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某大学ギタークラブの発表会を一OBとして聴きに行く [クラシックギター]

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---導入(別名:前奏曲)----------

【koten】:えっ? 今日は私一人でやるんですか? 昨日休んだ罰ですって? いや、私だって休みたくて休んだわけでは、、、だってしょうがないじゃないですか、アンナマグダレー・・じゃないや、あんな濃い内容の本をまとめて精読したら、そりゃオカシクなるってもんでしょう? 「クラシック」って言葉は、本来(「古い」という意味なのではなく)「最高のもの」って意味でしょ? クラシック曲って最高水準のものだからこそ、現在までこうして脈々と弾き継がれて生き残っているんじゃないですか。本来ポピュラー曲にだって負けるはずがないんですよ! それがどうですか、この体たらく(怒)! 私としては、この(特に若者の)クラシック曲離れの原因は、もう「音律」の問題としか考えられないんですよ!! この問題さえ解決すればですね・・・えっ? つべこべ言わずにさっさと本論に入れ? はいはい、わかりました・よ~だ(あっかんべー!)


----本論(別名:無伴奏kotenのためのソナタ?)-------

【koten】:えぇ皆さま、昨日は体調不良(?)で休んでしまい申し訳ありませんでした。m(_ _)m
 私、本日、所属していた某大学のギター部の部内発表会を聴いてきて、色々思うところがありましたので、それを記事にしたいと思います。
 では、さっそく曲目紹介!
----------------------
【○○大学古典ギタークラブ公開部内発表会】
日時:2010年7月3日(土)
会場:○○大学○スクエア○階○ホール
時間:午後3時~5時半くらい

『曲目全リスト』(※「*Fcapo」は、*フレットにカポタストを付けた演奏)
~第一部~(おそらく「新入部員の部」、全てギター独奏)
1.A列車で行こう(B.ストレイホーン)「3Fcapo」
2.やさしさに包まれたなら(荒井由実/江部賢一編)
3.サトウキビ畑(寺島尚彦/小胎剛編)
4.ヘイ・ジュード(レノン&マッカートニー)
5.いつも何度でも(木村弓)「5Fcapo」
6.カントリーロード(ジョン デンバー)
7.Ka-re-n(佐藤弘和)
8.My heart will go on(James Horner)「4Fcapo」
9.シンドラーのリストのテーマ(ジョン ウィリアムズ/竹内永和編)
10.風になる(つじあやの)「5Fcapo」
11.人生のメリーゴーランド(久石 譲)「3Fcapo」

~第二部~(2年生のみ)
1.ラ・クカラチャ(メキシコ民謡/平野いさむ)<G3重奏>
2.Summer(久石 譲)「2Fcapo」
3.Reflections(A.ヨーク)
4.Magic Castle(キム・グアンジン)<G3重奏>
5.you(DAI) 「1Fcapo」
6.愛のロマンス(禁じられた遊び、スペイン民謡)
7.澄み切った空(Q.Sinesi/V.Villadangons)
8.Sunburst(A.ヨーク)

~第三部~(3年生のみ)
1.第三の男(アントン カラス)
2.桜・咲くころ(押尾コータロー)
3.コラール前奏曲BWV147「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ/D.ラッセル編)
4.木綿のハンカチーフ(筒美京平)「2Fcapo」
5.アストゥーリアス(I.アルベニス)
6.Garden steps(A.ヨーク)
7.フリア フロリダ(A.バリオス マンゴレ)
8.エンターティナー(スコット ジョプリン)
9.ベネズエラワルツ(作曲者不明/平倉信行編)
10.大聖堂(A.バリオス マンゴレ)
11.Letting go(A.ヨーク)

     以上30曲です。
---以下、分析等-------------------
 これを分析しますと、
 ①ポピュラー曲:クラシック曲(含む現代の芸術系曲)の比率は、
 第1部は9:2(佐藤氏の曲とシンドラー~を後者に入れました)
 第2部は3:5(ヨークも一応(?)後者に入れておきました)
 第3部は4:7となり、
総合では16:14でポピュラー曲の方が多いという結果になりました。
 ②また、カポタスト使用者は8名で、全体の約1/4がカポ使用ということになります。
 うーん、この傾向はいかんともしがたいですね(泣)。私はOBということもあり、アンケート用紙には曲の選択について厳しい小言(例:これでは「古典」ギターの看板に偽りがあるのでは?(ジャロ)、3年にもなって未だにポピュラー曲を弾いているとは何事?等々)を沢山書いてきましたが(汗)、正直、これを幾ら書いたところで改善効果は期待できないかな、とも感じてます。
 そもそも、小生は平均律フレットギターを「ドロップアウト」した身(汗)ですので、(現代の平均律フレットギターで)「ソルなどの古典ももっと弾け!」と強くは言えないんですよね(悩)。現代の平均律フレットギターで弾くソルや他の多くのクラシック曲が「如何に味気ないものとなるか?」を身をもって知ってしまっている者としては。
 結局のところ、やはり現代の平均律フレットは(こういう面でも)重大な問題を抱えている、と言わざるを得ないのです、私としては。(そして、多くの若者が「社会人になるとクラシックギターを続けられなくなってしまう」ということは、前に書いた通りです。)

 ま、何か色々と暗い話題になってしまいましたが、発表会後の飲み会は面白かったですね。女性部員が沢山いて華やかでしたし(←これ、私が現役生だったころにはおよそ考えられない光景でしたね(汗))、何より若い人から色々とエネルギーを頂きました。
 という訳で、現役生の方、今日は色々とお世話になりました。定期演奏会(12月3日(金))も聴きに行きますので頑張ってください!
以上、kotenのレポでした m(_ _)m
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Enrique

カポつけても,タブ譜でやるから平気なんでしょうね。音感の無さを披露してしまったので,あまり偉そうなこと言えないですが。。。五線譜と両方見れる人は尊敬しますが,タブ譜だけというのが困りますね。
楽しくやれりゃいいじゃん。という考え方もありますが,ポピュラー曲が多いと,すぐにクラシック曲は駆逐されてしまいますね。ギターって何でもやれるところが長所ですが,それが逆に災いして,衰退もします。
クラシックギターの伝統とかあまり今の学生には関係ないのでしょうね。うちの娘もアコギのジャラーンとかき鳴らすコードの方がいいといいます。苦労して音を拾って弾くクラシックギターの魅力って何ですかね。
音律の問題だけでも無いとは思いますが,エレキの人たちはパワーコードとか言って,3度を抜いてますね。平均律を見限った所業のようにも見えます。
by Enrique (2010-07-05 14:31) 

koten

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。

 うわぁ、タブ譜問題、これは正直触れて欲しくなかった(爆)。 白状すると、私も学生時代はタブ譜に凄くお世話になったもので、、、合奏曲もそうですが、(ハイポジの多い)大聖堂の第1楽章とか自分でタブ譜作って弾いたりしてました(爆)。今ではこの曲もタブ譜になって出版されてますよね。 そ、そういえば、セルシェルも、現ギ誌のインタビューで、「タブ譜は便利なのでよく使う」旨のことを述べてましたね(・・・などと書いてお茶を濁しておこう、とりあえず(笑))。 あ、念のため、今はタブ譜使ってませんからね(汗)・・・ハイポジで覚えにくい所は楽譜にフレット番号を書き込んでいますが・・(大汗)

 ポピュラーがクラシック曲を駆逐する、、、、ううむ確かに、今回それを凄く感じましたね。これはどうしたものでしょうね(悩)。

 あと、今の殆どの学生は、そもそも「クラシックギターの伝統」というものを「知らない」と思いますね。私が学生の頃はクラシックギターの曲のレコード&CDといえばバリバリのクラシック曲しかなかったのですが、今は「何でもあり」の時代で、クラシックのプロギタリストでも躊躇なくポピュラー曲を録音するし、「ジブリ大好き」とか撥弦もとい発言したりしますからね。これじゃあ分からないのも仕方ないかな、という気もしてます。

 「パワーコード」、恥ずかしながら初耳だったので、ググってみたところ直ぐ出てきましたね(何と便利な世の中よ!)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
>メジャーコードもしくはマイナーコードの第3音を省略し、それにより音の濁りが少なくなるため純粋かつ力強い音を醸し出す事が出来る。
・・・ですって。何と何と。「平均律の3度は汚い」ということを暗に言ってますよね(汗)。 前にサイト紹介した「非」平均律エレキギターもそうですが、何かエレキ奏者の方が「クラシックギター奏者よりもずっと先を進んでいる!&音感が良いのでは?」と感じるのは私だけでしょうか?

 Enriqueさん、こんな状況でクラシックギター業界、大丈夫なのでしょうかね?
by koten (2010-07-05 20:00) 

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