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溜まった議題をレスしてみる (別名:公開討論in世界発信の場?) [質疑応答]

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 ええと、質疑応答的な議題が少し増えてきたので、まとめてレスを行いたいと思います。

【議題1】 
 まずはEnrique さんからのコメントです。
>ソルの練習曲の件は,24日の時点で再コメントしてあります。
 とのことですので先ほど調べてみたら、確かにありました!
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-06-23

すみません、ゴメンナサイ、私が悪かったんです(恥かき汗)。
しかしEnrique さんも
>プロが書かないようですので,書きますと
・・・
>あとは,プロの方に。
 とは良いですね、プロを挑発してますね、絶ナイス・コメントですよ(笑)、このブログの楽しみ方を良く分かってらっしゃる!(爆)
(【koten】&【イッテツ】:ひそひそ・・・Enrique さんも悪よのぅ~(←本ブログではこれは最高の褒め言葉ですので(笑))

 では次の議題です。
【議題2】
 これもEnrique さんのコメントなのですが、先日の「ピタゴラスは純正3度を知っていたか?」の話題につき、
「そもそもピタゴラスの時代には和音の考えかたは無かった(らしい)」
という箇所が少し気になったので、平島氏の名著「ゼロ・ビートの再発見」を再び読み返してみたところ、第37頁にこんなことが書かれていますね。
--一部引用モード---------
 純正な協和の法則は二先年前のギリシャで生まれた
 ギリシャ時代に、すでに、5度を精確に3/2の比率にとるピタゴラス音律と、5度を3/2、長3度を5/4に精確にとる純正律が存在しました。もちろん、同時にほかの音律もたくさんありました(155頁の図表31参照)。音律の伝承の歴史は後の章に詳しく述べますが、ここでも、主要な流れだけは知っていただく必要があります。
 ローマ人は数学的な業績に乏しいと言われていますが、音律についても単純明快なピタゴラス音律しか継承しませんでした。その音律がグレゴリオ聖歌となり、吟遊詩人の音律となり、中世の音楽を形成しました。
 ギリシャの音楽の全貌については、アレクサンドリアのプトレマイオスが集大成した本を書いているのですが、この本はアラブ大帝国に接収され、アラビア語に訳されました。その訳本は、キリスト教徒がスペインを回復した時期にトレドのアラブの図書館で発見され、ラテン語に翻訳され、純正律が復活するきっかけとなりました。
 そのころ、ヨーロッパでは、(・・・以下略)
--引用モード終わり-------------------------
 いやぁびっくりですね(驚愕!)。 この本は、一言で表すと「ヴェルクマイスター大好き!」に集約されるので、余り読み返したことがなかったのですが、改めて精読してみると、もの凄く沢山の情報が提供されていることがわかりますね。

 ということで、さぁ、この続きが読みたい人はいないかぁ? 今ならamazonで安く売っているぞぉ~ ほれほれ~

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 (【イッテツ】:ひそひそ・・このシナリオライター、売り込みが下手だね、、、ジャ○ネットたか○の人の営業セールス手法をもう少し勉強した方が良いんじゃないか?(笑)  【koten】ひそひそ・・・あと、この人、アフィリエイトの設定の仕方も勉強しないとね(爆))


 では最後
P.S.: mixiのマイミクKさんへ
 トンボーの調性&音律の件ですが、あれって、少し前にレオンハルトのコンサートでご一緒したときのプログラムか何かで、調律師の佐藤さんがそのように書いていらっしゃいませんでしたっけ? 少なくとも私の説では無いんですよ。
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Enrique

「和音の考え方がなかった」というのは,私としてずいぶんひどい表現で,これは削除したほうがいいかもしれませんね。もともとの音律そのものが響きから考究されたわけで,音律自体が和音,音階はアルペジオだと考えてもいいわけですね。ピタゴラス音階だって少なくとも5度の響きを重視したわけですから。あえて言い訳すれば,ルネサンスやバロック以降の終止形をとる機能和声は無かっただろうくらいの意味でとってください(汗)。それだってわかりませんが。中世の教会旋法にしたってギリシャ時代にはとっくに対応するものが出来ていたわけですし。古代ギリシャ以降,ヨーロッパは中世まで暗黒時代が続いていたのですね。ルネサンスは古代ギリシャの文化を一部復活したに過ぎないと言えます。古代ギリシャがものすごく進んでいた,というかその後一旦は完全に途絶え,むしろ数学的な内容などはイスラムを経由して伝わったというのは,歴史的背景として大きいですね。
古代ギリシャで色々試されたことが、2000年経過したヨーロッパで再発見された。音律はピタゴラスが始祖であることは確かで,3倍音で純正5度からスタートするのは自然だと思いますね。単純だが欠点のある音律を改善しようという試みは当然出てくるわけで,ピタゴラスが生きているうちから出ていたかどうかは知りませんが,幾多の音律やかなりの音楽理論は出来上がっていたのでしょうね。オクターブに12音があると考えたのはピタゴラスなので,ひょっとしたら12平均律だって考えていたかもしれませんが,これはたくさんの音律の一つに過ぎず,機能和声と調性の崩壊,鍵盤楽器の(工業的)製造の歴史などを経験しないと必要性は無かったでしょうね。
純正3度についてはピタゴラスは知っていたとしても,5度も3度も純正にとる純正律では一つの調でも音階音は増えてしまいますから,そこをどう思ったかですね。
現代でもそうですが,理論的なことは初期に結構分かっていても,実際に使われるのはかなり後になったり,理解する人がごく少なくて理論だけで埋もれてしまうことも多いものです。
理論と実践との対立構図,これもよくある風景で,これで水掛け論になって話がかみ合わなくて,音律の議論が避けられることも多いのでしょうね。
by Enrique (2010-06-30 19:22) 

koten

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます。

もの凄く内容と密度が高いコメントに感動すら覚えますね、、Enriqueさんってプロの文章書きの方ですかもしかして(?)

 職場の昼休みに世界大戦前後のヨーロッパ(特にナチス関係)についてネットで調べていたのですが、何か凄いですよねヨーロッパって(汗)・・「暗黒時代ばっかり」っていう印象すら受けましたよ。色々とカルチャーショックでした。
by koten (2010-06-30 20:37) 

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