【続々(補足)】:ヘンデルがチェンバロ組曲で使った音律を考えてみる(仮説) [最適音律を見極める基準(仮説)]
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実証編です。
先ほどヘンデルの余りにも有名なシャコンヌを演奏upしてきました。
これは、前回まで解説した第6番(嬰ヘ短調の曲)とは異なりますが、1曲でト長調(♯1つ)-ト短調(♭2つ)-ト長調(♯1つ)と転調するので、こっちの方がより説得力あるかなと思い、取り上げた次第です。このように同主調転調する曲も、『ヘンデルの場合は、』使用されている音の種類を全部洗い出す(?)ことで、最も綺麗な響きを出せる(1/4コンマ)ミーントーンの「ルート音&ウルフ位置」を見つけ出すことが出来ます。
PC&機器の調子が今ひとつで、少しノイズが入ってしまいましたが(汗)、どこにも響きの破綻は無いはずです。
↓
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6878
この曲の場合、ルート音は、(短調の方が多くの種類の音を使うこともあって、)「F」基準でした。
youmusic中の説明では「(ヘンデルにつき)ウルフシフト型の演奏録音を聴いたことない」と書いてますが、この響き、どうもピノックの演奏が近い気もしますね(汗)・・英国は伝統的な「ミーントーンの国」みたいですからね・・。ともあれ、ピノックのシャコンヌ演奏は本当に名演だと思います。
なお、上記で『ヘンデルの場合は、』と断り書きしたのは、バッハの場合はこの(ウルフシフトミーントーンの)技法が使えないことが非常に多いからです。例えばバッハの有名なパルティータ第3番(BWV827、イ短調)では、下記のように、最初にG♯が出てきますが、・・・
・・・70小節あたりから下記のようにA♭の音が出始めます。 つまり、ここからG♯とA♭が混在した状態となるのです、、、、こんなことはバッハの曲では当たり前のように出てきます(汗)。
ヘンデルの場合、こんな意地悪?(爆)なことはして来ませんので、安心して(?)誰でも「最適ミーントーン」を探り当てることができます。
ちなみにこの議論、数年前にも幾つかのサイトで行っているのですが、どうもミーントーン支持(主義?)者の方からのウケが悪いんですよね(汗)・・・この話をすると、「バロック以降はウルフの位置は固定だ」という意見、さらには「(調律替えをしている)ヘンデルはクラシック音楽の本流を外れている」旨の意見まで出て来て、どうにも閉口してしまいます(汗)・・・なので、この情報は「しばらくはお蔵入り」させた方が良いかなとも思っていたのですが、(REIKOさんが困っていたみたいだし(笑)、)丁度良い機会なので発表してみました。
それではm(_ _)m
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実証編です。
先ほどヘンデルの余りにも有名なシャコンヌを演奏upしてきました。
これは、前回まで解説した第6番(嬰ヘ短調の曲)とは異なりますが、1曲でト長調(♯1つ)-ト短調(♭2つ)-ト長調(♯1つ)と転調するので、こっちの方がより説得力あるかなと思い、取り上げた次第です。このように同主調転調する曲も、『ヘンデルの場合は、』使用されている音の種類を全部洗い出す(?)ことで、最も綺麗な響きを出せる(1/4コンマ)ミーントーンの「ルート音&ウルフ位置」を見つけ出すことが出来ます。
PC&機器の調子が今ひとつで、少しノイズが入ってしまいましたが(汗)、どこにも響きの破綻は無いはずです。
↓
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6878
この曲の場合、ルート音は、(短調の方が多くの種類の音を使うこともあって、)「F」基準でした。
youmusic中の説明では「(ヘンデルにつき)ウルフシフト型の演奏録音を聴いたことない」と書いてますが、この響き、どうもピノックの演奏が近い気もしますね(汗)・・英国は伝統的な「ミーントーンの国」みたいですからね・・。ともあれ、ピノックのシャコンヌ演奏は本当に名演だと思います。
なお、上記で『ヘンデルの場合は、』と断り書きしたのは、バッハの場合はこの(ウルフシフトミーントーンの)技法が使えないことが非常に多いからです。例えばバッハの有名なパルティータ第3番(BWV827、イ短調)では、下記のように、最初にG♯が出てきますが、・・・
・・・70小節あたりから下記のようにA♭の音が出始めます。 つまり、ここからG♯とA♭が混在した状態となるのです、、、、こんなことはバッハの曲では当たり前のように出てきます(汗)。
ヘンデルの場合、こんな意地悪?(爆)なことはして来ませんので、安心して(?)誰でも「最適ミーントーン」を探り当てることができます。
ちなみにこの議論、数年前にも幾つかのサイトで行っているのですが、どうもミーントーン支持(主義?)者の方からのウケが悪いんですよね(汗)・・・この話をすると、「バロック以降はウルフの位置は固定だ」という意見、さらには「(調律替えをしている)ヘンデルはクラシック音楽の本流を外れている」旨の意見まで出て来て、どうにも閉口してしまいます(汗)・・・なので、この情報は「しばらくはお蔵入り」させた方が良いかなとも思っていたのですが、(REIKOさんが困っていたみたいだし(笑)、)丁度良い機会なので発表してみました。
それではm(_ _)m
>ミーントーン支持(主義?)者の方からのウケが悪い
これは言葉の定義にも関係してきますが、厳格な意味で「ミーントーン」と言った場合、「ウルフの位置がG#-E♭ってのも含めてだッ!」という感覚があるからじゃないでしょうか?
ヘンデルが「真のミーントーン主義者」なら、調律替えなどの「ズル」をしないで、作曲するのが本当の姿だろう!と思う人がいるのは理解できます。
もし私が現代においてミーントーンの復権を目指し、これ用の作品を作曲するなら、ウルフの位置を動かさずとも弾ける曲で勝負しますね。(笑)
「シャコンヌ」拝聴しました♪
ランペの演奏で和音が崩壊(笑)してる部分も、バッチリ綺麗ですね!
ところでこの「ウルフシフト」、本人の序文付きで出版されている「8つの組曲」に、それについて何も書いてないのはどういうことなのか?
当時のロンドンでは、そんなこと言わなくても一般の鍵盤楽器愛好者は皆知っていた当たり前の「知恵」だったのか?
それとも(ヘンデルの主張とは異なり)一般には適当な?不等分律が広まっていたのか?
職業音楽家以外で、分割鍵盤の楽器を持っていた人はそんなに多くなかったと思うし?
↑↑↑どうもこのへんが謎です。
そもそも「ヘンデル=ミーントーン主義」って、「音律界」では有名らしいですが、「ヘンデル界」では全く話に出てこないのです。
(私はつい最近まで知りませんでした・・・ヘンデル関係の学術?団体に属していますが、メンバーからそのテの話を聞いたこともありません)
何を根拠にそういうことになってるのか?・・・平均律志向だったバッハと対照的で面白い?ので、誰かの「一説」でしかないものが、あたかも事実のように広まったということはないのでしょうか?
by REIKO (2010-12-03 21:45)
REIKOさん、コメント有り難うございます。
これも重要論点なので、表の世界で回答させていただきますね。
by koten (2010-12-04 23:04)