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かくしてギター用ケルナー「改」音律は誕生した(非平均律フレットギター研究論序説その4) [私のうねうねフレットギター]

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【今日のレジュメ】

※前回紹介したキルンベルガー第3「改」における課題点

K3改IMG_4781.jpg
 (↑このブログで載せている写真は、クリックすると(たいてい)大きくなりますのでお試しを)

 純正長3度が生じる和音の5度(-5.5セント)の唸りは殆ど気にならない。(それはすなわち⇒「ミーントーンギター」であれば狭い5度はセーフ!ということを意味する。←この観点からもミーントーンは「別格」!)
 一方で、キルンベルガー第3基盤の音律をクラシックギターに適用すると、「純正でない長3度の和音」の5度は、唸りが気になる場合があることが判明! ⇒ここがクラシックギター特有の点か?(原因:弦の「材質」?はたまた「弦の数が少ない」から?→今後の研究課題か・・・いやぁ研究課題多すぎるわ(爆))
       ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 このような実験の末、クラシックギターにおける「狭い5度」のぎりぎりの限界点(受忍限度臨界値)は、『純正-5セントである』、という一つの結論に達した。
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   このとき天空(高次元宇宙空間?)からのインスピレーションが(笑)
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  それならば、狭い5度がこのギリギリの「-5セント」であるケルナー音律であれば、『ギターでよく使うホ長調の曲を美しく響かせるように、何か改良する余地があるのではないか?』という着想に至った。
                ↓
          音律設計(試行錯誤→「欲張り」+「ワープ(テレポーテーション)」採用!)
                ↓
          例によって大西さんに依頼(笑)
                ↓
          ケルナー改(ケルナー-※※)音律フレットギターの誕生(祝!)


      これがその正体だぁ!!!

ケルナー※※音律IMG_4775.jpg

 この音律設計に当たっては、前回も解説した「欲張り」の他に、新たに開発(?)した技法である「ワープ」(別名「テレポーテーション」)という秘技(笑)も使うことになるのですが、それはまた次回にでもお話しましょう。(っていうか、上の図を見れば、分かる人は分かるよね(汗))

 以前に記事にした大西氏配布の下記チラシの音律データから上記5度圏サークル図をイメージ出来た人がいるとすれば、その人は相~当な実力者ですね、あっぱれです(祝!)。
IMG_4752.jpg

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余談:クラシックギター界では、一昔前は電子チューナーを使って調弦するなんて「二流」ないし「恥」とされていた時代もあったようです(「男は黙って」・・・・『音叉!』ってやつね(笑)、今でもプロはそうなのかも知れませんが)。しかしながら、ギターを素早く調弦することが「思ったよりも難しい(泣)」ことが周知化してきた昨今、さらにはこの忙しい世の中&利便性が重要視される時代&高度に発達した電子器機の恩恵を安価で享受できるようになった現代社会では、「電子チューナーで調弦 = 二流、恥」説(?)は殆ど言われなくなって来ています。そんなこと言うと「却って自分の首を絞める」ことになりかねないし(笑)、大勢出演するギター発表会では、演奏時にステージ上で音叉使って呑気に調弦されていては却って迷惑になるなど、理由は色々あると思いますが、総じて、これも「時代の流れ」が色濃く反映されているものと感じられます。
 さて、koten君が設計し今までにご紹介したギター用音律は、「(KORGやSEIKOなどの)古典調律対応型の電子チューナーを使って開放弦だけを合わせれば良い」仕様になっています。これってユーザーフレンドリーですよね~(自画自賛!)。


---【ケルナー「改」音律はかくして社交界(?)にデビューした】の巻---------

 本年春(2010年5月4日)に大西さんから送られて来たmixi相談メッセージの超要約:「ホ長調でも綺麗に響くような音律ってない?」⇒koten君、「Gスタートヤング」、「欲張りヤング」、「ケルナー改」のいずれを推薦するかで悩むこと数時間。

 最終的な決め手:
 「E(⑥①)-B(②)」を純正に調弦したいって人(潜在的欲求)は結構多いのではないか?
 ヤング音律の変更は誰でも直ぐ考え付きそう(キヨさんのサイトでも既に示唆されているし)。話題性、マニアック性、斬新性、5度の「ぎりぎりセーフ性(笑)」からはケルナー改だな!
             ↓
       かくして推薦音律は「ケルナー改」に決定!(祝)
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       大西氏、この音律のギターを春(5月15,16日)のハンドクラフトギター展に出展!
             ↓
       関係者からは大評判だったらしい・・・しかし大西氏の後日談「それにも関わらず、
       その後に注文して来る人が誰もいない(泣)」とのこと・・(合掌))
             ↓
       大西氏、同じギターを再度2010年の弦楽器フェア(11月5,6,7日)に出展!
             ↓
       試奏した福田進一氏(大?)絶賛(大萩さんはどう感じたのかしら? (汗))
             ↓
       さぁサイは投げられた!・・・今度は吉と出るか凶と出るか!?

  (以下はひそひそ話・・〔まあや〕:それは、これを読んでいる「あ・な・た」のサジ加減一つで
   決まるのよ。あなたの未来を明るいものにするか、悩み多い世界のままでず~~~~っと
   殻の中に閉じこもっているかは、あなたが『自分の意思』で決めてね・・・私が出来ることは
   とりあえずここまで・・・私の持っている知識やノウハウはこれで殆ど全て披露したわ!
   それでは読者の皆様、ガンバってね!大西さんを口説き落とすのは今がチャンス&早い者
   勝ちよ(爆)
    え? 大西さんへのアクセス方法が分からない? それは、下に引用したサイト中の
   一番下の方にある「E-MAIL」ってボタンをクリックするとメールできるわ。さぁ勇気を出して
   頑張って、応援してるわ!   忘れないでね、マーヤはいつでも貴方の味方よ・・・もうすぐ
   冬眠するかも知れないけど(爆))
http://www.geocities.jp/farniskoubou/farniskoubou2_004.htm

 それでは皆さま、良い芸術の晩秋を!
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