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生還報告&ギターのフレッティングの話し [クラシックギター]

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生還報告&ギターのフレッティングの話し

【koten】:読者の皆さま、ご無沙汰しております。
【イッテツ】:全くじゃ! 今まで何をしておったんじゃ?

〔M〕:あ~ちょっとちょっと! 上書きモードはいい加減もう止めましょうよぉ~(泣)

【koten】:まぁ良いじゃないですか、どうせたったの2行なんだし(爆)、導入ですよ導入
 (〔M〕:音楽では最初の導入部がものっっっ凄く重要なんですけどね・・)

【イッテツ】:それで、今まで一体どこで何をやっておったんじゃ?
【koten】:いやぁ~手術は無事成功してとうの昔(?)に元気になったのですが、いかんせんこの暑さではブログ書く気力がナカナカ起こらなくて・・・

〔M〕:そう言えば、9月になっても凄く暑かったですよね(しみじみ)。
【koten】:それと、もう主な議題は概ね出し尽くした感があるので、今後の展開(方針)をどうしようかなぁと考えていたんですよ。

【イッテツ】:それで、何か方針決まったの?
【koten】:いやぁ、それが全然・・・何せこの暑さでは頭が働かないっすよ(汗)・・
【イッテツ&M】:それじゃ駄目じゃん!!

【koten】:まぁこうしてウダウダ喋っていても始まらないので、今回は、休養中に読んだギター関係の面白い記事を紹介しましょう。
〔M〕:ギター関係の面白い記事ですか・・・それはまたどのような?

【koten】:「ラミレスが語るギターの世界」(ホセ・ラミレスⅢ世著/鴨原淳・佐藤忠夫訳/翻訳協力:本山清久/荒井貿易出版部/定価:3500円+税)という本なんですけどね・・要するに、「ギターは昔は平均律じゃなかった」、「ピアノは平均律の『奴隷』になったが、ギターは平均律化には可能な限り抵抗した」みたいなことが書いてあるんですよ。
〔M〕:へぇぇ~、そうなんですか
【イッテツ】:ううむ、ピアノが19世紀半ばに(主に大量生産化の理由で)平均律化したということは今や周知(常識?)化しつつあるが、じゃあ、それまで&その頃のギターの音律はどうだったんじゃろうな?

【koten】:「フレットと調律(59頁~64頁)」という記事で色々書かれてますね。でもこの記事を何度も良く読むと、「あれれ、実は(ピアノより)ギターの方が先に平均律化したのか!?・・・がっくし」的な印象も受けますね。
〔M〕:といいますと?

【koten】:イッテツさんが述べたように、ピアノの平均律化って19世紀半ば即ち1800年代の半ばあたりからですよね・・。一方、この本によると、どうもギターの平均律化はそれよりも前に始まっていた的なニュアンスが感じられるんですよね。
【イッテツ】:あ”~良く分からんので、正確に引用して欲しいところじゃな。
〔M〕:同感です。

【koten】:ええと、長いので多少ハショりますが、60頁の第2段落から引用しますね。
-----引用モード-----------
>もしヘ音記号とト音記号に現れるすべての音を決定しようとするなら、各オクターブに全部で72音の音程が必要となる。このような驚異的な複雑さを避けるために、平均率音程が考案された。これは当初J.S.バッハによって使用されたが、おそらく彼より以前の音楽家によっても使用されたと思われる。平均率は、・・・(中略)。
 この決め方の”奴隷”となった楽器の中にピアノがある。そして、とりわけギターは可能な限り抵抗したが、おそらく18世紀の終わりまでには金属製の固定フレットの導入によって、多くの自由が許されなくなった。固定フレットとなる前は、フレットとして単に弦が使用され、通常はガットの3弦をネックに巻き付け、すべてのフレットを構成していた。このやり方はヴィエラ、リュートと同様にギターにも用いられ、弾かれる曲の正しい音程を実現するために、しばしばフレットは斜めにずらして使用された。
-----引用終わり-----------

〔M〕:なるほど、「可能な限り抵抗した」けれども、18世紀(つまり1700年代)の終わりまでには金属製の固定フレットが導入されて「多くの自由が許されなくなった」という記述に、平均率(律)化の雰囲気を感じ取った訳ですね?
【koten】:そうです。

【イッテツ】:それに対して、初期のギター(ガットフレットの時代)ではヴィエラやリュートと全く同じように音程を作ってたってことかぁ・・「斜めフレット」とは恐れ入ったね
【koten】:そう、斜めフレットらしき記述もありますよね、これにもビックリしました。あと、それに続く記載もなかなかインパクトありましたね。
〔M〕:そう言われると凄く気になるんですけど(笑)

【koten】:また引用しますか
-----再び引用モード-----------
・・・正しい音程を実現するために、しばしばフレットは斜めにずらして使用された。異なる調性の、異なる種類の音楽を演奏するリサイタルを考えると恐ろしくなる。そこではすべてがひとつの調から別の調へと変更されなければならず、聴衆は長い時間待たされなくてはならないため、退屈で閉口してしまう。そこで、あくびをしている聴衆を減らすために、演奏会には異なる調のフレットをもつ3台か4台の楽器を用意するのが普通だった。
-----引用終わり-----------
【イッテツ】:なんと!! 1回の演奏会に「3、4台の異なる調のフレットをもつ楽器」を使い分けるのが「普通」だったのか!(驚き)

【koten】:ショパンが「1回の演奏会で異なる調律のピアノを複数(4or5)台用意して、曲によって弾き分けた」のは有名な話しですが、ギターではこんなの当たり前だったらしいですね、ラミレスによれば。
【イッテツ】:うぅむ、こうして活字にされると、改めて考えさせられるものがあるのぅ・・
【koten】:・・・・・(←ゴルゴ13風に(笑))

〔M〕:そういえば平均「率」音程って書いてますけど、平均「律」が正しい用語ですよね・・。
【koten】:平均「率」って書く人が凄く多いですよね、このラミレス本(←というか訳者)も全て「率」で統一してますね。
【イッテツ】:誤字と気付かない人が多いみたいだな。要するに、それだけ今の世では「音律」が軽視されているって訳だ。

【koten】:お、もうこんな時間だ。久しぶりに書いたらあっという間に2時間くらい経っちゃいましたね(汗)。

【一同】:というわけで・・・それではまた!

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