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12/15昼訂正版(汗):週刊(?)音律マガジン第3号(今後の投稿予定内容&書ける範囲でレスしてみる。) [週刊(?)音律マガジン]

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要点(視点等):
 以前に書いた「投稿予定」がどの程度消化できているか?
  →それを踏まえて今後の投稿記事をどうするか?
 新たに浮上して来た「クラヴィコード問題」にどう対処するか?
  →一流の作曲家は「楽器の性能を最大限活かす方向で曲を書く」のは勿論だが(例えばスカルラッティやソレールの「高音G」問題)、それでは「音律」についてはどうなのか?

 ※新たに浮上して来た「バッハ問題」(バッハの使用していた音律論一般)をどうするか?
  →未だ整理が出来ていない(泣)
  →言えるのは、(少なくとも現在の私では、例えば)バッハの変ホ長調やホ長調の曲を調律替え無しのノーマルミーントーンで弾くのは、「辛い」ということである。(だって、もろに「ウルフ5度」を踏むことになるんですけど・・・(汗))
  →バッハの変ホ長調曲における「D♭音の偏愛」(←正確には「D♭音の早期出現傾向」)は、音律的にも何か(深い)意味があるはずだ、と考えている私。
  →もしも「キルンベルガーⅡ(←3でなくて2)」が「バッハ音律」でないのであれば、「キルンベルガーは大嘘つき」ということになりかねなくなるのだが、・・・それで良いのか古楽界?(汗)
  →一方で、自宅アップライトピアノのキルンベルガーⅡ化に未だ踏み切れない私・・(ひそひそ・・だってさぁ、クリスマス曲ってやっぱり「ミーントーンが最適」のような気がするんだけど・・・ひそひそ)


---これより本論------------
(以下の素材画像:「」さん作)

【まぁや】:・・・さん、kotenさん
い19ええ、そんなぁ汗.PNG

【koten】:・・・ぶつぶつぶつ。。。これがこうだからこうなって、、、・・・ぶつぶつ、、

【まぁや】:・・・kotenさん、KO・TE・ンさんってば!!
い18わわ、おねーちゃん汗.PNG

【koten】:わっ ビックリしたぁ、、ああ、何だマーヤちゃんか(汗)、どうしたんだい大きな声出して。

【まぁや】:好きで大きな声出してる訳じゃないですよ、、、さっきから何度も呼んでいるのにkotenさんが上の空だからですよ。
い04半怒り汗.PNG

【koten】:いやぁ、最近コメントが「本質に迫る」ものが多くってさ、というか、正確には「自分の一番痛い所をエグって来る」ものが多くってさぁ(爆)。

【まぁや】:そうなんですか? マーヤ良く分からないんですけど、何にせよ、REIKOさんから2つコメント来てますので宜しくお願いしますね。
【koten】:あぁ、1つ(新しい方)は通常ルート(別名「裏世界」(笑))で既にレスしておきましたよ。

【まぁや】:もう一つの方は?
【koten】:いやぁ、それが難問でねぇ~、、いま「資料集め」している段階なので、もう少し待ってもらえるようにREIKOさんに伝えておいてくださいな。

【まぁや】:うぅん、マーヤ、音律や楽器のこと良く分からないので、どうやって伝えたら良いのやら・・・。
【koten】:あ”~、マーヤちゃん、ウチの職場の事務員(※※※さん)みたいな事言うのは止めようね~(爆)。

【まぁや】:だっだって、私、本当に音律のこと・・(しくしく)
い15紫目(若干心配顔).PNG

 (【koten】:あ”、やばい、泣かせた? わたし悪人??(汗))

【謎の女子】:こら、マーヤ! 「嘘泣き」は駄目ってあれほど言ったでしょ!?
s13許せないわ_黒目でか.PNG

 (【koten】:へ、誰この人? これってまた「前代未聞」の展開が始まるの??(汗))


【まぁや】:あっ、おねーちゃん! えへへへ、ばれちゃったか(てへへ)
い04半怒り汗.PNG

 (【koten】:何? 「お姉ちゃん」ですと!?)

【まぁや】:あ、紹介しますね、、、、私の姉です。お姉ちゃん自己紹介して。

【謎の女子】:初めまして、わたくしマーヤ(真綾)の姉の「紗綾(さあや)」です。宜しくお願い致します。私のことは「サーヤ」って呼んでください。妹がいつもお世話になっております。m(_ _)m
s01よろしくねsakura1kao.PNG

【koten】:これはこれはご丁寧に。こちらこそ宜しくお願いいたします。m(_ _)m

【まぁや】:サーヤお姉ちゃんは、色々なこと、私よりずっと詳しいんです(えっへん)
い21えっへんどうです?.PNG

【紗綾】:ま、まぁ多少よ多少・・そうね、学校でホームページ係とかやっているから、インターネットサイトの情報収集とかは少しは自信あるわね。
s12ちょっとそれは・・・ねえ汗.PNG

【koten】:え、そうなの!? それは嬉しいかも・・これちょっと調べられる?
【紗綾】:ええと。。。「チェンバロの調律替えについて、2段鍵盤の楽器について、クラヴィコードの調律の困難性について、専用弦(ノン・フレッテッド)型クラヴィコードの普及度について、・・・(中略)・・」ですか、何かもの凄くマニアックですね(笑)
s20へええ、そんなこともあるのね.PNG

【koten】:そうなんだ、このブログ、ただでさえ超マニアックなのに、読みに来る人の中には更に「強者」の人がいてね(爆)・・
【紗綾】:はぁぁ、なるほど。わかりました、面白そうなので家帰って調べてみますよ!
s19やっほー元気だったかしら.PNG
(実況:とててて・・と走り去るサーヤ)
【koten】:おぉ。ありがとうサーヤちゃん!さすがはお姉さん様様、これで楽(?)できるな私(笑)。
【まぁや】:ということで、REIKOさん、返事もう少しお待ちくださいね~
い01はじめまして.PNG

-------------これより第2部-------------------------------------
以前(H22,11/15)の記事で、「今後の執筆方針」として以下のような項目を立てました。

【ギター関係】
  ①「非」平均律フレットギター研究論序説(←仮題)の執筆
    →「ケルナー音律」がギターにマッチしている理由、今回提案した音律の内容、など。
  ②古典音律ギター普及のための「SWOT」分析
  ③フレットレスギターにつき新たな音律提案を試みる→演奏up
  ④ソルの楽曲(楽譜)の古典音律観点からの分析
  ⑤ギター曲を敢えて古典調律鍵盤楽器で弾いてみる
  ⑥その他、各種曲の古典音律Gでの演奏up
【鍵盤楽器関係】
  ⑦キルンベルガー「第2」の適用曲の検討→演奏up
  ⑧オイラー純正調の検討→演奏up
 【音律関係一般】
  ⑨「週刊音律マガジン(←仮題)」を毎週※曜日に書く。
  ⑩音律ブレインマップ(←脳内地図)の作成
------------------------------------------------------
 上記のうち、【ギター関係】では①(のみ)が現在進行中(中途半端?)、【鍵盤楽器関係】はどれも手付かず(泣)、【音律関係一般】では⑨が着手済み(祝!)ってところですよね。
 本当は演奏upをこまめに実行したいところですが、ナカナカ時間が作れない状況ですね(汗)。
 未だこんな状態なのに、さらに下記のテーマを加える必要がありそうな感が・・・
--------------
 新たなテーマ
  ⑪クリスマス曲の演奏up
  ⑫古い鍵盤楽器についての情報集め
  ⑬バッハが使った音律についての研究(←超難問!)
  ⑭調律替えミーントーンでの演奏upの続きを行う
  ⑮クーラウ(1786-1832)の「ソナチネ」で多発するA♭和音(A♭-E♭音程)は何を意味するのか?
  ⑯「バッハ以前」の鍵盤楽器曲の音律研究

  ・・・・などなど
---------------
 私、⑪につき、「最適音律=そりゃミーントーンだろう!」と感じているところがあり、それゆえ自宅のアップライトピアノを未だにキルンベルガー「Ⅱ」に替えられないでいるんですよね(汗)。

 時間も押してきましたので(汗)、REIKOさんコメントに関するレスを書ける範囲で書きますと・・・

---第3部開始!----
【紗綾】:はい、情報集めてきましたぁ~!!
s19やっほー元気だったかしら.PNG
【koten】:お、御苦労さま。面白いサイトあった?

【紗綾】:まずはチェンバロ関係情報です、・・・・「ここのサイト」の「複弦とストップ」欄の最後の説明(「ケース」の直前の記載 )を読んでください。
【koten】:ええと何々・・・
>なお、チェンバロ族における複数鍵盤の使用は、もともとは弾く弦の選択のためではなく、移調のためであった。
 って書いてあるね。
【紗綾】:この「移調のため」って、言い換えれば「調律替えのため」ってことですよね?
【koten】:ああ、なるほど、言われてみるとそうかも(笑)

【紗綾】:あと、「ここのサイト」も面白かったです。
【koten】:ええと、おぉこれは!!! 移調2段鍵盤チェンバロかぁ。

【紗綾】:チェンバロ製作家として名高いリュッカース一族はどうも「ウルフ位置固定主義者」だったみたいですよね。でも、このような楽器も、後の時代には他の製作家によってすっかり改造されてしまった・・・「何のために」ですかね?
【koten】:まぁ、それはおそらく第一義的には二段鍵盤を「音色や強弱の対比」に使うために改造した(上鍵盤の音域を拡大した)んだろうけど、「もっと自由な調律を実現するために」ってのもあるかもねぇ・・なるほど、昔から調律(音律)問題は色々と根が深いものがあったんだねぇ(しみじみ)。

【紗綾】:F.クープラン(1668-1733)の修正ミーントーンについても調べてみました。「ここ」をどうぞ。
【koten】:ええと何々・・大クープランが使っていたとされる修正ミーントーンは、
>「クラヴサン曲集第2巻」(1717年)以降、この音律を使って作曲・演奏したと推測
とあるねぇ。
【紗綾】:そうです。クープランのクラヴサン曲の作曲年代って下記の通りですよね。
クラヴサン曲集. 第1巻 (1713年):
クラヴサン奏法(1716年)
クラヴサン曲集第2巻(1717年)
クラヴサン曲集第3巻(1722年)
クラヴサン曲集第4巻(1728年)

【koten】:うん・・・あれれ!! とすると、私が前に「A♭型ミーントーン」で演奏upした下記「神秘的なバリケート」の入っている「クラヴサン曲集第1巻」では・・・
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2924

【紗綾】:そうです! この修正ミーントーンは未だ使われていない(可能性が高い)のです・・・ということは?
【koten&紗綾】:調律替え「A♭型」ミーントーンで大正解!!?

---ここから12/15訂正版(汗)-----
【まぁや】:っっと思ったら、「神秘的なバリケート」って、クラヴサン曲集第1巻じゃなくて「第2巻」の方に入っているみたいですよ(汗)
い22あわわわ目が点で汗.PNG

【koten】:げ、、まじっすか!?(汗)・・「神秘的なバリケート」って第5オルドルじゃなかったっけ?
【紗綾】:ええとですね、、、あ、違うみたい! 「第6」オルドルみたいです!!
s11半泣き、ええどうして?.PNG

【koten】:うげぇ・・・また勉強し直しかい(泣&しょぼーんorg)・・・上記クープランの修正ミーントーン、詳細が良く分からないのですが、少なくとも、どうも「神秘的なバリケート」(つまり変ロ長調)の主和音から純正長3度音程が無くなっちゃうみたいなんだよね・・(汗)。 ・・・ぶつぶつ・・・それって何かやだなぁ・・・

  (【紗綾】:kotenさんって純正長3度「熱愛」者だったのね(笑))
s07えーーどうかしらね.PNG

 ええと、それでですね・・
【koten】:ん、まだあるの?
【紗綾】:さらにマニアックに、クラヴィコードについても情報集めて来ました~。
ここ」のサイトでは、
>18世紀後半には、各鍵ごとに一対の複弦が割り当てられた、「アンフレッテッド・クラヴィコード」が一般的になった。
 ってありますね。橋本英二さんの「バロックから初期古典派までの音楽の奏法(音楽之友社)」の第314頁では、
>1720年頃からはフレットをもたず、1本の弦を一つの音だけにあてたクラヴィコードが広まり・・・
って説明されてます。
 ちなみに2声のインヴェンションと3声のシンフォニア(BWV772-801)の作曲年は、
1720-23年(バッハ35-38歳)とされています。 
【koten】:なるほど、この頃から正にちょうど専用弦タイプの楽器が普及し始めたってことか。でもあれだよね、クラヴィコード的ともいわれる「フランス組曲(BWV812-817)」の作曲年は1715年(バッハ30歳)だよね・・とすると、少なくともフランス組曲に関しては「共用弦」タイプのクラヴィコードを想定しているってことか(ふむふむ)。ま、何にしても、フランス組曲の第4番や第6番を「調律替えなし」の1/4s.c.ノーマルミーントーンで弾く気はしないな、私には無理(笑)。だってもろにウルフ5度踏むし(汗)、インヴェンションの変ホ長調とかも「ウルフ音程多発」になっちゃうんだよね、ノーマルミーントーンだと。

【紗綾】:あと、これは音律の話とは直接関係ないかも知れませんが、クラヴィコードって、「共用弦(フレッテッド)」タイプのものでも、「ここ」のサイトとか「ここ」のサイト中のpdfファイルを読むと、「一鍵盤で2本の弦を一度に弾く」ような楽器があるみたいですね・・
【koten】:おおぉ、なるほどそうなのか・・・「2本の弦の音程(振動状態)が合いすぎるとイカン」みたいな説明が面白いね。前に他の方(夢笛myuさん)からコメントいただいたリュートの話しを思い出しちゃったよ。

【紗綾】:で、「バッハが使っていた音律」って結局何なんですか?
s05ありゃ、失敗失敗.PNG

【koten】:あ”~それが分かれば苦労はしない、今後の研究課題ということで。
                                                   (続く?)
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Enrique

今までの活動と今後の展開が整理されていてありがたいです。
ところで,フレットレスギターはどうやって入手されるのですか?製作家に頼めばOKなんでしょうが。
by Enrique (2010-12-13 01:07) 

koten

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。

 ええと、フレットレスギターって、前にパーセルの純正調演奏でupしたときに載せたあのブツですよね・・。あれは学生時代に同期の人から2万円くらいで売ってもらった量産品&中古楽器で、大西さんに御願いしてフレット除去&木を埋める作業をしてもらったものです。

 皮肉なもので、社会人になるとギターを辞めてしまう人が多いことから(悲)、クラブ関係ほかの知り合いを通じて、手工ギターの良い状態のものでも格安で入手できる場合がありますね。





by koten (2010-12-13 07:08) 

REIKO

どうもお疲れ様です&ありがとうございます・・・(^ ^;)
ええと、別に私は「答え」を要求してるわけではないので、誤解なさらないでくださいね。
と言うより、kotenさんは何か「答え」があるものと思い込みすぎていませんか?
答えがあるはず・・・と思うと、「問題」「謎」などが出てきてしまいます。
例えば、「バッハが使用していた音律」にしても、長い職業音楽家生活の中で、多種多様な曲を作曲・演奏していたのだから、その都度「適当な音律」で現実的に切り抜けていた、としか考えられないです。
つまり「バッハ音律はこうだった」などという「答え」は、1つには決められないし、また決める必要もないのでは?
従って、そんな「問題」は存在しない、と私は考えます。
(もちろん、考えるのが楽しいからやってるだけ・・・なら止めませんけども)
例の曲集にしても、全曲を「通して」特定の音律で演奏する云々・・・とは、どこにも書いてないです。
仮に、ある鍵盤曲を作曲した時の楽器の音律が何某であったとしても、それが作曲家の「求める(理想の)音律」だったとは限らず、汎用性や調律のしやすさなどの現実面が優先してたとも充分考えられます。

ヘンデルに関しては、彼はオペラ、オラトリオの作曲・上演が生涯の仕事だったので、そのための作曲や歌手のリハーサル等で、色々な調の曲(調の決定は、歌手の音域と大きな関係がある)を使わざるを得ない状況にあり、調律替えの手間を省くために分割鍵盤の楽器を使っていただけだと思います。
(彼のオペラ・アリアにはホ長調が良く使われ、しかも同じオペラで変ホ長調や変ロ長調も普通に出てきます。不等分律が苦手な広範囲の調性、一方ミーントーンではウルフが問題に。やむをえずミーントーンを取っただけでは?)
オペラのオケのような合奏では、色々な種類があり「規格が不統一」な不等分律よりも、ミーントーンの方が単に「便利」ということもあったでしょう。
リコーダーやトランペットなど、管楽器の音律も関係してきますが。
おそらくヴァイオリン音楽やオペラなど、旋律中心の音楽が人気になった後期バロックには、「長三度純正の崇拝信仰」はもう薄れていたと思います。
(純正長三度は、旋律としては華やかさが不足する)

バロック時代の鍵盤楽器は独奏だけでなく、伴奏や通奏低音楽器としても使われる(むしろこちらの方が重要?)なので、色々な用途に「その都度」色々な音律(文献などで有名なものから、楽器の使用者が経験的に編み出したものまで)が使われていたと考えるのが自然ではないでしょうか。
少なくとも、中期バロック辺りから19世紀半ばまでは、「答え」がないのが「答え」だと私は思ってるのですが・・・?
「答え」などなくても、同じ曲が音律によって表情や印象が大きく変わり、魅力的にもなり又つまらなくもなる・・・という「事実」は厳然としてあります。
その実例をたくさんあげていけば、「音律って面白~い!」「平均律以外の音律も試してみたい」「音律の選択も表現のうち」と思う人が自然に増えて、そのうち◆AMAHAの電子キーボードにも音律変更ボタンやカスタム音律プリセット機能が標準装備・・・となる日が来る(かも?)と思うのですが。

★「バリケード」は第二巻では・・・?(+o+)
by REIKO (2010-12-15 03:08) 

koten

REIKOさん、コメントありがとうございます。

 「バリケート」問題w、仰るように「第2巻」のようですね(汗)・・「第5オルドル」だと勘違いしてました。先ほど2つのサイトを訂正しておきました。御指摘感謝です。m(__)m

 バッハ調律ですが、
>多種多様な曲を作曲・演奏していたのだから、その都度「適当な音律」で現実的に切り抜けていた
>「バッハ音律はこうだった」などという「答え」は、1つには決められない
 ・・・ここまでは同感です。

 ただ、次の
>また、決める必要もないのでは?
 というのは少し違和感があります。
 バッハの鍵盤作品は、曲や調ごとに何か「想定している音律がありそうだ」という気がしてならないのです。
 現在感じている興味深い例は、チェンバロのための「トッカータ」の中の幾つかの作品で、前半は「C♯」音を使いまくった後、後半で一変して「D♭」に「鞍替えする」ような書法が出て来ます。これは「どうも意図的」としか思えないんですよね。 これ、例えばC♯音を使う音列(レジスタ)とD♭音を使う音列(レジスタ)とを予め仕込んでおいて、場面が来たらレジスタを切り替えるとか、そんな「仕掛け」まであり得ると考えてます。こういうの考える(妄想する)のって私凄く好きなんです(爆)。
 バッハの「トッカータ」、曲の形式自体は古いはずですが、バッハの使っている「音」は結構凄いものがありますよ(第1番ニ短調とか)、勿論保守的な音の使い方の曲もありますが(第7番ト長調とか)。
by koten (2010-12-15 12:55) 

koten

 さらに、弾く曲につき、使用する音律を一つに決めないと「演奏upが出来ない」ため、どうしても音律を決める必要が生じます。
 プロも使用音律を決めないとCDを出すことができません。
 御存じかと思いますが、「フーガの技法」を専用弦クラヴィコードかつ「キルンベルガー第2(しかもA=405Hz)」で録音したCDを大井氏がリリースされています。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95-BWV-1080-Hiroaki-Clavichord/dp/B001UG6CVE

 これにつき小生、ニ短調の曲で「D-Aが11セントも狭い」キルンベルガー第2は「あり得ないだろう!」とタカをくくっていたのですが、いざ聴いてみると全く違和感が無いのでビックリした次第です。

 こんな感じで、音律の世界は滅茶苦茶深い&古楽界はマダマダ発展途中なんですよ。(スコットロスが予言していたように)「これから先どういう方向に行くのか?」が全く分からない世界だし、「だから古楽は楽しい」という面もあると思います。

>同じ曲が音律によって表情や印象が大きく変わり、魅力的にもなり又つまらなくもなる
 ・・・この「事実」こそが、私(及び多くの鍵盤楽器奏者ら)を突き動かす原動力なわけです。この事実に基づき、「その曲を最も活かす音律(=答え)」を見つけ出そうとする努力を続けることは、とても重要なことだと私は考えています。


by koten (2010-12-15 18:02) 

koten

>その実例をたくさんあげていけば
・・・昨日試しにやってみたのですが、私的には何か「辛い」ですね(汗)。WM3が可哀想になってきちゃいましたよ(爆)。本当は「vs12平均律」でやれば良いんでしょうけど、12平均律は「疲れる」んです。だから極力扱いたくないんです。

>バロック時代の鍵盤楽器は独奏だけでなく、伴奏や通奏低音楽器としても使われる
・・確かにその通りだと思いますし、私も伴奏等をやる場合は「妥協的」な音律で演奏することにやぶさかではありません。第一、発表会で独奏を弾くときだって「選べない立場」なんだし(汗)。
 
 一方で、このブログは、(平均律蔓延化の結果)「見捨てられてしまった」鍵盤楽器曲やギター曲(主に独奏曲)を見直す、発掘する(おこがましく言えばいわば「救済する」)ことをメインテーマに設定しています。 そして、そんな「見捨てられてしまった独奏曲」って「もの凄い数」があると思うのです。謂わば「亡霊」のように「私のこの曲を救済してくれ~」って叫びが聞こえてくるかのように。「古典調律=救世主」論はこれとも密接に関係しています。

 ヘンデルの独奏曲につき、昔、ある曲をチェンバロ発表会で発表しようと思ったのですが、弾いている内に結局「飽きて」しまって、発表曲を違う曲に変えた経験があります。今思うと「中途半端な不均等音律使って練習していたから」と思えてならないんです。ちゃんと「ミーントーンを使って練習していればああはならなかったのではないか」と。D.ツィポーリの曲だって同様です。最初のチェンバロの先生から言われました。「ツィポーリの曲は、最初は良いけど直ぐに飽きが来るでしょ?」って。確かにそうでした。これは何故なのか? 最近ようやく答えが分かってきたような気がしているのです。

 これに比べるとバッハは確かに「音律面での懐が滅茶苦茶深いな」とは感じますけどね(笑)。ただ、バッハの鍵盤楽器独奏曲の中でも特に「トッカータ集」などは、音律の懐はそんなに深くないと感じてます。だからこそナクソスのCDのナイナーノートで「バッハの鍵盤楽器曲の中でトッカータ集は駄作といわれているが、、、」みたいな事が書かれたりするんですけどね、私に言わせれば。

 チェンバロの演奏会でも、本格的なコンサートでは、前半は「不均等調律」、後半は「ミーントーン」(あるいはこの逆)といったように、それぞれ別の楽器を用意してプログラムが組まれています。ミーントーンは謂わば「別格」なんです。古楽会におけるこの「価値観」を共有できないと、REIKOさんとはおそらく議論が噛み合わないだろうな、とは思いますね。
by koten (2010-12-16 12:50) 

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