11/23小修正:ギターのハ長調は何故に「特別」なのか?に関する補足(自分整理用&マニア用知識) [質疑応答]
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(続き行きます)
以下はギターのハ長調に関する補足(自分整理用&マニア用知識(笑))です。
補足:私の考えるギター曲にとっての「ハ長調(の特別性)」とは?
※ギターのハ長調は、3フレットまであれば、音階の構成音(ドレミファソラシ)を全て弾ける!(つまり4フレット以上を使う必要なし!⇒ポジション移動をしないで済む(祝))
(参考:ト長調では4弦のシ(F♯)音で4フレットが出てくる。
ニ長調では5弦のシ(C♯)音と4弦のミ(F♯)音で4フレットが出てくる。
イ長調では6弦のシ(G♯)音、5弦のミ(C♯)音、4弦のラ(F♯)音で4フレットが出てくる。
ホ長調では6弦のミ(G♯)音、5弦のラ(C♯)音、4弦のレ(F♯)音、2弦のシ音(D♯)音で4フレットが出てくる(以上、いずれも「移動ド」読み。)。
⇒つまり、♯系の曲ではことごとく、低音の音階、特に、良く使う「導音(主音を導くための音)」に4フレットが登場する(ホ長調では、「低音」の導音は4弦1フレットだが、その前のラ音が5弦4フレットな)ので、ポジション移動を要し、音階的に弾き難いのだぁぁぁ〜〜‼
ちなみにヘ長調では4フレットを使わないが、♭系では今度は逆に「低音1フレット多用」になるがために、全体的に押さえにくくなる。(ヘ長調だとT/D/Sベース音が1(3)/3/1フレットなのに対して、ハ長調ではT/D/Sベース音が全て3フレット(最下のへ音だけ1フレット)に来る。)
※ギター作曲上のハ長調の最大の長所(メリット)は、低音を容易に「音階」的に構成(配置)することができること、にあると思われる。特に、左手のポジション移動をしなくても導音(シ)、属和音ベース(ソ)、下属和音ベース(ファ)を押さえられることの意義は極めて大きい。
⇒ひいては、(ポジション移動無しに)高音も低音も「流れる」ような構成にすることができる!
(「音階的低音」の代表例:ジュリアーニのエチュード作品51_第1番、同Op.1第2巻の第1番、カルカッシのOp.60第6番、コストのOp.38第12番など、例を挙げればキリがない)
ジュリアーニのエチュード作品51_第1番
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2684
ジュリアーニのOp.1第2巻の第1番(低音が「ミ→ファ→ソ→ラ→シ→ド→レ→ミ」という見事な音階(←というか「旋法」?)。 出だしが「低音ミ」から始まる点でも異色の曲といえる。)
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2992
カルカッシのOp.60第6番
コストのOp.38第12番
ト長調の曲の低音もハ長調に準ずると言えるが、その他の調だとこう上手くは行かない。例えばイ長調は、T(トニック)のみならず属和音(E)も下属和音(D)もベースが開放音なのにも関わらず、導音G♯が6弦4フレットになるため、この音が使いにくくなり、作曲上工夫しないと「難曲化」する(典型例:ジュリアーニの英雄ソナタの出だし2小節目は他の音が開放音)。
ジュリアーニの英雄ソナタの出だし(2小節目の導音G♯の第1転回和音に注目!)
⇒勢い、イ長調の曲では「低音は、開放音を主体とした構成(つまり低音が非音階的)」になりやすく、ハ長調ほど低音を「大活躍」させることが出来なくなる。
(例:コストのOp.38第14番、ソルのOp.6第12番、レニャーニの主題と変奏、カルカッシの主題と変奏、パガニーニのメヌエットなど、例を挙げればキリがない。) 上述したホ長調やニ長調(導音4フレット登場の調)についても同様のことが言える。
→ この意味からもハ長調は、「特別」な調、特別に恵まれた調といえる(キッパリ!)
コストのOp.38第14番(イ長調、低音に注目、以下同様)
ソルのOp.6第12番
レニャーニ作「主題と変奏」
カルカッシの主題と変奏
パガニーニのメヌエット
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以下はギターのハ長調に関する補足(自分整理用&マニア用知識(笑))です。
補足:私の考えるギター曲にとっての「ハ長調(の特別性)」とは?
※ギターのハ長調は、3フレットまであれば、音階の構成音(ドレミファソラシ)を全て弾ける!(つまり4フレット以上を使う必要なし!⇒ポジション移動をしないで済む(祝))
(参考:ト長調では4弦のシ(F♯)音で4フレットが出てくる。
ニ長調では5弦のシ(C♯)音と4弦のミ(F♯)音で4フレットが出てくる。
イ長調では6弦のシ(G♯)音、5弦のミ(C♯)音、4弦のラ(F♯)音で4フレットが出てくる。
ホ長調では6弦のミ(G♯)音、5弦のラ(C♯)音、4弦のレ(F♯)音、2弦のシ音(D♯)音で4フレットが出てくる(以上、いずれも「移動ド」読み。)。
⇒つまり、♯系の曲ではことごとく、低音の音階、特に、良く使う「導音(主音を導くための音)」に4フレットが登場する(ホ長調では、「低音」の導音は4弦1フレットだが、その前のラ音が5弦4フレットな)ので、ポジション移動を要し、音階的に弾き難いのだぁぁぁ〜〜‼
ちなみにヘ長調では4フレットを使わないが、♭系では今度は逆に「低音1フレット多用」になるがために、全体的に押さえにくくなる。(ヘ長調だとT/D/Sベース音が1(3)/3/1フレットなのに対して、ハ長調ではT/D/Sベース音が全て3フレット(最下のへ音だけ1フレット)に来る。)
※ギター作曲上のハ長調の最大の長所(メリット)は、低音を容易に「音階」的に構成(配置)することができること、にあると思われる。特に、左手のポジション移動をしなくても導音(シ)、属和音ベース(ソ)、下属和音ベース(ファ)を押さえられることの意義は極めて大きい。
⇒ひいては、(ポジション移動無しに)高音も低音も「流れる」ような構成にすることができる!
(「音階的低音」の代表例:ジュリアーニのエチュード作品51_第1番、同Op.1第2巻の第1番、カルカッシのOp.60第6番、コストのOp.38第12番など、例を挙げればキリがない)
ジュリアーニのエチュード作品51_第1番
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2684
ジュリアーニのOp.1第2巻の第1番(低音が「ミ→ファ→ソ→ラ→シ→ド→レ→ミ」という見事な音階(←というか「旋法」?)。 出だしが「低音ミ」から始まる点でも異色の曲といえる。)
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=2992
カルカッシのOp.60第6番
コストのOp.38第12番
ト長調の曲の低音もハ長調に準ずると言えるが、その他の調だとこう上手くは行かない。例えばイ長調は、T(トニック)のみならず属和音(E)も下属和音(D)もベースが開放音なのにも関わらず、導音G♯が6弦4フレットになるため、この音が使いにくくなり、作曲上工夫しないと「難曲化」する(典型例:ジュリアーニの英雄ソナタの出だし2小節目は他の音が開放音)。
ジュリアーニの英雄ソナタの出だし(2小節目の導音G♯の第1転回和音に注目!)
⇒勢い、イ長調の曲では「低音は、開放音を主体とした構成(つまり低音が非音階的)」になりやすく、ハ長調ほど低音を「大活躍」させることが出来なくなる。
(例:コストのOp.38第14番、ソルのOp.6第12番、レニャーニの主題と変奏、カルカッシの主題と変奏、パガニーニのメヌエットなど、例を挙げればキリがない。) 上述したホ長調やニ長調(導音4フレット登場の調)についても同様のことが言える。
→ この意味からもハ長調は、「特別」な調、特別に恵まれた調といえる(キッパリ!)
コストのOp.38第14番(イ長調、低音に注目、以下同様)
ソルのOp.6第12番
レニャーニ作「主題と変奏」
カルカッシの主題と変奏
パガニーニのメヌエット
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