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音律実験シリーズその3!(Just(純正律)でクレメンティ) [純正律(Just Intonation)]

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【koten】:ご無沙汰しております、、「芸術の秋、古典調律での演奏upシリーズ!」(テンテンすててん、とんとん・・・)
〔M〕:導入のリズム、毎回変えているようですが、何か意味があるんでしょうか・・?
【koten】:いえいえ、ちょっと今日はご無沙汰なので、勢いがない代わりに落ち着きがある雰囲気を出そうかと思って・・

【イッテツ】:・・・あ”~、お前さん、中何日空けたんだよ・・・芸術の秋だというのに、駄目駄目じゃん!
【koten】:いやぁ、イッテツさん、社会人は色々と忙しいんですよ(泣)・・・家族サービスもあるし、休日出勤もしなければならない場合もあるし、スポーツでリフレッシュする必要もあるし・・

〔M〕:そんなに忙しいのならば、無理してやらなくても・・・
【koten】:いいえ、駄目です(きっぱり!)。誰かがやらなければならないのです。誰かが行動すれば少しずつでも人の心(ひいては世界)は変わって行きますが、たとえ心の中で強く思っていても、「行動」しなければ何も変わらないように出来ているのです、この現実世界は。

【イッテツ】:何か今日は妙にシリアスだね(汗)・・この数日で何かあったのかい?
【koten】:この数日、ケレタートの「音律について」の下巻を改めて読み返して&純正律(Just Intonation)で色々な曲を弾いてみたんですけどね・・・何だよ、鍵盤楽器って純正律(少なくとも純正律「系」)が使える曲沢山あるじゃん!&古楽の鍵盤の人、一体何やっているの?って、あきれ(というか「切れ(?)」)始めているのです、私。

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〔M〕:ケレタートの「音律について」って、音律研究家や古楽界に非常に大きな影響&衝撃を与えた書籍みたいですよね・・。
【koten】:そうらしいですね。そのせいなのか、この本、当時(←2008年頃)入手するのにエライ苦労したんですよね・・・確かamazon経由で買ったのですが、定価3千円ちょいの本なのに、某書店からこんな値段で売りつけられましたからね・・
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【イッテツ】:8千140円か・・・五千円も上乗せされたわけだ。えらくボッタくられたじゃないか(笑)
【koten】:まぁ、それだけ重要な情報が書かれているってことでしょうね(笑)。今(平成22年10月17日現在)ならamazonnで定価で買えますけどね。本当、良い時代になりましたよね。

http://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E5%BE%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-%E4%B8%8B%E5%B7%BB-%E2%97%8F%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%8F%A4%E5%85%B8%E6%B4%BE-H-%E3%82%B1%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88-%E7%AB%B9%E5%86%85%E3%81%B5%E3%81%BF%E5%AD%90/dp/4883953718/ref=cm_cr_pr_product_top

〔M〕:この本は未だブログで紹介してませんよね?
【koten】:あぁ、そうかもしれませんね。音律関係はちょっとネタが多すぎて(笑)、、、困っちゃいますね、やること多すぎて。この本の下巻、読んでいて非常に興味深い事は、キルンベルガー「第2」が、(第3よりも?or第3に負けず劣らず?)当時非常に有名だったってことですね、ケレタートによれば。

【イッテツ】:ほほぅ、具体的にはどのように?
【koten】:あ”、、えっと、詳しく引用したいところなのですが、何せ時間が無いもので、一部写真で掲載しますので雰囲気だけでも感じとって(興味もった方は購入して(笑))いただければと。

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〔M〕:なるほど。色々なページにキルンベルガー第2法の説明がありますね。
【イッテツ】:キルンベルガー第2って、第3と違って、C-G、G-Dも純正5度なんだよな確か?
【koten】:そうです。また、第3と違って、長3度はC-Eのみならず、G-H、D-fis(F♯)も純正になります。ですので、今日のこの曲(クレメンティのソナチネ第5番、1&3楽章がG-durで、2楽章がC-dur)もキルンベルガー第2で演奏したかったのですが、大・変・残・念・な・が・ら、キルンベルガー第2法は電子楽器にも電子チューナにもプリセットされていませんので、仕・方・な・く・、Just Intonation(純正律)で試してみたというわけです。
ではどうぞ。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6710

〔M〕:これ、テンポ激早だし正直味付けに欠ける演奏ですが(汗)、音律的には凄くあってませんか?
【koten】:でしょでしょ? そう思うでしょ!? それを何とかして伝えたかったんですよ私。
 こういう曲は、3度だけじゃなくて、5度も純正の方が良いはず、ってのは、みんな頭の中では分かっている(薄々感じている)と思うんですよ。でも鍵盤楽器界の人は、キルンベルガー音律は「第3」しか知らない人が圧倒的なんじゃないですかね。チューナーにも電子楽器にも第3しか組み込まれていませんし。
【イッテツ】:そういえば、この手の低音の曲、ギター(リュート)曲でもあるね、「ボルタ」だっけ?ガリレイだかプレトリウスだかの。

【koten】:そうなんですよ。そのうちギターでも試してみたいですねミーントーンだけでなく。
     あと、鍵盤楽器の話しに戻りますが、古典派の曲って、モダンピアノで弾く場合、「メロディーを強く出して、低音を弱めに抑えて弾く」ってことするじゃないですか・・あれって違うと思うんですよね。
〔M〕:どう違うのですか?

【koten】:あれはおそらく、モダン楽器では(古楽器のように)低音が上手く減衰してくれないのと、何より平均律では低音の和音(特に3度音程)が汚いので、苦肉の策でああやって誤魔化して弾いているとしか思えないんですよ。純正律系を使えば、今回のように例え電子楽器であっても綺麗に鳴るので、低音を弱く抑える必要なんて全く無いんですよ。

【イッテツ】:なるほど。色々と主張したが、果たして読者の方がどれだけ納得してくれるかだな。
【koten】:まぁ良いですよ、単なる一アマチュアのたわごとと思ってくれても。ただ、このままでは鍵盤楽器業界の人が「DTM業界の人に馬鹿にされかねないんじゃないか!?」という警鐘を鳴らしたい気分ではありますね(笑)

〔M〕:DTMをされている方って音律に詳しい方が多いですものね。
【koten】:いや凄いですよDTMを実践されている方の研究は。 一般的に、「あまり性能の良くない(例、小型である、音量が小さい、鳴りにくい等の)楽器」になればなる程、綺麗な音律が必要になる傾向ってあるじゃないですか。ですので、音同士の共鳴現象が得られにくいDTMなどは正にその顕著な例な訳で、良い楽曲を作ろうとすると音律の研究が必要不可欠になるはずなんですよ。

【イッテツ】:なるほどなぁ・・今日も色々と主張したが、そろそろ時間かな?
【koten】:ぎゃー、、もうこんな時間だ、明日の準備せなあかんがな(泣)
〔M〕:というわけで、今日はこの辺で、またそのうち(笑)

【一同】:またそのうち!!
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コメント 2

ぺかっち

例の演奏は純正律の広い半音が心地よく聞こえます。
40秒辺りで出てきているDの和音は3度ではなくて3和音ですかね?聞いた感じですとあまり違和感はないですが、もし禁則5度が入っていたら前に出てきたG7の置き換えとして汚い響きの流れをうまく生かしているように聞こえます。

逆にDTMをやっている立場としては、特に過去のクラシック作品の打ち込みにおいて、音源で聞いた感じはよくても果たしてそれが楽器を用いた生演奏では本当にいいのかという疑問が生まれてくるわけですね。それも共鳴による効果がDTMでは得られないからであって、実際に共鳴のあるなしではどう違うのかというのは実際に生の音を聞いてみなければわからないでしょう。
実はアレンジでミーントーンオーケストラを作ったことがあるのですが、それもあくまでもDTMという虚構の世界の中でよく鳴っているように聞こえるに過ぎないので、生演奏だとどう響くのかは非常に気になったりしています。

もうご存知かもしれませんが、DTMにおける音律再現も近年進歩しているようです。
「響きの考古学」にも紹介されているScalaという音律ソフトはかなり優秀で、SystemExclusiveという特殊な設定を用いた音律設定よりもはるかに正確に調律できます。
音律解析もできますし、その方面の知識があれば十分楽しめます。ただし英語ですが・・・。

Scala(英語ページ)
http://www.huygens-fokker.org/scala/
by ぺかっち (2010-10-18 00:33) 

koten

 DTM(Desk Top Music)の巨匠ぺかっちさん、コメントありがとうございます!
 「40秒辺りで出てきている和音」って、フェルマータのGの直前の和音のことですよね? ここの和音は、下からA・C・F♯(そして16分音符のメロディーがCDEF♯)なので、Dではなく、F♯m-5(エフシャープマイナーマイナスファイブ)という和音の第一展開形ですね。メロディーのDは経過音的に使われていることもあり、ここでは違和感は生じないはず・・・などと和声面から考察しても、やはりこの曲では純正律系の音律がぴったりくる感があります。
 共鳴現象の恩恵が得られないDTMワールドで上手く鳴る音律であれば、現実の楽器ワールドではそれはもう「天国的な世界」が待っているんじゃないですかね(笑)。なので、例えばバッハの快適音律クラヴィーア曲集の音律(バッハ音律)を見つけ出せるのは、案外DTMの人なのではないか、などとも思ったりします。バッハ音律につき、現在は表紙のあの(ロゼッタ?)模様から都合良く主観的に解釈がなされている段階に過ぎず、客観的に理論的ないし音響的な説明が乏しいですからね。
 ソフトウェア情報、有り難うございます。こういう情報を待っていたのですよ(笑)・・・早速ダウンロードしてみましたが、取り扱いできるまでに時間かかりそうですねこれ(泣)。それにしても良い時代になりましたよね(しみじみ)。
by koten (2010-10-18 19:57) 

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