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(20130511補足追加)ミーントーン(中全音律)ギターのフレッティングは誰でも簡単にできる? [音楽理論(フレット楽器)]

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登場人物:
koten(小生。昨日は久しぶりに独りで偉そうにマニアックなことを喋れたので浮かれているらしい)
イッテツ(kotenの先輩。「昨日は体調不良で休んだ」と言っているが、実際は、仲間と飲んだくれていて単にすっぽかしただけだったりする(汗))
Mさん(←初登場! この番組(?)のAD(アシスタント・ディレクター)である。若い女性(しかも美人!)という設定。一度こういうのをやってみたかったkotenであった(笑))

---------------
koten:さて、今日もやって来ました「ミーントーン大好き!」のコーナー!!
ええと、イッテツさんから伝言です、、「急用でちょっと遅れるけど今日は必ず出席するので宜しく!(ひそひそ・・・実は二日酔いでさっきまで寝てたんだがよぅ・・それは内緒にしておいてくれ・・)」
・・とのことです。
(裏方から)M:(ああぁ、ちょっとちょっと(汗)、漏れてる漏れてる!!情報リーク、一時中断!!)

----番組の途中ですが、電波不良のため少々お待ちください----

koten:ええ失礼しました。m(_ _)m 電波が回復しましたので再開します。
次はギター製作家の大西さんからメッセージです・・・「フルネームでもOKです。って言うか、その方が宣伝になるし。」とのことです。ではファンファーレ!
 パンパカパーン!!(祝) 大西さんのレベルが1アップしました。ブログで「大西さん」が「大西達朗さん」で呼ばれ登場回数も増えます(笑)。他の方もフルネームOKの場合はご一報ください。

イッテツ: いやぁ遅れた、ごめんごめん、ちょっと急用でさぁ
koten : どうもどうも、「急用」なら仕方ないですよ、「急用」ですもんね、ささ、こちらにどうぞ
(M:もうばれてるのに取り繕ってる・・)

イッテツ:それはそうとさぁ、お前、昨日は随分偉そうに喋ってたな?
koten:イッテツさんがいないのでのびのびと、、、いやいや(汗)、私そんなに偉そうでした?

イッテツ:威張るのはオレだけでいいって!(フンゾリ!)
koten :そ、そんなぁ(泣)・・・ま、とにかく早く始めましょ、あんまりダラダラやっていると読者さんがラジオ(?)消しちゃいますよ・・

イッテツ:本論に行くのに必要な前置きってあるだろ。この前置きは「調弦」「調律」みたいなものさ! 読者なら分かるだろ!? 入~念にやる必要があるんだ。
(koten:本当かいな?(汗) M:凄く嘘っぽいわ・・(汗))

イッテツ:では今日の『イッテツさんの純正一直線!』の講義を始める!
(M:こんなの番組進行表にないんだけど(汗)、、kotenさん注意してよ! koten:いや、私、イッテツさんに頭上がらないもので・・)

イッテツ:おいkoten、今からお前に「フレットのないギター(弦付き)」と「フレット(金属棒)を5本」と「木工用接着剤」を与える。これで綺麗な和音が鳴るギターにしてみよ!! 制限時間は1時間。
koten:5本だけですか? ええと、まずチューナーを使って・・

イッテツ:駄目! チューナーは無し。音叉もなし。
koten:え~、無理です、降参。

イッテツ:馬っ鹿もーーーーーーん!!!(ドンガラがっしゃん!! ←遂に出た伝説の「ちゃぶ台返し」) お前もう忘れたのかぁ~~!!!!!(怒号)
(koten :ひいぃぃ~恐えぇ~ M:「ちゃぶ台返しNG~(泣)」←カンペ)

イッテツ:前に説明しただろう?
 ①ピタゴラスはこの世界を何と表現した?
 ②オクターブって何だ?
 ③純正な5度、4度、3度って何だ?
koten :ええと、
 ①「万物は数なり」
 ②2対1の弦長比すなわち1:2の周波数比
 ③純正5度=3対2の弦長比(2:3の周波数比)
純正4度=4対3の弦長比(3:4の周波数比)
純正長3度=5対4の弦長比(4:5の周波数比)
純正短3度=6対5の弦長比(5:6の周波数比)
です。

イッテツ:そうだろう? じゃあもう分かるだろう?
koten :とりあえず、まずは弦長の半分のところにフレットを付けましょうかね・・定規使って良いですか? ギターって弦長が650mmだから、半分の325mmのところってことで。

イッテツ:駄目、定規も菌糸じゃないや禁止!(ここでキヨさん爆笑してくれないかな(謎)、、駄目か、キヨさんマット派だもんな(超謎))
(M:「オオクワガタの話題は無しで御願いします!」←カンペ)

koten :えーー、それ横暴すぎますよ(泣)、道具なさすぎ!! これ読んでる製作家の方も余りの横暴ぶりに怒るんじゃないですか?

イッテツ:馬鹿だなお前、オレが何を講義しようとしているのか分かってる?
koten :分からんですたい(←左門風に)
(M:「マニアックに走りすぎです!若者にも分かるように!」←カンペ)

イッテツ:古代の人が最初に考えついた音律(フレッティング)は実はミーントーン(中全音律)じゃないの? ってことを今から説明するのさ(20130511※註1)。
koten :え”え”っ 何ですかそれ?

イッテツ:いいか、1回しか言わないから良く聞け!
(koten:出たな得意の口癖! M:水戸黄門の印籠みたいだわ・・)

イッテツ:ギターに限らずさ、あるだろ? 弦を整数比で分割する点を指で触れながら、他の部分を弾くと、「綺麗な音が出る」ってやつ
koten:ハーモニクス(自然ハーモニクス)ってやつですね。

イッテツ:そうそれ、それってフレットや定規が無くてもできるじゃん。オクターブハーモニクス(弦を1/2分割する点)は勿論のこと、弦の1/3分割の点、1/4分割の点、1/5分割の点、1/6分割の点くらいまでなら、比較的楽に出来ると思うんだよね。
koten:まぁそうかも知れませんね(でも今のギター奏者ってさぁ・・)
(M:「kotenさん、括弧書き内は平均律ギターの話です、今は考えない!」)

イッテツ:でさぁ、「普通の感覚」の「普通の人」なら、フレットをそこに置くと思うんだよね。弦を整数比で分割する地点に。さらには、そこに置いた位置って「楽器が良く鳴る位置だ」って、普通の人なら「直感」で分かるはずだと思うんだよね。
koten:まあ、そうかも知れませんねぇ。

イッテツ:そうして、12フレット該当部分(1/2地点)、7フレット該当部分(1/3地点)、5フレット該当部分(1/4地点)、4フレット該当部分(1/5地点)、3フレット該当部分(1/6地点)が決まるわけだ。
koten:決まりましたね、でももう5本使っちゃいましたよ。1フレットと2フレットはどうするんですか?
イッテツ:12フレットと7フレットはそんなに使わないから外していいや!この2本を使いな。
koten:ええと2フレットはどこに?
イッテツ:弦の1/10地点が自然なところじゃろ、ハーモニクス鳴るし(※20130511註2)

koten:では最後の1フレットはどこに?
イッテツ:あ”~、もう、面倒くさいからどこでもいいよ!!
koten:そんな適当な~~!(泣)
(M:「イッテツさん投げやりにならないで下さい!」←カンペ)
イッテツ:もうワシ疲れた。昨日飲み過ぎてさぁ・・・。Mさんこのメモ上げるから代わりに言って、、、実は音大卒でしょ?

M:う”~(キーー!!なんで私がこんなことを ←結構プライド高し!(笑))
 読者の皆さん、ミーントーンギターの第1フレット(大半音)は、弦長の約1/16の地点(ナットから約40mm)です。あと、ギター製作家の皆さま、「弦の太さや押圧を考慮した場合の補正値はどうしたの?」などというマニアックなツッコミは無しで御願いします。

イッテツ:良く言えた!! 後でビールおごっちゃる(笑)
(M:「遠慮しておきます」←カンペ、何故か特大文字)

koten:だらけて来たのでそろそろ締めましょうよ(汗)・・
イッテツ:分かった分かった。単弦の場合はこうやってローポジションの位置が決まるわけだ。で、弦が6本で、かつ下からEADGBEっぽく調弦した場合に、このままで相互の弦の音程(音階等)が合うかは良く分からん、確認しとらんからな。
koten:時間があればこれも確認しておきたいですよね・・・。

イッテツ:そこは今回は重要でないのでいいや、、、パス、スルー、ワープね。
koten :(ワープって一体・・・(汗))
(M:「宇宙戦艦ヤ○トのネタも無しの方向で!」←カンペ)

イッテツ:要するに、ミーントーンのフレッティングって、この位置から最小限の修正で実現できるんだよね。5度音程を-5.5セント縮める関係で第7フレットを少しネック(ナット)方向に持って行くとか色々あるけど。
koten :なるほど。それで、結論としては「古代の人が最初に考えついた音律(フレッティング)は実はミーントーン(中全音律)だ!」と主張したいんですね。

イッテツ:まぁそうなんだけど、重要なのは実はそこじゃない。平均律フレットとミーントーンフレットとで、「どちらがより自然なものか?」について主張したいんだ。
koten :と言いますと?

イッテツ:平均律フレットって、いわゆる「自然ハーモニクス」がローポジションで幾つ鳴るよ?
koten :12フレットを除くとして・・・7フレット、5フレットで鳴りますよね・・4フレットは少し厳しいかな、初心者だと無理ですよね。

イッテツ:そう、初心者だと無理。「弦の分割」という概念が分かってないし、しかもこれを教えることの出来る人(先輩等)も少ない。じゃあ3フレットは?
koten:まず無理ですね。なんででしょう?

イッテツ:要するに、平均律での第4フレット(長3度)は、純正の位置(1/5地点)から+14セント分(サウンドホール側に)ずれてるから。それと、平均律での第3フレット(短3度)は更に酷くて、純正の位置(1/6地点)から-16セント分(ナット側に)ずれてるから。
koten:ではミーントーンは?
イッテツ:実際にやってみ・・・そこにあるでしょ、ミーントーンフレットギターが。弾く場所は極力サドルの近く(←端っこ)でね!

IMG_4457.jpg

(※↑写真では第7フレットを省略しております。悪しからず)

koten :7フレット、5フレット、鳴りますね。4フレットも鳴るし、3フレットも鳴ります!(驚)
イッテツ:第4フレット(長3度)は純正の位置、7,5,3フレットはそれぞれ純正よりも約5.5セント分ずれた位置にあるんだけど、この程度のずれなら真上でも鳴るんだよねハーモニクスが。

koten:イッテツさん、すみません、このギター、2フレットでもハーモニクス鳴るんですけど、、、、うわ、1フレットも何か鳴ってますよ(驚愕!!) ちょっと、どうなっているんですか一体? 
イッテツ:ま、そういうことだよ。あははは、面白いでしょ?

koten:それに比べて平均律フレットって一体?
イッテツ:ま、そういうことだよ。言わなくてもわかるでしょ、もう。どっちの方が「楽器が喜ぶ」か、どっちの方が「幸せになれる」か、とかさ。言わなくてもさ。

koten:うーん、何か考えさせられるものがありますね・・・あ、もうこんな時間だ! あ”~今日は純正律の演奏&upできなかったですね(号泣!!)
イッテツ:お前さぁ、今日はこっちの方が重要なんだって! せっかくEnriqueさんが良いコメントくれたんだから、それを活かすのが「男木」ってもんだろう。
M:イッテツさん、「男気」です『気』!、、、「木」は楽器の材料です。

イッテツ:(Mさん出てきたのね(汗)・・・)それに、こんな不自然(イカサマ)な音律の楽器が蔓延している社会がいつまでも続くの嫌だろう? 自分の子供が大人になっても「平均律の楽器しか使えない」社会なんて耐えられないだろう? だったらこういうことで社会奉仕しなくちゃ。プロの先生をアテにしても無駄みたいだからさ、それはmixi内で議論したので良く分かっているだろう? 我々のような人間が草の根から地道にやって行くしかないんだよ。

M:イッテツさん、良いこと言いますね、見直しましたよ!!(感動)

イッテツ:わっはっは、そうじゃろう、どうだ帰りに一杯?
M:あ、いいです、遠慮しときます(笑)

  ちゃんちゃん


(20130511追加※註1)この記事を書いた当時はこのように考えていましたが、
>「古代の人が最初に考えついた音律(フレッティング)」
は、
 やはり『純正律(Justintonation)』であろう、と思えるようになった今日この頃です。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2013-05-09

(20130511追加※註2)「弦の1/10地点」は純正律の「小全音」に近い位置なので、「中全音」のより正確な位置は、
>「弦の1/9地点(すなわち9倍音、大全音)」と「1/10地点(10倍音、小全音)」との概ね中間あたり(押圧時の音程増加を考慮すると、より1/10地点より)
 ですね。
 同様に、第1フレットや第3フレットの位置についても、本記事の説明では正確ではありませんが、本記事の趣旨は、「12ETに比べればミーントーンのフレット位置は、遥かに自然な位置(つまり「純正律に十分近い位置」)にある、ということですね。これをご理解いただくと共に、ご自分でフレット位置を設定される場合には、最終的には押圧時の音程増加等を考慮され、電子チューナー等で確認していただければと思います。


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Enrique

お疲れ様です。ハーモニクスに言及していただきました。
純正律は結構使われていたようですね。The Fitzwilliam Virginal Bookは私も気になったので,調べてみましたが,ハ長調(関連)の純正律を使ったようで,kotenさんの活動を裏付けている気がします。記事にしました。
by Enrique (2010-06-20 20:42) 

koten

Enriqueさん

 Enriqueさんもお疲れ様でした&ありがとうございます。
 「The Fitzwilliam Virginal Bookの曲以外にも純正律が適用できる曲」について調べることが今後の中心課題となりそうですね。
 ギターのフレッティングについては余り過激に書かない方が良いのかなぁ・・結構重いテーマなので出来るだけ明るく楽しく書こうとしているのですが、おちゃらけ過ぎて読みにくくなっているかも知れませんね。でもいいや、自分が楽しければ(爆)
by koten (2010-06-20 21:49) 

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