(11/17小修正)クラシックギタリスト用講座:1/6分割法(ヤング音律)とケルナー音律とヴェルクマイスター音律との比較 [音律(調律)の基礎知識]
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今日の記事の趣旨:クラシックギター奏者にも分かるように、「1/6分割法(ヤング音律)」と「ケルナー音律」と「ヴェルクマイスター音律」の3つの比較説明を試みる。
キルンベルガー第3を比較対象としない理由:ホ長調のケアが薄いので没(汗)。
ミーントーンを比較対象としない理由:この音律は「別格」だから(笑)。
純正調を比較対象としない理由:フレット位置が演奏可能な位置に出来るか?につき未だ検証していないため
【レジュメ】
ヴェルクマイスター音律(第1技法第3番)の特徴
↑
すみません、C-Eの長三度の数値間違えました(汗)
これが正解です、(22-(6×3))=+4セントですね。
↓
↑
言い訳:小生、「引き算が出来ない」訳じゃないんです(爆)、鉛筆で書いたり消したりしているので、これは「消し忘れ」の誤字なのです・・・(^^;)
でも、この誤字、みんな気付かなかったでしょ?(笑) こういう小ミスが結構多いんです、この業界(汗)
長所:
純正5度が多い(12個の5度の内「8つ」が純正である)。
⇒ギターに適用した場合の有利な点:
ギターの開放音である④弦D-⑤弦A、⑤弦A-⑥及び①弦Eの3箇所を純正4(ないし5)度に設定できる。つまりこの3箇所については「ハーモニクス調弦」できる!
難点:
狭い5度が「純正-6セント」である。
(この狭い5度の唸りを「耳障り」と感じるのは、私だけではないはずだ)
良くもあり悪くもある点:
平均律と比較したとき、よく使うA,E,Bの和音の長3度の響きが2セント劣化する(純正3度より16セント広い!)。一方で、A,Eの和音の5度は「完全な純正(±0.000・・セント)」である。これをどう評価するか?
--------------------
1/6分割法(ここではCスタートとなるヤング音律(ヴァロッティはFスタート))の特徴
長所:
全体のバランスが非常~に良い。
狭い5度の唸りも殆ど気にならない(純正-4セント)。
しかもピタゴラス音階までちゃんと確保されている!
⇒古楽界で非常に人気が高いのも頷ける。私も大好きだし(笑)
やや難点:
ギターの開放弦のいずれも純正4度(ないし5度)にならない(平均律フレットと同様に「ハーモニクス調弦」できない。)。
よく使うEの和音につき、その長3度は平均律と同じ(純正+14セント)だが、5度が平均律よりも2セント劣化しているため、その分だけ劣った響きがする。Bの和音の長3度は平均律より4セント劣化。
⇒※Gスタートの音律にすると、この問題が全て解消される!
【↓↓ これがGスタートヤングの正体だぁ~!!(笑) ↓】
--------------------
ケルナー(伝バッハ?)音律の特徴
長所:
ヴェルクマイスター法に次いで純正5度が多い(12個の5度の内「7つ」が純正である)。
⇒ギターに適用した場合の有利な点:
ギターの開放音である⑤弦A-⑥及び①弦Eの2箇所を純正4(ないし5)度に設定できる。この2箇所については「ハーモニクス調弦」できる!
※狭い5度の「狭さ」が正に絶妙!!(純正-5セント)。
⇒受忍限度といわれているミーントーン5度「純正-5.5セント」より約0.5セントだけ改善、これの「0.5セント」が凄く大きい!
ピタゴラス音階も確保されている。
koten君の私見; ヴェルクマイスター音律と1/6分割法の「良いとこ取り」をすることで、前者の不満点(5度の唸り)と後者の不満点(開放弦間の純正音程がない)を同時に解決した音律と評価することが可能。
(「キルンベルガー第3と似ている」と仰る方もいるが、私に言わせれば両者は「似て非なるもの」である)
やや難点:
平均律と比較したとき、よく使うE,Bの和音の長3度の響きが3セント劣化する。一方で、Eの和音の5度は「純正(±0.000・・セント)」である。また、Bの和音の5度は、(純正-5セントなので、)平均律より3セント劣化した響きである。
これをどう評価するか?
koten君の私見・・・Bの和音はともかくとして、とりあえずEの和音の長3度の響きをもう少し改善した方が良さそうである。
⇒そこで今回の提案音律が出来た。
じゃ、今日はここまでってことで(汗)
---------------
【イッテツ】:おっ! いつの間にかトップページの模様が変わってるな・・雪なんか降らしちゃってどうしたのよ?
【koten】:いやぁ、もう秋じゃなくて冬ですよ、、、、今朝なんか寒くてビックリしました。で、冬眠していない(笑)今の内に表紙変えておこうと思って。
【イッテツ】:いよいよ逃げ切り体制(?)って訳か。
【koten】:そうです、寒くなると色々とおっくうになりますからね(汗)
というわけで、皆さま、風邪には十分お気を付けて!!
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今日の記事の趣旨:クラシックギター奏者にも分かるように、「1/6分割法(ヤング音律)」と「ケルナー音律」と「ヴェルクマイスター音律」の3つの比較説明を試みる。
キルンベルガー第3を比較対象としない理由:ホ長調のケアが薄いので没(汗)。
ミーントーンを比較対象としない理由:この音律は「別格」だから(笑)。
純正調を比較対象としない理由:フレット位置が演奏可能な位置に出来るか?につき未だ検証していないため
【レジュメ】
ヴェルクマイスター音律(第1技法第3番)の特徴
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すみません、C-Eの長三度の数値間違えました(汗)
これが正解です、(22-(6×3))=+4セントですね。
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言い訳:小生、「引き算が出来ない」訳じゃないんです(爆)、鉛筆で書いたり消したりしているので、これは「消し忘れ」の誤字なのです・・・(^^;)
でも、この誤字、みんな気付かなかったでしょ?(笑) こういう小ミスが結構多いんです、この業界(汗)
長所:
純正5度が多い(12個の5度の内「8つ」が純正である)。
⇒ギターに適用した場合の有利な点:
ギターの開放音である④弦D-⑤弦A、⑤弦A-⑥及び①弦Eの3箇所を純正4(ないし5)度に設定できる。つまりこの3箇所については「ハーモニクス調弦」できる!
難点:
狭い5度が「純正-6セント」である。
(この狭い5度の唸りを「耳障り」と感じるのは、私だけではないはずだ)
良くもあり悪くもある点:
平均律と比較したとき、よく使うA,E,Bの和音の長3度の響きが2セント劣化する(純正3度より16セント広い!)。一方で、A,Eの和音の5度は「完全な純正(±0.000・・セント)」である。これをどう評価するか?
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1/6分割法(ここではCスタートとなるヤング音律(ヴァロッティはFスタート))の特徴
長所:
全体のバランスが非常~に良い。
狭い5度の唸りも殆ど気にならない(純正-4セント)。
しかもピタゴラス音階までちゃんと確保されている!
⇒古楽界で非常に人気が高いのも頷ける。私も大好きだし(笑)
やや難点:
ギターの開放弦のいずれも純正4度(ないし5度)にならない(平均律フレットと同様に「ハーモニクス調弦」できない。)。
よく使うEの和音につき、その長3度は平均律と同じ(純正+14セント)だが、5度が平均律よりも2セント劣化しているため、その分だけ劣った響きがする。Bの和音の長3度は平均律より4セント劣化。
⇒※Gスタートの音律にすると、この問題が全て解消される!
【↓↓ これがGスタートヤングの正体だぁ~!!(笑) ↓】
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ケルナー(伝バッハ?)音律の特徴
長所:
ヴェルクマイスター法に次いで純正5度が多い(12個の5度の内「7つ」が純正である)。
⇒ギターに適用した場合の有利な点:
ギターの開放音である⑤弦A-⑥及び①弦Eの2箇所を純正4(ないし5)度に設定できる。この2箇所については「ハーモニクス調弦」できる!
※狭い5度の「狭さ」が正に絶妙!!(純正-5セント)。
⇒受忍限度といわれているミーントーン5度「純正-5.5セント」より約0.5セントだけ改善、これの「0.5セント」が凄く大きい!
ピタゴラス音階も確保されている。
koten君の私見; ヴェルクマイスター音律と1/6分割法の「良いとこ取り」をすることで、前者の不満点(5度の唸り)と後者の不満点(開放弦間の純正音程がない)を同時に解決した音律と評価することが可能。
(「キルンベルガー第3と似ている」と仰る方もいるが、私に言わせれば両者は「似て非なるもの」である)
やや難点:
平均律と比較したとき、よく使うE,Bの和音の長3度の響きが3セント劣化する。一方で、Eの和音の5度は「純正(±0.000・・セント)」である。また、Bの和音の5度は、(純正-5セントなので、)平均律より3セント劣化した響きである。
これをどう評価するか?
koten君の私見・・・Bの和音はともかくとして、とりあえずEの和音の長3度の響きをもう少し改善した方が良さそうである。
⇒そこで今回の提案音律が出来た。
じゃ、今日はここまでってことで(汗)
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【イッテツ】:おっ! いつの間にかトップページの模様が変わってるな・・雪なんか降らしちゃってどうしたのよ?
【koten】:いやぁ、もう秋じゃなくて冬ですよ、、、、今朝なんか寒くてビックリしました。で、冬眠していない(笑)今の内に表紙変えておこうと思って。
【イッテツ】:いよいよ逃げ切り体制(?)って訳か。
【koten】:そうです、寒くなると色々とおっくうになりますからね(汗)
というわけで、皆さま、風邪には十分お気を付けて!!
こんにちは、さっそくコメントさせていただきます。(笑)
ギターは詳しくないのですが、調弦から見てシャープ系の調の曲が多いのですね?
それでGスタート・ヤングですか、なるほど!
一つずらすことで、シャープ系の曲に強くなりますね。
・・・しかし「Gスタート・ヤング」と聞いて、何のことかすぐ分かる自分を褒めてあげたいのと呆れるのと半々です・・・(^ ^;)
人生にはもっと大切な事があるはずだ???!
by REIKO (2010-11-17 18:26)
REIKO さん、コメントありがとうございます。
どうもどうも、お待ちしておりました(笑)。
そうです、ギターは♯系の調が多いです、5度圏サークル図を見ただけで見破るとは流石です!・・・うぅむ、これは強敵出現か?(爆)
音律はあらゆる事象に繋がっている(はずな)ので、これを勉強していれば間違いない・・・とは言い切れないかも知れまんが(←弱気(汗))、少なくとも「勉強(深入り)しておいて良かった!(感涙)」と思うことはあっても、勉強して後悔することはないと思いますよ。
では、続きは表の世界で書きますね(笑)。
by koten (2010-11-17 22:31)