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週刊(習慣?)音律マガジン第9号-既存のギターを古典音律フレットにする方法論(ノウハウ等一挙公開!) [週刊(?)音律マガジン]

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今回のテーマ:当ブログの読者がコンスタントに一日100名を越えるようになったことだし(祝!)、この辺でこの記事でも投稿するべかぁー、というところ(少しアルコールが入って書いているので「駄文」が多々ありますがゴメンナサイということで・・後で大幅修正するかも(汗))

レジュメ風
【初級編】:「仮留め」フレットを付ける。
 要点:(新たに付ける仮留めフレットは、)(12平均律(等分律)に打たれた)既存フレットよりも「ホンの少しだけ高い位置」にすれば良い。
→そのためには、ナット(ヘッド)側を少し高くすれば(例えば間に何か薄いシート材をカマせば)良い。 サドル(ブリッジ、ホール)側の加工は必要ないはず。
木工用ボンドが使えるのが嬉しい(水性なので錆に注意)。
(必要なもの:色々な太さのフレット材(針金やガット等)、ニッパ、木工用ボンド、電子チューナー、+α(αは後述))

→ね、すっっっっごく簡っっっ単でしょ?(笑)

初級編参照サイト1:(ミーントーン編(スペイン製ギター)) http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2539

同参照サイト2:(初級、ギタレレをミーントーンで!)
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=6130

同参照サイト3:(初級、30号工ギターギタレレをケルナー音律で!)
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2789


【中級編】:既存の(等分律)フレットを抜く(汗)。
初級編で「音楽とは何か?」が分かってしまった人(爆)は、次にこの欲望が芽生えてくる。
メリット:この作業をした後は、ナット(ヘッド)側を高くする必要が無くなる&既存のフレットの上にさらに極細フレットを接着する必要が無くなるので、弦が切れにくくなる。
デメリット:高い手工ギターに自分でこの作業をするのはもの凄く「勇気」が必要(汗)→まずは安いギターで!

中級編参照サイト1:(ミーントーン編(スペイン製ミニギター))
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2920
大西氏に依頼すれば、3万円程度(←平成22年時)で指板を平板化加工していただけます(祝)。
中級編参照サイト2:(スペイン製量産ギターを「フレットレス」に!)
ここのサイトの「画像」(演奏はチェンバロですので(汗))
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=6158

【上級編】:自分で音律設計する。
このブログを読んでいる方ならもうできるはず!(笑)
田中氏や大西氏に依頼すれば、自分で設計した愛着ある音律をうねうねフレットで実現できる! ナット(ヘッド側部材)やサドル(ブリッジ部材)の加工もしていただけるので、一層弾きやすいギターになること請け合い(祝!)。
上級編参照サイト:(変形ヤング音律による特注10弦ギター(フレットのみならずナット部分も注目!))
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2774

蛇足-【超上級編】:21世紀はこれが一般化するか?
  うねうねフレッティング加工を「自分で」する(←いやいや、ここまではちょっと無理でしょ(汗))。
  田中氏や大西氏に弟子入りすることが必要かと思われます m(_ _)mアシカラズ
  参照サイト:(田中清人氏の「うねうねフレット製作法」の世界公開サイト!)
http://www6.ocn.ne.jp/~kiyond/fret-work2.html


--各論編-----------

 以下は、かなり前(2006年7月18日(火))に某MLへ投稿した記事です。
(チューナー情報を始めとして、各所に少しずつ補足等しました(補足等の箇所は「※」印を付けてます。))

【注意書き!】:なお、下記の方法を実践するにあたっては、最終的には『各人の判断及び責任』において行っていただけますよう御願いいたします。(「既存フレットが錆やすい」等にも触れておきましたが、他に問題点が発生しても当方は責任を負うことができませんので、悪しからず御了承ください。ただ、「ここはこうした方が良いのではないか」等の御意見は歓迎ですので宜しくお願い致します。)

タイトル:【超マニアック!&長文】「(※既存のギターを)古典調律化する方法」

 こんばんは※※です。
 ギターを「古典調律」にするための方法=「古典調律フレット化(※副題「誰でも簡単に出来る古典音律フレッティングへの誘い(笑)」)」について投稿させていただきます。
 (現在の平均律ギターで何の不満も感じてない方は、この投稿は無視していただければ幸いです。長文で申し訳ありませんでした。(※このブログを読みに来る方がこの記事を無視するようなことは無いと思いますが(笑)))

 【ギターを「古典調律フレット化」するために必要となる材料等】
 以下のように、総費用1万円前後(※←投稿当時です。現在はさらにリーズナブルに6千円弱くらい?)で可能です。

 ①(音程確認用の)多機能チューナー(コルグの「OT-120」がお薦めです(←投稿当時は旧モデルの「OT-12」が通販で8千円くらいでした。)。→平成23年1月22日現在、下記サイトのように、新モデル「OT-120」が5千円弱で買える世の中(※表社会、煉獄世界)になったようです(驚!)。
http://kakaku.com/item/K0000048976/?cid=shop_g_1_gakki
 このチューナーは、8種類もの古典調律が組み込まれているのが売りではないかと思います。電池2本で長時間使えるところも素晴らしいです。

 ②(仮止めフレット用の)種々の径の針金
 A;ギターの既存フレットより(わずかに)高くなる径のものと、
 B;(音程が既存フレット上に来た場合にその上に貼り付けるための)非常に細い径のものと、
 C;(既存フレットよりも仮フレットの方が位置が高くなる関係で) 多くの場合ナット側がビビるので、ナット付近に(「0フレット」として) 付ける最も太い針金と、
 の3種類くらいで足りるはず&大体は100均ショップ(なければ 金物屋かホームセンター)で買える。)・・Cについては、「ナットの下に薄い部材(スペーサ)を敷く」方法もありそう(※←「ミーントーンギタレレ」ではこの技法を使いました。)。ちなみに私のギターでは、サドル側(ホールより側の部材)は高くする必要は無かったです。

 ③木工用ボンド(←コンビニでも買える「酢酸ビニル系樹脂」のやつ。)
 要するに(楽器を痛めないように&弦の種類を変えた際等の微調整ができるように、)水で簡単に溶ける性質のもので、かつ、金属+木の接着ができるタイプのもの。

 ④(針金切断用の)ニッパ、(針金の曲げ調整のための)ペンチ、「など」

 ※上記「など」の具体的内容としては、「時間」と「根気」と「この苦労は 後で必ず報われるはずだ!!」という『(強い)信念』でしょうか・・なお、「理論」は実践(実験)後に勉強した方が効率的かも知れません←※当ブログを読みに来るレベルの方はもう理論は分かっていらっしゃるはず(笑)

 以上の材料があれば、誰でも簡単に「工作」できますので、「古典派の音楽は退屈だ」「エチュードなんて弾く気すら起きない」などと感じている方(今だから白状できますが、実は小生もそんな感じでした(汗))、或いは私のように「今持っているギターではストレス解消の効果が少ない(≒弾くと疲れる)」等感じておられる方は、「夏休みの工作」(←※今なら『冬or春休みの自由研究』?(笑))として一度試されてみると良いと思います。

※「古典派のエチュード」の参照サイト(←録音が酷く「背景音がノイズだらけ(泣)」なのに「何故か楽器の音はクリアーに聞こえる」という一見マカ不思議な?例(↓心霊現象?(爆))) 
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2791

 効果を疑問視されている方や、「(いくら水で簡単に溶けるとはいえ、) ○○万円もする高い手工ギターの指板上に接着剤を付けるのはちょっと・・」と躊躇されている方は、最初は「セカンドギター等の(滅多に使わない) 安いギター」で実験されると良いです(実際、私もそうでした。鳴りが悪いので全く使わずにしまっていたペペの(弦長580mmの)小型ギターから始めました)。
 (※但し、ひとたび「その味」を知ってしまうと・・・(笑))

 【お薦めの音律】
 ちなみにモダンピアノでは「ヴェルクマイスター法」(※注1:)が古典調律として最も多くの人に使われているようですが、初めての方は(最も穏やかな)「ヤング」の音律、或いは「ケルナー」の音律がお薦めです。色々な調性の曲が弾かれるチェンバロの発表会では「ヴァロッティ」や「ヤング」に調律されるのが一般的です。 (※古楽やリコーダーアンサンブルなどの方は「ヤング」よりも「ヴァロッティ」の方が良いかも知れません。)

 また、リュート音楽用には一度は「中全音律(ミーントーン)」を試してみるのがお薦めなのですが(※←酔った勢いで書きたいことを書くと(爆)、「お薦め」とかそういうレベルじゃなくて、『そもそもこの音律を知らないでリュート音楽を語るなんて、そりゃあアナタ「音楽家」としてどうなの?、そりゃ「モグ*」だろ!』とすら思います(汗))、この音律は派生音につき「異名異音(#音が低くb音が高い)」となりフレット位置の選択が大問題となりますので、ある程度理論を知ってから実験した方が良いかもしれません。(←※あぁーこれ、理論なんて知らなくても良いです(笑)、実験(実践)している内に自ずと問題点が分かってきますので。まずは実践です。「実践あるのみ」です!!・・あと、前回の記事でミーントーンでは「#音が低くb音が高くなる」話ししましたよね。これさえ分かってりゃokですよ、、、多分(爆))

 【工作の具体的内容】
 予備段階:
 上記Aの径の針金を選定し、まずは適当な長さに切って既存のフレットの近くに配置してみる(私の場合、最初はネック幅より長めになるように12本切って、ネックの後ろから輪ゴムで止めた)。
 この状態で弦を弾いてみて、どこかでビビるようであればCの針金を選定してナット近くに付ける(ビビりが出ないと確信できればCをこの時点で接着してかまわない。水で簡単に溶けるので、むしろ接着してしまった方が良いかも)。

 本段階:
 次に、Aの針金を短く切ってその両端にボンドを付け、ギターの指板を水平に保ち、チューナーで合わせながら根気良く位置合わせをする。このとき、各追加フレットが(既存フレットよりも)高い位置に来るか低い位置に来るかが分かれば、複数コース分を1本の針金で一度に行うことが可能なので、弦毎ではなくフレット毎に作業した方が効率的(※特にミーントーンの場合は、フレット毎に作業した方が効率的です。)。
 なお、針金を切ると、その両端部が鋭い形状となって怪我をしやすいので、演奏中の左手保護のため、両端部を丸くなるよう磨いておくか、(現実的にはそれは「超面倒(泣)」なので、)両端部に多めに接着剤を付けておくなどの工夫をすると良いと思います。但し、あまりに「山盛り」に塗ると、弦と干渉してビビり易くなるので、その兼ね合いも大事です。また、調整作業中に接着剤が弦に着くと、弦が水分を吸って音程が狂うので、これも注意が必要です(私の場合、これを回避することが不可能だったので、乾いた後に再調整してます。)。
(なお、理想的にはやはり(田中氏や大西氏のように)「曲げて作る」のがスマートなのでしょうが、その場合には「既存のフレットを抜く」必要があります。ただ、手工ギター相手にそこまで出来る「勇気のある人(=勇者さん(笑))」はいないと思われます(汗))。

 その他:
 上記のように、チューナで合わせたらその音程が既存フレット上に来た場合(←これ、不均等音律ではしばしばそうなります(汗))には、Bの針金をそのフレット上にボンドで貼り付けます(③のボンドは金属+金属でも大丈夫でして、結構優秀です。)。
 ここでBの径(太さ)選択を間違えるとビリ付きが生じますが、適宜、 高い仮フレットの方をサンドペーパーで研磨すれば対処可能とも思われます(but面倒かつ既存フレットと指板を傷つけやすいので、出来るだけ「径選択」で対処すべきです。)。
 上記接着剤は1時間くらいで「それなり」に乾きますので、最初は5フレットくらいまでを工作して簡単な曲を沢山弾いてみると良いでしょう。
(最初は実感が沸かないかもしれませんが、そのうちに(←個人差あり(※このブログを読みに来るレベルの人であれば、「小一時間も弾けば」))、12等分平均律との『圧倒的な違い』を実感出来ます。そして、その良さを実感するやいなや、「ハイポジションも仮フレットを付けたい!」欲求に取り憑かれるのです。)

 注意事項:
 上記接着剤は「水性」なので、この接着剤により既存フレットに サビが生じやすいことを、有る程度覚悟する必要があります。その意味でも「最初は安いギターから始める」のが無難です。

 以下は、「効果の疑問視」を少しでも払拭するための、(実験で確かめるまでは一見「眉唾」のようにも思える)効果の報告です。

 【古典調律化により得られた効果(私の体験)】
 書こうと思えばいくらでも書けるのですが、敢えて短くまとめると、
古典調律フレットとすることにより、
 『たとえ安いギター(鳴らないギター)であっても、ビックリするほど美しく鳴るように「脱皮」し、
  いままで「つまらない」と思っていた音楽に対する考え方が根底から (それはもう衝撃的に)変わること』
 が、最も大きな効果(メリット)ではないか、と感じます。
※鳴らないギターが鳴るようになった一例:(何度も登場させてますが、pepe製の子供用580mmギター(ミーントーンフレット化)です。)
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2783

-----------
 (※注1:「ヴェルクマイスター」は、かなり狭い(純正より6セントも狭い)5度を(4つ)作るので、この5度が耳障りに感じる場合があります。特にギターだと音程が狂いやすいのでその可能性が高く、ゆえにこの音律は(※ある意味)上級者向けとも考えられます。
 ちなみに(バッハの弟子であった)「キルンベルガー」の調律は、『純正長3度音程(周波数比4:5)は、どこか1箇所で良いので欲しい。』と考える人にお勧めです。但し、この音律では(C-Eが純正になりますが、)ギターで良く使うホ長調の和音の3度が汚いので、二長調或いはせいぜいイ長調までが限度ではないか、と思われます。
・・・ちなみに楽器についての私の当面の目標は、(※ショパンがコンサートで行ったように?)、『所有している全ての楽器を、相互に違う音律(ギターなので「フレッティング」)にすること』です。高いギターを何本も所有することよりも、こっちの方がずっと「贅沢」である、と心から実感しております。(←※これは投稿時の所感でして、平成23年現在は、「相互に違う音律化」よりもむしろ「ギターにとって最適な音律」化の研究に傾倒しております。ただ、「高いギターを云々・・」の所感は現在でも変わっておりません。)
-----------
 
  (※「社会人(アマチュア)ギタ-奏者」の増加&復活を願って止まない)koten君でしたm(_ _)m)
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Enrique

kotenさんのノウハウ大公開ですね。
初期のころ,ローポジションの曲に異常にこだわっていた疑問が氷解しました。
実は私はものすごーくインチキな方法を考えていますが,実験結果を見てダメだったら(そっと隠して。ずるいですね),実績のあるkotenさんの方法に乗り換えようと思っています。
色々試して,気に入った音律を見つけたいと思いますね。エンハーモニック・フレット(この用語ダメですか?)をつけたジャストも試してみたいですね。
by Enrique (2011-01-23 10:25) 

Enrique

補足です。
初級編で巻きフレットにすれば,すぐにでも試せますね。
by Enrique (2011-01-23 13:29) 

koten

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。

>色々試して,気に入った音律を見つけたいと思いますね。
・・・おおぉ! 期待度超大&記事を楽しみにしております。

>エンハーモニック・フレット(この用語ダメですか?)
・・・「エンハーモニック」につき、この場合は(異名同音ではなくて)「微分音」の意味ですよね。第三者に意味が伝われば良いと思いますよ。
(補足:「微分音」っていうと何か「現代音楽」、「難解な音楽」、「調性のない音楽」、あるいは「東洋(特にインド)や中東で使われる音程」などのイメージが生じるような気もするので(←ってイメージ持っているのは私だけですかしら?(汗))、「エンハーモニック」の用語の方がベターな場合もあるかも知れないですよね。)

>初級編で巻きフレットにすれば,すぐにでも試せますね。
 そうですね、特にミーントーンには最適ですね。ちなみにガットフレットを巻く作業って、巻いた端部を結んでライター等で焼いて切るみたいですね。実は未だ私、試したことないんです、、、、ガットフレットは何種類か購入したのですが、ナカナカ試す機会がなくて(汗)

by koten (2011-01-23 17:03) 

koten

補足(汗):
>巻いた端部を結んでライター等で焼いて切る
「・・焼いて切る」というより、(結んで端部を切って、その端部を)「焼いて溶かして、(ほどけないように)一体化させる」って感じですかね・・・。某楽器店でこの作業方法を教えてもらったことがあるのですが、未だ試していないという体たらく(反省)。

超蛇足余談(別名「ラー油」通信):
 今日、某JR中央線沿いのスーパーに朝10時過ぎに行ったら、桃屋の純正品(笑)の「食べるラー油」が棚いっぱいに陳列されていて、かつ個数制限が『ひとり2個まで』に規制緩和(笑)されてました。 品切れ続きだったラー油騒動(←ラー油だけに、これぞ正に「オイル」ショックってやつですよ(爆))も、ここに来てようやく一段落ってところですかね。 個人的には、その隣に陳列されていた桃屋の「味付けメンマ」や「梅ごのみ」が美味しそうだったので、併せて衝動買いしてきました(汗)・・・・あぁぁ、早く夕飯の白いご飯が食べたい(笑)
by koten (2011-01-23 17:17) 

Enrique

前回のところに書けばよかったのですが,エンハーモニックがらみで。
kotenさん,純正律が5度圏上で美しくないというのは,完全な誤解です。
純正律で出てくるエンハーモニック音を落としているからそう見えるだけで,美しいものをいびつに整形するからそうなるのですね。
そこを解決してから次に進みます。理屈先行ですが,音律実験はその後になると思います。
by Enrique (2011-01-23 22:05) 

koten

Enriqueさん、追コメおおきにです。

>純正律が5度圏上で美しくないというのは,完全な誤解です。
 純正律を5度圏図(サークル図)で描くと22セント狭い5度が「3つ」もできますよね。で、前回の記事で写真引用したように、普通の人(笑)だとこの5度を「ウルフ音程」とみなして、「破綻してますよ~」っていう波線などの記号(破綻マーク?)を描いちゃうんですよね(汗)。で、さらに純正律だと、広すぎる5度(つまり22×3-24=)42セント広い5度)が1つ出来ますので、この5度にも「破綻マーク」が加わります。
 つまり、純正律を5度圏「サークル図」で描くと、「破綻マーク」が合計4つも描き込まれるので、「こりゃぁ見た目美しくないね(汗)」⇒「それよりかは(基音との関係を「美しく」表した)直線図で描いた方が目の保養に良い(笑)、というのがkoten君が書いた趣旨(真意)です。

 ただ、22セント狭い5度の周波数比って27:40ですよね。これをどう評価するのか?(整数比だから慣れれば「純正」に聞こえるのでは? orこの差音が「40-27」=『13』の不吉数になるので忌み嫌われた?)というのも以前に記事にした通りです。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-11-05

>純正律で出てくるエンハーモニック音を落としている
・・・ここの「エンハーモニック」も微分音の意味ですよね・・(?)
 上記コメントだと「純正律で出てくるエンハーモニック音」は美しいものである、と読めるのですが、この理解で正しいのでしょうか。ううむ、難解な部分ですね。いっそこの記載内容の詳細につき、Enriqueさんのブログで記事にしていただけないでしょうか。 期待度大ですので(笑)

余談:ちなみに純正律だと広すぎる5度が上記のように(約)42セントですが、ミーントーンだとそれより5.5セント狭い値((約)36.5セント)になるんですよね・・(「なぜこの違いが出るのか?」を記事にした人っていませんよね多分(笑)・・その内記事にしようかな(汗))
 で、これがために、例えば「半音」の音程(音の幅)が純正律とミーントーンとでは約5.5セント異なることになったりして(大半音:MTだと117.5cだが、JIだと112c、小半音:MTだと75.5cだが、JIだと70c)、色々と「興味深いドラマ」が生まれたりするのかな、などと思ったりする今日この頃です。

>音律実験はその後
・・えぇ~、はやく実験やって下さいよぉ~(ぷんすか&笑)

by koten (2011-01-24 12:24) 

Enrique

オイラー純正律を5度圏にかいた記事を上げました。
納得できないと,先に進めない性格なもので(笑)。
by Enrique (2011-01-24 15:18) 

koten

>納得できないと,先に進めない性格なもので(笑)。

んもう、Enriqueさんってば、い・け・ず(爆)

私、本文中の
>(←※あぁーこれ、理論なんて知らなくても良いです(笑)、実験(実践)している内に自ずと問題点が分かってきますので。まずは実践です。「実践あるのみ」です!!
 
 の註釈は、Enriqueさんを(それはもうw)強く意識して書いたのですが、駄文&徒労に終わる可能性大ですかね(汗)。
by koten (2011-01-24 17:46) 

koten

超脱線:
 今日の帰宅時、自転車の後輪がパンクしていたので(泣)、自転車屋さんに即時修理を御願いし、その修理時間中に某ツタヤにウィンドウショッピング(別名見物)に行ったのですが、レンタルDVDの人気コーナーにボーカロイド(初音ミクなど)関係のディスクが沢山置いてあって、軽いカルチャーショックを受けたのでした(汗)・・・時代の流れは速いなぁ(しみじみ)&ウチの業界も負けないようにしないとね(笑)。



by koten (2011-01-24 20:00) 

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