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生まれて初めて純正律(Just Intonation)に調律した!&ミーントーンフレッティング画像 [純正律(Just Intonation)]

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  いやぁ、一週間が終わりましたねぇ。今週は凄く暑い日が多かったように思います。

 ええと、昨日の夜は寝る前にちょこっとギターのフレッティング作業を行い、今日は、昨日のJust Intonationの内容を把握すべくOKwaveに質問し、夜は夜でチェンバロを純正律(Just Intonation)に調律して、先ほど演奏upしてきました。いやぁ充実してますね私、、、、明日あたり過労死したりして(爆!)

 上記質問につき、チェンバリストのNさんから回答メッセージが来ました。ええと、「Just Intonation」は純正律ということでいいと思う・・・(中略)・・前後の文章と楽譜からするに、たぶんハ長調専用の純正律というので当てはまるような気がする、とのことです。 おぉ、なるほど、やはりそうか! Nさん有り難うございます。

 up先は下記サイトです。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=6158

http://www.youtube.com/watch?v=4qNOjRNPYO0

 この曲(パーセルのメヌエット)はイ短調なのですが、この音律(ハ長調専用とされていて、D-Aがウルフ5度(純正-22セント)になっている)でも、全く問題ないように思います。

 と言いますか、この曲は、非常にシンプルかつDmの和音の使用が回避されており、ほとんど『純正律で弾かれることを前提としている』ように感じられます。

 具体的には、和声進行が、
前半:Am→Em→E→C→G→Am(ヘミオラ)→E→Am (Fine)
後半:Am→?(sus)→E→Am→G→F→※Dm→E→前半に戻る。
 となっていて、上記「?(sus)」のところ(いわゆるテンションコード)は、他の音律で弾くと「なんか奇妙な感じ」がしたのですが、今回の音律だと全く違和感がありません。
 さらには、上記「※Dm」の和音は、下からFADとなるのですが、メロディーのD音に装飾音が付けられていて、ウルフ音程(AD)であることを完全に隠すことができます・・・っていうか、ここでの装飾音(パーセルは装飾音を何種類か定義しています。)はE音から鳴らさないといけないのですが、私間違えてD音から鳴らしてしまったかも(汗)、、ちなみにこの音律のA-Eは「純正」な5度です。

 というわけですので、この曲は「純正律のための曲」ということで決定(笑)

 いやあ、深いですねこれは!作曲家は、実は音律の構造まで考慮して装飾音の種類や付け方を決めてたりするわけですよこれが!! (なので、クラシック曲(特に古楽)を演奏する奏者は、「音律の選択」や「装飾音の入れ方」までもが問われている訳であり、これを間違えると「あ、この人分かってない」と言われかねないのです、実は。まだそこまで現場(笑)はシビアでないのかもしれませんが、いずれ近い内にそうなることは間違いないでしょうね・・・なので、これは後日に録音し直した方が良いかもしれませんね。短い曲ほど実力の差がハッキリ出るんですよねこういうのって。)

 その他:この音律で色々な曲を弾いてみたのですが、驚いたことに、D-Aがウルフ5度で破綻しているにもかかわらず、この音律が問題なく適用できる「ニ長調」の曲を発見しました(驚愕!) 。 それは、アンナ・マグダレーナバッハの音楽帳に入っている有名な「ミュゼット(作曲者不詳)」です。 D-AやA-Dの音型進行は何っ回も出てくるのですが、いずれもウルフ5度と感じさせないようなフレーズ処理がされています。 これは凄い! 滅茶苦茶深いですね古楽って!! この音律を試してみなければ決して分からなかった事ですねこれは・・・・いやあ目から鱗!
 近い内にこの曲を録音upしますね(っていうか、今日もやろうとしたのですがミス多発で自滅しました(泣)、この曲、跳躍音型が多くて結構大変なんです。最悪、ローランドの電子チェンバロ&シーケンサー録音でupしようかな(←既に弱気!))

あと、下記はギターのフレッティング作業の写真です。
IMG_4444.jpg

IMG_4446.jpg

 まず「第4フレットから取り付ける」っていうのがミソで、「分かる人には分かる」はずです(笑) これがミーントーンの本質です(ですよね?)。
 
 あ、もうこんな時間か、続きは明日ということで。一応、フレッティング作業写真は上記演奏up中の動画に埋め込んでおきましたので。(大西さん、約束果たしましたぜ~(笑))

 たまにはイッテツさんが登場しないってのも良いですね(笑)。
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Enrique

いやー,kotenさんは気合が入ってますねー。
ちょっと私は今ここまでのエネルギー無いので,静観させてもらいます。
「4フレットのハーモニクスは4フレットよりも3フレット側にずれます。」とよく言われますが,ハーモニクスがずれているわけでなくて,平均律フレットの方がずれているわけですねー。ハーモニクスは自然現象なので素直です。4Fハーモニックがフレットの直上にくるのは気持ちいいでしょうね。
フレットレス・ギターとはこのことでしたか。
by Enrique (2010-06-19 11:59) 

koten

Enriqueさん
 nice&コメントありがとうございます。

 平均律フレット方がずれている、まさにその通りです、流石!!
 せっかくEnriqueさんにコメントしていただけましたので、それについてこれから記事を書きますね。お楽しみに!



by koten (2010-06-19 23:34) 

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