SSブログ

キルンベルガー音律につき、より正確な補足説明を試みる。 [キルンベルガー音律(第1、第2、第3)]

スポンサー広告
a8mat=2BY7HO+F5YIIA+33TA+609HT" target="_blank">



 こんばんはkotenです。

 音律議論は昔から色々と根深い問題があるので、こう立て続けに真面目な文章を書き綴りたくないところなのですが、まぁ仕方ないですかね(汗)。 昨日の補足(特に「大衆の要請に応える(いわば負けた)形で、順次的に(いわば)妥協的な音律を発表して行った」という記述)は少し正確性に欠けるような気もしましたので、今回は書籍情報に基づいて可能な限り客観的な説明を心がけようと思います。宜しくお願いいたします(笑)。


 以前にケレタートの本(「音律について」の下巻)を読んで、少し思うところがあったので、先ほどキルンベルガー著の「純正作曲の技法」(東川清一訳 春秋社)の音律関係の記述を少し精読してみました。
 そこで特に気になったところは、
(1)所謂キルンベルガー「第2」が最良の音律であることを前提(出発点)として議論(作曲技法の説明等)が進められている点。(及び「第1」も「第3」も記述が見あたらない点)
(2)純正律、平均律、ピタゴラス律について説明がされているが、ミーントーン(中全音律)の説明が見あたらない点。
 ですね。

 以下、各論ないし所感です。
 (1)について:
 前回書いたように、キルンベルガー自身は、彼の考案した3種の音律を、「第1」、「第2」、「第3」の順で発表した訳ですが、上記ケレタートの本(第42,43,170,212頁)によれば、「第1」の発表が1766年(『クラヴィーアの練習』の第4部)、「第2」の発表が上記『純正作曲の技法』(1771年)であり、これに対して「第3」は、1779年6月12日付けで「フォルケルに宛てた手紙」の中で「提案」したものだったようです。

 ですので、「第3」が『純正作曲の技法』中で発表された旨を記述しているサイトもありますが、事実は違うようです。少なくとも、私も『純正作曲の技法』の上記訳本中に「第3」の説明を見つけることができませんでした。
 
 ただし、さらに事情が複雑なことに、キルンベルガーとマールプルクとの論争で、一般にはマールプルクがキルンベルガー「第3」の音律を「つぎはぎ音律」などと揶揄したとして有名になっておりますが、上記ケレタートの本(第50頁)によれば、この論争は、キルンベルガーが1766年に自分の音律(つまり1766年なので「第1」)を出版する以前に行われたようで、『この論争によってマールプルクは、キルンベルガー自身が1766年に自分の音律を出版する以前に、キルンベルガーの音律を世に紹介したことになるのである。』と記載されております。つまり、ケレタートの本の説明では、マールプルクがキルンベルガーのどの音律を揶揄したのか、及び、この論争によってキルンベルガーのどの音律が一般に広まったのか(さらには論争対象の音律は一つなのか複数なのか)、などが今ひとつハッキリしない感があります。(上記ケレタートの説明によれば、論争対象となったのはむしろ「第1」なのではないか、と読むことも可能です。一方で、「つぎはぎ音律」の正体が「第3」であれば、キルンベルガーは「第1」の発表前に既に3種の音律を構想していたことになりますよね。ちなみにマールプルクは、「つぎはぎ音律」の他にも「半人前音律」とも揶揄しているようです。)

 以下は所感です。
 結局、キルンベルガー自身は、『純正作曲の技法』を出版することで、「第2」が最良と言い切ってしまったことで、結果的に「第1」を自己否定するような説明をしてしまったことになりますよね。その一方で、最近のネット上では、「後の時代の作曲者はキルンベルガー「第1」のための曲を結構作っている」旨の話題がホットになっており、他の作曲家は「第1」を高く評価していたことも伺われ、さらにその一方で、結局、現在の電子楽器やチューナー、古楽愛好家に広く採用されている音律は(完全純正和音が無い)「第3のみ」という結果からするに、「世の中上手く行かないものだなぁ」と感じます。

 (2)について:
 小生、現在の古楽界及び音律界(?)では、キルンベルガーに対する評価が(いわば不当に?)低いように感じており、特にネット上でのミーントーン(中全音律)信奉者からのウケが良くないように感じているのですが、もしかして「それは『純正作曲の技法』でキルンベルガーがミーントーン(中全音律)の説明をしていないからでは?」とも思えてきました(汗)。
 それに対して、現在広く使われているキルンベルガーの音律は、上記のように「第3のみ」であり、この第3はミーントーンとピタゴラスとをいわば合成した音律であることからして、「うーん何かキルンベルガー氏にとっては何かと皮肉な結末だよなぁ」、などと感じる今日この頃なわけです。

余談:先日投稿したハイドンのC-durソナタも「実はキルンベルガー「第1」のための曲ではないか?」という感が私の中で高まってきました。一方で、解釈によっては、ハイドンがキルンベルガー「第2」の(11セント高められた)いわば不正なA(ラ)の位置を批判ないし皮肉るために、わざと出来るだけAの音を使わないように画策して作曲した、と想像する(妄想する?)こともできますよね。あれだけAの音を慎重に扱っている曲は非常に珍しいような気もしましたので。
                      では、今回はこんなところでしょうか。
nice!(1)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 14

REIKO

キルンベルガー・レポートは、こちらに入れることにしました~♪
今まで、ショパン(などロマン派時代の作曲家)が、キルンベルガーIを想定した曲を結構書いているという説につき、国も時代も違う二人の取り合わせに、少々違和感を感じていましたが、以下レポートの内容が事実とすれば、疑問は簡単に解けます。
ショパンはベートーヴェンのピアノ曲で、キルンベルガーI(やII)を使いこなすノウハウや、その魅力を知ったのでしょう。
そしてどうせなら、妥協的なIIよりもIを使って作曲しようと思ったに違いありません。
19世紀のピアノ曲に、変イ長調や変ニ長調などのフラットの多い調、古典派に比べ短調曲が大幅に増えた理由も、その原因にキルンベルガーIやIIの音律があったのではないでしょうか?
つまりミーントーン時代に、「ウルフに抵触しないような調性設定や転調のテクニック」「濁る短三度で終止するより純正長三度」のような、音律の制約を受けた作曲技法がありましたよね。
同様に今度はベートーヴェンの時代~19世紀中頃、キルンベルガーIやIIの弱点を避け、かつこの音律の良さを引き出すような技法が、少なくともピアノ独奏曲の作曲において「流行った」んですよ。
この頃のピアノ作曲家でベートーヴェンを知らないのはモグリですから。
そして「流行った」ので廃れたのでしょう。

彼のソナタは「キルンベ攻略法」の宝庫なのです。
私は1番を打ち込んでみた時点で、様々な観点から「彼のピアノはIIだ」と確信しましたが、「ああそうか、この音律はこう使うのか!」とどれだけ発見があったかしれません。
そして今ではもう、彼のやろうとしていることが手に取るように分かります。
考えてみれば、アクの強い?キルンベI&IIとベートーヴェンの組み合わせ、こんなにピッタリなものはないですよね。
ベートーヴェンのソナタに適合する・・・となれば、I&IIの評価は大きく上がると思います。

***********以下レポートです~♪

終刊・・・じゃなかった、週刊音律マガジン・勝手に増刊号【REIKOのキルンベルガー・レポート】Vol.4
(前回、キルンベルガーIIで「悲愴」「月光」素晴らしい!と書いたのがVol.3ということで・・・その続き)
べートーヴェンの三大ピアノソナタ、残る1曲「熱情」を検証しました。
kotenさん、そして皆様、驚かないでお読み下さい。

この曲は【キルンベルガーIIのA音を下げて、キルンベルガーIにして弾く曲】です。

IIで鳴らしてみた結果、第一楽章と第二楽章でA-Eの、第三楽章でD-Aの禁則(IIの場合、破綻するほどではないが、気になる箇所)がありました。
第二楽章のは「E音をそっと弾けばわからない?」程度、第三楽章のは右手16分音符で軽く弾く走句で、左手和音が「荒隠し」になっており、普通は気づかないと思います。
(検証に当たって、ピアノロールでA音を他と違う背景色にし、禁則に気づきやすくした上で耳をダンボにして聴いているので見つけただけのこと)

しかし第一楽章のはごまかしがきかず、このままではマズい印象でした。
そこで当該部分の楽譜を見てみると・・・フラット4つのヘ短調の場合、A音はA♭音にナチュラル記号を付けるのが普通なのに、何と!B音のダブルフラットになってるではありませんか!
これはつまり・・・この音律本来のA音ではなく、B音よりも「全音低い」A音だよってことですよね?
IIではA-Eが狭いため、B-A間も全音としては狭いので、A-Eを少し広げれば結果として低いA音が得られると思い、試しに4セント下げたら違和感のあった響きが直りました。
(この部分より少し前に、左手低音オクターブでダブルフラットB音が出てますが、ここは特にE音との絡みはありません。しかしこれらの音も低くなっていないと、後でペダル踏みっぱなしのまま広い音域で分散和音・・・などの箇所で音が合わなくなるので、こっちのA音も低くしとけよ!という印なのでしょう)
逆にD-Aが前より狭くなりましたが、第三楽章の方が特に悪化することはなく、「ははぁ、この曲はA音チョイ下げのIIで弾くんだな」と一旦は思ったのですが・・・。

実はソナタ1番の第四楽章(ダン・ダン・ダン!と和音の強打が頻発する)を調べているうち、強打和音が「二度・七度などの不協和音を含む」「四度・五度のみ」「短調の主和音」「長調の主和音」のうち「長調の主和音」は、ハ長調とト長調しか使ってないことに気づきました。
キルンベルガーIIで主和音が「三度・五度共に」純正になるのは、この二つの調のみです。
別の言い方をすると、キルンベルガーIIIやヴェルクマイスターIIIでは、C-G-Dの五度が狭いため、そうなりません。(従って、和音が少し濁ります)
この強打部分、左手も同じ音の分散和音なので、キルンベルガーIIで鳴らすと、完全な「純正和音のみ領域」ができ、攻撃的な曲想にもかかわらず、非常に美しいのです。
もっと多くの作品で調べる必要がありますが、どうもベートーヴェンは(ピアノ曲で)「長調の主和音は、使用している音律の三度・五度共に純正なものしか強打しない」のが原則では?と思えてきました。
これを踏まえて「熱情」を調べると、第一楽章の最初から程無い箇所で、まずハ長調主和音が盛大に連打されています。
そして後半では、今度はヘ長調の主和音が、低音から高音まで連続して強打される箇所があります。
(ペダルの指示はないが、たいていはここで踏みっぱなしにして響かせる)
「A音チョイ下げ」のキルンベルガーIIでは、F-Aが純正三度にならず、ここで唸りが生じて気持ち悪いんです・・・・・あ!?

「チョイ下げじゃない、A-Eが純正五度になるまで下げて、D-Aを-22セントにするんだ!そうすればF-Aが純正に響く!つまりこれってキルンベルガーI!?」

・・・ということだったのです。
Iに変更しても、第三楽章のD-A禁則抵触部分が耳障りになることもなく、全く大丈夫でした。
この技巧を駆使した長大なソナタが、キルンベルガーIで何の支障もなく演奏できるなんて偶然では絶対にありえません。
また同時にベートーヴェンの「普段のピアノ」が、キルンベルガーIIで調律されていたのもほぼ確実と思われます。
ソナタ1番⇒「悲愴」⇒「月光」と作曲年代順に調べてみて、IIの使いこなし方が次第にレベルアップしている・・・と前回書きましたが、「熱情」に至ってついにべートーヴェンは、大胆にも「A音の移動」→「最強の純正律・キルンベルガーI」を自在に操り、後世に残る大傑作を書くことに成功したのです!

「熱情」にこんな秘密があったとは・・・
A音の背景を赤色にしたシーケンサーのピアノロールを前に、感動と驚きでしばし呆然とするREIKOでありました。────── ♪
by REIKO (2011-02-01 21:48) 

REIKO

《追記》
★第一楽章のA-E問題点は、101~102小節目、右手のF♭-B♭♭
です。
実際には、E-Aの(広すぎる)四度音程となります。

★このダブルフラットは初版の楽譜からすでにあります。
by REIKO (2011-02-01 22:05) 

koten

REIKOさん、コメント&レポートありがとうございます。

うわあぁぁ、REIKOさん成長&覚醒が早すぎ!(爆)

ベートーヴェンのピアノソナタ、「初期作品からキルンベルガーⅡがどこまで使えて、その先はどうなるのか?」につき非常に興味がありましたが、ⅢじゃなくてⅠに行ったところが流石「楽聖」だな、と思いました。(そうなんですよね、Ⅲは一流の音楽家なら「妥協的」な音律だって一発で分かるでしょうからね・・)
レポの内容、うっすらと(汗)は分かるのですが、やはり自分で実際に弾いて試してみないとアカンなと改めて感じます。やはり実践第一ですね。

ちなみにキルンベルガー音律の情報を得るには、現在の日本では、H.ケレタート著(竹内ふみ子訳、シンフォニア)の「音律について」の上下巻が最も詳しく解説されているように感じますので、ご参考まで。
by koten (2011-02-01 22:29) 

REIKO

《訂正》
すみません、コメント中の以下の部分

「この部分より少し前に、左手低音オクターブでダブルフラットB音が出てますが、ここは特にE音との絡みはありません。しかしこれらの音も低くなっていないと、後でペダル踏みっぱなしのまま広い音域で分散和音・・・などの箇所で音が合わなくなるので、こっちのA音も低くしとけよ!という印なのでしょう)」

・・・・・・は間違いですね。(滝汗;)
ここもしっかりE音と絡んでますね。絡んでるからB♭♭なのです・・・
左右の音域が離れているので、気づきにくかったのか、もしかして使ったMIDIデータに音違いがあったか?
もう一回確認しておきます。
何が「耳をダンボだ!」(^ ^;)
ちなみに、第一楽章・二楽章共に、(実際の)A音は初出時にB♭♭で書いてあるだけで、以降はAナチュラルになっています。

by REIKO (2011-02-01 22:33) 

REIKO

「熱情」中のB♭♭音について・・・

★第一楽章・・・42、53、57、101、102小節
★第二楽章・・・6、86小節

・・・に見つかりました。
いずれの箇所も、E音(記譜上はF♭のこともあり)と絡んでいるので、IIではやや響きが悪くなります。
しかし、MIDI音源による試聴では、一楽章の101、102小節箇所以外は、特に違和感がありませんでした。
IIの狭い五度(時にはIのウルフでさえ)は、2音が音域的に離れている場合や、同時に鳴っている他の音との関連で、目立たないことが結構あるので、そのせいだと思います。

IIからIに調律替えしたことで生じるD-Aの禁則に抵触するのは、第三楽章の84、94小節ですが、ここは速いテンポの右手走句で、しかもdimin.の指示があるので、心して弾けばほとんどの聴き手にはわからないと思います。
kotenさんのピアノがIIになったら、当該箇所を弾いて確認してみてください♪

「熱情」以外にも、12番と22番のソナタにも、E(F♭)音との絡みがあるB♭♭音が出てきます。
このうち12番の方は(まだ音で確認してませんが)、やはりIで演奏するのだと思います。
kotenさんのどこかのコメントにあった、♭が七つ!の凄まじい調の中です。(含:葬送行進曲←この辺が意味深・・・)
つまりベートーヴェンは、「I制覇」を「熱情」以前にやっている模様・・・!
(彼はもうキルンベI&IIに関しては手練ですよ)

>ⅢじゃなくてⅠに行ったところが流石「楽聖」だな

ほんとうにそうですよね・・・!
しかもIでもIIでも弾ける・・・じゃなくて、Iじゃないとダメっていうのが、サイコーにカッコイイです!
ベートーヴェン、男らしくてセクシー!(←??!)

で、以下kotenさんと調律師さんとの想定会話 ────────
調「このピアノでどんな曲をお弾きになるんですか?」
k(サラッと)「ベートーヴェンの三大ピアノソナタです」
調「・・・!?」(内心「マジかよ、こいつ」と思うが、相手がお客なので慌てて口をつぐむ)
k「でも「悲愴」「月光」はともかく、「熱情」はキルンベルガーIIじゃ無理みたいなんですよ、残念ですね~」
調(ホッとして)「そりゃそうでしょうね~♪」
k「「熱情」はIじゃないとダメなんですよ」
調「は・・・?」(絶句)
by REIKO (2011-02-05 01:41) 

koten

REIKOさん、たびたびのご来店、感謝です。
( ̄。 ̄)c[]~~~Kirnbergerコーヒー(笑)タイム

 2月11日の調律ですが、今度の調律師さんは(も?)古楽器に詳しい方のようなので、キルンベルガー音律であれば何を言っても驚かれない気がしてます(汗)。ある程度古楽に詳しい調律師の方であれば、キルンベルガー音律(ⅠやⅡ)とその音楽史的意義は「常識」として知っている筈だと思うのです(調律学校では「Ⅰ」の「実習」をやるみたいですし。)。
 
 というわけで、名探偵REIKOさん、捜査?対象として(笑)、次はハイドンの晩年のピアノソナタなんてどうでしょう? ネット上ではミーントーン信奉者(主義者?)により「ハイドンの鍵盤楽器曲は(全て)ミーントーンだ!」的な論調で言われてますが、私的には、初期の頃は確かにミーントーンだと思うのですが、晩年の作品はどう考えてもキルンベルガー音律としか思えないのですよね。ですので、「ハイドンはどの作品からキルンベルガー音律に「鞍替えしたのか?」」が最大の関心点ですね。

 ケレタート著(竹内ふみ子訳、シンフォニア)の「音律について」の「下巻(ウィーン古典派)」には、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンが「キルンベルガー音律に多大な影響を受けたこと」が詳細に書かれているのですが、
http://www.amazon.co.jp/dp/4883953718/ref=asc_df_4883953718329722/?tag=buzzbooks-goo-22&creative=9303&creativeASIN=4883953718&linkCode=asn&me=AN1VRQENFRJN5
(↑これも新品が 3,150 円で古本が6千円ですからね、これはもう「重病」としか言いようがないですね、現在の音律業界(汗))
 具体的にどの作曲家のどの作品に「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのどの音律が想定」されているか? までは考察されていないので、これからはこの考察をすることが「社会的価値」が大だと思うのですよ。

 上記ケレタートの「音律について」では、どうも「第Ⅲ音律中心」に物を考えているところがあり、これも問題あると思うんですよね。ogawa_jさんが述べられたように、第Ⅲ音律は実際にはずっと後になって知られた可能性が大ですし、何よりも、一流の音楽家であれば、第Ⅲ音律は「妥協的な音律」だってことが直ぐ分かるはずなんです。こんな「平凡な音律」でしか弾けないような曲しか作れないような作曲家は「一流」とは呼べないですよ、ハッキリ言って。

 ケレタートの「音律について」、このように問題点は色々ありますけど、時代背景とか音律の特性とかの基礎知識情報は満載だし、盲信せずに「批判的に読む」分にはとても素晴らしい本だと思いますよ。今なら定価で買えますので、この機会にどうですREIKOさん&ROMしている皆様?(笑)


by koten (2011-02-05 14:17) 

REIKO

簡単ですが【速報】(詳細は後に)

>ハイドンの晩年のピアノソナタ

キルンベルガーI&IIは、フラット4つの調が最も曲を書きやすいのですが、ハイドンの変イ長調ソナタの楽譜に、同小節内にE(F♭)がある部分でBダブルフラットを発見!
「熱情」のパターン同様、これはキルンベルガー「I」を示唆している可能性あり。

何と!バッハの例の曲集第二巻、第八番フーガ27小節~の部分をはじめとして、ショパンやシューマンの楽譜(調性からいってキルンベルガーI&IIで弾けそうなものや、弾けると確認されているもの)の中にも、「わざわざダブルフラットを使わなくてもAナチュラルでいいんでないの?」の箇所に、意味ありげなBダブルフラット音があります。
他にも探せば大量に見つかるはず。
これらは「I」の印で、それはすなわち楽器自体は普段IIだったということなのでは?
また、「Eダブルフラット」のパターンもあるのです・・・(kotenさんならこの意味がお分かりですよね)

>どの作曲家のどの作品に「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのどの音律が想定」されているか
>どうも「第Ⅲ音律中心」に物を考えているところがあり、これも問題ある

橋本絹代著「やわらかなバッハ」、春秋社刊・・・という本には、ベートーヴェンがIIを前提に作曲していた旨が書かれているようです。
この本に付いて、ogawa_jさんが記事を書いておられます。
http://blog.goo.ne.jp/ogawa_j/e/c2e3a55fa6dc86fea61585f9f7accc6c
(すみませんogawa_jさん、勝手にリンク貼らせていただきました)
しかし、ベートーヴェン=「II」の根拠や出典は明らかにしていない模様。
これについては、海外の情報を調べてみる必要がありそうです。
私の推測では、ベートーヴェン=「II」の事実は、少なくとも19世半ばまで確実に伝承され、それに影響を受けた作曲家がI&IIで相当多くのピアノ曲を書いたのでは?と思います。
(ロマン派のピアノ曲には調号の多い調が多いですが、それが何よりの証拠)
しかしそれが、いつのまにかII⇒IIIだったと誤認されてしまったのではないでしょうか?
現在、キルンベルガーの音律とだけ言えば、IIIを指すことになってしまったのと、どちらが先かは分かりませんが。
例えば、「やわらかな~」の感想を書いたある人のブログ記事には、「II」が取れて単に「キルンベルガー」と書かれており、普通の人がこれを読んだらIIIだと思ってしまいます。
(私は記事中の数値や記述から、これはIIIじゃなくてIIのことだな、とすぐに分かりましたが・・・)
by REIKO (2011-02-05 18:45) 

koten

おはようございます。

REIKOさん、2杯目のお茶をどうぞ・・
(^-^)_日~~

>これらは「I」の印で、それはすなわち楽器自体は普段IIだったということなのでは?
>また、「Eダブルフラット」のパターンもあるのです・・・(kotenさんならこの意味がお分かりですよね)
>「わざわざダブルフラットを使わなくてもAナチュラルでいいんでないの?」


・・・ううん、ちと良く分からんです(泣)。もう少し詳細説明いただけると嬉しいかも(汗)。

 手元にバッハの例の曲集第二巻があり、第八番フーガ27小節~の部分を確認しています。例えば、第27小節目の第2(アルト)声部の最後の音は、B(H)のダブル♭ですよね。この音は、変ホ音をラとする「移動ド」読みでは、「ミのフラット音」な訳で、かつ、上のD♭(つまり「ソ」)音と「長3度の関係」を示すためにこの位置に書いたものと思われます。Aナチュラル音とすると「レ♯」音となりますので、上のD♭(「ソ」)音と「減4度の関係」になってしまいます。
 ですので、(前後の音と「音階」を形成する必要からも、) 調号の多い調では、このような位置に書いて臨時記号で対応するのが普通かな、と思われます。

・・・あ、すみません、時間切れです(泣)。これから外出してきます~


by koten (2011-02-06 09:37) 

koten

・・・帰宅しました~。

REIKOさん

>ベートーヴェン=「II」の根拠や出典は明らかにしていない模様。
・・上記「音律について」の下巻第68頁では、ベートーヴェンについては(他の作曲家に関して行ったような)分析は不要である。なぜなら、分析しなくてもキルンベルガーの影響は明瞭だからである、というようなことが書かれてますね。
 さらには、ベートーヴェンがアルブレヒツベルガーに師事したときに、ベートーヴェン作の曲(課題曲)をアルブレヒツベルガーが、(キルンベルガーの)「純正作曲技法」の指示に従って添削したこと、(★次が意味深なのですが、)キルンベルガーの「隠蔽された5度」(←D-Aのことですかね?あるいはA-Eも含む?)、四六の和音の解決に従ってベートーヴェンの書いたものを直したこと、(後に)ベートーヴェンが(授業の目的で)キルンベルガーの「純正作曲技法」を書き写していた(抜粋を作っていた)こと、とか、他にも色々書かれてますね。「純正作曲技法」は「Ⅱ」を前提とした理論書ですので、この記述だけでもベートーヴェンが「Ⅱ」を重んじたであろうことは容易に推測できますね。

 と言うわけで、この本、キルンベルガー音律を学習するには「必要不可欠」のように思われます(笑)。おっっ!! 先日紹介したamazonのサイトを見ると、新品本が1冊売れたみたいですね(祝)。 さぁ新品は残り1冊だ、早い者勝ちだぞぉ~(爆)

http://www.amazon.co.jp/dp/4883953718/ref=asc_df_4883953718329722/?tag=buzzbooks-goo-22&creative=9303&creativeASIN=4883953718&linkCode=asn&me=AN1VRQENFRJN5

>私の推測では、ベートーヴェン=「II」の事実は、少なくとも19世半ばまで確実に伝承され、それに影響を受けた作曲家がI&IIで相当多くのピアノ曲を書いたのでは?と思います。
・・・私も何かそういう気がしてきました(汗)、、、とすると、有名作曲家(特にベートーヴェンを崇拝ないし尊敬していた人)は「芋蔓式?にキルンベルガー音律が(ぞろぞろ)適用可能」ってことになるような気が・・・シューベルトとかシューマンとかブラームスとか・・ブルグミュラーもやっぱりそう?・・これはもうキリがなさそうですね(笑)


by koten (2011-02-06 19:03) 

REIKO

いつもお茶をありがとうございます♪(私はO型です)

>もう少し詳細説明いただけると嬉しいかも

う~んと、つまり「熱情」検証の時に私が、不具合箇所の音符「Bダブルフラット」から、この音符が示している音は、この音律(つまりII)本来のA音とは違う高さのA音なのでは?・・・と気づき、五度圏サークル上でAをBから離すようにDの方に寄せ、A-Eを純正にしてD-Aをマイナス22セントにする音律・・・すなわちキルンベルガーIにする・・・ってやりましたよね。
↑実際にIIのサークル図を書いてやってみれば、すぐに理解できると思いますけど、Eダブルフラットもこれと同じことで、これが示しているD音は、II本来のDよりも(サークル上で)Eから「離れている」音なのです。

後でベートーヴェンのソナタ32番検証のレポートを入れますが、そこでもこれが問題解決の鍵だったんです。
「楽譜中に(場合によってはコッソリと)仕込まれているダブルフラット音」が、調律替えのサインなんですよ!
この場合、替える前の音律は「II」なのです。それが暗黙の了解。
だから、このダブルフラット音で調律替えを示唆している作曲家のピアノは「II」なのです。
(全て確認したわけじゃありませんが)ショパンは、Iで弾ける曲は楽譜中に何気にBダブルフラット音を書きこんでいます。
(「子犬のワルツ」がいい例)
このダブルフラット音は、フラット系の調(あるいはその部分)に、さりげなく「仕込まれ」、見る人が見れば「ああ、これはIで弾けるんだな」と分かるようになっています。
(一種の業界の「符丁」でしょうかね・・・?)
だから、ショパンの常用ピアノは「II」です・・・この「仕込み」、シューマンもやっている模様。
ブラームスにも、怪しげなBダブルフラット見つけてしまいました・・・!
試しに、Bダブルフラットのないシューベルトの即興曲(調性的にはIでも行けそうな曲)をIで鳴らしてみたら、見事にD-Aを踏んでしまいました。(笑)
この「ダブルフラット⇒IIの調律替え示唆」は、ベートーヴェンが始めたのか、それより前にルーツがあるのか、突き止めたいと思っています。
例の曲集第二巻が「元祖」の可能性もあるということで。

>これはもうキリがなさそうですね

ほんとにそうですよ、19世紀(ドビュッシーより前)の独墺系&ベトヴェン崇拝ピアノ作曲家はほとんどIIだったのでは?

>ベートーヴェンが「Ⅱ」を重んじたであろうことは容易に推測できますね

なるほど、なのにどうして現在IIはこんなに不遇を囲っているのでしょうね?
ベートーヴェンの音楽は、IIの存在抜きには語れませんよ。
あの音律だったから、あのような曲が生まれたのです。
ピアノ曲だけでなく、交響曲や弦楽四重奏にも「影響」していると思います。
例:ハ長調終わりの「運命」が、ジャン・ジャン・ジャンジャンジャン♪と何度もしつこく終止和音を鳴らすのに、二長調終わりの「第九」が、和音でなくユニゾンで終わるのは何故か・・・IIを知っていれば、答えは簡単でしょう?
耳が不自由になっても、彼の頭の中で鳴っている音律はIIだったのです!
ほんとうに、ほんとうに、実感しました・・・!
先日、ベートーヴェンのピアノソナタの詳細な解説・分析本を立ち読み(失礼)しましたが、音律のオの字もなかったです。
あんなものは紙クズだと思います。
by REIKO (2011-02-08 03:29) 

koten

REIKOさん

・・やった、大当たり!(喜!!)、すみませんね、私、血液型研究?もやっているもので(汗)

 逆に、私の血液型って分かる人いますかね(?)・・最初の方の記事で少し書いたのですが、昨年の手術後に「新事実」が発覚したんです、これが(驚愕!)。

 (ひそひそ・・・次の「ターゲット」はEnriqueさんかな(爆)・・・でもEnriqueさんっていかにも「O」っぽいけど(笑))

 REIKOさんの新たな称号として「音律界の佐藤康光」って呼ばせていただこうかな(爆)・・・「佐藤康光」氏は将棋界での超一流棋士(O型)なのですが、発想力とか構想力とかが凄いんですよ、新手を次々に編み出しているし。

 あああぁ、昼休みが終わってしまう(泣)、、、続きはまた後で。

by koten (2011-02-08 13:04) 

koten

REIKOさん

続きのメインは下記サイトで書きました。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-02-08-1

以下は、その続きです。

>先日、ベートーヴェンのピアノソナタの詳細な解説・分析本を立ち読み(失礼)しましたが、音律のオの字もなかったです。
>あんなものは紙クズだと思います。
・・・わはは、よくぞ言ったREIKOさん(爆)、さすがは真人間&名探偵!
 でもこれで良く分かったでしょ、「現在のクラシック音楽界がどれだけ『重病』であるか?」が(笑)、、、そしてこのブログが如何に「前代未聞&空前絶後」で如何に「画期的」なものであるかが(爆)。

 ダブルフラットの詳細説明ありがとうございます。
 なるほど、分かりました。KBⅡで弾いたときに響きの悪い箇所が「Bダブルフラット音」だったので、最適音律がⅡではなく「KBⅠ」の方だろうと思いついた。なぜならばKBⅡとIとでは「A」音の位置「だけ」が違うからである、、実際に調律を替えて試してみたらやはりそうだった(驚!&喜!&大感動・・あぁ生きてて&このブログと出会えて良かった(爆)etc)、、、ってことですよね(?)

>この「ダブルフラット⇒IIの調律替え示唆」は、ベートーヴェンが始めたのか、それより前にルーツがあるのか、突き止めたいと思っています。
・・・おぉ、REIKOさんって、今や「日本で(下手すると?世界で)一番キルンベルガー音律に詳しい人」じゃないですかね。外国のサイトもキルンベルガーについては「冷淡に」扱ってますからね。
  ・・・・って言うかぁ~(笑)、REIKOさんってぇ~、ちょっと前まではぁ~、「最適音律、想定音律」には「正解はない」、「(この研究は)やるだけ無駄」みたいなこと仰ってませんでしたっけ?(爆)
 証拠サイト(爆)⇒下記サイトのコメント欄をみんなで確認しよう(笑)
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-12-12
>中期バロック辺りから19世紀半ばまでは、「答え」がないのが「答え」だ

・・・これにつき、REIKOさんは「改宗」した(別名:悔い改めた(爆))ってことでよろしいですね?(笑)

>ピアノ曲だけでなく、交響曲や弦楽四重奏にも「影響」していると思います。
>耳が不自由になっても、彼の頭の中で鳴っている音律はIIだったのです!
 ってことは、(ピアノ曲以外はキルンベルガー音律には拘らなかったという)「前言」は「撤回」ってことですよね?(笑)

 その他、現代における「キルンベルガー不当待遇」について(例によって「重要事項」は表で記事にしてます):
 ケレタート本にも書いてありましたが、(20世紀初頭に)H.リーマンが「キルンベルガーは過大評価されている」ということを主張したらしいんですよ。
(参考サイトです)
http://www1.ttcn.ne.jp/~ebisu-studio/kirnberger.html

 で、どうもリーマンの主張(この一言?)が、音楽社会に相当大きな影響を与えちゃったのかも知れませんね(あくまで推測です。「当時の音楽界におけるリーマンの地位や影響力」等も調べる必要がありますね・・・ちなみにクラシックギター界でも「アンドレス セゴビア」が生きていた頃は、セゴビアの言うことは「神の声」みたいなところがありましたからね。それで、セゴビアが批判した作曲家(典型的にはA.バリオス)の曲が「不当に無視」されたりとか、色々あったんですギター界も(汗)。)
(セゴビアについての参照サイト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%82%B4%E3%83%93%E3%82%A2

 でも、リーマンの主張の「意味」を良く良く吟味してみると、平均律が台頭する前は、西洋の音楽界は「キルンベルガー音律一色」だったのではないか? と推測することが可能ですよね(笑)。それこそ今の平均律のように「蔓延」(爆)してたのではないか、とか。

「H.リーマン 音楽」でググルと、リーマンの「音楽美学に於けるFormと主観的体験の関係について」を初めとして、色々出て来ますね。

この方の記事でも、現代でのキルンベルガー不遇を嘆く節が伺われます。
http://blog.zaq.ne.jp/Kazemachi2/article/478/

 その他は表の世界でコメントしておきましたので、宜しくお願い致します
by koten (2011-02-08 18:31) 

REIKO

>「改宗」した(別名:悔い改めた(爆))

半分は悔い改めます。(笑)
しかし、今回は非常に運が良かった、すべてが上手く行き過ぎただけですよ。
キルンベルガーI&IIのような、極端で禁則や弱点がある音律だったことや、ベートーヴェンがこの音律に対して、正面からガチンコ勝負してるので、(調律替えのような)「証拠」もつかみやすかったのです。
もし彼が「生涯ヴァロッティ男」(笑)だったとしたら、とてもこうは行きません。
「色々な音律で聴いてみたらヴァロッティが一番良かったから」では、単なる推測や感想でしかなく、根拠に乏しいです。
モーツァルトは難しいでしょうね。クレメンティも・・・
ロマン派大作曲家組ではメンデルスゾーンが、無言歌集「狩の歌」がIIでも破綻・・・という、みっともないことになっています。
この場合、もし彼がある程度「ならされた」不等分律を使っていたとしたら、それが何かの特定はまず無理だと思います。

>、(ピアノ曲以外はキルンベルガー音律には拘らなかったという)「前言」は「撤回」ってことですよね?

違います、違います、それはkotenさんの誤解~~(^ ^;)
「影響」ってカッコに入れましたよね、私は。
まず第一に:交響曲や弦楽四重奏の場合も、ベートーヴェンは「ピアノで音出し」しながら作曲しているわけでしょ?
その音律が、ハ長調和音は綺麗だけど、ニ長調の五度は狭い・・・だった場合、作曲にも無意識のうちにその影響が出るかもしれないってことですよ。
「運命」のあのくどい終わり方は、IIのピアノがハ長調和音が純正・・・と無関係ではない気がします。
第二に:彼はあの狭い五度を克服(ただ避けるだけでなく、効果的に利用することも含む)するために、ピアノソナタの作曲を通じ、様々な「技」を編み出しています。
例えば、「主和音の五度が狭い調では、冒頭和音は属和音から入る」「狭い五度に大胆な不協和音をからませて強打する」などです。
これらのアイディアを、(狭い五度を気にしなくてもいい)ピアノ曲以外にも応用しているはず・・・という意味です。

実際問題として、オーケストラや弦楽四重奏がII(弦楽器にとって重要なD-A-Eが狭い)で演奏するとは考えられませんから。
(すでに「通奏低音」も無くなっているし)
ただし、ヴァイオリン・ソナタ等はどうだったのか、その辺は微妙でしょうね。
ピアノパートの楽譜を調べてみないと、何とも言えません。
by REIKO (2011-02-12 04:19) 

koten

REIKOさん

まずはコーヒーでもどうぞ
(*^_^)/C□~~ 

 ベートーヴェンのピアノ曲以外の想定音律については大体納得です。
 言い伝えではバッハは「楽器を弾きながらでないと作曲出来ないような人」のことを馬鹿にしていたらしいし(汗)、弦楽器でも開放弦を使わなければKBⅡも実現可能かとも思ったので、そこらへんに討論?の余地が有るかも知れませんが、当方、弦楽器は素人なので深入りし難い感があります(汗)。

 他は何か重要事項のような気がしてきたので表の世界(下記サイト)でレスしますね。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-02-12

by koten (2011-02-12 16:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
うねうねフレットギター 古典音律フレット 非平均律フレット楽器 古典調律鍵盤楽器ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。