOさん、いらっしゃいませ~

夕方の紅茶などを・・(*^_^)/C□~~ 

>「月の光」「アラベスク第一番」「亜麻色の髪の乙女」が、どれもI&IIをクリアしてしまいました・・・!
・・・ま、マジですか(汗)。ウチのCASIOの電子楽器だと、どうもピタゴラス3度(というか正確には6度)の「唸り」が気になるんですよね。もしかして私が数値の入力設定を間違えているのかしら(汗)・・・先ほど生KBⅡピアノで弾いたときは確かにそんなに気にはなりませんでしたし。 

>しかし、「ロマン主義から脱却し、印象派への道を開いた」曲が、キルンベルガー音律じゃマズいだろ?(笑)
・・・あはは、本当にそうですよね、、、ある意味「クラシック音楽界最大のスキャンダル」では?(爆)

 前に他でコメントしましたが、リーマンがキルンベルガー批判をしたのって「20世紀初頭」らしいじゃないですか・・・ということは「少なくとも20世紀初頭まではキルンベルガー音律が生き残っていた」と解釈することも可能ですよね(?)・・・何だか「平均律=ナ○ス音律」説が荒唐無稽とは思えなくなって来ましたよ(爆)

>19世紀のピアノ=「II」なんだろうと思います。
ううん、これは家のピアノは「未来永劫Ⅱ&2度とミーントーンにはならない」という可能性も出てきましたかね(汗)・・・ミーントーンもナカナカ逝けてたんだけどなぁ(爆)

by koten (2011-02-12 17:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
うねうねフレットギター 古典音律フレット 非平均律フレット楽器 古典調律鍵盤楽器ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。