続・質疑応答 [質疑応答]
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議題(論点)及び今後の執筆予定
【議題1】:「上の人達」がウルフ移動に否定的なのは、現実面もあるのではないか。
⇒ ワタシもそう思います。
ただ、一例を挙げると、名著「古楽の音律(春秋社)」の第166頁には、「・・演奏する曲目によって、ヤングとヴァロッティを使い分けると便利である。」と説明されている。
しかしながら、同じ構造(システム)である「バロッティ」←→「ヤング」間の調律替えは、実は「6つ(6種類)」の音を位置を変える必要があるのだ!
これを思えばミーントーンの調律替えって、そんなに大変なことではないのではないか? 単に「面倒な事は出来るだけやりたくない」だけってのが実情なのではないか・・(ひそひそ・・でもそういう人って「真の芸術家」って言えるのかなぁ・・・)。
【議題2】:厳格な意味で「ミーントーン」と言った場合、「ウルフの位置がG#-E♭ってのも含めてだッ!」という感覚が(上の人に)あるのではないか。
⇒ 鋭い、何て鋭いんだREIKOさん(笑)・・・恐ろしい子(爆)
ウルフ位置固定論者の主張の一つに「各調性(毎)の個性」重視論がある。 しかしながら、調性(毎)の個性はあくまで「付随物」ではないのか? 各調性(毎)の個性を強調し過ぎると「分割鍵盤」否定論に直結してしまうので、現在の小生は、これを余り強調したくない感がある。
【議題3】:調律替えは果たして「ズル」か?
⇒ うーん、微妙な問題だ(汗)。後の「ティーブレイク」で詳しく述べたいです。
【議題4】:本人の序文付きで出版されている「8つの組曲」に、調律替えについての記載が何もないのはどういうことなのか?
(当時のロンドンでは、そんなこと言わなくても一般の鍵盤楽器愛好者は皆知っていた当たり前の「知恵」だったのか? それとも(ヘンデルの主張とは異なり)一般には適当な?不等分律が広まっていたのか?)
⇒ ここを参照してみて下さい。
http://common.dendrocacalia.org/blog/archives/407
私はこの現象をこう考えています。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-06-24
(12平均律至上主義の)鍵盤楽器業界とフレット楽器業界に長く付き合っていると、こういった「妄想」が沸々と生じてしまうのです(汗)。私としてはこれが「妄想である」ことを願うのみです。
ただ、戦時中(つまり、軍国主義(警察国家)、帝国主義、全体主義・・・時代)の真っ直中に「何故こんな呑気な国際会議をやっているんだ?」って疑問に感じることのできる人は「素直な人」ないし「鋭い人」じゃないかなって思うんですよね私・・。
【議題5】:現代において「ミーントーンの復権を目指す」ためには何をすべきか?
⇒私見では、 あくまで「ウルフ位置固定」で勝負するのは、「戦略」としてはいささか賢くないのではないか、勝てないのではないか、と思う。
まずは「誰も否定できない事実」から開始する必要がある。
では、「誰も否定できない事実」って何?
⇒未だ仮説段階だが、おそらくバロック時代くらいまでの鍵盤楽器曲は、『どんな調性の曲であっても、「調律替え」ミーントーンを採用すれば、響きの破綻が全く生じない(少なくとも「殆ど」生じない)・・はずだ!』ということである。
少なくともバロック時代くらいまでの作曲家は、鍵盤楽器の曲を「そういう構造」で作ったのだ、例えバッハでさえも!!
例:フランス組曲第6番ホ長調を「E音ルート」の(1/4コンマ)ミーントーンで弾いてみよう!
〔ティーブレイク!〕
バッハのイギリス組曲、フランス組曲。何故こういう名前が付いているの? 何故にパルティータが別名「ドイツ組曲」って言われているの?
⇒音律と関係あるんじゃないの?
鍵盤楽器の分野において、
イギリスは伝統的にどういう「音律」国だったの?⇒ミーントーンでしょ?
フランスは伝統的にどういう「音律」国?⇒「修正」ないし「改良」ミーントーンでしょ?⇒場合によってはウルフを分散させたり、ラモーのように『ウルフ位置を変えて』いるんじゃないの?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%85%A8%E9%9F%B3%E5%BE%8B
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%B9%E8%89%AF%E5%9E%8B%E4%B8%AD%E5%85%A8%E9%9F%B3%E5%BE%8B
〔まぁや〕:
なぜ「フランス」「イギリス」って言わなきゃいけなかったの?
なぜ「『平均律』クラヴィーア曲集」って訳さなきゃいけなかったの?
どうして音律についての記述が鍵盤楽器やフレット楽器のどの楽譜にも一切無いの?・・・ねぇ、これって「異常」じゃないの?
なぜなの? ねぇ答えてよ「上の人」、どうしてなの???
(ぼそぼそ・・・「標準音律」などという生ヤサシイものではないでしょう・・・実態は「強制音律」なのではないですか? 長い間「強制音律」だったのではないですか? 本当に「標準」的な意味しか持たないのであれば、「基準音律」という用語が正確なはずではないですか?・・・)
素材画像:アスナロ商店の鋏様
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議題(論点)及び今後の執筆予定
【議題1】:「上の人達」がウルフ移動に否定的なのは、現実面もあるのではないか。
⇒ ワタシもそう思います。
ただ、一例を挙げると、名著「古楽の音律(春秋社)」の第166頁には、「・・演奏する曲目によって、ヤングとヴァロッティを使い分けると便利である。」と説明されている。
しかしながら、同じ構造(システム)である「バロッティ」←→「ヤング」間の調律替えは、実は「6つ(6種類)」の音を位置を変える必要があるのだ!
これを思えばミーントーンの調律替えって、そんなに大変なことではないのではないか? 単に「面倒な事は出来るだけやりたくない」だけってのが実情なのではないか・・(ひそひそ・・でもそういう人って「真の芸術家」って言えるのかなぁ・・・)。
【議題2】:厳格な意味で「ミーントーン」と言った場合、「ウルフの位置がG#-E♭ってのも含めてだッ!」という感覚が(上の人に)あるのではないか。
⇒ 鋭い、何て鋭いんだREIKOさん(笑)・・・恐ろしい子(爆)
ウルフ位置固定論者の主張の一つに「各調性(毎)の個性」重視論がある。 しかしながら、調性(毎)の個性はあくまで「付随物」ではないのか? 各調性(毎)の個性を強調し過ぎると「分割鍵盤」否定論に直結してしまうので、現在の小生は、これを余り強調したくない感がある。
【議題3】:調律替えは果たして「ズル」か?
⇒ うーん、微妙な問題だ(汗)。後の「ティーブレイク」で詳しく述べたいです。
【議題4】:本人の序文付きで出版されている「8つの組曲」に、調律替えについての記載が何もないのはどういうことなのか?
(当時のロンドンでは、そんなこと言わなくても一般の鍵盤楽器愛好者は皆知っていた当たり前の「知恵」だったのか? それとも(ヘンデルの主張とは異なり)一般には適当な?不等分律が広まっていたのか?)
⇒ ここを参照してみて下さい。
http://common.dendrocacalia.org/blog/archives/407
私はこの現象をこう考えています。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-06-24
(12平均律至上主義の)鍵盤楽器業界とフレット楽器業界に長く付き合っていると、こういった「妄想」が沸々と生じてしまうのです(汗)。私としてはこれが「妄想である」ことを願うのみです。
ただ、戦時中(つまり、軍国主義(警察国家)、帝国主義、全体主義・・・時代)の真っ直中に「何故こんな呑気な国際会議をやっているんだ?」って疑問に感じることのできる人は「素直な人」ないし「鋭い人」じゃないかなって思うんですよね私・・。
【議題5】:現代において「ミーントーンの復権を目指す」ためには何をすべきか?
⇒私見では、 あくまで「ウルフ位置固定」で勝負するのは、「戦略」としてはいささか賢くないのではないか、勝てないのではないか、と思う。
まずは「誰も否定できない事実」から開始する必要がある。
では、「誰も否定できない事実」って何?
⇒未だ仮説段階だが、おそらくバロック時代くらいまでの鍵盤楽器曲は、『どんな調性の曲であっても、「調律替え」ミーントーンを採用すれば、響きの破綻が全く生じない(少なくとも「殆ど」生じない)・・はずだ!』ということである。
少なくともバロック時代くらいまでの作曲家は、鍵盤楽器の曲を「そういう構造」で作ったのだ、例えバッハでさえも!!
例:フランス組曲第6番ホ長調を「E音ルート」の(1/4コンマ)ミーントーンで弾いてみよう!
〔ティーブレイク!〕
バッハのイギリス組曲、フランス組曲。何故こういう名前が付いているの? 何故にパルティータが別名「ドイツ組曲」って言われているの?
⇒音律と関係あるんじゃないの?
鍵盤楽器の分野において、
イギリスは伝統的にどういう「音律」国だったの?⇒ミーントーンでしょ?
フランスは伝統的にどういう「音律」国?⇒「修正」ないし「改良」ミーントーンでしょ?⇒場合によってはウルフを分散させたり、ラモーのように『ウルフ位置を変えて』いるんじゃないの?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%85%A8%E9%9F%B3%E5%BE%8B
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%B9%E8%89%AF%E5%9E%8B%E4%B8%AD%E5%85%A8%E9%9F%B3%E5%BE%8B
〔まぁや〕:
なぜ「フランス」「イギリス」って言わなきゃいけなかったの?
なぜ「『平均律』クラヴィーア曲集」って訳さなきゃいけなかったの?
どうして音律についての記述が鍵盤楽器やフレット楽器のどの楽譜にも一切無いの?・・・ねぇ、これって「異常」じゃないの?
なぜなの? ねぇ答えてよ「上の人」、どうしてなの???
(ぼそぼそ・・・「標準音律」などという生ヤサシイものではないでしょう・・・実態は「強制音律」なのではないですか? 長い間「強制音律」だったのではないですか? 本当に「標準」的な意味しか持たないのであれば、「基準音律」という用語が正確なはずではないですか?・・・)
素材画像:アスナロ商店の鋏様
>ミーントーンの調律替え
「今より」ウルフを1つ動かすのなら簡単でも、2つ・3つ・4つ・・・だとやっぱり面倒(笑)。
仮に、ヘンデルのホ長調組曲を弾くために苦労して5つも動かしたとする・・・その後で急に「ハ・・・ハ長調の曲が弾きたい!もうガマンできないッ!ハァハァ・・・」という欲望が襲ってきたら非常に困る。(爆)
上のような理由から「当時」ウルフの位置を大きく動かすような調律替えが普通に行われていたとは考えにくい⇒従って、作曲家もそれを想定・期待していない⇒だから現在においてもプロが録音やコンサートで、わざわざ大胆な調律替えをしてまで演奏する必然性はない。
・・・となるのでしょう。
ただ「ウルフを動かせばこの曲ミーントーンでも弾けるよ&ミーントーンで弾いたらこんな響きだよ♪」を示すために、やってみる価値はあると思いますが、それをやったとしてもその「意味・意義」を理解できる人はごくわずか。(笑)
あまりにもマニアな世界になってしまいますからね・・・う~ん・・・(^ ^;)
★チェンバロとレパートリーが被るクラヴィコードは、調律替えができないことにも注意。
>調性(毎)の個性
これは不等分律(含・ミーントーン改良型)での話であって、(アロンの)ミーントーンや、(4分の1ではなく)「5分の1」「6分の1」をウルフ以外の五度に全部割り振るような音律では、元々関係ないことだと思います。
これらの音律は調による響きの違いが無いので。
(ウルフの両脇の音を弾いた時、少し「危なく」なるが、それ以外はどこでも同じ響き・・・ダメな時はもう完全に破綻する)
もし、調の個性云々で「ウルフ固定」を主張する人がいるとすれば、これらの音律をゴッチャにしてますね。
>バロック時代くらいまでの鍵盤楽器曲は、『どんな調性の曲であっても、「調律替え」ミーントーンを採用すれば、響きの破綻が全く生じないはず
私も何となくそう思います。
モーツァルトあたりが分岐点ではないでしょうかね~?
ベートーヴェンはたぶん無理でしょうね。
でも「ミーントーンで弾ける」ことと、「それが魅力的」なのとは違うので。
「長三度の純正」が音楽の全てではありませんから。
音律って、料理の「出し汁」みたいなものだと思うんですよ。
それだけ飲んでも美味しいものじゃないし、違いもわかりにくいです。
しかし食材や調味料と一緒になると、そこで初めて意味を持ってきます。
和食にはかつおや煮干の出汁、中華には鶏ガラ、フランス料理にはブイヨン・・・組み合わせを間違うと、変なことになってしまいます。
もちろん、ミスマッチから面白い料理ができることもありますけれどね。
(バルトークの「子供のために」の曲で、「サリナス」を使うとメチャ面白くなるのがありました)
by REIKO (2010-12-07 08:00)
REIKOさん、コメントありがとうございます。
重要議題なので表でレスしますね(笑)。
by koten (2010-12-07 12:40)